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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

いまこそ家系図を作ろう

2021-09-18 18:39:30 | 読んだ本

岩本卓也・八木大造 2010年 枻出版社
これはタイトルそのまんまの実用書で、先祖の名前の調べ方とか、家系図の表記方法の例とか教えてくれる本なんだが。
去年の1月ころだったかな、買って読んでみたのは。
特になんか作ろうということでもないんだが、その前年に、父親と家のむかしの話をすることがあって、ちょっと調べてみたくなったもんだから。
父方のルーツたどってみるかと思い立つというほど強い意志ではないが、やってみる気になったんで、まずは戸籍を取得するんだってことらしいから、実際にとりかかった。
これが、これまでなんかの必要あって戸籍とったことはあるのに、全然意識してなくて知らなかったんだが、戸籍って一本ぢゃなくて、同じ家なのにいろいろ種類が存在しちゃうのでおどろいた。
だいたい、私自身のものですら二つある、ふつうに役所で請求してプリントしてもらう全部事項証明って現在のやつは、実は私のとこの自治体では平成20年に、改製っていって、新しく作り替えちゃったものである。
改製しちゃうとどうなるかというと、平成20年までにその戸籍から抜けちゃった人は、もうそこには載ってこないんである、まるで最初からいないみたいに見える。
新しい戸籍になったひとはそっちを使うから、この戸籍とることないからいいでしょってことなんだろうが、事務仕事の用はそれでもいいけど、親族の名前全部調べようなんて思うと、役に立たない。
抜けたひとはバッテンつけてでもいいから、名前の痕跡だけは残しといてくれりゃあいいのに、そのほうが管理簡単そうにみえるのに、とかく役所というのは余計な手間をかけてワケわかんないものをつくってしまう。
しかたないが、役所が原本書き換えちゃったより前の戸籍は、捨てられたわけではなく保存はされてるんで(これだっていつまで保存してくれるかあやしいが)、改製原戸籍ってのを請求すると、ちゃんと出してくれる、ちなみに発行手数料はすこし高い(笑)
これは昭和の時代に親が届け出たときに新たに編製されたやつで、平成20年に消除されちゃうまで戸籍謄本として活きてたもの、手書きである、漢数字も壱とか弐とか参とか拾とかである、係のひとおつかれさま。
そしたら次、父の欄の記載をたよりに、父の父の戸籍を取得する。
これは自治体の場所がちょっと遠いもんで、郵送で取り寄せることにした、自治体のホームページに請求の書式あるんでダウンロードして記入する。
手数料は郵便小為替にして同封する、戸籍が改製されちゃってると何通あるかわかんないんだけど、たぶん二つと予想する。
返信用の封筒も切って貼って同封する、あとは自分の戸籍のコピーを入れる、直系の子孫だと証明しないと請求できないから。
特に問い合わせの電話連絡などはなく、木曜日に発送したら翌週水曜日には返信が届いた、来たのはやっぱ二通、除籍謄本と改製原戸籍。
除籍は、平成ヒトケタ代に父の父が亡くなって、子はみんな独立して新しい戸籍に移っちゃってるんで、だれもこの戸籍にはいなくなったから除籍となったもの。ちなみにこの戸籍を昭和のある時期に改製したとき、ウチの父はすでに親元から出てるんで、この最終的な除籍には名前がない。
もうひとつの改製原戸籍は、父の父が昭和10年にその前の住所から転籍したときに編製されたもの。
この時代の戸籍は、核家族単位ぢゃなくて、もうすこし大きい家単位なんで、父の父が「戸主」となっていて、その弟も同じ戸籍にいる形である。
さて、これで父の父がどこから来たかわかった、除籍のほうだと役所の都合で「法務省令により本戸籍編製」ってとこから始まるんで、父の父の前の住所がわからない、まったく役所は勝手に過去を消してしまうのだから困る。
さて、ここまでで、父の父の父(曾祖父)の名前まではわかるんだが、もうひとつくらいさかのぼりたい。
なので父の父が前に住んでた自治体へ、引っ越す前の戸籍を取りに行く、これはそんな遠くないので役所へ出かけてく。
ちなみに戸籍取得の理由は「家系図作成のため」って書けば、特に問題ないみたい、直系子孫であること証明するため、これまで取得した戸籍のコピー全部もってくんだが。
今度は何がどうなってるのかそろそろ予想もつかなくなってくるんで、とりあえず父の父の名前と昭和10年までいた住所で申請して、あとはさかのぼれるだけ全部欲しい、って窓口で相談する。
ヘンな依頼する奴だなとあやしまれるんぢゃないかと思ったが、けっこうそういうのもいるのか普通に受理される。
30分くらい待たされたかな、あまり期待してなかったんだが、除籍謄本を二つもらうことに成功。
ひとつは父の父が戸主のもので、昭和2年に家督相続してから昭和10年に転籍するまでのもの、父の父の兄弟の名前がいっぱいで、全5頁。
もうひとつはもう一代前で、父の父の父(曾祖父)が戸主のもので、明治37年に家督相続してから、昭和2年に戸籍が抹消されるまでのもの。
途中市制施行あったり地番変更があったりで住所表記が変更されててわかりにくいが、自分でワープロ文書に書き起こして情報を整理することにした。
とにかく、ここで前戸主として記載があることで、父の父の父の父(高祖父)の名前がわかったのは収穫だった、なんかちょっとうれしい。
これより前の戸籍はない、ということなので、戸籍たどる調査はここまで。
ここまでは誰でもできることで、そこからさらにさかのぼるには、お墓だったり、お寺の過去帳だったり、古文書だったり調べるらしい、古文書ってどこにあるんだよ。
お墓は、見に行ったんだけど、父の父の代に新たにつくったものらしく、墓石に名前とかの新たな手掛かりはない。
お寺の事務所を訪ねるのは、ちょっと敷居が高いというか、いろいろいきさつあってこれまで関与してないものだから、いきなり「子孫なんで」と入っていくのは許されるものかどうか、躊躇して実施していない。
父の父の父の住所がわかったので、図書館で古い地図を見てみたが、その名前を発見することができず、新たな手掛かりはない。
法務局へ行くと、旧土地台帳というものがあって、そこにいた人の情報わかることもあるらしいんだが、そんなこと考えてるうちに、去年最初のコロナ騒ぎの時期に突入しちゃい、急ぎぢゃない外出自粛ってことで行きそびれてしまい、そのあと意欲がすこし冷めて、なんもしないうちに現在に至る。
もう一代くらいさかのぼりたいなー、とは思う。
で、肝心の家系図は、作ってない、描くのめんどくさいからね、大事なのは図ぢゃなくて情報。
でも、もし数百年さかのぼって先祖のつながりが明らかになったら、描くと思うよ、それならやりがいがありそう。
本書のコンテンツは以下のとおり。
第一章 名前と親族の話
第二章 家系図を作成してみよう
第三章 身近な情報を集める
第四章 実地調査と文献調べ
第五章 家系図作りにはパソコンが便利!
第六章 人生が広がる家系図の使い方
第七章 世界にも広がる家系図ブーム!


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