kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

チーム作り2

2016-02-27 | 陸上競技
続き。になるかどうか分かりませんが書いておきたいと思います。

こうやってチーム作りをしていくことの必要性をどれだけ感じられるか。基本的には私自身が中心となってチーム作りをしています。本来であれば選手が自分達でやっていけると理想なのですが正直そのような事は無理だと思っています。指導する側が選手の性格などを把握してやっていかないといけなくなります。もちろんそれが正しいかどうかは分かりません。見誤る事もたくさんあります。それでもこちらが選手の事を理解しようとしなければ指導は難しいと思っています。

私の指導の中では「リーダー」を作ることを重視しています。もちろん出来るかどうかというなはありますが、「立場が人を作る」という事があります。最初は向いていないと言われる者であっても最後は「リーダー」としての立場を演じている中で大きく成長していきます。人から注目を集める事で「きちんとやらなければまいけない」という感覚が生まれてきます。それにより大きく変わる。

2年生がチーム内にいます。この半年間チームを引っ張ってきています。どのようにやっていけば良いのか分からないままで引っ張るというのは簡単な事ではありません。それでもやっていくしかない。こちらが求める事が出来ずに注意を受ける。それに対して「不満」もあったと思います。だからといって「選手のやりたいようにやる」事が本当に「指導」として正しいのかどうか。理不尽だと感じる事もあるでしょう。が、何度も書いていますが世の中は理不尽です。これまでやってきた事だけが全てではない。

2年生が苦労してチームを作ろうとしてきました。だからこそその2年生がいる間に「次期リーダー教育」をしておかなければいけないと思っているのです。新入生が入ってきたら学年が上がり2年生は3年生になります。その時に3年生が新1年生の指導をするというのは私的には違うと思っています。ここは2年生の役割です。3年生になった時にはある程度自分の競技に集中させたいと思っています。それが出来ない時というのはチームとしてはダメだという感覚があります。1年生は2年生になった時から上級生としての自覚を持って後輩の指導をしなければいけません。誰かに付いていくのはその時点で終わりです。

だからこそ今の時点で1年生の指導の徹底をしなければいけないと考えています。厳しく指導しなければいけない。これが当たり前になってくるとそこまでこちらが激昂して指導する必要は無くなります。まー今では前と比べると100分の1くらいしか怒ることはなくなっていますが。それはこちらが「我慢」しているだけです。まー今は怒る時ではないだろうなと思いながら我慢。

組織としてチームを機能させるためにはそれなりの「工夫」が必要になると思っています。いきなり「リーダー」にはなれない。競技力がある事とリーダーシップが発揮できることは全くの別物です。本来であればここは明確に分けるべきだと思っています。「強いからリーダー」というのは避けたい。前の記事にも書きましたがそれだけでも「注目を集める」のですから。「ハロー効果」という心理学用語があります。何か1つ他者より優れている部分があればそれが「後光」のように光り輝き他の事までできるのではないかと評価されるというようなものです。

実際、競技力とリーダー性はイコールではありません。そこを勘違いして「チーム内で一番力がある選手がキャプテンになる」というのはあると思います。元々リーダーとしての資質がある選手をキャプテンにするというのが一番簡単ですが、そうでない場合が多い。私の場合は「キャプテンとして育てる」という感覚があります。また、「上級生としての立ち居振る舞いができるように育てる」というのも2年生に以上には求めます。「難しい」ではなく「やらないといけない」ことなのだと思っています。

全員がリーダーになる必要はない。それを支える者もいる。ムードメーカーになる者もいる。そうやって組織は成り立つのです。役割を演じるというのが正しいのかもしれません。そうやって組織を作っていかなければいけない。みんなが同じ事をしていたらダメだと思います。全員がリーダーになるような組織は存続できません。

今の2年生を大切にしないという意味で書いているわけではありません。かなり成長したくれた2年生がいる間に「次のための準備」をしていかなければいけないと思います。逆にこの子達がいる間にやらなければ次はないと思います。また1からチーム作りをしていくというのはかなり大変です。今の2年生がいる時にそれをやっていかなければいけないと思います。

このスタンスが正しいのかどうか。それは私には分かりません。が、正しいと思ってやっています。組織作りです。チームとしては機能するためには「伝統」となる部分を引き継いでいかなければいけません。どんなチームでも「先輩がやっているから」という基準でやっていくことがあります。ほの「基準」が正しいかどうかは分かりません。私が見ていて「異なる」と思えばすぐに直させます。

最初に書きましたが全て選手任せでやろうとは思っていません。私がある程度リーダーとなって引っ張っていかなければいけないのです。その過程で多少の軋轢は生まれるでしょう。当然です。が、きちんとやろうとしていることが分かれば納得できるはずです。こちらもある程度の覚悟を決めてやっていかなければいけません。きちんと向き合えば必ず伝わると思っています。そうやってチームを作っていく。

全てが上手くいくとは思いません。この手のやり方を批判的に捉える方もいるでしょう。そこまでして高校の部活をやる必要がないと思う方も。それはそれ。でも私はこのやり方で子供達を育てていきます。ご理解頂きたい。そう思います。

まとまりません。お許しを。
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チーム作り

2016-02-27 | 陸上競技
金曜日、他校ではテストが始まっています。うちは他の学校よりも遅いようですね。学校によってはテスト終了後にまだ授業があるようです。うちは全くありませんからそういう意味で引っ張っているというのもあるでしょうか。話を聞くと私学はもっと遅いようです。テスト週間にさえ入っていない学校もあるようです。それぞれの事情によって違ってくるのだと思いますね。

木曜日は出張のため練習は選手に任せています。1時間程度の練習だったと思います。予めメニューは渡していました。この日はマネージャーにメニューを渡すことにしました。朝勉強の時にはまだメニューが作れていなかったというのもあります。後で聞いた話によると中心となる選手が体調不良があったようです。ここの部分は仕方ないというところでしょうか。考査前ですから気をつけなければいけない部分ですし、練習が継続できない状態は避けなければいけません。

金曜日は体調不良により欠席する者もいました。そのこともあって朝勉強の時間に何人かを呼び出しました。これからの練習に対する「取り組みの姿勢」についてです。こういう部分をblogに書くというのはどうなのか?!と指摘を受けるかもしれませんが、「指導するスタンス」を示すだけです。個人情報云々はないと思います。「チーム作り」をする上でどのような姿勢でやっていくのか?という部分です。

呼んだ選手になぜ呼ばれたか分かるか?と問うと適切な答えが返ってきました。「これから先のこと」のためです。1年生を呼んでいますから分かるはずです。これまで2年生が全体を引っ張る状態でした。学年が上の者がチーム作りをするというのは当然の話だと思います。まだまだチームとしては成熟度が低い。「前と比べれば別チーム」です。それくらいの成長はあります。が、本当に「目指すところ」と比べるとまだまだです。1年生が未だに「幼い」部分があります。当然ですね。が、これから同じような事をしていたら更に上に進むことはできません。これができるようにならないとチームとしては成長はない。

数ヶ月後を見越して話をしました。いきなり変わることは出来ません。上級生が居てくれる間にある程度の準備をしておかなければいけません。前任校でもそうですがある一定の時期が来た時には「チームの中心になる選手」には話をするようにしています。そういう「自覚」を持たなければいけないからです。上級生がいる間に「行動で示す」ことができるようにならなければ。

「中心になる」という話を伝えました。これまではまだまだ甘い部分がありましたが、これからはその手のことは決して許さない、と。「中心となる」ということは他の選手より目立つ場面が出てきます。世の中の常として目立つ者は批判される可能性が高いと思います。ここは覚えておかなければいけません。同じことをやっていても「中心となる」というだけで矢面に立って批判に晒されます。目に付く場面が多いのですから当然だと思います。

私が大学のキャプテンをやっていた時にはかなりの批判もあったと思います。全体で100人位部員がいました。その中には温度差があり「強くなるためには何でもやる」という選手と「それなりにやればいい」という選手が混在する。だからこそ私のように「強くなる事をひたすら追い求める」というのは万人に受け入れられないと思います。こんな言い方をすると感じが悪いかもしれませんが、「それなりに力が抜けている」状態でした。競技力で目立ち、キャプテンとして目立つ。そうなると行動の1つ1つが批判の対象になります。やる事なす事批判する者も出てきます。

当時、目標を掲げる事の必要性を感じていました。当たり前の事ですが「有言実行」で目標を口にしてやっていくようにしようと話をしました。すると「目標を口にするのはカッコ悪い」と言い出す者も出てくる。「不言実行」の方が良い、と。考え方の問題というか「批判的な考え方」なので反対するという感じがありました。これは一例ですが「目立つ者が何かやる」というのは常に「批判」や「反対」の対象となり「粗探し」をされます。

この話を少しだけしました。新チームになった時に「中心となる」というだけでやはり目に付くようになります。だからこそ行動面でしっかりとやっていかなければいけない。これまでのように「人について行く」という段階ではダメだと思います。上級生がいるかといって甘えるのではなく「自分達がやらなければいけない」という感覚を持たせたいと思っています。

先週大学生と練習させてもらって多少の変化はあります。が、これではまだまだ不十分です。ここからの変化を本物にしていかなければいけません。そこで「率先して動く」ことをまず求めました。他の選手よりももっともっと率先して動く。周りに気遣いをしながら早く動く。これは大切な事だと思います。声出しにしてもこれまでは2年生男子に頼っている部分がありました。準備や片付けに関しても遅い。人任せにしているようではチームとしての「模範」となりません。

例えばこれから新入生が入ってきた時、新入生がきちんとした行動が出来ないとする。それは新入生が悪いのではなく「上級生がきちんと指導していない」というのが理由です。優しく教えるだけではなくきちんと教えていかなければいけないと思います。そうなると上級生がきちんと出来ていなければ模範は示さない。出来なければ新入生を注意するのではなく「中心となる者」を指導していきます。当然の話です。そういう存在だという事を自覚しなければいけない。

これまで出来ていない部分もたくさんあります。それは仕方ないと思います。が、これからは出来るようにしていかなければいけません。そういう準備期間が必要になります。そう考えるとあと1ヶ月程度しかありません。これまで「多少の成長」を認めてきました。が、いつまでもそこで終わっているわけにはいきません。さらに上を目指さないといけないからです。

こちらは真剣に話ました。どこまで伝わるのかは分かりません。伝わらなければ今度は厳しく言っていくしかない。「厳しすぎるのでは?」と言われるかもしれません。そんな事はありません。やるべき事はもっとあるからです。まずは目に見える「行動」で示していかなければいけません。

書きたい事はあるのですが長くなりました。また書きます。
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