kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

教えること

2016-02-14 | 陸上競技
前の記事の続き。

走る練習もしたかったのですが廊下が滑るのと気がついたら2時間経過していたのでそこからトレーニングに切り替え。廊下は広いので雨が降っても問題なくトレーニングはできます。

時間的なこともあり木曜日と同様にシャフト補強とプレートのみとしました。普段はシャフトとシャフトの間に「補助種目」を入れます。シャフトだけだとキツいので「ちょっと一息」みたいな感じでしょうか。色々なところをバランス良く鍛えたいと思っているので補助的な種目をやります。シャフトだけだと40分くらいで出来るのでこういう時には省略。

この日は初めてシャフトをやるという選手がいました。これは絶好の機会です。これまでうちの選手は「他者に教える」という機会がありませんでした。普通のチームであれば2年生が1年生に教えるという形で「教える」という場面が生まれます。しかし、今は全員が私から「初めて教わることばかり」です。お互いに「確認」することはあっても「1から教える」という機会は全くといって良いほどありません。

せっかく来てくれた選手からすれば「kanekoが教えろよ」と感じるかもしれません(笑)。しかし、選手とコミュニケーションを取りながらお互いでやっていくという経験も必要だと思います。これは私の視点からの話なので良いのか悪いのかは分かりませんが。

この場面はあえて「遠目から見る」という形にしました。せっかくうちの選手が他の選手に「教える」のですから私が入っていって「いや、それはね」と言い出すと意味がなくなります。私は関わりたがる方なのでこういう場面を我慢するのが辛い(笑)。それでもお互いのことを考えていくとやはりこういう場面では一歩下がることが大切。かなり細かくコミュニケーションを取りながらやっていました。1年生とはいえそれなりにきちんとやってきていますから「教える」事もできます。

あと1ヶ月半で本当に学年が上がります。そうなると今度は新入生に「うちの練習」や「ルール」を教えていくことが求められます。新入生が出来ないのは上の学年の責任になります。私が1から10まで全てを指導するというのは避けたい。今のような機会を有効に使って「誰かに教える」という経験を少しでも多くさせたい。それが1ヶ月後に必ず生きてきます。新入生は「中学生の感覚」でやって来ます。その時に「高校の陸上」を教えていく必要がある。

この日は「お手本」としてやっています。気がつくといつもよりも早く終わっていました。どうしたのか?と尋ねると「教えるのだから手が抜けないので休まずにやった」とのこと(笑)。間違いなくこういう効果もあると思います。選手同士で教えるという時に教える側が「手を抜く」ようでは手本になりません。普段もそれなりにやっていると思いますがこういう場面では絶対にやり抜きますから。

木曜日のトレーニングのときも同様でした。やはりトレーニングはキツいので疲れてくると楽をしようとしてしまいます。それでも他校の選手がいることで「手を抜いたらカッコ悪い」と思うのかもしれないですね。かなり早めに終わっていました。楽をして早く終わるのではなくきちんとやって終わるのであれば問題はありません。かなりキツいと思いますが(笑)

その後はプレート補強。これも教えさせました。前の合同練習の時は私が全体に教えたのですがこの日はあえて何も言わず。シャフトにしてもプレートにしても細かいことはまた一緒にやる機会があればその時にやれば良い。キツい種目ですからまずは「やること」が最優先です。最初から細かいことを言っていたら「やることで精一杯」になっている部分にさらに追い討ちをかけることになります。正確な動きを覚えてもらいたいとは思いますが一回で出来ることはないと思います。可能ならまた別の機会に来てもらって何度かやる方が良いでしょうね。

かなり疲れていましたが休憩を挟まずに走ることに。普段は逆のパターンが多いのですがこのの日は「刺激を入れた筋肉に走る動きを覚えさせよう」という感じでした。スプリットドリルをやってから40mくらいの距離を走る。走ってみると案外進むのでもう一押しと思ってダイナマックスのキックを。強くキックすることでスイングの強化になります。そのままの勢いで膝が引き出されるようになる。意識した状態であと3本ほどスプリントをして終わり。スパイクが履けないので多少脚が流れ気味になりますが仕方ないですね。

更に最後に股関節周りの補強をやって終わり。

私的にはほとんど練習をやっていない感じがありました。何度か「きちんと出来たか?」と確認することに(笑)。感覚的には2時間やったかやらないかのレベルだと思っていましたが結局は4時間ちょっとやっています。うーん。どうなんでしょうか(笑)。私の感覚が麻痺してるのか?走ったりする部分が少なかったのが影響しているのか?!

前任校の選手とうちの選手、ずっと練習をやっています。こういうつながりの中で学ぶことも多い。学校という枠にとらわれすぎずやっていくことも大切だと思います。お互いがやっていることを「教えあう」という中で見えてくるものがあります。他校の選手と一緒にやったり、県外の選手と一緒にやる中で成長があると思っています。

多くのことを感じる事が出来ました。
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思いつき練習をひたすら

2016-02-14 | 陸上競技
土曜日、2年生は修学旅行のため不在。普段と比べると人数が少ない中での練習となりました。更にインフルエンザの者と病院に行かなければいけない者がいたため人数が減る。この日うちの選手は5人しかいませんでした(笑)。前任校で4継でインターハイを狙った時には1・2年生男女を合わせて6人という時期もありました。車一台で宮崎まで行ける人数でしたから。実際に選手がいなければ指導する場面さえ与えてもらえなくなる。そう考えると一生懸命に練習に取り組んでくれる選手がいることはありがたいことだと思います。

とはいえ本当に1年生だけしかいません。分かっていたので事前に声をかけて一緒に練習をしてもらうことにしていました。前任校の選手も木曜日に引き続き来てくれました。本当に助かります。前任校の短距離には1年生がいません。マネージャーのみ。下級生が居ない状態で練習を進めています。それもそれで「特殊な状態」です。一緒に練習する中で他の学年との関わりも生まれてきます。他者に教えるというのはそれだけで自分を高める機会となります。お互いに刺激になる。

雨が降っていました。人数が少ない。この2つと条件に更に色々な要因が絡み合って練習の準備が遅くなりました。これは良くない。あとで中心となるべき選手が謝罪してきました。自分で良くなかったと感じたのでしょう。なんだかんだいっても上級生に頼っている部分があるのです。上の学年がいない時に自分達だけでどのように動くのかというのが「成長の鍵」になる。

あらかじめ「予測して行動」が出来れば理想的です。しかし、世の中そんなに簡単ではない。分からないことは誰にでもある。そこをどのように考えるか。何も感じないような状態であれば「強くなる要素がない」と思います。まーそのような選手はたくさんいますから指導をしていくしかないのですが。普段と異なる環境は自分を成長させるきっかけになります。もちろんそれを感じ取れるかどうかは大きいですが。

そんなこんながあって多少なり練習開始が微妙になりました。ホスト校としては他校の選手に準備を手伝ってもらうのは嫌なのですがこういう状況ですから荷物運搬を手伝ってもらいました。室内でやることになりますからちょっとした距離を移動しなければいけません。5人では限界があります。これも時と場合によってはお願いをしなければいけないことだと思います。前ならかなり注意をする話ですが「こうでなければいけない!」というのにこだわり続けると良いことにはなりません。

アップはバランスディスクを使ったものにしました。体幹を固めるという意識を持たせるためにです。筋力のない女子はこの手の種目が苦手です。上半身で支えて動かすというのは体幹の強さもありますが筋力も影響してきます。そういう意味ではもう少しきちんと鍛えていかなければいけないですね。男子は問題なくやっていました。こちらはもう少し精度を上げていけたら良いですね。

そのまま前日の朝にテレビで見た動きをやってみました。仮の病?で寝ていた時にはたまたまたハンマー投げの室伏選手がコメンテーターとして出演していて簡単な「アップ」をやっていました。道具も必要なく誰にでもできます。ガンガン追い込むつもりはありませんでしたからこうやって面白いことをやるのも良いなと思っていました。これはそれなりに(笑)

少し休憩をしてスケーターズジャンプを。最近のマイブーム(笑)。前にも書いたかもしれませんが大臀筋と大腿四頭筋を鍛えるためにやっています。今の練習の中にはジャンプ系が少ない。それを補うためにもやっています。これも一工夫するだけで効果が全く違うと思っています。

この日は気温も湿度も高かったため廊下が滑ります。なんでこんなに滑るのか?!というくらいのレベル。止まる動きをさせたいのに滑って転倒してしまう選手がいました。これも見ていると「上から下」に足がきちんと着けていない選手に多い。ジャンプして重心がきちんと移動する前に脚が着いてしまう。重心が遅れてくるので当然ブレーをかける動作になります。そこの動きで滑る。怖がって出来なくなる選手もいます。それでもやっていかなければ感覚は身につかないかなと思ってかなりの本数をやりました。

あとはバランスディスクを持ってハードル股関節を。これも思いつきです。頭の上からバランスディスクがズレてしまう選手はきちんとした「軸」が作れません。常に手を伸ばして頭の上。それをやっていて面白そうだなと思ったので向かい合ってハードル連続またぎをやる事に。ハードルをやると不安になって足元を見てしまいます。分からなくはないのですが、これではやりたい動きができません。あえて「向かい合わせ」で相手の目を見てやるようにとしつこく言い続けました。それでも下を向いてしまいますが多少なりと改善されます。

更に思いつきでワンステップハードルを往復の形でやり、隣を通る時に相手に「タッチ」するようにしました。遊びを入れながらもやりたいことはありました。できるだけ手を伸ばして相手とタッチする。肩のラインで手を伸ばす。そうするとハードルを越えた時に自分の手柄前後にブレているのが分かります。つまり「体幹が捻れている」のです。手を伸ばして肩のラインで保つことができたら捻れずにできている証拠。まー思いつきです(笑)。忘れないように一応blogに記録しておかないと多分忘れてしまいます(笑)。

うーん、書きたいことを書いていたらまた長くなりました。大した練習をしていないのにこんなに書いて良いのか?!

また別に書きます(笑)。時間が許される方はまたお付き合いください(笑)
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