kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

トレーニングで何をするか2

2016-02-05 | 陸上競技
続き。

ここ最近のトレーニングは最初の2時間程度はやる事が決まっています。本当ならこれを1時間半くらいでできるのではないかと思っているのですが。時間に余裕を見て2時間。トレーニングとしては長い方かもしれません。ほぼ休みなくやり続けて2時間ですからハードだと思いますね。

この日はそこから別練習。決まり切った練習ではなくその日に必要だと思った事ややっておきたいと思った事を最後の1時間に取り入れるようにしています。思い付きの練習が多いですが話(笑)。色々な動きを組み合わせてやってみたいなと思っていたのでこの日は「ハードルくぐり→スイッチング→スケーターズジャンプ→スナッチ」を組み合わせました。股関節の柔軟性を高める動きをやってからそのまま股関節を使う動きをやる。さらに大臀筋を鍛えたいなと思っていたのですがスケーターズジャンプ。爆発的に筋力発揮させたいなと思っていたのでスナッチ。それぞれを導入したのには意味があります。

これをサーキット形式でひたすらやる。休み時間を与えず3サイクルを1セットとしてやりました。シャフト補強でスナッチをやりますがこれは軽いのでもう少し重量を増してやっておきたいなと思っていました。その時間としてこの練習を導入。スナッチとしては4回しかやりませんが3サイクル回ってくるので12回。負荷的にはまずまずになるかなと。

1サイクルやってかなり汗だくになっていました。2月ですが動き続けているので汗もかきます。少し休んでその種目に腹筋背筋も加えて更に3サイクル。最後にスケーターズジャンプにダイナマックスを持ってやる動きを加えて2サイクル。トータルで8サイクルです。途中補習が終わって来た選手がいたので10サイクルとしてひたすらやるようにしました。かなり負荷がかかったようでした。

こういう練習、やはりキツい。それでも手を抜かず一生懸命にやります。ここは本当に大きなことです。この中に1人でも「こんなことやってバカみたいだ」と言い出す者がいたとしたら「チーム」としては成立しません。全員が同じ方向を向いて競技力の向上に取り組まないといけないのです。それができて初めて集団でやる意味が出てくる。手を抜いたりマイナスな発言をする者がいたらやはりチームとしては進めないと思います。

例えば10人のチームがあるとする。そのうち9人が「一生懸命やろう」と思っていたとしても1人が「なんでこんな事をやらないといけないのか?」と否定的に捉える。集団としては面白いもので「1人」に影響される部分があります。一生懸命にやろうとしていたとしても1人がマイナスな発言を繰り返せば同調する選手も出てくる。

もちろん、逆もあります。何人か意欲的な選手に引っ張られてチーム自体が大きく成長する。これまでそれほど本気でなかった者が周りに感化されて本気で取り組むようになる。これが本来のチームとしてのあるべき姿です。マイナスな発言をする者が絶えずマイナス発言を繰り返しているようなチームではそうはいきません。世の常として「声が大きな者に影響を受ける」のは当然の話ですから。

だから「リーダー教育」というのが必要になると思っています。指導者ではなく選手の中からリーダーが出てきてチームを一定方向に引っ張る。そうなるとあっという間にチームが変わります。

今回の練習話ですからかなりキツかったと思います。素直な選手が多いので「やるぞ」と言われたら一生懸命にやれるようになります。雰囲気作りが出来ないという課題はありますが、与えられた事をひたすらやる。これは本当に大きなことです。不平不満を口にしながらやっていたら良い練習にはなりません。

走る練習もそうですが、トレーニングへの取り組みで選手の姿勢が分かります。キツい時に誤魔化すような選手はやはり大切な時に力が出せません。強くなるためにやっていることをいつの間にか忘れてしまって「キツい中でやっている」ことに満足感を得てしまう。目的がすり変わることが往々にしてあるのです。

人の本当の姿というのは「苦しい時」に出てきます。自分が優位に立っている時には「余裕」がありますが、「苦境」に立たされた時にどのような対応ができるかだと思っています。苦しい時に我慢して前を向いて取り組めるか。実際にこういう部分が将来の力になると思っています。社会に出たら大抵のことは「苦しい」のです。ブラック企業云々が言われます。こういう考え方がブラック企業予備軍を生むと言われるかもしれません。が、苦しい時や上手くいかない時にどう動けるかというのは人生の中で評価される部分だと感じています。

だからこそこういうときに頑張らないといけない。それを逃げずにやっていくことが必要なのだと思いますね。

私は見ていました。汗だくになりながら必死にやっています。ここが大切なんだと思います。競技に対して少しずつ確実に真剣に取り組めるようになってきました。これは本当に大きな成長です。毎日見ていたら気づかない部分もありますが、毎日見ているから気づく部分もある。本当に成長を嬉しく思いますね。

トレーニング。やるだけのものから随分形になってきたと思います。まだまだやれることはあります。しっかりと取り組んでいきたいと思います。
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トレーニングで何をするか

2016-02-05 | 陸上競技
木曜日の午後。この日はトレーニングとしていました。屋外でトレーニングが出来る時には色々なことが出来るのでしっからとやらせたいと思っています。練習開始時にグランドに行けませんでした。うーん。最初から見れると思っていたのですが無念。

私が行った時にはシャフト補強が途中まで進んでいました。トレーニングに関してはもうワンランク上の練習ができると思っています。時間を有効に使うためにある程度の工夫をするようにしていました。こういう部分は直ぐに抜け落ちてしまいます。この日も気がついたら種目と種目の間の時間が上手く使えていません。シャフト補強は2人ペアでやります。そうなるとスタート地点に戻る時間が生まれる。大切なのはこの時間をどうするかだと思っています。

練習を3時間やるとする。この枠は参加している選手にとって同じです。決められた時間内で練習をやるという条件は変わりません。その後別枠で練習するのとは意味が違います。限られた時間の中で何をするか。他の選手と同じ事をしていたら差はつきません。より質の高い練習をやろうと思えば「休憩の時間の使い方」が大切になるのです。そうなると種目と種目の間の時間を上手く使えるかどうかだと思います。強くなる選手というのはこの時間の使い方が上手い。ほんの少しの時間でも有効に使ってやろうという姿が見られる。普通の選手は合間の時間にダラダラ歩くだけになる。

実際は「少し」の事かもしれません。が、この「少し」の積み重ねがすごく大切になります。種目間の間が40秒くらいかもしれない。たった40秒くらい良いじゃないか?と考えたとする。1つのことだけを見れば40秒かもしれません。しかし、10種目あったら休憩の時間は9回。360秒。6分間という時間になります。限られた時間と言っているのに6分間を何もしないで過ごすというのはもったいないと思います。その6分間を動きにつなげるための意識で使えば間違いなく差が出る。1日の練習の時間の中でこういう時間は30分以上はあると思います。1本走って戻る時間をどう使うか。細かい話をしていると思われるかもしれません。しかし、実際問題そこは大切ではないでしょうか。

この部分を徹底します。実際にやっている選手もいれば漠然としかやらない選手、忘れて普通に歩くだけの選手もいる。これが数ヶ月積み重なればここに「取り戻せない差」が生まれるのです。これで中学時代に大きな実績を残していなかった選手がインターハイに進んでいます。そこにはそれなりの理由があるのです。私が他の指導者より優れている(感じ悪い書き方かもしれませんが)部分があるとすれば「徹底する」ことだと思います。技術指導よりもスカウト能力よりもここの部分があるから「普通の選手たちで勝負ができる」と思っています。

そう考えると「やるべき事」を忘れてしまう、疲れて気が抜けてしまうという事が時々あるという状態では「もっとできるのではないか」という判断をする事になります。厳しいと言われるかもしれませんがここの部分で見極めていく必要があると思っています。分かりやすいのは走練習よりもトレーニングだと思っています。本当に強くなりたいと思っている選手は「キツくてもやるべき事をやる」のです。シャフトがキツいから間の時間は休みたい。当然の話です。しかし、そこで「走りにつなげよう」という気持ちを持って時間を使えるかどうか。「強い意志」が必要になる。

それでも「キツい」という部分が先に立ってしまう事がある。だから指導者が必要になると思っています。近くにいて指摘する。ここはやらないといけない時だと声かけをする。高校生レベルで「何が何でもやってやろう」という気持ちになれるのはごく一部だと思っています。全競技人口からすれば2割もいない。それくらいの割合でしかない。自分でどうするかを考えていける選手なんてそれほど多くありません。仮にそういう選手がいたとしても「自分だけでやる」というのは不可能です。客観性が足りなくなるから。

厳しい事も言います。「よく頑張っているねー。すごいねー。」と褒めてやるだけではダメだと思っています。以前指導していた選手達と会うと「先生、かなり優しくなりましたね」と言われます。昔は怖かったのに、と。うーん、どうですかね。歳を重ねるなかで多少の変化はあると思います。今も厳しくやっていますが(笑)。徹底する事に対しては妥協はしません。それは譲れないスタンスだと思っていますから。もちろん、時には褒めます。前に比べるとそういう部分ば増えたかもしれません。

本当であれば常に高いレベルの練習をしてもらいたい。私がやるわけではないですから。徹底してやりたい部分はありますが。ある程度の水準には来ていると思っています。かなり一生懸命に取り組むようになっています。そこは間違いない。

続きはまた別に書きます。
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自分の事として

2016-02-05 | 陸上競技
木曜日、この日は思っていた以上に寒かった。家を出た瞬間からかなり寒くて既に気持ちが落ちる(笑)

この手の話を書くと「個人情報」や「個人が特定される」という感じになるのでしょうか?ちょっと微妙な感じかもしれません。それでも考えるキッカケになるのではないかと思っています。

この日朝練に行くと早々に練習をしている者がいました。前の日に「補習があって3日間練習にまともな時間に来れない」と申し出てきた者でした。この時期に数日間練習ができないという事が何を意味するのか。考えたらわかると思います。だからといって今の時点で私は補習に行く事を否定する気は全くありません。これまでの流れがあるでしょうし進路について考える中で「自分の意志で選択」する。

その代わりに話をしています。その状態で競技でも結果を求めようと思うのは難しい。「勉強」と「競技」の両立が難しいと言っているわけではありません。進学校ではそれをやっているのですから当然できることだと思います。しかし、練習ができない状態で結果を出そうとしても難しいという話です。毎日最低でも2時間の練習はやらないといけないと思っています。それができて初めて戦える可能性が出てくる。あくまで可能性がでるというだけですが。

前回、同じような状況があった時にかなり厳しく話をしました。「一生懸命やりたい」と口にしてもそれに伴う行動が出来ていない。それで本当に良いのか。多少突き放す部分もあったと思います。放課後に出来ないのであれば自分で時間を作ってやるべきだと思っています。1週間に4回補習が2時間以上ある。毎日の練習が1時間できるかどうか。これで他の選手と同じ結果を求めるのは難しい状況。

そういう話をしておきました。本当にやりたいなら朝早く来て自分でやるべき事をやる必要があるのではないか?放課後の時間が難しければ自分で時間を作って練習をするべきだと思います。かなりのヒントを出していたので「早く来てやる」というのは「褒めちぎる」まで評価できる話ではないのですが。それでも1人で来て練習をしておくという姿があったのは大きいと思います。1人でシャフト補強とプレート補強をやっていました。1時間程度かかるはずですが40分くらいで終わらせていたでしょうか。休む時間をほとんど取らなければそれくらいの時間で出来ると思っています。

「時間がないから練習ができない」「用事があるから練習ができない」と口にする。誰にでもあることです。しかし、それなりに本気になればこうやって早く来て練習をすることはできる。特別なことではない。何かを本気でやろうとおもえば何かを我慢したり、犠牲にすることになる。そういう気持ちになれないと競技は真剣に出来ないと思います。この時間帯から練習をするためには早起きもしないといけないでしょう。それでも足りない部分を補うのだという気持ちが持てなければ強くなれないのです。

この事を他の者がどう捉えるか?一度指示をした内容。これを何度も何度も言わなければいけない状況では「チーム」として機能することはないと思います。どうしても通常の練習に参加できない。そんな時にはどうすれば良いのか?既に指示を出してやっている者がいるのです。「来れない」のであればそれは確実に伝えるべきだと思います。それを伝えて「だから~しようと思う」という意思表示をする。これは「高いレベルを求めている」のではないと思っています。ある意味当然の話。初めて言うのではなく「既に行動に移している者がいる」のですから。

練習中に何度も話をしています。個人に対して技術的な指導をしたり、取り組みの姿勢について指摘をする。この事を「自分のこと」として聞いているのかどうかです。強くなる選手というのはきちんと話を聞きます。同じミスを繰り返すことが少ない。一度言われた事を「自分のために」という感覚で聞き入れそれを改善する努力をするからです。努力したから出来るようになるのかというのはまた別問題ですがそれでもそういう気持ちで物事に取り組むから「変化」が生まれます。

もっというと「他者が指導を受けている時に自分の事として話を聞く」というのが本当に強くなる選手にはあります。自分が言われた事を聞いて行動に移していくのは「当然」だと思っています。しかし、実際に直接指導を受ける機会というのは人数が多ければ頻度が少なくなる。これも当たり前の話。マンツーマンで付きっ切りの指導を受けられる環境なんてありません。だとすれば「他の者が言われている」時に自分の事として話を聞いてそこを改善するようにしなければいけないのです。人の振り見て我が振り直せ。ここは言い得て妙。本当に大切なことはここにあるのだと思います。

こういう姿勢があれば指導を受ける回数が何倍にもなります。一つずつ自分の事として感じ取れるのですからずいぶん違う結果になります。逆に自分に言われたことさえ自分の事として捉えられないというのでは先には進めないと思っています。ここには大きな「差」があります。話を聞いていないというのであれば練習中の技術的指導もほとんど入らないと思います。これを1年間続けたとすればどれだけのことになるか。考えたら分かることです。

この日、そういう話をもう一度しました。実際に行動に移している選手がいるのであれば他の者にもできるはずです。そんなことは高校生にはできない。そう言われると身も蓋もないのですが。出来ないと決めつけるのは大抵周りの人間です。実際は出来るのです。本来であれば周りにいる人間が「出来るようなる」ために背中を押していかなければいけない。チーム内にもっとそういう雰囲気が生まれないとダメだと思っています。そうなれば全く違った結果を生み出すようになる。

私は私の信念に基づいてやっています。だから選手にも話をします。一般論のような綺麗事ではない。こちらが真剣に思っていることを伝える。こちらが本気にならなければ相手には何も伝わらないと思っていますから。一番面白くないのは物事に対して真剣になれないことです。真剣になれないことの理由を他に求めていたら成長はありません。だから厳しく接するときもある。表面的な話ではありませんから。

思う事を書く。簡単ではありません。それでも書き綴る。何かしらの意味が生まれると思っています。
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