kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

織田記念

2018-05-01 | 陸上競技
日曜日、広島で織田記念が開催されました。ありがたいことに昨年に引き続きうちのNが中国地区ジュニアの100mに選出されました。広島から4人、他の県からは1人ずつ選出される形です。各県のトップと戦えるチャンスです。とはいえ今後のことを考えるとここにピークを持っていくという考え方はありませんでした。前の記事にも書いていますが火曜日から木曜日まではしっかりと練習させています。金曜日の時点で筋肉痛だと言っていたくらいですから(笑)超回復という可能性もありますが少なからず万全の状態ではないのは確かかなと。

今回のレースについては少し考えながらやることにしました。1年生の時の岩手国体、昨年の織田記念、山形インターハイ、愛媛国体と「大きな大会」で一発目からきちんと走れたことがありません。Nは前からラウンドを進めていく中で力を発揮するタイプです。性格的なものもあると思いますがスロースタートです。それを打破しない限りはこれから先戦えない。そこを踏まえてアップの仕方を少し変えました。大した話ではないのですが。1次アップを省略して2次アップのみ。ここでしっかりと身体を動かすことにしました。もちろん、こちらから一方的にそうしたのではなくNと相談しながらどうするかを考えました。

アップの中に軸などをしっかりと取り入れることにしました。これは少し前からですが。軸とバランス系をアップの中に入れます。それによりこれから動かす自分の身体に目を向けることができるなと考えているからです。見てみるとトップ選手はかなりこの手の動きに時間を割いています。トップかやるかや正しいとは思いませんがやはりこの部分は大切にしたいなと感じました。

他の指導者とは異なりできればアップにはつきたいと思っています。本人の感覚などを確かめながらやっていく。もちろん、本人が自分でやらなければまだいけない部分が多くあるのは当然です。走るのは選手ですから。それでも普段と同じ形で進めていけるのが理想。動きの変化をしっかりと見ながら、本人と確認をしながら動きを作る。「至れり尽くせりやな」と言われましたが(笑)。まさに。甘やかしているとは思いません。こちらに依存させる気もありません。自分たちでやらなければいけない部分はある。が、こちらがサポートすることでもっと効率よく動くことはできる。

普段通りのアップをやっていっきました。休憩を挟みながらしっかりとやる。スタンディングからのショートダッシュをやってからカーブ直線。更にスタートですね。スタブロからの出の部分はちょっと時間をかけました。更には60mくらいの距離までを数本。課題はスタート部分だけではありません。中間に上手く繋げていくことができるかどうか。ここができれば問題なく戦えると思います。

今回はチームのメンバーにも応援に来てもらっていました。アップ場へは入れないのですがナンバーカードを付けたりとサポートはしてもらいました。こういう機会も必要だと思っています。アップに関してはあれこれ考える部分ありますが今回はこの手のパターンでチャレンジ。

レースは早い時間帯でした。10時40分から。真ん中の方に入れてもらえていました。昨年度の持ちタイムでいえば3番目。他の選手もかなり強いのでどれだけ戦えるのかというのが大事だなと感じていました。他にも12秒2台を出した選手もいるので厳しいレースになることはわかっていました。その中でどうやって自分の力を出せるか。

レースは3レーン。隣には昨年度12秒0台を出した選手。スタートとはまずまず。これまでは前半に完全に遅れてしまうパターンが多くありました。今回は遅れずにいける。ここは大きな成長だと思います。パワーを使ってスタートをするのではなく重心移動で進む感覚。上手く走れるようになったかなと。中間に繋ぐ部分で少し離されました。課題が残ります。目の前に12秒0台の選手がいる中で後半は離れず少しずつ詰める形でした。力まず走れて12秒37。追い風0.8mの公認。合格点かなと。競り合いの中で3位に入りました。

レース前日に話した時は「12秒4〜5は出したい」と話していました。「え?」みたいな(笑)。体調が万全ではないという不安感もあったのだと思います。いやいや。それでもそんなタイムを目標にしていたらレースにはなりません。もう一度聞くと「12秒36」という返答。去年出した自己ベストが12秒37なのでそれより0.01秒速いタイムを申告。かわいいものです。そして12秒37(笑)なかなかです。

今回はタイム云々よりも1本目からきちんと走れたことが大きいと思っています。岩手国体では寒さもあって13秒1かかりました。昨年の織田記念は12秒7くらいかかる。愛媛国体は12秒6くらいかかったと思います。まったく力が出せない。そんな中でやってきたので今回の12秒37は評価できると思っています。地方大会かもしれませんが大きな舞台で少し力が出せたかなと。

また、あれだけの競り合いの中できちんと走れたというのも大きい。スタートが遅れるという致命的な部分は今年は大丈夫そうです。本当にすごい差をつけられていましたが今は横一線くらいではついていけます。目の前にライバルがいるレースの中で最後まで力まず安定して走れたのは本当に大きいなと思います。本人的には後半の伸びがもう少し欲しかったと言っていました。本来であればあれくらいの差であれば追いつけたのかもしれません。それでも今のこの時期にこのタイムで走れれば面白いなと思います。例年、ここから少しずつタイムが伸びていきます。楽しみかなと。

こうやってNがきちんと走れればMの活躍も期待できます。あのレースにMが参加していたらどうなっていたか。競り合いの中で磨かれたのではないかと思います。ほぼ同じ力のNがあれだけ走れれば自分も走れるという感覚にはなるはずです。相乗効果が生まれるのではないかと思いますね。勝負できるだけの力は備わってきたのではないかと思います。

うちのような無名高校は目立ちません。県内でもそれほど注目を集めるチームではない。が、ある一定水準の力が出せるようになってきているのは大きなことだと思います。周りからは「強い選手がいったのだから」と揶揄されるかもしれません。確かにその部分は否めません。しかし、強かったから高校でも強いのかは全くの別問題。実際高校で結果を残せない選手も沢山います。その中である一定水準の力が出せるようになってきているのは大きい。もちろん、このレベルで終わるわけにはいかないのですが。

少しずつ前進はしているかなと感じています。まだまだですが。

今回の大会ではmiyashoでお世話になったkyy選手が参加していました。以前見かけた時よりもギュッとして力強さを感じました。実際に走っている姿も見ましたがかなり強いなーと。決勝では外国人選手に次いで2位。日本人トップでした。いや、本当に嬉しい。故障をしてそこから這い上がってきた話を聞いていました。インターハイチャンピオンになって故障をして苦しむ。5年以上も自己ベストを更新できない中でやってきた姿は本当に頭が下がります。追い風参考とはいえ13秒1で走っていました。うちの選手も多少なりと追い風になればと思い選手紹介の時に大声で名前を呼びました。そのかいあり追い風参考になったのではないかと微妙な気持ちですが(笑)

こういう場で様々な選手と再会できることも喜びです。本当にありがたいと思いますね。

我々は我々にできることをしっかりとやり続けたい。全てはインターハイに向けて。少しずつ進みます。見守ってもらえたらと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合同練習&織田記念へ

2018-05-01 | 陸上競技
土曜日。この日はtb高校との合同練習でした。ヨンパの選手の練習計画を考えている中でこの日しか一緒にできないのではないかという感じになり、急遽一緒に練習をすることに。単独でやるだけではなく全体で一緒にやることになりました。練習場所は徳山大学のグランドをお借りして行うことに。そのためうちの選手は最寄り駅まで電車で来てから移動することに。移動に関しては保護者にお願いしました。周南方面にいらっしゃる保護者に頼んで運んでもらうことに。ありがたいことです。様々な方の協力で練習ができているということを理解しなければいけません。感謝です。

多くの学校が一緒に練習することになったのでこちらも気をつけながらやらなければいけません。もっというと大学生の練習の妨げになる部分もあったので本当に申し訳ないなという感じでした。なかなか。

練習に関してはしっかりとやっておきたいなと考えていました。tb高校の選手にとっては「なんだこれ?」と思う練習だったのではないかと思います。ダブルダッチを15分くらい実施してから股割りスクワット。膝締めの部分もやっておきたいのでチューブ腿上げやスティック腿上げ。重心移動を意識した腿上げまで。多めに準備していたつもりでしたがチューブなどが足りませんでした。これにより練習にもたつきが生まれます。普段は休まずやっていくのですがかなり休憩が入ってしまいました。こちら側の反省です。

そのままシザースへ。こちらもなかなか上手くいきません(笑)。シザースを普段やらないようなので基本的な動きの確認も少しやりながら。やり慣れない練習ですからそこに疲労感を感じると思います。なにかがキッカケになればいいなと思います。チューブシザースからDMシザースも実施。そこからスパイクを履いての練習へ。文字で書くとそれほどやっていないように感じますね。それなりにやっているのですが。

スパイクを履いてから片足スキップ。進む感覚を作りたいなと。これもやり慣れないと進まないので難しいのですが。きちんとできると効果は高いと思いますね。更にチューブ走。リズムの安定を意識して行っています。単純に走ればいいというのではなくやる意味を考えてもらいたいなと。その辺りのことはしつこく言いつづけました。なぜやるのかを考えないと効果はなくなります。そのまま前半マーク。少し重心移動が小さい選手もいたので確認しながら。一方的にではなく確認しながらやらなければ間違った方向に進んでしまいます。こちらも気を使いながらですね。預けてもらって練習をさせてもらっています。できる限りプラスになるようにしなければいけません。恩返しの意味も込めてです。

休まずに10バトンと25並走。本当は3本ずつやりたかったのですが時間が足りなくなってきたので2本ずつ。走る以外の練習が多くなってしまう部分もあるのでこういう走る練習はしっかりとやっておきたい。どちらのチームもリレーを重視しています。どんな状況であってもバトン練習をやりたいなと思います。うちの女子は2走がいないのでひたすら3-4走。

書くのを忘れていましたがNは翌日に県代表として織田記念に参加することになっていました。そのため朝の段階で練習をしておきたいなと。完全に別メニューで。私はNの練習も同時展開で見ながら進めていました。調整という部分はあまりやっていません。動きの確認を重ねているという感じでした。まー金曜日の段階で筋肉痛が残っているということなので今できることを最大限にやるしかないかなと。こちらは試合のアップの後にチューブ、ショートスプリント、カーブ直線、スタート。最後に90mを。動きの感覚を本人と確認をしながらですね。器用なタイプではないので少しずつ改善していくのは大切なことだと思います。付きっ切り(笑)

全体練習の方はカーブ直線へ。これは好きな練習です。普段競技場で練習しないのでコーナーを走る感覚はこういうときにしっかりとやっておきたい。スピードを上げる感覚をつかみやすい。本当はマークを置きたかったのですが場所と時間の関係で諦める(笑)3本程度行いました。内傾を解放してスピードが出る部分を理解してもらいたいですね。

休まずB走とDM走。道具が足りない(笑)休息時間が長くなりながらもやりたいなと思う動きはできました。これは中間につなげていく動きです。スピードに乗った時に身体の前で足を動かしたい。そのためになにをするか。走るだけではなくこうやって道具を使いながら感覚を作れたらなと思っています。周りからすればなにやってるんだ?!と思われる可能性はありますが。

この時点でかなり時間が経過していました。普段は時間通りに進めるのですがやはり上手くいかない。そのためスプリント練習を1セット減らすことにしました。仕方ない。ショートスプリントは120-120-90、120-90-60としました。少ないかもしれませんがそこに至るまでにかなり動いていますからいいかなと。ロングスプリントは競技場なので250mを。スタブロから出てレース感覚を作る練習です。女子選手が前半から入れなくなっているという話を聞いていたのでそこの克服も含めて意図的にこのメニューにしました。少しずつ向かい風もありましたがそれぞれ設定したタイムで走るかどうか。

やりたいことは随分できたかなと思います。市場に満足してもらえるかどうかは別問題ですが。最後に全体で集合して話を。グランドを使わせてもらったことに対する感謝。さらにはマイクロバスの手配と運転に対する感謝、保護者の送迎に対する感謝。やってもらって当たり前ではないですから。あえてそういう話をしました。多くの人の支えの中で今の練習ができるというのを理解しなければいけません。

そこからうちの選手をすぐに最寄り駅まで送っていき私は織田記念に向けて出発。昼食を食べる時間の確保が難しいので周南で食事を。広島に行くので広島風お好み焼きを食べることに(笑)。意味があるのか?!と言われると疑問ですが。個人的に広島に行くならお好み焼きを食べたい。親しい人には既に予想されていました(笑)。食事後エディオンスタジアムへ。一先ず会場の雰囲気を感じておきました。fjk先生にご挨拶をすることができました。makinoがお世話になっています。色々な話を聞かせて頂きました。ありがたいことです。

バタバタで宿に戻って少しゆっくり。夜はkbt先生とfjk先生と夕食。貴重な時間でした。翌日に向けてエネルギーを充電。

あちこち話が飛んでいますが(笑)まー記録しておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする