kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

金曜日の練習

2016-02-28 | 陸上競技
堅苦しい内容ばかり書いていたので少し気分転換。金曜日に行った練習について書いておきます。

この日もテスト週間なので練習は1時間。最低限のメニューだけ実施しました。強い負荷をかけることも必要だと思いますがこの次期は少し落としながら疲労を抜くという意味合いもあります。これまでと比べると高い負荷をかけられるようになってきています。そのためある程度の練習ができているはずです。時間的に1時間ですから詰めて練習をするので案外きついかもしれませんが。

アップはメディ投げ。これを一気にやりました。フロント&バック投げのリレーを実施してそこからラグビー走。これだけで10分近くかかったかもしれませんがアップとトレーニングを兼ねていますからこれで十分かなと。そのままスキップ走へ。

朝の段階で話をしてた選手が数人います。前の記事に書いているように何人かがチームを引っ張っていくのだという感覚を持たなければ変わりません。特にこの日は2年生の練習参加が少なかったので1年生の行動が目に付きます。マネージャーがあれこれ準備をしてくれますがそれに頼りっぱなしではなく自分たちで手伝わなければいけません。基本的には「自分達の練習は自分達でやる」という感覚が必要です。これまでは頼りすぎている部分がありました。改善していかなければいけません。

何故このようなことを言うのか?繰り返しになりますが1年生はもう少ししたら上の学年となります。その時に下の学年が出来る。下の学年は上の学年の選手を見て行動するようになります。準備や後片付けなどに関しては「お手本」を見ながらやっていくしかないのです。ある程度鍛えておかないと「何したらいいのか分からない」という事になります。これでは練習の効率が悪くなりますし流れは出来ません。1年生の成長がなければチームとしての成長はないのです。

スキップ走をかなりやりました。その時に動きが曖昧になる選手も出てきます。一旦止めて話をしました。こちらとしては目指すものがあってやっています。出来る出来ないという部分で判断しているわけではありません。「なんとかしてやろう」という姿勢を求めているのです。出来るから良くて出来ないからダメだという気はありません。やろうとしているのかしていないのかです。最後の数メートルで動きを適当にやってしまうような選手ではどれだけやっても強くはなりません。ここの課題を克服できるかどうか。

テスト週間です。だからそんなに厳しくいう話ではないと言われるかもしれません。が、テスト週間だからこそです。他の時間を削って練習に来ている。それなのに「それなりの練習」をしていたら時間の無駄遣いになります。それなら来て練習をしてやる必要はない。「来るのが嫌だな」と思うようなら来なくていいと思っています。この場に来るのは強くなるためでなければもったいない。時間を使ってやるのですから。嫌々やるなら勉強をしている方がいいと思います。

これまでもある程度厳しくやってきたつもりです。が、これからはもう少し求める水準を高くしていこうと思います。「人任せ」にしたりする部分を極力減らす。自分が主体となって練習を進めていけるようにならなければいけない。ここは大きな話だとと思っています。自分が練習をするために参加している、強くなるために参加しているという感覚を持たなければいけないと思います。やらされている感覚があれば強くなるのは不可能だと思っています。

まだまだ十分だとは思いません。それでも話をしている分、かなり良くなりました。「自分達で強くなる」というのが理想です。しかし、そこは簡単ではない。ある程度こちらが方向性を示さなければいけないのです。これが当たり前となり「自分達で努力をする」「自分達で雰囲気を作る」という状況にならなければこれから先はありません。そういう感じにならなければ結局キツイところで手を抜いてしまったり、他者の悪口だけを言って終わってしまうような練習形態になってしまいます。

スキップ走をやってから並走。まだまだメンバー固定がされていませんから走力が近いもの同士でバトンをさせています。本来であればこの時期にはある程度のバトンレベルになっておかなければいけません。この部分の練習の遅れはあります。それでもやっていくしかありません。

最後の10分程度で前回と同じようにタイヤ引きとスプリントを組み合わせた練習を実施しました。ほぼ休む暇がなくやっていきます。かなりキツイ。それでも声を出しながら練習を引っ張って行くように話ました。中心となる選手をこちら側から決め「役割」を与える。その中で声を出すのが当たり前となる事が必要です。こちらの見込み違いということも出てくるかもしれませんが「立場が人を作る」のです。出来ると信じているから役割を与える。見守っていかなければいけないと思います。現時点では私の判断は間違っていないと思っています。

女子も声を出していました。が、一人に頼るような雰囲気ではダメです。「役割」を与えているから声を出すようになったというのはあると思います。やらざるを得ない状況を作り出しているからです。しかし、そこだけに頼っていたら意味がなくなります。それ以外の選手がそこに引っ張られて自分から「声出し」をできるようになってがなければいけません。キツイので簡単にそれはできません。だからこそみんなでやる。キツイからこそ雰囲気を盛り上げる。

練習をしている。その中でどれだけ「強くなりたい」と思ってやっているかが大切です。こういう一気に練習をするときにはお互いが支え合わなければいけません。走るだけではない。先頭になって声を出す選手が苦しい場面で諦めることはできません。何度も書いていますが「中心となる」選手は注目を集めます。それだけの責任も出てくる。だからこそ「大きく成長するチャンス」なのです。プレッシャーもありますがその分「人間的な成長」につながります。そこに引っ張られて他の者が大きく成長していくのが理想。

声もある程度出るようになりました。しかし、私が求める水準としてはまだまだです。まだ私がいないと練習の質が下がってしまうだろうなという感覚があります。それを越えていかなければダメになる。これからの練習をどうやって組み立てていくか。ここですね。

テスト週間だからこそやらないといけない事がある。そう思っています。チームとして何をするかを1人ではなく全員で考えていかなければいけないと思います。

これからのチームです。しっかりとチーム作りをしていきたいと思います。
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チーム作り3

2016-02-28 | 陸上競技
話がボヤけてきている気がしますが(笑)。もう少し書きたいことを書いておきます。

部活動として何をするのか。例えば夕方に集まって適度に身体を動かし、おしゃべりメインで帰っていく。これも1つの形だと思っています。このスタイルを否定するつもりはありません。が、私のやりたいこととは違うというのだけは確かです。異なるスタイルを全面否定するというのは「価値観の否定」になるので。

このblogを始めた当初から変わらず書いていますが「競技を通じて人間的な成長をする」ことが必要だと思っています。自分のやりたいようにやってるいくだけでは様々なことが上手くいきません。もちろん、競技力アップがないままで「人間的成長」だけを掲げるのも絶対に違うと思います。やるからにはどちらも徹底していかなければいけないと思っています。それができないのであれば価値は半減するのではないか。

真面目すぎる内容になってきたので少し方向転換(笑)

目に見えて何かをやるということはありません。まずは組織づくりだと思っています。それなりにルールを整えていきそれを守るようにする。そこがスタートラインです。いきなり高い基準を設定するのではなく「できること」をしっかりとやっていきその基準値を上げていく。簡単な話です。

これも何度か書いていますが前任校での指導。入学当初はまだまだ中学生のまま。それが途中で「次期キャプテンにする」と明言してリーダー教育をしていきました。本人も保護者も「タイプではない」と言っていましたがこちらの意志で押し切りました(笑)。3年生になる頃には「周りの行動が遅くてイライラする」とか「何でこんな事にも気づかないのか」「全員が同じことをやるより分担してやったほうが早い」と話すようになりました。ものすごい成長です。

途中色々と衝突することもあります。こちらの意図が上手く伝わらない。相手は高校生ですからこちらが折れるところもたくさんあります。かといって何でもかんでも許すような指導はしません。好き嫌いで怒る事はないと思います。当然ですが。極力こちらの意図がある伝わるように話はしてきます。上手く伝わらない時には中心となる選手がきちんと意味を伝えてくれるようにならなければいけません。

陸上競技は個人種目だと言われます。だから協調性のない選手が多くなる、と。確かに1人でもやっていける種目が多いのは事実です。強い選手が1人でもいればそのチームはそれなりに有名になります。だからといって次の年も強い選手が出てくるかといえばそれは違います。個人がいくら強くてもチーム力として高くなければ継続した強さは生まれないのです。普通の選手が強くなるためには「チームとしての力」が必要になる。そう考えてチーム作りしています。

そこにたどり着く過程で間違いなく紆余曲折あります。理想論だけでは通らない部分がある。私のやり方を気に入らないという者も出てくるでしょう。私自身考えなければいけないとは思います。が、万人に気に入られるような指導は無意味だと思っています。全てに対して完璧にできるような人間は存在しない。それこそ新興宗教の信者が教祖様に心酔するレベル以外ではありえません。

高校生活の部活動。私は「頑張って所属した」というだけではあまり意味がないと思っています。適度にサボって手を抜いてやる。もっと出来るところを何となくやる。この手のパターンでは本当の意味での成長はないと思います。とても私一人で全てはできません。だからこそ「チームとしてどうするか」が重要なのです。見えない力となる「チーム力」をどう育てていくか。そこが大きなポイントになるのではないかと考えています。

真面目すぎる話ですかね。それでも書いておきたいと思って書きました。大切な時間をどう使うかです。手を抜いて適当に部活をやるというのであれば私自身は「他のことやったほうが有効だよね」と考えています。嫌々やる事に意味はないですから。競技をするというのはかなりしんどい部分があります。サークルならそんな競争は生まれません。ここは大きな違いかなと考えます。

チームとして機能する。簡単ではありません。それでもこれから先を目指すためにしっかりとチーム力を上げていける組織を作りたいと思います。
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