岡崎京子 1995年 祥伝社
ヲカザキの短編集です。
コンテンツは、
「Melody でっかい恋のメロディ」
「Over the rainbow 虹の彼方に」
「I wanna be your dog 私は貴兄のオモチャなの」
「Count three 3つ数えろ」
帯の背に「超強力傑作集」ってあるけど、実際なかなか強力な4本です。
体力ないときに読むと、負けるかもって感じです。
(この場合の「負ける」は、ドカっと盛りのある食いもんとかに挑んで、「もうダメ、ゴメンナサイ、残します」とする感じをいいます。)
どれもズッシリとしてて、読んでるとおもわず「痛テテ」と感じるときがあります。
そのときどきによって、胸だったり胃だったり頭だったりですが、鈍痛ですね、スッキリしません。なにか水の中に沈めようとしても浮かんできちゃうボールのように、ひっかかって残るものがあります。
なかでは「虹の彼方に」が好きかな。ぐちゃぐちゃな話なんだけど。
どれくらいぐちゃぐちゃか引用しちゃうと、
>谷くんは由紀ちゃんの元彼氏で 現彼氏でもある
>由紀ちゃんは谷君とつき合ってたけど シュンジ氏にのりかえて
>シュンジ氏はフタマタしつつ 結局ほかの女と結婚して
>また由紀ちゃんは元の谷君のとこにもどったのだ
>私と谷君は由紀ちゃんと谷君がつき合う前から だちで兄妹みたく仲良かった
>谷君を由紀ちゃんが捨てた時 谷君は荒れてついあたしとまでHしちゃったのだ
>谷君がこっそりあたしのこと好きだった時 あたしはマエダ君が実は好きで マエダ君はみかちゃんに夢中
>そして谷君が由紀ちゃんとつき合って みかちゃんはシンちゃんに夢中になって 捨てられたマエダ君とあたしはつき合った
>いりくんでるめんどくさい複雑な でもよくありがちなあたしたちの青春
ということで、主人公のあたしこと花田花ちゃんは、みんなに勝手な話ばっかりされて、自分はツラくても泣き方も忘れちゃった、っていう一番割り食ってるタイプです。
でも、最後に、虹の彼方に向かって走ろー!みたいなシーンがあるんで、わりと救いのある話です。このなかではね。
ちなみに、絵についていうと、このへんから明らかに「ハナの穴」が特徴的になってきてます。
(ひとの顔を描くとき、鼻を「く」の字にしない。ハナの穴を描いて女性を可愛く表現するのとかは、けっこう難しい。その第一人者は、江口寿史。)
ヲカザキの短編集です。
コンテンツは、
「Melody でっかい恋のメロディ」
「Over the rainbow 虹の彼方に」
「I wanna be your dog 私は貴兄のオモチャなの」
「Count three 3つ数えろ」
帯の背に「超強力傑作集」ってあるけど、実際なかなか強力な4本です。
体力ないときに読むと、負けるかもって感じです。
(この場合の「負ける」は、ドカっと盛りのある食いもんとかに挑んで、「もうダメ、ゴメンナサイ、残します」とする感じをいいます。)
どれもズッシリとしてて、読んでるとおもわず「痛テテ」と感じるときがあります。
そのときどきによって、胸だったり胃だったり頭だったりですが、鈍痛ですね、スッキリしません。なにか水の中に沈めようとしても浮かんできちゃうボールのように、ひっかかって残るものがあります。
なかでは「虹の彼方に」が好きかな。ぐちゃぐちゃな話なんだけど。
どれくらいぐちゃぐちゃか引用しちゃうと、
>谷くんは由紀ちゃんの元彼氏で 現彼氏でもある
>由紀ちゃんは谷君とつき合ってたけど シュンジ氏にのりかえて
>シュンジ氏はフタマタしつつ 結局ほかの女と結婚して
>また由紀ちゃんは元の谷君のとこにもどったのだ
>私と谷君は由紀ちゃんと谷君がつき合う前から だちで兄妹みたく仲良かった
>谷君を由紀ちゃんが捨てた時 谷君は荒れてついあたしとまでHしちゃったのだ
>谷君がこっそりあたしのこと好きだった時 あたしはマエダ君が実は好きで マエダ君はみかちゃんに夢中
>そして谷君が由紀ちゃんとつき合って みかちゃんはシンちゃんに夢中になって 捨てられたマエダ君とあたしはつき合った
>いりくんでるめんどくさい複雑な でもよくありがちなあたしたちの青春
ということで、主人公のあたしこと花田花ちゃんは、みんなに勝手な話ばっかりされて、自分はツラくても泣き方も忘れちゃった、っていう一番割り食ってるタイプです。
でも、最後に、虹の彼方に向かって走ろー!みたいなシーンがあるんで、わりと救いのある話です。このなかではね。
ちなみに、絵についていうと、このへんから明らかに「ハナの穴」が特徴的になってきてます。
(ひとの顔を描くとき、鼻を「く」の字にしない。ハナの穴を描いて女性を可愛く表現するのとかは、けっこう難しい。その第一人者は、江口寿史。)