ポール・ラドニック著/松岡和子訳 1991年 白水社
原題は「Social Disease」、訳者あとがきにいわく「社交病」の意味ではないかと。
ポール・オースターとかに興味をもって、いくつか読んでた、この出版社の「新しいアメリカの小説」シリーズのひとつ。
舞台はニューヨークのマンハッタン、クラブ・ドゥって普通のひとぢゃなかなか入れてくれない、当時の最先端のクラブ。
そこの常連の、奇抜なひとたち、毎日夜通し遊び狂ってるひとたちが、主人公。
論理がぶっとんでる会話がとびかってて、全体的に躁状態がきわまってる感じの物語で、私なんかには、どこがギャグで何がおもしろいのか、よくわからない。
たとえば、ずーっとしゃべってばっか、なにかさえずってないと息が詰まって死んぢゃいそうな登場人物(元は男か?)がいるんだけど、これがウチに帰っても、だれかれかまわず電話をかけてるんだが、そのありさまを、
>今や受話器からはもうもうと煙りが立ち昇っていた。使いすぎて熱をもってきたからだ。リッキーは、溶けた樹脂が床にぽとぽと落ちるに任せ、
なんて書いてんだけど、なんかヘンなマンガみたいだ。
それはそうと、今回読み返すまで忘れてたんだけど、これの表紙の画は、岡崎京子によるものである。
それだけで買ったんぢゃないだろうな、俺?
遊んでばっかなのに勢いで結婚しちゃった若き美男美女が主人公なんだけど、そういう雰囲気から、なんとなーく、ヲカザキ作品でいったら『うたかたの日々』を思い出してしまった。
スラップスティックなんで、あんなに悲劇的ぢゃないけどね、これは。
原題は「Social Disease」、訳者あとがきにいわく「社交病」の意味ではないかと。
ポール・オースターとかに興味をもって、いくつか読んでた、この出版社の「新しいアメリカの小説」シリーズのひとつ。
舞台はニューヨークのマンハッタン、クラブ・ドゥって普通のひとぢゃなかなか入れてくれない、当時の最先端のクラブ。
そこの常連の、奇抜なひとたち、毎日夜通し遊び狂ってるひとたちが、主人公。
論理がぶっとんでる会話がとびかってて、全体的に躁状態がきわまってる感じの物語で、私なんかには、どこがギャグで何がおもしろいのか、よくわからない。
たとえば、ずーっとしゃべってばっか、なにかさえずってないと息が詰まって死んぢゃいそうな登場人物(元は男か?)がいるんだけど、これがウチに帰っても、だれかれかまわず電話をかけてるんだが、そのありさまを、
>今や受話器からはもうもうと煙りが立ち昇っていた。使いすぎて熱をもってきたからだ。リッキーは、溶けた樹脂が床にぽとぽと落ちるに任せ、
なんて書いてんだけど、なんかヘンなマンガみたいだ。
それはそうと、今回読み返すまで忘れてたんだけど、これの表紙の画は、岡崎京子によるものである。
それだけで買ったんぢゃないだろうな、俺?
遊んでばっかなのに勢いで結婚しちゃった若き美男美女が主人公なんだけど、そういう雰囲気から、なんとなーく、ヲカザキ作品でいったら『うたかたの日々』を思い出してしまった。
スラップスティックなんで、あんなに悲劇的ぢゃないけどね、これは。