夏目漱石 角川文庫クラシックス 平成9年改版八十五版
きのう子規が出たんで、とりあえず漱石である。
「吾輩は猫である」は明治38年の作らしいが、ときどき読みたくなるので、昔からいつでも文庫で手元に持っとくようにしてる。
いちばん好きな箇所は、第六章で、迷亭先生が蕎麦を食う、例の場面である。
あの有名な、蕎麦をうまそうに食う箇所(「笊はたいてい三口半か四口で食うんですね」という食い方)を読んで、私は蕎麦好きになったのかもしれない。
よって、迷亭のセリフ「蕎麦の延びたのと、人間の間の抜けたのは由来頼もしくないもんだよ」「蕎麦はツユとわさびで食うもんだあね」「うどんは馬子が食うもんだ。蕎麦の味を解しない人ほど気の毒なことはない」なんてのは、そのまま使っている。
猫が主人の周りの人間の馬鹿話を聞いているこの物語だが、なんといっても登場人物のなかで一番面白いのは美学者・迷亭である。この男の考えてんだか出鱈目なんだか分かんない話を読んでると、ほんと昔から退屈しないんで、この本は手放せない。
最初に読んだのは、小学生のときに児童書版でだったかもしれないけど、私の生まれた家には中央公論社の「日本の文学」(80冊くらい?)があったんで、そのなかで数少ない子供の当時でも可笑しさがわかりやすい小説だったから、何度も読んでた記憶がある。
ただ、漱石を読むたびに、注釈がないと(ルビもないとね)とても読めない文章なので、日本語って難しいなーと思う。
きのう子規が出たんで、とりあえず漱石である。
「吾輩は猫である」は明治38年の作らしいが、ときどき読みたくなるので、昔からいつでも文庫で手元に持っとくようにしてる。
いちばん好きな箇所は、第六章で、迷亭先生が蕎麦を食う、例の場面である。
あの有名な、蕎麦をうまそうに食う箇所(「笊はたいてい三口半か四口で食うんですね」という食い方)を読んで、私は蕎麦好きになったのかもしれない。
よって、迷亭のセリフ「蕎麦の延びたのと、人間の間の抜けたのは由来頼もしくないもんだよ」「蕎麦はツユとわさびで食うもんだあね」「うどんは馬子が食うもんだ。蕎麦の味を解しない人ほど気の毒なことはない」なんてのは、そのまま使っている。
猫が主人の周りの人間の馬鹿話を聞いているこの物語だが、なんといっても登場人物のなかで一番面白いのは美学者・迷亭である。この男の考えてんだか出鱈目なんだか分かんない話を読んでると、ほんと昔から退屈しないんで、この本は手放せない。
最初に読んだのは、小学生のときに児童書版でだったかもしれないけど、私の生まれた家には中央公論社の「日本の文学」(80冊くらい?)があったんで、そのなかで数少ない子供の当時でも可笑しさがわかりやすい小説だったから、何度も読んでた記憶がある。
ただ、漱石を読むたびに、注釈がないと(ルビもないとね)とても読めない文章なので、日本語って難しいなーと思う。
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