kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

外に出たい

2016-02-15 | 陸上競技
またも雑記。

この2年間、県外に出ていません。毎年可能な限り県外のチームの練習を見させてもらったり、参加させてもらってきました。色々とありすぎて2年間実現できていない。本当は年末に大阪に行きたいと思っていたのですが日程的にかなり厳しかったので諦めました。うーん、本来であれば時間を作ってでも行かなければいけないと思っています。検定などの関係もありますし思うように動けません。

県内でそれなりにやっているといつの間にか「視野」が狭くなります。ここが最大の課題。もちろん支部大会で何位だとか県総体で何位だとかが大事ではないと思ってはいません。やはりそこも大切。しかし、そこだけではない。県内で1位でも中国地区で7位だったらインターハイには届きません。どうやって上で戦うのかという感覚を持ってもらいたい。

以前、県外の合宿に参加した時に大阪の選手と話をしました。一生懸命に練習をしていましたし「かなり強いな」と感じる部分でした。「強いね」と声掛けをすると「私は弱いです」との返答。聞いてみると400mHが63秒だと言っていました。実際この記録では府大会の決勝にさえ残れない。近畿大会に出るためにはこんなレベルでは話にならない、と。この時点で「勝てないな」という気になります。当時の山口県では65秒台で県トップ。インターハイに出場するため63秒が出せればかなり確実という感じでした。が、「激戦区」ではそのレベルでは「府大会の決勝にも残れない」のです。

この時点で「勝負にはならない」のです。一方は「63秒で弱い」と感じる。一方は「これでインターハイに行ける」と思う。その「感覚の差」はどうにもならないくらいの「差」だと思っています。他県では11秒0の男子では勝負にならないと種目変更をして400mに回ることもあります。女子で12秒台に入ったくらいでは予選も通過しないのでそのまま距離を伸ばしたり、ハードルなどの「勝負できる種目」に移行する。どこの段階で「満足する」のかは分かりませんが。もちろん「県で1位」というのは素晴らしいことです。47都道府県でいえば47人しか1位にはなれないのですから。しかし、勝負という視点でいえば「県で1位」では戦えない。

県内でのんびり(語弊がありますが)過ごしているとやはりこういう「勝負」という意味ではできなくなります。現状に満足してしまうというか・・・。実際に「必死になる」チームを見ると自分の「甘さ」を突き付けられる気がします。もっともっとやらなければいけないんだという気になる。それが必要なのだと思います。

東京に行ったときに「あなたが来ても仕方ない」と言われました。どれだけ私が「その気」になっても結局は「選手」が「その気」にならなければ意味がないのです。「こんなにすごいことをやっていて・・・」とか「意識レベルが・・・」という話をしたとしても選手はそれを見ていません。「百聞は一見に如かず」です。肌で感じて「差」を知らなければ「自分たちはよくやっている」という気になる。これは選手が悪いのではなく「環境を与えてあげられていない」という私が悪い。

選手の力を伸ばすためにはやはり「刺激」が必要だと思います。今の自分たちの取り組みが全てではない。それを知ることが必要。「レベルの高い学校に行くことでやる気を失う」という意見もあるかもしれません。毎回聞くのですが「全国で活躍するチーム」であっても男子で12秒台の選手もいます。女子の14秒台の選手もいます。それぞれの場面で「一生懸命」やっているのです。強いから一生懸命になれるのではないという部分は本当に勉強になります。大きな刺激にもなります。

強いから目標意識が高いのではない。これだけは間違いない事実です。「環境」がそれを育てる。その「環境」の中に入ってみなければその「差」には気づかないのです。だからこそ「外へ出たい」という気持ちがあります。タイミングもあります。今年度内は難しいかもしれません。

師匠のところに教え子がお世話になっている大学のチームが来るということでした。「良かったら来ないか」と言っていただきました。外に出ることはできませんが、「空気」を味わうことができます。これだけで大きな刺激になるのです。運よくテスト週間に入っていませんでした。距離云々ではなく「ぜひ参加させてもらいたい」とおい願いしました。一番最初に高校を訪問させて頂いたときに「これほどまでに明るく練習ができるのか」と感じました。大きな差を感じた。こういう場面を選手に経験させたいと思います。

夏にプライベート合宿に参加させていただいた際、「全く違う世界」を選手たちは感じたはずです。これまで「内」だけでやっていたのが「外」の世界を知ることで「自分たちの力」を知ることができた。もちろん「こんなことはできない」と感じた者もいたはずです。「楽しいだけの陸上」から「厳しさを伴う陸上」があることを知った。そこから少しずつ変わってきました。

せっかくの機会を与えてもらいました。それを選手たちに生かしてもらいたい。可能であれば来年度はどこかに出たい。小さくまとまるのではなく「もっと大きな視点」で物事をとらえられるようになりたい。そう思います。

外の空気がどんなものか。「価値観」という部分にもつながるかもしれません。もっと知りたい。もっと知ってもらいたい。そう思います。
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興味を持てるかどうか

2016-02-15 | 陸上競技
雑記。

競技について「興味を持ってもらえるかどうか」は何が基準なのかは分かりません。私個人に対しての興味関心を持ってもらえるのかどうか。転勤して1年になりますが高校関係者以外は「転勤したんですか?」という感覚だと思います。特別関わりがあるわけでもありませんから私のことなんかどうでもいい(笑)。中学生自体も特段興味関心はないと思います。

前任校で勧誘活動を少ししていました。もちろん、「選択肢の一つに入れていただけないですか」という話しかできませんでしたが。その時に「Tokushoが陸上が強いというのは初めて知りました」と言われてことがあります。実際はそのレベルなのだと改めて感じた瞬間でした。勧誘活動をして初めて「Tokushoで陸上をやっている」というを知ってもらう。その数年前からかなり強かったですし、県総体で総合優勝もしているチームでした。それでも知ってもらえていない。

もう少し前には「Tokushoなんかに行きたいと言い出したのでどうしようかと思った」という酷い言い方をされたこともあります。普通高校ではありませんから進路の幅が狭くなるのは間違いないと思います。しかし、「競技をやりたい」という部分と「大学で特別学びたいことがない」という状況であれば「推薦」を使って大学へ進学するのは「一つの手段」だと思っています。正直このように言われたのは衝撃でした。悪気があったのかどうか分かりません。だとしても「自分の子供が競技をやっている学校」に対してそこまでの言い方をする必要があるのか?と感じました。結果もそれなりに出している時でしたから「人の感じ方」について大きな疑問を感じるようになっていまいした。

実際に「選択肢の一つに入れてもらえないか」と言って初めて学校の存在を知ってもらうということもあります。一昨年1つの学校に12秒1台の選手が2名いた。これは最近ではないと思っています。中学時代の実績がずば抜けていたわけではありませんからそれほど注目を集めていたわけではありません。だからこそ「高校での実績」というのは「一部の興味のある方々」にしか知ってもらえないのです。こんな言い方をしたら「上から目線」と言われるかもしれませんが、「12秒1が2人出るというのには理由があるのでは?」と少しでも関心を持ってもらえたらという気はしていました。誰からも聞かれませんでした(笑)。

もう少し「競技」に関して興味を持ってもらえるようになると色々なことが変わってくると思っています。毎回書いていますが「棒高跳び」を真剣にやりたいと思えばG先生のところに行くしかないのです。中学生も間違いなく知っているはず。私のところに「棒高跳びを専門にやってインターハイ狙いたいのですが」という選手が来たとしてもそれは「指導力の差」が明確にあります。同じように「高校時代を投擲種目に賭けたい」と意気込んでうちの学校を選んでもらってもそれに見合うだけの「指導」はできないと思います。この部分の「情報」は必ず伝わっているはずです。棒高跳びを専門にやりたいならぜひG先生のところへ(笑)。

こうやってblogを書いている。それにより多少なりと「kaneko」という人間に興味を持ってもらえるかもしれません。それにより「指導を受けてみたい」と言ってくれる選手がいてくれたら理想。が、実際はそんなに甘くない(笑)。blogを読んで「指導を受けたい」と言われたことはほぼないと思います。私のレベルの指導では「認知されない」のでしょうか?!まーそんなもんでしょうね。上述のように私的には「結果」を出したと思っていても「強かったんですか?」と言われるくらいですから(笑)。

何をもって「興味を持ってもらうのか」というのは良く分かりません。もっと色々な場所に出て行って「活動しています」というアピールをしないといけないのかもしれません。実際前任校では「選択肢の一つに入れてもらえないか」と言って回らないと中学生が興味を持ってもらえない状況だったのは確かです。12秒1台が2人、4継でインターハイ出場した翌年の「短距離」志望の選手は0。これをどうとらえるか。これをもって「結果」と言わずして何を「結果」というのか?!(笑)

「kanekoが転勤するらしい」という噂が流れていたという話は聞きます。前向きにとらえると「行ってもいなくなるかもしれない」と捉えられていたのかもしれません。あくまで前向きにとらえたらですが(笑)。「競技」だけで高校選択をするというのはなかなかないと思います。普通科志向が強いですから。もっというと「指導者」で高校の競技を選ぶというのも少ないのではないかと思います。話を聞くとほぼ0に近いのではないか?!現時点でどれだけ興味を持ってもらえているのかは分かりません。

これまではうちの学校に「本気で競技をやろう」という選手は集まらなかったと思います。これから数年かけて「Hoshoで競技をやりたい」と言ってもらえるようにやっていきたいと思います。もちろん、進路のことも含めて考えていかなければいけなくなりなります。それが当然だと思いますから。

魅力ある学校にするのか。私自身が魅力ある人間になるのか。チーム自体が「あのチームでやりたい」と言ってもらえるようになるのか。どれが一番最初かは分かりません。それでも「一生懸命にやりたい」と思ってくれる中学生が「あそこでやりたい」と言ってもらえるようなチームを作りたいと思います。

うーん、何の話か分かりませんね(笑)。特別に何かあるわけではないのですが思っていたことを文字にしておきたいなと。誰かの批判をしているわけではないので内容的には問題ないと思っています。私自身が人間性を磨かないといけないですね。まだまだ力不足・・・。
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