kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県総体~女子マイル~

2010-06-02 | 陸上競技
やっと最後まで来ました(笑)。

女子のマイル、レースが始まる前から「優勝候補」として名前を挙げられていました。山口新聞にも「大会記録の更新を狙う」と1行だけ書いてもらっていました。昨年度の実績から言ってもそういう目で見られています。今までは優勝を狙ってやってきても力を発揮できず表彰台にすら乗れないという状態が続いていました。周りからは「強くはないな」と思われていたかもしれません。当然ですね。実績が伴っていませんから。今回は気負わず「普段通りに走る」という感じで臨みたいと思っていました。
加えて、今回は「女子の総合優勝」という部分がありました。昨年の県体終了後にesaki先生から「女子は総合優勝を狙う」と言われていました。「総合優勝できる力が付いてくればかなりの数がインターハイに出場できるレベルになる」と。確かにその通りです。人数的にはかなり少ないですからそれで総合優勝を果たすというのは簡単なことではありません。各自が複数種目に出場してそれぞれが入賞しなければ届かない目標ですから。万全の状態でマイル決勝を迎えるというのは厳しい。それでもやる意味はあると思って取り組んできました。

マイル予選、400mHを3本走り疲れ果てているmikiをメンバーに入れました。1日に4本目ですし、最近はきちんと練習が積めていませんからかなりきつかったと思います。うちは種目に偏りがありますから誰かが無理をしなければいけません。今回は400mHの決勝で身体が動かなかったmikiを走らせなければいけない状態でした。万全の状態なら問題なく走らせますが今回のmikiは「ポイント練習の替わり」という位置づけで走らせました。さすがに可哀想だったのでアンカーにおいて「65秒でいい」という条件をつけました。3走まで3分00秒でくるのが予選のテーマ。これまでの予選と違うのは2人は800mの予選を走っているということ。今までとは違う条件ですがこれくらいが走れないと中国では戦えません。実際の予選は3走まで3分01秒くらいで来てトータルで4分05秒。ほぼ予定通り。問題なしです。

準決勝は朝イチ。100mHにakaneを出場させるために準決勝は走らせませんでした。sakiも初めて400mを3本走り、4継も走っていますから前日は力尽きて9時過ぎには寝ていたということ。mikiは間違いなく疲労困憊。それでもyukaには800mで中国の切符を獲得して欲しかったので800mに専念させるために使いませんでした。hatuは貧血気味でしたが1日目に400m3本、2日目に800m1本+マイル予選とこれまでにないくらい走っています。元気なのはrinaだけ。それでも「準決勝から大会記録は更新するように」と指示を出しました。疲れていてもある程度の力が出せない限りは中国では戦えないのですから。この時点での「疲れ」は言い訳にしかなりません。rina以外は万全とは言えませんでしたし、朝イチのレースなのでどこまで記録が出せるかが課題となりました。ここでも3走まで3分01秒くらいで来ました。やはりsakiとmikiは疲れています。結果的には4分02秒35の大会記録更新。予定通りです。問題なし。

決勝はタイムだけを狙っていくというよりはきちんと勝負に徹するという部分かなと思っていました。アンカーを100mHを3本走ったakaneに変更。100mHの準決勝時に「疲れている」と言っていましたが無視して決勝も走らせていますからそれなりに疲れはあったと思います。繰り返しになりますが本当に強い選手、強いチームというのは複数種目を兼ねていてもきちんと結果を出します。疲労云々で県で力が出せないようでは中国では勝てませんし、インターハイなんて夢のまた夢です。万全の状態でレースに臨むというのは難しい部分があるのです。逆にこれくらいの負荷を乗り越えて戦えるようであれば十分インターハイが狙えます。そこだけを意識してやりました。
レースが始まる前には「自分の走りをしろ」とだけ指示。ここまできたら選手がやるだけです。狙って狙って硬くなるというのでは意味がありませんからね。レースは1走が最初フライング。おいおいという感じでした。これで失格したらもこれまでやって来た積み重ねが0になります。若干(?)激怒しそうになりましたが我慢(笑)。1走のsakiはトップで持ってきましたが61秒かかっていました。これでは中国では戦えません。2走のrinaも力は出してくれましたが、他校のエースに5m程度詰められました。相手は100m・200mの優勝者ですから仕方ない部分があるかもしれません。しかし、中国ではこのくらいの選手はたくさんいます。先頭を走るというのは目標がありませんから追う方が有利なのは間違いありません。それでももう少し走れると良いですね。3走に渡った時点で勝負あり。あとはタイムだけです。mikiも自分のペースでひたすら走る。後ろを1秒は離したでしょうか。本来のスピードは出ていませんでした。3走までで3分ちょうどくらいだったと思います。アンカーのakaneも前半から積極的に走り最後まで粘りましたが、タイムは4分01秒20。またも4分切りはお預けです。選手達は「勝った」ということよりも4分が切れなかったという部分が大きかったですね。笑顔が全くありません。素直に喜べないでしょうね。

しかし、私としては合格点だと思っています。疲れがある中で1走から1度も先頭を譲らず自分達だけでレースをした。その結果の4分01秒20です。最低限の種目に絞り他県の強豪校と競り合えば3分56秒は間違いなく出るなと感じました。過大評価と思われるかもしれませんが、様々な条件を加味してもこのレベルのタイムが出てもおかしくないと思っています。もちろん、このタイムではインターハイは厳しい。もうワンランク上げなければいけないのだけは確かです。チームの鍵はmikiの復調にかかっていると思いますね。1人であと2~3秒程度は短縮できると思いますから。タイムだけで評価はできない。そう考えています。不満げな選手ばかりでしたが、この状況でよく走ってくれたと思います。

後は総括のみ(笑)。また書きます。
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県総体~800m~

2010-06-02 | 陸上競技
今回の総体の大きな鍵を握る種目は女子の800mだと思っていました。うちからは2人出場しました。うちには女子の長距離選手がいません。そのため出場するのは短距離選手です。中学時代長距離を経験していたこともあり可能性としては十分ありました。yukaには昨年の県体から、hatuには今年の支部大会の前から話をしてきました。最初は「400m選手だから」というこだわりがありましたが話していくうちに自然と出場の方向に進みました。「種目適性」を考えるとやはり800mは可能性があると思います。

初日の予選は問題なし。スピードがありますから付いていって最後に前に出れば十分です。準決勝勝負だと思っていました。yukaはレース終了後、「少し身体が重い」と言っていました。これは「肉体的疲労」というよりも「精神的疲労」の方が大きかったと思います。理由は1つ。「中国大会に行きたい」という想いが他の誰よりも大きかったからです。2日目終了時点で短距離7人のうち6人が個人種目での中国大会出場を決めていました。今の3年生で中国大会に個人で出場したことがないのはyukaだけ。これは本人にとってかなり大きな事だったと思います。日誌には「連れて行ってもらうだけは嫌だ」と何度も書いていました。自分の力で中国を勝ち取りたいという想いが強くありました。

準決勝、ここがかなりポイントだと思っていました。この準決勝を抜けさえすれば何とかなるだろうという感じがありました。この時点で2人とも3着でフィニッシュ。決勝進出です。ここで私の中に葛藤がありました。マイルの予選が終わった時点で「決勝に残ったらhatuは棄権させても良いのではないか」という気持ちが少しありました。理由は2つ。マイルの決勝でhatuを走らせるのは800m決勝終了後30分では回復しないだろうということ。もう一つはyukaをどうしても中国に行かせたいということ。8人中6位以内よりは7人中6位以内のほうが確率が高い。どうしても中国に行くためにはそれも一つの手段ではないかと。
しかし、色々考えて2人とも決勝を走らせることにしました。「与えられた中国」ではなく「自分の力で勝ち取った中国」で無ければyukaの「想い」は果たせないと感じたからです。これまで「自分の力で中国に行きたい」と思ってやっていたyuka、hatuが棄権したから中国に行けたというのではこの子にとって意味はなくなります。どんなに厳しくても3本目の800mで自分の力を出し切って勝ち取る中国だから意味がある。それがチームに「力」を与えると思います。それだけの「想い」を持ってやってきたyukaなら必ず自分の力で中国を手にするだろうという信頼もありました。8人のうち2人がうちの選手です。強い気持ちを持ってやって来た者だからこそ自分達の力で勝ち取る出場権にこだわりました。

レースは思ったよりもスローペースになりました。私が指示した内容は6番手争いについていって最後はスピード勝負ということだけです。そのためにスピードを磨いてきました。800mを何本も走るような練習はしていません。持久力勝負になれば勝てないかもしれません。しかし、スピードなら簡単には負けない。そういう自信はありました。ラストの直線で2人がほぼ同時。他のチームの選手と3人で争っていました。最後の50m地点でhatuが5位、yukaが6位。あとは神に祈るようにレースを見守っていました。そのままフィニッシュして5位、6位。2人が中国大会出場を決めました。そしてyukaが自分の力で中国大会に行くことができます。本当に嬉しかったですね。

本人もこれで肩の荷が下りたと思います。キャプテンでありながら自分だけが・・・という見えないプレッシャーがこの1年間ずっとあったと思います。言葉では表現できないものですがかなりのストレスだったと感じています。終わった後の表情は本当に良かったですね。これで出場した女子7人が全て個人での中国大会出場を決めました。全員で戦っているという雰囲気がありました。流れがあったので6位以内に入れるという感じが全体にありました。初めて「チーム力」という部分を強く感じました。自分達がやって来たことを信じて取り組めば結果が付いてくる。言葉ではなく結果としてそこまできたのは大きいですね。

あとはマイルだけ。みんな疲れていました。
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県総体~ショートハードル~

2010-06-02 | 陸上競技
今回、女子は総合優勝を狙っていました。簡単な事ではありません。女子のトラック選手は7人しかいません。長距離は0。これに関してはまた別に書きますが、戦うためには100mHでの得点が必要となります。

昨年の冬からakaneに100mHに出場するように話をしてきました。これは総合優勝をするためではなく「殻を破るため」でした。中学時代は100mH選手でしたが、かなり雑なハードリングでした。簡単に対応できるとは思いませんでしたが1年生の時は拒否反応が強く試合になるとレースから逃げるというのがかなりありました。1年生時はほとんど大会に出ていません。100mHからの逃げが全てにつながっていたと思います。2年生になってかなり成長して精神的にも強くなりましたがやはり100mHからは逃げていました。ここを克服しなければ絶対にインターハイの切符は手に出来ないと考えていました。だから総体では絶対に100mHに出場して乗り越えないといけない部分だと思いチャレンジさせました。

前日に400mHをやっています。初めて3本+4継を走っています。疲労度はこれまでにない状態だったはずです。でも挑戦させました。準決勝終了後、脚が疲れていると話してきました。出来れば決勝は棄権したいと。疲れは間違いなくあったと思います。しかし、それだけではないはずです。ここできちんと3本走って100mHでも戦えるのだというのを確認しなければいけません。逃げていた自分を越えるためにはキツくてもやらなければいけないのです。

決勝の前に「先生に100mHで県の表彰台に乗れる位の選手にはなると言われたのを思い出した」と言っていました。中学時代の話です。ちなみにこの時に「400mHでインターハイが狙える」と言ったのは覚えていないかもしれません。最初かなり400mHを嫌がっていましたから。100mH決勝、何を思って走ったか?結果的には4位となり表彰台には上れませんでしたが何かが変わったと思います。そのためだけに出場させたのですから。インターハイを手にするためにはきっかけが必要です。きっと何かをつかんだはずです。良い走りでした。

男子は1年生fujinoが110mHに出場。力的には中国までいけると思っていました。それだけの実力があります。身長がありますからハイハードルに対応できます。予選・準決勝と無難に通過して決勝へ。中学時代のライバルも2人残っていました。レースは第二集団での争い。競り合いの中、7台目くらいから抜け出してなんと3位に入りました。こちらは国体のユースハードルにも対応できると思います。しっかりと練習を積んで国体に出場できるレベルまで引き上げたいですね。

これにより全てのハードル種目で入賞を果たしました。それほど頻繁にハードルを跳ぶわけではありません。それでも対応できるのは選手がしっかりと努力するからだと思います。私が細かくハードル技術を教え込んでいるわけではありませんからやはり選手が頑張ってくれたのだと考えています。ハードル指導者としては嬉しいですね。
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県総体~200mと指導力不足~

2010-06-01 | 陸上競技
県総体最終日、男女200mが実施されました。これにはうちの男子エースotaniとkitamura、女子はmihoが出場しました。

otaniは4月初めより身体が思い通りに動かない日々が続きました。正確に言うと中国合宿の時にはすでに身体が万全ではない状態だったと思います。なんとか動かしてきましたが4月の記録会の後にあまりにも動きが悪いので貧血検査に行かせました。結果は貧血でした。冬期中からかなり話をしてきましたが男子がここまでの貧血になるとは思いませんでした。もっともっと細かく見ていたらそのような状態にはならなかったかもしれません。otani本人はうちのチーム内で一番陸上競技に対する想いが強いと思います。女子もかなりの想いを持っていますが、これはotaniの取り組む姿を見て「自分もやらなければ」という気持ちが強くなってきたという部分があります。実直で無口ですが本当に陸上競技と真剣に向き合ってきました。だからこそなんとか走れるようにしてあげたいという気持ちが強くありました。

貧血からシンスプリントになりました。あまりの痛みに加速段階が作れない状態です。支部大会の時点で思い通りに練習ができない感じでした。そのため支部大会の200mで決勝では80m地点で足をつってしまう、100mでは思い通りのレースができない。本人はかなり辛かったと思います。それでも「インターハイに行くんだ」という想いは全く変わらない強い精神力を持ち続けていました。県選手権も全く走れない。それから総体までは1週間に1本走れるかどうかの状態でした。スピード練習ができないためエアロバイクで爆発的に身体を動かすというのは続けてきました。kazukiの例がありますがショートスプリントならなんとか持つのではないかと考えていました。シンスプリントが少し回復してきたときには見違えるように身体が動いていました。これはいけると確信していたのですが、今度はアキレス腱痛で走れない状態になりました。この繰り返しで総体に迎えました。かなり厳しい状態でした。

総体、何が何でも中国大会に行きたいという本人の想いがありました。この状態で簡単なことではありませんが、「必ずいける」と言い聞かせてきました。本人の「想い」の強さにきっと神様も手を差し伸べてくれると信じていました。4継での走りはまずまずでしたが、本来の最大スピードを発揮はできていない状態でした。本人が「100mと200m、両方で狙うのは難しいのでどちらかに賭けたい」と相談してきました。本人の意思を尊重して100mを棄権して200mのみに勝負を賭けるという状態にしました。簡単なことではないのは私も本人も分かっていましたが絶対に諦めたくないという気持ちがありました。

結果は本来の走りが出来ずに予選落ち。言葉に出来ない悔しさがあったと思います。私は本人に「申し訳ない」としか言えませんでした。どんな言葉も意味がない気がしました。一番苦しいのは本人です。うまく表現できませんが…。
本人と少し話をして痛みを取って自分の納得できるパフォーマンスをするまでやってみてはどうかと話しました。私の力不足が原因だと感じています。全員が最大パフォーマンスを発揮できるようにしなければいけないのです。他校と比べ、かなりの実力発揮はできていると思います。しかし、90%の者が発揮出来ても1人でも納得出来なければそれは私の力不足です。発揮出来なかった者にとっては一生の事です。心から申し訳ないと思います。このままでは終われません。

ktamuraはotaniの分まで走ってくれました。予選は組の1位通過でした。これまでと比べてかなり力がついています。決勝には届きませんでしたが準決勝では全体の10番目まで行きました。otaniの気持ちを継いでもらいたいと思います。それだけの力は付いてきています。秋には決勝に残って戦っていくだけの力はあります。

mihoは疲労困憊でしたがなんとか決勝にたどり着きました。決勝ではバテていましたが、なんとか7位になりました。本人の適正はショートスプリントだと思います。その能力を最大限に生かしていけるように考えていきたいと思います。400m系への種目変更はありません。マイルは走ってもらうつもりですが、これは本人の気持ちの部分もあります。女子のマイルを見て本人も「マイルを走りたい」という気持ちが芽生えてきました。

ktamuraもmihoも3年生の「想い」をしっかりと感じてくれています。間違いなく強くなると思います。伝統がない学校でしたが、上級生から引き継いでいく「想い」が生まれました。更なる活躍を期待したいと思います。

全員が上手くいかない。改めて感じました。もっともっと私が力を上げないといけません。多くの事を感じました。強くなりたいですね。
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県総体~400mH~

2010-06-01 | 陸上競技
県総体2日目、400mHがありました。この種目は私の専門ということもありかなりのこだわりを持っています。エントリーは男子1人、女子3人。目標は全員中国大会に進出することです。簡単なことではありませんが、可能性は十分あると思っていました。

男子のkazukiは1ヶ月前から腰椎分離症と診断され腰の痛みにより1度も走れない状態でした。ハードル練習をするというレベルではなく「走ることができない」のです。スパイクを履いて走るというレベルには到達していません。練習は補強とエアロバイクのみ。これだけ走らないで総体を迎えるというのは今までの指導の中でもありません。通常考えれば出場できるかどうかのレベルだと思います。しかし、火曜日に初めてスパイクを履いて6割の流しが可能になりました。試合前日の金曜日にはMAXで走れるようになり、初日の4継ではある程度走りができるまでに戻っていました。とはいえ、全く400mのための練習ができていません。予選を走った感じ余裕があるということでした。60秒ちょっとで入ってきましたし動きは悪くありませんでした。が、問題はその後です。練習は正直ですから走れていないと本数が持ちません。準決勝はいままでのように前半からかなりのスピードで入りましたが後半完全失速。61秒07でなんとか決勝に進めました。この時点で本人の疲労度はMAXだったと思いますがそれでも戦わなければいけません。「最後は気持ち」とだけ伝えました。
決勝多分気持ちだけだったと思います。もう限界に近い状態でした。それでも直線に入ってきたときは6位。最終ハードルを越えて後ろの選手が迫ってきます。どうなるのか分からない状態でしたがまたもほぼ同時にフィニッシュ。61秒22と61秒26で0.04秒差で6位に入りました。通常の大会レベルであれば間違いなく落ちていたと思います。運があります。昨年の県新人、同タイムで1000分の3秒差で3位に入っています。何か持っているのだと思いますね。見る方は冷や冷やですが。ひとまずラウンドを進んだというのは大きいと思います。3週間でできる限りのことをします。

女子は予選、準決勝と無難なレース。akaneは余裕がかなりあります。力的には安定していますからこちらはほとんど心配なし。mikは支部大会前に軽度の肉離れ、県選では66秒4くらいで走っていますがそれ以後完全に調子を崩しました。チーム内の練習に全くついて行けない状態。まともに走れないためポイント練習をほぼ回避して技術練習に充ててきました。なんとか復調の兆しを見せてきたら今度は足首の痛み。総体前の火曜日のポイント練習すらできませんでした。本数が少ないレースであれば問題ないのですが本数に不安がありました。akaneは準決勝を67秒0、mikiは67秒5でしたが、mikiは予選よりもタイムを落としていました。sakiは準決勝で初めて70秒を切り69秒93。こちらは当初4継を外す予定にしていましたがチーム内の事情があり4継を走らせました。今まで1日にこれだけ走ったことはありません。かなりの疲労度だと思います。ひとまず決勝に3人。

決勝はやはりakaneとmikiが前半から行きました。akaneは前半17歩で行きます。これは問題なし。mikiはハードル練習をほとんどしてません。調子が戻ってきたのも1週間前の土曜日。感覚がつかめていません。2台目が詰まってしまい大減速。それ以後は逆脚で19歩になってしまったようです。直線に入った時点でakaneが先頭、mikiは4位でした。フィニッシュタイムはakaneが65秒08、mikiは68秒36。どちらも不満が残るタイムです。akaneは今の力でも63秒台に入れると思っています。mikiも同等の力があります。mikiは本数が持ちませんでした。いつも言うことですが「練習は正直」です。きちんと練習が積めていないと1本はごまかせても3本目はごまかせません。akaneは順調に練習を積んでいます。dから3本目でもきちんと走れる。mikiは走れない。当然です。原因がはっきりしていますからこれからのポイント練習がきちんと積めれば問題はありません。昨年のmisatoと同様だと思います。必ず走れるようになります。2人で中国の決勝に残り、インターハイが目標です。成し遂げます。sakiは疲れ果てていましたがなんとかかんとかフィニッシュして70秒92で6位。こちらは今の時点では中国では戦えません。秋までに戦えるようにします。これにより女子は3人が中国へ。状況が悪い中でもよく力を出してくれたと思います。

中国までにどこまで力が出せるようになるか。akaneとmikiは62秒台を目標にしたい。それだけの力はあります。3週間の使い方が運命を分けると思っています。2人とも総体でかなり走っていますから負荷は大きい。逆にこれがポイント練習となっていると考えています。これから超回復をさせていくことで目標に近づきます。何が何でもインターハイを勝ち取ります。
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県総体~4継決勝と100m~

2010-06-01 | 陸上競技
総体2日目、4継決勝がありました。こちらは400mHとの兼ね合いがありました。出来るだけ負担がかからないようにと考えていましたが、人数的にも難しいため400mHの2人を4継に使わなければいけません。かなりきついと思いますがそれ以外に手はありません。

4継決勝、ここ2年間連続でバトンミスをしてきました。心がつながらない状態でのミス、メンバーが安定しない中での練習不足から決勝に残っても中国に進めないという状態でした。今年も急遽メンバー変更を余儀なくされました。仕方ありませんが安定したメンバーで組むほうが良いのは間違いありません。しかし、今回は「絶対につながる」という自信がありました。チームの雰囲気からしてミスはないという感じでした。
レースは1走mihoが流れを作ってくれました。1走としては先頭くらいでバトンを運んできたのではないかと思います。そのままの流れで2走rinaへ。400mの優勝者ですが2走には100mの上位入賞者が並びます。トップスピードでは差があります。上位チームに少し離されてしまいましたが力は出しきってくれたと思います。この時点で3~4位でしょうか。3走sakiはそのままの順位をキープ。400mHの予選を走った後ですから多少心配をしていましたが、きちんと力を出してくれました。4走akaneにバトンが渡ったのは4番目くらいだったと思います。何とか表彰台へと期待をしましたが他チームのエースが激走。抜かれてしまい5着でした。アンカーでakaneが抜かれてしまうのなら仕方ないと思います。相手が悪すぎる。100mの持ちタイムが12秒4位の選手とはトップスピードが違います。うちのチームとしては最高のレースだったと思います。きちんとバトンをつなぐというレースが出来たことが良かったですね。

4継終了後に100mがありました。これまで女子はショートスプリンターがいませんでした。私が短長が好きだというのもありますが、爆発的に身体を動かすことが出来る選手がいなかったため短長で勝負してきたというのもあります。今回は1年生のmihoが出場しました。県選手権で12秒台に入り上手くいけば決勝に残れるのではないかという期待をしていました。
予選を無事に通過して準決勝。こちらは実力的には上の選手がすでに4人いました。何とか決勝に残ってもらいたいと見守っていましたが、組で5着。厳しいかなという空気でした。が、2組目の4着が13秒4かかったためプラスで決勝に残りました。これは私が指導してきて初めてのことです。ショートスプリントで勝負できるというのはすごいことです。これはmihoの実力があるからですが。私の力は微々たるものです。
決勝は1レーン。事前に話を聞くとこの競技場は1・2レーンが有利だということでした。タータンが張り替えてあるので0.04秒くらいは違うのではないかと。運はあるなと感じました。それでも最大のライバルが2レーンにいましたし、6番目の選手は12秒6台の持ちタイムがあります。どちらにしても12秒中盤の力がある選手に勝たなければいけません。簡単なことではありませんが、可能性はある。そう信じて見ていました。
レースはスタートからスムーズでしたが隣のレーンの選手に少し置いていかれていました。中盤に入り少しずつ差を詰めていき70~80m地点で逆転。上手くいけばとフィニッシュラインで見ていましたが6・7位がほぼ同時にフィニッシュ。肉眼では8レーンの選手に少し勝ったのではないかと思えましたが分かりません。記録確認しにいくと13秒13で6位!!7位とは0.03秒差でした。事前に聞いていた「0.04秒は違う」というのが本当だったと。タイムだけでなく勝負を重視しないといけないというのを改めて感じました。どれだけ力があっても決勝で勝った者が勝ちです。これにより初めて100mで中国へ進みました。1年生ですから無理はさせたくありません。初めての中国を経験するだけでも今後違ってきます。

スピードでの勝負。やはり大切ですね。

次は400mHです。様々なドラマがありました。
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