近藤ようこ[漫画]坂口安吾[原作] 2017年 岩波現代文庫版
『怪奇まんが道 奇想天外篇』を読んだとき、近藤ようこというのを読んでみたいと思ったんだが。
どこをどう探したらいいかわからないでしばらく経った最近のこと、ふといつも行く書店の文庫売り場にこれが積んであった。
なんだ、文庫であるんじゃん、なになに2008年単行本刊行で去年文庫になったばっかり、それはラッキー、とりあえず買い。
しかし、そういえば、坂口安吾って読んだことないな、まあいいでしょ、マンガがオリジナルのつもりで読んぢゃえ。
夜長姫というのは長者の娘で、最初の登場シーンでは十三歳ということになってる。
耳男は、飛騨の匠の二十歳の若者で、耳が大きいから耳男なんだけど、耳のことからかわれるとカッとなる。
耳男は師匠の代わりとして推薦され、長者の屋敷に行って、仏像を彫る仕事を受ける。
ほかの二人の匠、青笠と小さ釜と競って、姫の十六になる正月までに弥勒菩薩を造れといわれる。
姫の気に入る仏像をつくったものに褒美をやると言われたが、耳男は気に入られるもの造る気ないんで、恐ろしいものを造ってやろうと心を決める。
そこでのトラブルなんかもあって、耳男は誰にも仕事場を見せず、小屋に閉じこもって、ときには「蛇の怨霊が オレに のりうつれ!」なんて念じて、ヘビ引き裂いて生き血を飲んだりして、アブナイ芸術活動に打ち込む。
できあがった珍しい像について、「他の二つに くらべて 百層倍も 千層倍も 気に入りました」なんて姫はニコニコしながら言うんだけど。
どんなひどいこと言うときでも無邪気にニコニコしてる姫をみて、姫の笑顔はおそろしいと耳男が苦悩しちゃうとこがキモだとは思うんだが、なんかようわからん物語ではある。
第一話 長者の招き
第二話 ウマミミ
第三話 江奈古
第四話 斧と懐剣(其の一)
第五話 斧と懐剣(其の二)
第六話 モノノケ
第七話 元日
第八話 疱瘡神
第九話 高楼の蛇
最終話 青空
『怪奇まんが道 奇想天外篇』を読んだとき、近藤ようこというのを読んでみたいと思ったんだが。
どこをどう探したらいいかわからないでしばらく経った最近のこと、ふといつも行く書店の文庫売り場にこれが積んであった。
なんだ、文庫であるんじゃん、なになに2008年単行本刊行で去年文庫になったばっかり、それはラッキー、とりあえず買い。
しかし、そういえば、坂口安吾って読んだことないな、まあいいでしょ、マンガがオリジナルのつもりで読んぢゃえ。
夜長姫というのは長者の娘で、最初の登場シーンでは十三歳ということになってる。
耳男は、飛騨の匠の二十歳の若者で、耳が大きいから耳男なんだけど、耳のことからかわれるとカッとなる。
耳男は師匠の代わりとして推薦され、長者の屋敷に行って、仏像を彫る仕事を受ける。
ほかの二人の匠、青笠と小さ釜と競って、姫の十六になる正月までに弥勒菩薩を造れといわれる。
姫の気に入る仏像をつくったものに褒美をやると言われたが、耳男は気に入られるもの造る気ないんで、恐ろしいものを造ってやろうと心を決める。
そこでのトラブルなんかもあって、耳男は誰にも仕事場を見せず、小屋に閉じこもって、ときには「蛇の怨霊が オレに のりうつれ!」なんて念じて、ヘビ引き裂いて生き血を飲んだりして、アブナイ芸術活動に打ち込む。
できあがった珍しい像について、「他の二つに くらべて 百層倍も 千層倍も 気に入りました」なんて姫はニコニコしながら言うんだけど。
どんなひどいこと言うときでも無邪気にニコニコしてる姫をみて、姫の笑顔はおそろしいと耳男が苦悩しちゃうとこがキモだとは思うんだが、なんかようわからん物語ではある。
第一話 長者の招き
第二話 ウマミミ
第三話 江奈古
第四話 斧と懐剣(其の一)
第五話 斧と懐剣(其の二)
第六話 モノノケ
第七話 元日
第八話 疱瘡神
第九話 高楼の蛇
最終話 青空