先週サボッちゃったので、乗馬に行く。
きょうは、十人くらいで森林のなかをトレッキングしに行こうという企画である。
でも、私は入れるときには普通にいつでも森林へは行ってるんで、いまさらイベント感はない。
むしろ歩くだけには飽きてきたんで、「馬によっては走ってみようかなー」とか危ない思いを隠し持って参加する。
馬はジャンケンで決めようかと思ってたら、すでに決まっていて、私にはカネショウエイコウ。
うーん、サラブレッドかー。んぢゃ、ヘンなことすんのヤメとこっか。カネショウエイコウは、おとなしいほうだけどね。
むしろ動かすの大変ぢゃないかな?とか疑いつつ、馬装も終わって、準備運動に出かけてく。
歩かせながら、ハミをうけさせて、そしたら手を前に出して馬のアタマを下のほうに、って繰り返し。
いいよ、いいよ。ときに鉄の如く硬く感じるカネショウエイコウの口が、きょうはいとも簡単にこっちきて、放せば止まったりしないでグイグイ歩いてく。
動かないかもなんて、とんでもない。常歩してれば、早く速歩しようよ、速歩してれば、早よ駈歩しないんかい、って馬がウズウズしてる感じ。土日も子どもたちと練習してるはずなのに、元気元気。
ところで、今月の(来月というか今年いっぱい変わんないかもしれないが)私の秘かなテーマは「もっと踏み込む」である。
いままでより、もっともっと踏み込んで歩かせたい。
今日のカネショウエイコウは、ほっぽっといてもよく動くので、ムダに力つかわなくても前に出てくれてる。
おあつらえむきなので、速歩と駈歩で、歩度を伸ばしたり詰めたりするように、努める。
あえていえば、右手前の駈歩で、内方姿勢がちょっとあやしいなあ。微修正をこころみる。
そうそう、このあと外へ歩きにいって不測の事態が起きた時のために、小さく回転できるように試してみる。ハミをしっかりうけさせて、内側の脚。
だいたいOK、これだけ受けててくれるなら、暴走したりしないでしょ。
それにしてもカネショウエイコウ、なんか他馬が近づくと、イラッとするような素振りをみせる。基本的にはおとなしいんだけどね。
んぢゃ、出発。
特に意味はないが、他馬とあまり近づかないこともかねて、いちばんうしろから行く。
森林に入っても、元気、元気。ときどき速歩になりそうになるんで、なだめてく。ほかの馬と離れ過ぎてもよくないのかな。
でも、どんどん歩かせる。プランプランしてると、なんかに驚いたときとか危ないから、せっせと歩いてもらって、しっかりコンタクトとってく。
サクサク歩くなあ、いいよ、いいよ。このくらい歩いてもらえれば申しぶんない。
(なんかカネショウエイコウには、夏とかに乗って動かなくて大汗かいたイメージが残っちゃってて。)
いつもこのくらい前進気勢があれば、障害に向かってってもいいんだけどな、とか言っちゃう。
散策の最初は山のなかの細い道だけど、後半戦は広い上り坂である。
走るんなら、ここだけど、やっぱサラブレッドは不気味なので、やんないでおく。ほかの馬と“併せ”になっちゃってもヤバイしね。
あいかわらず元気なんで、馬の機嫌にまかせて、隊列の前のほうにいく。
急ぎたがるようならムリに引っ張らないで、数歩のあいだ軽速歩してからユックリと常歩にする。
そういえば、こないだ、もう4,5年も前のことか、札幌から新冠に遠乗に行ったときの思い出話になったんだけど。
そのとき私は、某重賞勝ち馬に乗せてもらってたんだが、ずっと引っ張りながら歩いてた状態で、とうとう広い芝の上り坂に差し掛かったとこで、根気負けしたっつーのもあるんだが、ダーッと走られちゃった。
ほかの人から見えなくなるところまで、見えなくなるような勢いで。負け惜しみ言うわけぢゃないが、気持ちよかったけどね。馬も気持ちよかったと思うよ。
それはそうと、どこで乗ろうと、引っ張りっぱなしは、よくない。どこかでうまくニュートラルに入れないと。
今日は引っ張りすぎないようにしてるつもりなんだけど、私はグイグイ歩かせたがるから、不要な脚いれてる可能性はある。
そうすっと、馬もだんだんイライラしてくんのかもしれない。ときどきジレたように速歩したがる。(まあ準備運動のときから、そうだったんだけどね。)
さて、1000メートルの道のりも、あとわずか、終点がみえてきた。登り勾配もほとんどなくて、フラットな残り100メートルくらい。
ここだったら駈歩してもいいかなーと思ってると、カネショウエイコウがトットットッと速歩気味になる。
軽速歩して、うん、走りたいなら走るかい? と言ったとたん、サッと駈歩が出た。
まあ、一応、私が出したことにしとこう。(馬が勝手に出てはいけない。)念じただけで駈歩出ちゃうってのは、カネショウエイコウでは初めてだけど。
駈歩はいいんだけど、けっこう速いかも、これ。
どーせ止まるだろと思ってることもあるし、引っ張らずに、テキトーに乗ってく。
下は、ほとんど生えてないような芝、走ってくうちに、ダタタッ!って普段の馬場での乗馬練習では聞いたことのないような足音になってきて、ヤバイなこれ、って思う。
終点は、目の前に草木の壁があるんで、さすがにスローダウンするだろと思いつつ、声をかけて止めに入る。
ちゃんとハミうけてないもんだからか、すぐにはうまく止まんないよ。ビタッと馬が止まって、人だけ慣性の法則に従って前に落ちるのはヤだなーと思いつつ、手綱引く。
最後、ピタリと止めることができそうにないんで、クルンと左に巻いて、止める。
あーあ、速歩に落として、真ーっ直ーぐ、止めたかったなあ。まーだまだ未熟、ここで駈歩するのは早いってことだ。
(周りは、止まんないんぢゃないかと思って見てたらしい。)
みんなに「馬、スイッチ入った?」って聞かれたけど、そんな感じぢゃなかったよ、カネショウエイコウ。
ウソぢゃなくて、去年、私はべつの馬に乗ってだけど、一緒に坂路行ったときは、もっとテンパった感じで汗ダクダクだったけど、きょうは汗もかいてないもん、カネショウエイコウ。
帰ってきて、まだ少し時間もありそうだし、カネショウエイコウの体力もありそうなので、小さな馬場で、もうちょっとだけ乗る。
クールダウンってわけぢゃないけど、走りだそうとしたりしないで、落ち着いて軽速歩ができるまで、と思ったんだけど、いつもの馬場にいれば特にエキサイトする様子はない。
ところで、軽速歩してみると、なんか、すごくいいぞ。
左右の輪乗りを繰り返すんだが、なんか踏み込んでる感じがする。
ギュッと推進して、受けとめて、手を前に出してやると、スーっと馬が前に出て、アタマを下げてく。ときどき脚使った瞬間にアタマ振り上げられちゃうんだけど。
ためしに直線で歩度を伸ばそうとしてみると、動く動く。
なんか、ふだんのズルズルとした足の運びにくらべて(ごめんなカネ、さんざ言って)、一歩一歩がフワッフワッとした感じ。思わず、駈歩してんのかと思って、下見ちゃった。
踏み込んでる、踏み込んでる。踏み込んでるに、違いない。カネショウエイコウに乗って、こんなに背中のウネリを感じたのは初めてだ。
せっかくカネショウエイコウが動いてくれてるんで、ちょっとアブミあげての速歩する。
馬に踏み込んでもらうのと同時に、もうひとつのテーマは、やっぱ、馬に負担かけないで、正しい扶助が使えるようにってために、ちゃんと坐ること。
重心を一致させて馬と一体になるには、やっぱアブミあげて乗るしか練習方法ないんぢゃないかなって思う。
ところが、馬に文句ばっか言っといて、こちらのほうはグダグダ。なので、すぐやめちゃう。
それにしても、馬の動きがよくて、めちゃめちゃ面白くなってきたんだけど、これで駈歩まで始めちゃうと、絶対私がしつこく続けて練習やめようとしなくなるんで、適当なとこで今日はおしまいにしとく。
常歩を10分くらいするんだけど、そこでも脚使ってみると、即座にスッと反応するんで、楽しくてしかたない。
次回へのヒント満載だったような気がする。
(でも、練習の序盤に、あのくらい(ハラハラするくらい?)走んないとダメなんだろうか?)
きょうは、十人くらいで森林のなかをトレッキングしに行こうという企画である。
でも、私は入れるときには普通にいつでも森林へは行ってるんで、いまさらイベント感はない。
むしろ歩くだけには飽きてきたんで、「馬によっては走ってみようかなー」とか危ない思いを隠し持って参加する。
馬はジャンケンで決めようかと思ってたら、すでに決まっていて、私にはカネショウエイコウ。
うーん、サラブレッドかー。んぢゃ、ヘンなことすんのヤメとこっか。カネショウエイコウは、おとなしいほうだけどね。
むしろ動かすの大変ぢゃないかな?とか疑いつつ、馬装も終わって、準備運動に出かけてく。
歩かせながら、ハミをうけさせて、そしたら手を前に出して馬のアタマを下のほうに、って繰り返し。
いいよ、いいよ。ときに鉄の如く硬く感じるカネショウエイコウの口が、きょうはいとも簡単にこっちきて、放せば止まったりしないでグイグイ歩いてく。
動かないかもなんて、とんでもない。常歩してれば、早く速歩しようよ、速歩してれば、早よ駈歩しないんかい、って馬がウズウズしてる感じ。土日も子どもたちと練習してるはずなのに、元気元気。
ところで、今月の(来月というか今年いっぱい変わんないかもしれないが)私の秘かなテーマは「もっと踏み込む」である。
いままでより、もっともっと踏み込んで歩かせたい。
今日のカネショウエイコウは、ほっぽっといてもよく動くので、ムダに力つかわなくても前に出てくれてる。
おあつらえむきなので、速歩と駈歩で、歩度を伸ばしたり詰めたりするように、努める。
あえていえば、右手前の駈歩で、内方姿勢がちょっとあやしいなあ。微修正をこころみる。
そうそう、このあと外へ歩きにいって不測の事態が起きた時のために、小さく回転できるように試してみる。ハミをしっかりうけさせて、内側の脚。
だいたいOK、これだけ受けててくれるなら、暴走したりしないでしょ。
それにしてもカネショウエイコウ、なんか他馬が近づくと、イラッとするような素振りをみせる。基本的にはおとなしいんだけどね。
んぢゃ、出発。
特に意味はないが、他馬とあまり近づかないこともかねて、いちばんうしろから行く。
森林に入っても、元気、元気。ときどき速歩になりそうになるんで、なだめてく。ほかの馬と離れ過ぎてもよくないのかな。
でも、どんどん歩かせる。プランプランしてると、なんかに驚いたときとか危ないから、せっせと歩いてもらって、しっかりコンタクトとってく。
サクサク歩くなあ、いいよ、いいよ。このくらい歩いてもらえれば申しぶんない。
(なんかカネショウエイコウには、夏とかに乗って動かなくて大汗かいたイメージが残っちゃってて。)
いつもこのくらい前進気勢があれば、障害に向かってってもいいんだけどな、とか言っちゃう。
散策の最初は山のなかの細い道だけど、後半戦は広い上り坂である。
走るんなら、ここだけど、やっぱサラブレッドは不気味なので、やんないでおく。ほかの馬と“併せ”になっちゃってもヤバイしね。
あいかわらず元気なんで、馬の機嫌にまかせて、隊列の前のほうにいく。
急ぎたがるようならムリに引っ張らないで、数歩のあいだ軽速歩してからユックリと常歩にする。
そういえば、こないだ、もう4,5年も前のことか、札幌から新冠に遠乗に行ったときの思い出話になったんだけど。
そのとき私は、某重賞勝ち馬に乗せてもらってたんだが、ずっと引っ張りながら歩いてた状態で、とうとう広い芝の上り坂に差し掛かったとこで、根気負けしたっつーのもあるんだが、ダーッと走られちゃった。
ほかの人から見えなくなるところまで、見えなくなるような勢いで。負け惜しみ言うわけぢゃないが、気持ちよかったけどね。馬も気持ちよかったと思うよ。
それはそうと、どこで乗ろうと、引っ張りっぱなしは、よくない。どこかでうまくニュートラルに入れないと。
今日は引っ張りすぎないようにしてるつもりなんだけど、私はグイグイ歩かせたがるから、不要な脚いれてる可能性はある。
そうすっと、馬もだんだんイライラしてくんのかもしれない。ときどきジレたように速歩したがる。(まあ準備運動のときから、そうだったんだけどね。)
さて、1000メートルの道のりも、あとわずか、終点がみえてきた。登り勾配もほとんどなくて、フラットな残り100メートルくらい。
ここだったら駈歩してもいいかなーと思ってると、カネショウエイコウがトットットッと速歩気味になる。
軽速歩して、うん、走りたいなら走るかい? と言ったとたん、サッと駈歩が出た。
まあ、一応、私が出したことにしとこう。(馬が勝手に出てはいけない。)念じただけで駈歩出ちゃうってのは、カネショウエイコウでは初めてだけど。
駈歩はいいんだけど、けっこう速いかも、これ。
どーせ止まるだろと思ってることもあるし、引っ張らずに、テキトーに乗ってく。
下は、ほとんど生えてないような芝、走ってくうちに、ダタタッ!って普段の馬場での乗馬練習では聞いたことのないような足音になってきて、ヤバイなこれ、って思う。
終点は、目の前に草木の壁があるんで、さすがにスローダウンするだろと思いつつ、声をかけて止めに入る。
ちゃんとハミうけてないもんだからか、すぐにはうまく止まんないよ。ビタッと馬が止まって、人だけ慣性の法則に従って前に落ちるのはヤだなーと思いつつ、手綱引く。
最後、ピタリと止めることができそうにないんで、クルンと左に巻いて、止める。
あーあ、速歩に落として、真ーっ直ーぐ、止めたかったなあ。まーだまだ未熟、ここで駈歩するのは早いってことだ。
(周りは、止まんないんぢゃないかと思って見てたらしい。)
みんなに「馬、スイッチ入った?」って聞かれたけど、そんな感じぢゃなかったよ、カネショウエイコウ。
ウソぢゃなくて、去年、私はべつの馬に乗ってだけど、一緒に坂路行ったときは、もっとテンパった感じで汗ダクダクだったけど、きょうは汗もかいてないもん、カネショウエイコウ。
帰ってきて、まだ少し時間もありそうだし、カネショウエイコウの体力もありそうなので、小さな馬場で、もうちょっとだけ乗る。
クールダウンってわけぢゃないけど、走りだそうとしたりしないで、落ち着いて軽速歩ができるまで、と思ったんだけど、いつもの馬場にいれば特にエキサイトする様子はない。
ところで、軽速歩してみると、なんか、すごくいいぞ。
左右の輪乗りを繰り返すんだが、なんか踏み込んでる感じがする。
ギュッと推進して、受けとめて、手を前に出してやると、スーっと馬が前に出て、アタマを下げてく。ときどき脚使った瞬間にアタマ振り上げられちゃうんだけど。
ためしに直線で歩度を伸ばそうとしてみると、動く動く。
なんか、ふだんのズルズルとした足の運びにくらべて(ごめんなカネ、さんざ言って)、一歩一歩がフワッフワッとした感じ。思わず、駈歩してんのかと思って、下見ちゃった。
踏み込んでる、踏み込んでる。踏み込んでるに、違いない。カネショウエイコウに乗って、こんなに背中のウネリを感じたのは初めてだ。
せっかくカネショウエイコウが動いてくれてるんで、ちょっとアブミあげての速歩する。
馬に踏み込んでもらうのと同時に、もうひとつのテーマは、やっぱ、馬に負担かけないで、正しい扶助が使えるようにってために、ちゃんと坐ること。
重心を一致させて馬と一体になるには、やっぱアブミあげて乗るしか練習方法ないんぢゃないかなって思う。
ところが、馬に文句ばっか言っといて、こちらのほうはグダグダ。なので、すぐやめちゃう。
それにしても、馬の動きがよくて、めちゃめちゃ面白くなってきたんだけど、これで駈歩まで始めちゃうと、絶対私がしつこく続けて練習やめようとしなくなるんで、適当なとこで今日はおしまいにしとく。
常歩を10分くらいするんだけど、そこでも脚使ってみると、即座にスッと反応するんで、楽しくてしかたない。
次回へのヒント満載だったような気がする。
(でも、練習の序盤に、あのくらい(ハラハラするくらい?)走んないとダメなんだろうか?)