kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県総体〜100m〜

2018-05-30 | 陸上競技
県総体の100m。やはりここにはかなり力を注いでいました。男子1人女子3人の出場。全員で中国大会出場が最大目標。もちろん簡単ではないというのは明白ですがそこを目指してやってきました。

男子Soは支部大会以後、膝の痛みによりほぼ練習ができず。1月まではかなり順調に来ていたのですが大阪遠征後に膝を痛めていました。それが4月末に再発。スピード練習が不足する中でここまできました。それでもやるしかない。10日くらい前に走り始めてそこからスピードを上げる。なんとか動き始めて間に合うか?!という感じでした。

予選、スタートからスムーズに進んでいって組の2着。11秒13の自己ベスト更新。いや、本当によく走りました。1台は出せそうな感覚がありましたが実際にきちんと走ってくれるというのはすごい。準決勝はスタートはまずまずでしたが中盤から少し崩れる。11秒30で5着となり決勝に進めませんでした。200mに賭けるしかない。

女子は3人。ランキング1位2位のNとMがいます。私としてはなんとかSに力を出してもらいたいなという想いが強くありました。この子が力を出せるようになるためなら何でもしようと思って時間過ごしていた部分があります。女子チームをまとめて引っ張ってくれた存在です。悔しい思いを何度も何度も味わっている。だからこそきちんと走らせてあげたいなと。

予選Nが走った後タイマーが12秒70で止まったような見えました。「え?遅すぎやろ?!」と思っていたら12秒40でした。そばにいた先生からは「どれだけ出したら許してもらえるんだ?!」とツッコミを入れられました。いや、見間違いです。Mは無難に走り12秒47。一応自己ベスト更新です。Sはスタートから上手く乗れず本来の走りができません。12秒99で3着。少し話をしましたが準決勝まではもう身体を動かさないということだったので本人の意志を尊重。

準決勝。Sは1組目。練習での動きができません。12秒96。どこかでリミッターを外さなければいけない。ここは大きな部分だと思います。力は間違いなくある。それがレースになると出せない。ここは何とかして乗り越えないといけない部分がある。最後は自分で越えなければいけないと思います。NとMは2組目。同じ組です。今回はレーンが離れていました。スタートでMがリードして中盤でNが並ぶ。そのまま並走してフィニッシュ。アナウンスはレース中に「先頭はk姉妹」と言っていました。12秒39で同タイム。着差ありでMがトップ。以前から書いていますがどちらが強いといつのは分かりません、それくらい拮抗しています。

決勝。意図されたわけではないですがNとMが隣同士。私としては希望通りのレーンでした。県選手権ではNの隣になったMは力を出せず終わりました。昨年度の県総体も予選準決勝と2人は同タイムで勝ち抜いていったのに決勝ではNが圧勝。隣同士でした。ここは二人にとって絶対に乗り越えないといけないレースになる。お互いにお互いを意識する部分があるのは当然。それでも戦わなければいけない。

招集に行く前に話をしていました。二人のどちらかが勝つ。勝負だから。私的にはどちらか一方に勝ってほしいとは思わない。どちらも大切な選手ですから。お互いに自分のやるべきレースをすること。その結果どうなるか。理想としては同タイム。着差なし。二人が1位になって欲しいなと。

レースはスタートでMがリード。やっと出来ました。これまではNを意識しすぎてスタートで遅れてしまうというのが何度もありました。今回のように自分の走りが最初からできた経験はない。更にはN。支部大会ではMに先行され力んで走れず。今回は中盤から追いつきました。これも自分の走りをしている。中盤からは完全に並走。見ている観客もどよめきが起きるくらいの並走。周りから見ればすごい光景だと思います。

フィニッシュ。ほぼ同じ。速報でトップはNで12秒29。Mは12秒30。向い風0.7での記録。たらればになりますが追風1.8くらい吹いていたら間違いなく12秒1台、さらには0台もある走りだったと思います。価値があるのは二人が隣同士で視界に入っている中できちんとしたレースが出来たこと。間違いなく力みはあると思います。真隣に選手がいるだけで意識はするのですから。この中できちんと走れたことは大きい。

中学時代に強い選手だったから勝って当たり前。それは本当か?女子ではそれは成り立たない部分がある。さらにオーソドックスな走りをするタイプではない。独特の走り。入学当初はスタートが酷くてこれがどうにかなるのか?という気持ちもありました。ogw先生が準決勝の後に「本当に動きが変わった。スタート抜群に良くなってる。」と言ってくれました。報われます(笑)。勝って当たり前。そう言われる中でどうするなか。「伸びてない」と揶揄する人もたくさんいると思います。この子達の取り組みを近くで見ていたら分かると思います。本当に一生懸命にやっています。力があるから勝って当たり前ではない。

2年連続でワンツー。ショートスプリントに重きを置いている女子としてはこの結果は大きいと思います。これまでやってきたことに自信が持てます。もちろんここで満足する話ではない。2人でインターハイに進む。ここは大切な話です。そこを目指してやって行く。簡単ではありません。それでも狙う。しっかりと進んでいきたいと思います。
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県総体〜走幅跳〜

2018-05-30 | 陸上競技
今回の県総体、男女共に走幅跳に出場。私自身は跳躍系に疎い部分があるので他の指導者に頼りっぱなしの部分があります。tkg先生に時々来てもらって見てもらうという感じでした。基礎的なことを教えてもらってそれを定期的に取り入れるという感じでしょうか。まー実際問題、幅跳などの跳躍系で専門的な指導が受けられるチームがどれだけあるのかというのはあります。

前任校で幅跳をやっていた選手がいました。中学時代のスプリントは12秒中盤くらいだったか。幅跳をやらせる前にスプリントを上げようと思ってやっていました。2年生の時にほぼ練習なして幅跳で中国大会へ。それをきっかけに本人は意識が高まりシャフト補強の合間にドリルをやったりというのを始めました。その結果、秋には11秒1で走るようになる。驚きでした。幅跳も6m80近く跳ぶようになりどちらも中国新人で4位。スプリント中心にやっておけば大丈夫という勝手な思い込みがありました。冬の間に故障してしまった部分とスプリントに偏っていた部分があったので3年生の時には思うような結果を残せませんでした。申し訳ないなと。

その反省を生かして今回は定期的に練習を抜いて跳躍練習をするようにしていました。バトン練習などはやらないといけないのでそこまでは一緒に。専門練習を取り入れながらスプリント練習もやるという形に変えました。

Taは小学校の時にスポ少で陸上をやっていました。入学当初は身長もそれほどではなく女子の方が高い。スプリントも13秒中盤くらいだったでしょうか。走ってもなかなか女子に勝てない。その中でも少しずつやってきました。本当に色々ありました。何度も辞めようと思っていたと思います。それでも続けてきた。身長も伸びてきて力もついてくる。本人は幅跳希望でしたが5m50くらいしか跳ず2年生の県総体への出場は叶いませんでした。

今シーズン、かなり力が付いていました。支部大会の100mで11秒台に入りました。この価値はすごいものだと思います。男子だからそれくらいの伸びは当たり前と言われるのかもしれませんが。この記録を出せたということはうちの女子よりも確実に速くなったということ。女子に勝てなかった時代は苦しかったと思います。いや、なんだかんだありましたが良く走れるようになったと思います。

今回の幅跳、役員の関係でほとんど見ることができませんでした。今回の測定ラインは6m。例年は5m80くらいだったと思いますが上がっていました。これまで一度も6m跳んだ経験がない。ここで自己ベストを更新しなければ県総体で記録なしになってしまう。ここ数年6m20を跳べればベスト8に残れる可能性がありました。今回の目標は6mか20に設定していました。

本人に会えたのは4継の準決勝前。どうだったのか?と確認すると「6m20跳びました!」と。この言葉を聞いて涙が出ました。いや、本当によくやった。今回は例年より記録が高く6m40近く跳ばないと8人に残れなかったようです。それでもTaは大幅自己ベスト更新。6m跳べた。これは本当に大きなことです。最初から跳べる選手には分からないと思いますがここまで記録を伸ばすというのはすごい。本当に感動しました。10番目で決勝には残れませんでしたが本当に価値のある県総体になったと思います。

女子も参加。Ntは中学時代幅跳をやっていました。なかなか不器用な選手ですが練習をまじめにやります。昨年はシーズンを通して故障が多くほとんど試合に出ていません。今シーズンは随分力が付いてきて走れるようになってきていました。が、試合になると力が出せない。13秒6くらいで走れると思っているのですが走ると14秒かかる。さらには速く走ろうとし過ぎてフライングする。なかなかです。県総体で13秒5を出した1年生と互角に走れるのにというもどかしさはずっとありました。

県選手権以後、色々と話をしてきました。4継の1走として走らせたいなと思っていました。今はサポート役に回ることが多い。競争をして勝ち取るというのが大きな目標。この数週間は3年生と1年生の橋渡しをしっかりとしてくれていました。周りに気を使いながら自分の競技をやる。これにより随分とやれることが増えてきました。スプリントの力を上げるために走る練習中心。跳躍練習はほとんどやっていません。

女子4継のサポートが終わってから自分の種目。役員の間に通りがかったのですが1回目で自己ベストを大きく更新して4m69跳んでいました。立派。さらに7位でベスト8の可能性を残す。まーこの記録ではなかなか残れないというのは分かっていました。そこから記録は伸ばせなかったようです。それでもかなり力を出せたのではないかと。11番目で予選落ち。これからは個人種目も少しずつ結果を残せたらいいなと思います。

二人とも良くやってくれたと思います。チームのムードメーカー的な部分が大きくあります。チームを支えてくれる。こういう存在がいるからチームは成り立つ。うちは「強ければいい」とは思っていません。地道にやって競技者として成長してくれるというのは本当に大切だと思っています。価値のある部分だと。

まとまりがないですが。また書きます。
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