田中圭一 二〇〇二年 イースト・プレス
まえに『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』を読んだら、このマンガが紹介されていて、とても気になった。
いわく、著者は某有名オモチャ会社につとめている兼業作家だとか、何度読んでも笑えるギャグマンガだとか、「手塚タッチ」を完全に自分のものにしているとか。
ほんとは『ドクター秩父山』ってのに興味があったんだけど、ちょっと見つからないし、何冊にもなりそうなので、とりあえずこの古本を先月買った。
サブタイトルが「田中圭一最低漫画全集」っていう、いいねえ、そのセンス。
なるほどって感じの手塚風キャラによる、ページ数としては短めのマンガの数々なんだけど、なかみはお下劣ギャグなので、健全な青少年は読んぢゃダメよという感じだが、しょうもないおもしろさ。
順に読んでって、「近未来しげのぶ」までいったところで、あれ、この感じは読んだことあるはずだぞ、と気づいた。
えーと、ってウチの本棚を探したら、あったあった、『コミック・キュー』、うちには1~3巻までしかないけど、毎号載ってました、田中圭一。
一度も読んだことない人と思ってたのに、実は読んでたんだから、いいかげんだなあ、私の記憶力というか鑑賞力。
収録作は以下のとおり。「巻末対談・しりあがり寿×田中圭一」もありますが、「あとがき」まで行って気づいたんだけど、カバー裏にカラーマンガが収録されてるって、おもしろいつくりで、実はそのマンガがいちばんおもしろかったりした、たまらん。
視線無情
泥棒
ティズニー部分
愛のイき先
乙女バズーカ
プリティ椎名りんご姫
近未来しげのぶ
魔狩人
未亡人あや
女課長 水田しのぶ
トクラ
りる★ドラゴン
新・昆虫物語 ピースケ大逆転
ウィニング・ホイッスル
私をツキまでつれてって
ましゅまろぼんばぁ 超みゆきちゃん
局部くん
実録!! 最悪の日 ビワくらべ
神は天にいまし世はすべてこともないわきゃあない