kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

少しの変化

2013-05-14 | 陸上競技
ここ数日間練習を見ていて少しだけ変化があるかなと感じています。走りが云々ではなく「取り組み」の部分ですが。

チームが上手くいく時というのは中心となる選手がしっかりとしています。これはこれまで見てきてずっと感じています。うちであれば「キャプテン」を中心としてチーム作りをしていますからここが考えて動けるようになるとチームは成長します。逆にキャプテンが自覚できないとチームはこれまでとは全く違う状況になります。これはうちだけなのかもしれませんが、「中心となる選手」の存在によりチームは大きく変わると考えています。これは「走力」がどうこう言う話ではなく「自覚」だと思っています。

上級生が「キャプテン」に任せっぱなしであればチームとしては上手くいきません。「キャプテン」をひいきするわけではありませんが、それなりの責任を持ってやっているわけですから他の者は「立てる」ということも必要です。道具の準備などをやる。これは他の者でもできることです。それなのに「準備をやらない」と他者を責めるというのは考えものです。「中心となる選手」は広い視野を持って取り組まないといけないと思います。全体を見てきちんと指示を出せるようにならなければいけない。

この冬期練習はこれまでになく順調に進んだと思います。こちらの意図を汲み取ることができる選手は飛躍的に記録が伸びています。逆に「頑張っている」と思ってやっている者、「人の話をきちんと聞けない者」は思うように記録が上がりません。体調管理や自己コントロールにこの辺りは現れます。しつこく言ってもなかなか伝わらない部分というのは正直あります。日誌などをみるとこの辺りが顕著に出ます。「言われたことだけを書く」「練習でやったことを書く」という選手は毎日の練習で何を感じるかという部分が弱いですね。「心」の変化がある者はやはり記録も伸びていきます。「どんな練習をするか」というのも非常に大事だと思いますが、最終的には「どんな想いで練習をするか」です。

「中心となる選手」が自分のことだけしか考えられない状況であればチームは簡単に崩壊します。積み上げてきたものが一瞬で・・・。「自分は正しい」と問題行動を正当化する者や「自分さえよければいい」と自己中心的な行動をする者がいればあっという間です。それが「中心となる選手」であれば崩壊速度は加速します。すごく難しい部分だと思いますね。本人は「自分は間違っていない」という視点から抜け出せませんからどれだけ言っても変わらないのです。

今のキャプテンはかなり気を使います。周囲に気を配りすぎて自分のことに集中できないのではないかというレベルです。このキャプテンのおかげでなんとかチームが上手く回っているのではないかと考えています。それくらい大きな存在です。できれば周りの選手がこの行動をサポートできるようになるともっともっと負担が軽くなり、お互いが集中して競技に取り組めるようになると考えています。他の者は「準備」「片付け」が大きな役割だと考えている部分もあります。それ以外にももっともっとやることはあるのです。

日誌を見てみると1年生が「先輩に最初からもっと出さないとダメだと注意された」と書いていました。これは土曜日の120mの1本目でスピードを出し切れないで練習をしていた1年生に対して3年生が言った言葉です。実は4継メンバーを争う選手同士の会話です。自分がリレーを走ることだけを考えるのであれば、1年生が怖がってスピードを出せないというのを見て見ぬふりをすれば終わりです。相手が力を出せず自分だけが出す。これで勝負は決まりです。それではチームのためにならない。そう考えての発言だったのかは分かりませんが、こういう声掛けがすごく大事だと思います。

また、片付けの際、高跳選手が一人でブラシをかけていたら2年生が一人手伝いに行きました。これも当然と言えば当然なのですが、周囲に気を配ることができるようにならなければ気づきません。この日の高跳び選手は一人で練習をしていました。こうやって整備をしながら声掛けをするというのが「孤立感」をなくすためにも必要だと思います。これを顧問からの指示ではなく自分で気づいてできたというのは大きいですね。この2年生に次のキャプテンを任せようと考えていました。そのことを前日の日誌に書いておきました。もちろん、事前に話をしてはいたのですが、足の痛みなどが微妙にあって気持ちが落ちかけていると感じていたのであえて書きました。

キャプテンを任されるというのはそれなりの責任が伴います。これまでやっていなかったからできないではない。キャプテンを任されたその日からいきなりキャプテンとしての仕事ができるわけではありません。その前の段階から自分で意識して行動できるようにならなければいけないのです。自分がやらなければいけないという自覚を持たせるためにはこの部分は必要不可欠です。準備をしておかなければ絶対にできません。こちらの意図を汲み取ってかそれなりの行動をしていました。こういう成長の積み重ねが将来的に大きなことにつながっていきます。

キャプテンがムードメーカーになってくれると本当に大きいと思います。目立つ立場になるからこそ、きちんとした行動が求められる。自覚が芽生えると競技力も大きく伸びます。そういう部分の成長をしっかりと促していければと思います。

少し練習中に感じたことを書きました。また書きます。
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勉強会

2013-05-13 | 陸上競技
日曜日、この日は朝から勉強会。完全に勉強としました。9時集合の17時解散ですから時間的にはかなりの時間拘束することになります。この時間の使い方は本人の問題となります。家でゴロゴロしてもらったら困るので学校で勉強です。学校に来て集中が切れているようだと何の意味もなくなります。強制的な部分が良いか悪いかは分かりませんが、勉強をするという「習慣づけ」だと思います。勉強をしない者は練習にも参加する必要はないと考えています。

パソコンを使ってレポートを作成したいという者がいたので私はそちらの部屋で。この部屋で原価計算の補習(?)も同時に行いました。とにかくできるようになってもらわないと困ります。1番を取れとは言いません。最低限の得点は絶対条件です。全体的にテスト勉強は苦痛だと思うかもしれませんが、これが進路に大きくつながっていくという意識を持たないといけません。ここの意識を持たせるためにも勉強あるのみですね。

このタイミングで卒業生にいてもらいました。3年生の進路指導の一環です。今の3年生で「看護師」志望の者がいます。自分がイメージする職業と実際の職業の差があると思っています。陸上競技部の卒業生が看護学校を卒業してこの春から実際に看護師として働いています。学生生活の話や実際の仕事の話を直接聞いてみることは大きいと思います。この日は卒業生が休みということなので無理を言って来てもらいました。これも進路指導です。使えるコネクションは全て使って進路につなげたいと思います。1時間程度話を聞いていました。かなり進路についての考えがまとまってきたようです。

午後からも変わらず全体的に勉強。それなりに集中して勉強できていたようです。15時半くらいから2人練習。1年生1人とキャプテンで練習をしました。1年生は今後のことを考えて感覚をつかませたいと考えていました。キャプテンはお付き合いです(笑)。重心の移動の感覚がつかめません。中学時代は走れていました。話を聞くと「あまり考えたことがない」とのこと。とりあえず練習をしていたら走れたという感じなのでしょう。「進んでいる」「進んでいない」の感覚は全く分からないと言っていました。うーん、厳しいですね(笑)。感覚が鋭い選手と感覚が鈍い選手の「差」は間違いなくあります。ここを改善するのは難しいと思いますが、少しだけでもつかませたいと思います。

チューブで引っ張って歩行。更にチューブでもも上げ。1時間程度を予定していたのでそれなりに本数を確保しました。これまでは膝が上がらなかったのと全く進まなかったのですが少しずつ進み始めました。本人は「分からない(笑)」と言っていました・・・。その後、数本ショートをしてみると間違いなくここ最近の中では一番良かったですね。この段階から2~3本、スタート局面で私も一緒に走り腰を押しました。これによりもう少し進み始める。周りから見ると分かるのですが本人はなかなか・・・。自分で走らせるとこれもまずまず。しかし、加速段階で起き上がるのが早い。前傾が保てません。1年生ですからこの部分の意識は少ないのでしょうね。

何本か前傾を保つところに課題を置いてから走らせました。もともとピッチが上がらないタイプなのでスーッと走ります。力感がないので本当に全力で走っているのか分からないタイプ(笑)。それでもスピードは出ているかなという感じです。この子に限らず3走を走る選手は最低限でも13秒3程度で走れないといけないと考えています。1走は13秒4がベストですがスタートとカーブの走りは抜群です。12秒台のスピードでは走れます。県選手権でもかなり走れていました。2走・4走はかなり強いですからやはり最後は3走です。県選手権では14秒かかった1年生が走って非公式ながら49秒8。3走の出来如何では全く違います。残りの時間は3走をどうするかでチームの状況は大きく変わるでしょうね。

競争心を持って取り組む。ここができるかどうかです。大きく成長する可能性はあります。あとは「想い」の部分です。ここがどうなるかで県総体、中国の結果も変わると思います。エースの感覚も良くなってきているようです。できることは全てやりたいと考えています。選手の「想い」がどれだけ行動に現れるかですね。

「休日」でした(笑)。まー毎年こんなものです(笑)。
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土曜日~午後~

2013-05-12 | 陸上競技
続き。

午後から短距離の練習としていましたが、あまり早い時間に始めると勉強時間の確保ができないため16時から練習開始としました。午後の時間は商業系の生徒に簿記分野を教えることに。一斉授業の形ではないので細かく教えることができます。通常授業の3倍くらいの理解ができるのではないかと思います。いや~、普段の授業からしっかり聞いて理解しておけばもっとスムーズに話は進むと思うのですが(笑)。苦手な子には1から教えるのでかなりの時間を必要とします。ほぼマンツーマンですから集中が切れることはありません。ほぼ家庭教師ですね(笑)。

16時開始としていたので15時40分くらいに勉強会を終えて競技場へ。きちんとできていればここまでで5時間近くは勉強できたのではないかと思います。キャプテンには通常の授業と同じように50分勉強したた10分休憩でやっていくように指示をしていました。集中が続く者は休まずにやっていたかもしれません。周りが勉強をするので自分もやるしかないという形になるはずです。ここで勉強ができないようでは先はありませんからね。

午後は午前中とは打って変わってかなり暑くなりました。午前中少し肌寒いかなという感じがあったのですが、午後は日差しも強くなり濡れていた競技場のグランドも一気に乾いたようです。良い感じです。いくつかの団体が練習をしていましたがほぼ専用使用でした。問題なく練習ができるかなと。時間もあるので(!?)高跳び選手は別メニューとしました。しっかりと跳躍練習をさせたいと。この準備に多少手間取りました。高跳びのマットは大きいので一人では運べません。数人が協力して運ばないとできないのです。幅跳びのほうが準備は楽ですね。これも全体で協力して運搬。

練習前半はドリル。基本的なことを繰り返し行いました。足長を少しず伸ばしていき膝締めと重心移動を確認。いきなり幅を広げると動きが大きく崩れます。段階を追いながらやっていくしかありません。上級生もこの手の確認を怠るとすぐに動きが崩れてしまいます。しつこくしつこく。見ているとこちらが意図する動きではない者も出てきます。何となくやっているとは思いませんが、自分の動きを良くしようといういう感覚が不足しているのかなと思います。今までと同じ動きをやればいいという感じでしょうか。これでは動きは変わりません。「感覚を覚える」ための練習でなければいけないのです。

スイッチングをしてスキップへ。今回もカーブから直線にかけてのスキップとしました。進む方向が上に抜けてしまう選手が複数見受けられました。何度か説明をして「何を狙いとしているのか」を話したのですが難しいですね。感覚をつかむことができればある程度できるようになると思うのですが・・・。スキップが終わってからはバトン走へ。3本程度行いました。

スピード刺激を入れたいと考えていたのでここからトゥトレを。前半部分の動きは木曜日に確認をしているので今度は中間でのスピード維持。ここ数日間繰り返し言い続けていますが「中間での重心の移動」の感覚をつかまなければいけません。感覚的につかめない者がいるのでこれも「強制的に」ですね。無理やり引っ張ることで「進む」感覚を覚えこませようというものです。定期的に入れてはいましたがこの日は絶対にやっておかなければいけないと感じていました。パワーを使って無理やり進むというのではなくタイミングを合わせて進む。まー引っ張られている間にそこまで考えらえるかどうかというと大きな疑問ですが(笑)。とにかく感覚を覚えるというのは大事です。

その後再びバトン走。数人はめちゃくちゃ進むようになりました。総体までにはもう何回か入れておきたいと思います。併走が終わってから今度はバトン渡しを。これもある程度はできるようになってきました。安定して渡せるようになっている所とまだ微妙なところがあります。3・4走が大きなカギを握っています。少し詰まってしまうので待つ、待っている間にものすごく進んでしまうので渡らなくなる。これの繰り返しです。なんとか渡ってはいますがこの状態であれば試合では絶対に渡らないと思います。何度か話をして声をかけるタイミングを早くすることにしました。前回リレーゾーンに入る前にバトンを渡しているので「入ってから声を出す」と思っていたようです。入る前でも声をかけてもいい。バトンを渡すのがリレーゾーンの中であればいいのです。「判断力」が問われますね。なかなか簡単にはいきません。

最後は120mを2本。まずまずのスピードで走れていたのではないかと思います。これくらい走れれば合格ですね。女子エースは1本目つまずいてバランスを崩してしまいましたが(ここは大きな問題なのですが)、遅れを取り戻すだけの走りをしました。2本目はかなり良かったですね。一緒に走った2人も感じは良かったと思います。本数が少ないので集中できた部分もあるでしょう。あとで確認をしましたが「後半は持たなかったけどスピードは出た」とのこと。最後の20mの失速は「いつものこと」です。最低限120mは走れないといけませんが、カーブであれば持ちます。これくらい走れれば問題ないと思います。

3走を争う数名は微妙。結局、誰かが抜け出すことはありませんでした。この状態が一番怖いですね。「任せられる」という選手がいないのですから。この3走の出来如何によってはうちのリレーの結果は大きく変わります。3走が13秒前半で走れるか中盤かかるかで全然違うのです。中学時代のベストが13秒1の選手が力を発揮してくれるようになるとものすごくおもしろいことになりますが、今のままでは49秒前半が出るかどうか・・・。これまでのチーム状況からすればすごいことなのですが、勝負はできません。「何が何でも」という気迫が全体から出てくると良いのですが。走りにそれが出てきませんね。1年生に大きな期待をかけるというのは如何なものかという話ですが、勝負をすることを考えたら絶対条件です。もちろん、3年生がそれ以上に走ってくれるともっと良いのですが。

この日は課題もありましたが、全体的に声が出ていました。言われなくてもこれくらいの雰囲気の中で練習ができないといけません。男子は3年生が1人しか練習にいませんでしたがよく声をだしていました。明るい性格の者が増えるとこの部分は大きく変わりますね。練習全体としては良かったと思います。
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土曜日~午前中~

2013-05-12 | 陸上競技
土曜日、予報では天気が持ち直してくれるという感じになっていました。が、朝から天候は微妙。曇りなのですが雨が少し落ちる感じでした。うーん、なかなか難しい状況ですね。この日は走りたいと思っていたので競技場練習を考えていました。しかし、この状況では間違いなくグランドで走るのは不可能です。早い段階で競技場に確認に行きましたが、「やろうと思えばできるかも」という状況でした。この状況で競技場を使って管理人の方に迷惑をかけるのは・・・と思ったので練習は午後からとしました。基本的に午前中練習、午後から勉強会という流れで指示を出していましたから大勢に影響はないはずです。

また、この日は社会人選手にお願いして練習に来てもらうことにしていました。うちの幅跳び選手と一緒に練習をしてもらうためです。なかなか思うように跳躍ができません。県選手権は「疲労困憊」状態であったためスプリントさえもできていない状況でしたから、ここだけで判断することはできません。しかし、本人の感覚をより良いものにするためには大きな刺激が必要だと考えています。無理を言ってお願いして一緒に跳躍練習をしてもらうことに。何度か書いていますがこの選手は「何もしなくても跳べる」という感じではありませんでした。故障に苦しみ全く記録が出ない時期を乗り越えて現在7m18を跳んでいます。なんとなく感覚で跳んだら跳べるという選手ではなくこれまでに色々な経験をしている選手だからこそお願いできる部分があると考えています。

お願いしている部分があるので跳躍選手のみ午前中練習としました。同時に長距離もコーチが来てくれたので午前中で。私は競技場で練習を見ることにしました。まー任せっぱなしで自分だけ学校でという訳にはいきませんからね(笑)。当然です。これによりテストいつ作るの??という大きな疑問が発生したのですがこれはもうスルー。考えても仕方ありません。自分の時間は削ってでも練習に充てないといけないと思っています。特に今は大事な時期です。私が無理をすれば何となるのであればやはりここは優先すべきものがあります。

社会人選手と一緒にうちの卒業生も来ました。一緒に練習をする予定だったようです。本当であればうちの選手と一緒に走ってもらおうと考えていたのですが、前述のように予定が変わってしまいましたからそれは果たせず。申し訳ないことをしました。練習に関しては完全に社会人選手に任せました。フリーでアップをしてから短い距離のダッシュを何本か行いその後跳躍練習へ。

うちの跳躍選手が苦手な部分は「動き始め」と「リズム」です。スプリント力があるばかりに「走力」で無理やり持っていこうとしてしまします。昨年も春先動きができなくて社会人選手にお願いして見てもらいました。その後助走が安定してきて県総体で大幅ベスト、国体最終や県新人で活躍できるようになりました。ここまでは跳躍としては順調でした。いや、順調に見えていました。跳躍の記録が伸びるのと並行してスプリントがめちゃくちゃ伸びました。この伸びと反比例するように助走がきちんとできなくなりました。その話を社会人選手にすると同じことを感じてくれていたようです。「スピード」が上がっているだけにその「スピード」を生かして跳ぶように言われる頻度が高くなります。本人も「もっとスピードを上げよう」と思うので助走の安定感が全くなくなります。いつの間にか「走って跳ぶ」というだけの動きになっていました。

今回は「動き始め」の部分を何度も指摘されていました。この部分の安定があればその後の助走も安定してくる。この部分は昨年もあったところです。「動き始め」を安定させることにより助走のリズムが安定する。うちの跳躍選手、基本的にスーッと走ります。腰の位置が安定していて上下移動が少ない。同時にピッチで走るタイプではありません。悪いときは無理やりピッチを上げて力みまくります。助走も同様かなと。助走スピードを上げようとして無理やりパワーで持っていこうとする。そこで自分のリズムが作れない。で、結局踏切局面に余裕がなくなってしまう。悪循環です。

先日、高跳び選手の指導をしているときに「内傾をかける」話をこの跳躍選手にもしました。内傾をかけるのはなぜか?この部分は幅跳びにもつながると思ったからです。もちろん幅跳びでは内傾はかけません(笑)。踏切を意識するあまり、早い段階で重心の位置が下がってしまうのです。きちんと踏み切ってやろうと思うばかりに助走の中間移行腰の位置が落ちます。これが顕著に出るタイプです。先日、強豪校の指導者に見てもらった時も助走の後半で「潰れる」感じがあると何度も言われていました。ここがまさに「意識し過ぎる」部分です。当たり前の話ですが様々な部分が少しずつつながってきました。

こう考えながら社会人選手と一緒にやっている姿を見ていました。こういう時に私が何度も何度も何か言うのは違うと思います。任せているのですからその指導に従うのが最優先。繰り返しやっていくうちに随分助走が安定してきました。社会人選手と比べると最後の3歩のリズムがかなり違うなと感じたのでその部分も質問してみました。上手く「刻み」ができているとのことでした。タイプが違うので踏切局面の部分は違いが出る。それでも後傾して腰のポジションが落ちてしまう3歩ではなく身体をしっかりと起すことができての3歩なのでかなりいい感じになっているとのことでした。うーん、分からん(笑)。頭では理解できますがこれを見て理解するというのはもう少し時間がかかりますね。

かなりの本数を跳んでいました。最後のほうはバネが切れてきていましたが中助走で6m近くは跳んでいたと思います。まーこれがすごいのかどうかは分かっていませんが、社会人選手が「良いね」と言っていたので良いんだと思います(笑)。本人もある程度感覚がつかめたようでした。時間を作って一緒に練習をしてもらったかいがありますね。感謝しなければいけません。多くの人に力を借りながら競技をしている。この選手が強くなるために色々な人がサポートしてくれているのです。それに報いるためにもしっかりと結果を残してもらいたいですね。

12時くらいまで練習をして終了。着地の局面の話があったので学校に戻って実際の動きに近い形で腹筋をさせました。少しでも記録を伸ばすためにできることは全てやっておきたいと思います。ここ最近は真面目に跳躍練習に付き合っています。大きな変化です(笑)。これはこれで少し面白いなと感じ始めています。短距離につながる部分もあります。人間の幅が少し大きくなってきたでしょうか(笑)。跳躍選手はこれからひたすら勉強としました。

長くなったので記事を変えます。
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雨のち曇り

2013-05-12 | 陸上競技
金曜日、雨予報でした。しかし、朝練を始めた時点では全く降っていない。これはチャンスかなと思い1年生の女子だけはドリルをすることにしました。他の者はウエイト、長距離は補強という感じで分けて行うことに。一人でやることですからなかなか全てに目が届きません。こういう時間を使って基本的なことを確認する必要があると考えています。

が、始めて数分後には雨。ポツポツならかわいいのですがとても外に立っていることができないくらいの雨でした・・・。この時点で諦めました(笑)。いつもの廊下で基本的な部分を繰り返し確認。膝締めと重心移動の部分です。跳躍選手はかなり進みます。力が上に抜ける部分がありますがそれでも重心の移動はできます。膝が閉まらないのが問題点ですがそれを差し引いてもかなり良い感じです。走らせたい(笑)。もう一人はなかなか感覚がつかめません。なんとなくやっていてなんとなく走れていたのだと思います。この部分がきちんとできない限りは次の段階に進めません。かなり力があるのですが現時点ではこちらが思っていた走りができないのが現状です。うーん、なんとなしなければ。

午後は基本的に勉強。前日少し長めに練習をしていますからそれを取り戻すためにもしっかりと勉強させないといけません。進学校であれば「やっておけ」でできると思います。うちはもう少し手をかけないといけないと思っています。半強制的に勉強時間を確保しなければなかなk勉強は進みません。この時間を当てにしてもらっても困るのですが・・・。とにかく勉強をしっかりとさせなければいけません。

2時間近く勉強をしてから練習。6時前には雨はほとんどやんでいましたがグランドが使える状態ではない。この日の練習は50分程度自分で課題を決めて練習に取り組むというスタイルにしました。それなら「帰ってやれ」と同じではないかと思われますが、帰ったらやりません(笑)。身体を動かすこともこちらである程度計画的にやらなければいけないと思っています。フリーにした理由の一つに足に痛みがある選手がいたことも挙げられます。全体で同じ練習をするとドリルなどをやることになるので足を休める時間がありません。本来であれば個別に治療に行っても良いところです。これに関しては話をしていますが、あとはどれだけ痛みと共存できるかだと思います。痛みがひどいようであればすぐに治療に行かなければどうにもなりません。本来であれば痛みが出る前にケアを徹底しておいてほしいところですがここはなかなかできません。こちらが「休ませる」時間を作ることも必要だと判断しました。

また、動きの感覚がずれている選手がいたのでこの2名は別途練習を。全体で練習をするとこういう部分が徹底できません。全員を見るとやはり他の選手も気になってしまいます。あえて別の場所で2人の練習をすることでこの部分にだけ集中することができます。感覚的に「進む」という部分は非常に難しいと思います。特に中学時代に「走ったら走れていた」という感じの選手には難しい。中学から高校に上がる受験勉強の期間に「感覚を忘れる」部分があります。運動していなかったという部分の問題というよりは「感覚」の部分だと思います。鋭い選手は問題なく対応できるのですが全員が抜群に鋭いということはありません。ここは難しいですね。

かなりの時間をかけて基本的なことをやりました。なんとなく形はできるようになってきたかなという感じはあります。本人がその感覚をつかんでくれているかどうかの部分ですが。ここがきちんとできるようにならないとなかなか走れません。この感覚が鈍い選手は「走れている」「走れていない」という感覚も自分では良くわかりません。この状態では今後の練習に大きな支障をきたします。もっともっと進めるはずですから「感覚」を身につけてもらいたいですね。中学時代のスピードまで戻ってくれたら本当に面白いことになるのですが・・・。逆にここができないと正直リレーも厳しいと感じています。それなりにタイムは出せるでしょうが勝負できるレベルには届きません。

練習をしたから勉強ができないということはないと思います。これは「練習」を逃げ道に使っているだけ。どちらもきちんとできるはずです。言い訳をしていたら先には進みません。「できない」のではなく「やらない」のだということに気が付けるかどうかですね。ここが分からない限り競技の成績も伸びません。

様々な部分はつながっていると思います。ここをしっかりと感じ取ってもらいたいですね。
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雰囲気を作る

2013-05-11 | 陸上競技
木曜日、午後の練習は少し長めに行いました。通常は1時間程度の練習ですがこの日は気持ち長めに。アップをして終了という練習の流れでは細かい部分が行えません。その部分を考えて技術系の練習をするために勉強会を普段よりも早く切り上げました。

朝の段階で高跳びは専門練習にしようと考えていたのでこれは別メニュー。最初のアップの部分だけは一緒に行わせました。いつも通りの流れでやっていきました。が、声が全く出ません。通常の練習の時よりも出ない。暗い雰囲気がありました。「声を出せ」と呼びかけました。この時点で「自分たちの練習」という意識が低すぎます。誰のための練習なのか考えたらわかるはずです。しかし、それでもまだ声が出ません。この状況は危機的ですね。選手は「いつも通り」と思っているのかもしれませんが、この日の練習は「いつも通り」の声さえも出ていませんでした。更に言われても声が出ないというのは・・・。

チームとしての取り組みとして「当たり前のことをやる」ということを徹底しています。難しい技術ができなくても「誰にでもできること」はみんながやらなければいけません。声だしは基本の基本。誰にでもできます。「意識したらできる」ことができない選手が「意識しないとできない」ことができるはずがありません。この部分がきちんとできないと「雰囲気」はできません。その日の気分で練習をするようなチームなら練習をしても強くなることはありません。甘いですね。

私から2度言われたのでその後の行動はピリピリしていました。行動がかなり早かったですね。これも当然です。言われなくてもそれくらいのことができないといけない。逆に言うと「できるのにやっていなかった」ということになります。注意されるから練習をするというレベルで物事を考えてもらうと困ります。繰り返しになりますが「誰のための練習なのか」を全員がきちんと考えなければいけないと思います。雰囲気鵜を作るのは指導者ではなく選手。私はそこに持っていくための準備をするだけです。

高跳びの練習をメインに考えていましたから短距離の練習は流れで行っていきました。細かい指示を出すことはしませんでした。フレキをしてからタイヤ引き、バトン走、スタート、バトン走です。私は練習を見てはいましたが基本的には選手が判断して行うようにしていました。特に女子の4継ではメンバーを争うように話しています。練習の中でどれだけ競争心をもって練習に取り組めるか。ここはすごく大きなことだと思います。「リレーを走りたい」という「想い」があっても走力がなければ走ることはできません。「走りたい」と思えば誰でも走れるのかというと違います。ここの部分は絶対にはずせない考え方です。「勝利至上主義」だとは思いませんが、「負けるためにやる」のであればそれほど努力を必要としません。。「勝つ」ことを考えてやるから様々なものが見えてくるのです。

高跳び、色々とやりました。まだまだ勉強不足の部分もたくさんありますが少しずつ改善されているのではないかと思います。うちの高跳び選手、「高跳びがやりたい」という気持ちがすごく強い。それがあれば技術的な部分も身に付きます。これまで「感覚」で跳んでいた部分ですがそれに技術的なことを入れていきます。練習の途中で上手く跳べないことが何度かありました。確認すると「基本の部分でやって動きを意識している」とのこと。真面目です(笑)。技術的な練習をするとそれをすぐに跳躍に生かそうとする。ここはすごく大事なことだと思います。しかし、意識しすぎるとその部分だけが強調されて他の部分のタイミングが全てずれてしまいます。これでは跳べません。

何度か話をしましたがドリルをやる。そこは多少意識する。というレベルだと思います。意識しなくても自然と出来るようになるまでには時間がかかります。やり始めると今までの動きが変わってしまうので一時的に記録が停滞する可能性がある。それでも長期的な視点に立つとやっておいたほうが良い。ある程度自然にできるようになると記録も伸びる。ここを繰り返していかなければいけないと思います。基礎練習は「身に付くまでやる」ことが重要。このときにどれだけ意識して練習ができるかです。漠然と動きをやっても何も身に付きません。ポイントを明確にして行い、実際に走ったり跳んだりするときにはその部分は最低限にする。これの繰り返しだと思います。

最後のほうはかなり身体が浮くようになりました。クリアランスだけで超えていた部分が腰の位置が高く上がるようになりました。ここの部分ができるようになるだけでもずいぶん変わってくると思います。上手くいけば県総体で大幅ベストが出せると考えています。できれば勝ちたい(笑)。それほど簡単にいくとは思っていませんが、こういう技術系の種目を見るのも結構面白いなと感じています。時間をかけながら上の大会で活躍できるようにしていきたいですね。そのためには基礎筋力の向上が不可欠です。まだ弱い・・・。

最後に全体に「誰のための練習か」をもう一度考えるように話しました。ここが考えられないと絶対に強くはなりません。自分のために努力できる選手だけが強くなるのです。何度も言い続けていますがどれだけ響くでしょうか。たくさんのことを思いながら練習を進めています。大事なことだと思います。

疲弊しています(笑)。
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跳躍

2013-05-10 | 陸上競技
木曜日、この日は朝からバタバタ。授業準備に追われていました。正確に言うと前日から追われていたのですが・・・。現実逃避をしたい気持ちがかなりあったのですが私がやらないとどうにもならない部分があるので。ここ数日間、結構しんどいなというところがありました。体調が全快という感じにはならないからです。うーん、何なんでしょうか。睡眠時間はそれなりに確保できているのですが・・・。

この日の朝練は基本フリー。前日の動きの中で1年生は基本的な部分ができていませんでした。ここを確認しなければいけないと感じたので時間をかけて動きの確認を。全体でやるのではなく上級生に指導をさせました。教えることで上級生の確認もできます。この時期ですから自分のことを優先させたい部分はありますが、全体のことを考えるとこういう指導する場面が必要になります。

私は個別に高跳びの指導(笑)。この気持ちの変化というのは大きいですね(笑)。基本的にうちの陸上競技部では「短距離」「投擲」という枠組みで競技をしてきました。「長距離」はほとんど存在しないレベルになっていて、「跳躍」は気が付けば「短距離」に吸収されるという流れ。それは致し方ない流れだと感じていました。指導者の専門部分があってそれ以外の部分は指導していないというのが現状でした。良いことではないと思うのですが、「それなり」の指導をするのではなくしっかりと力を入れて指導をするのであれば自ずとそういう方向に向かっていく傾向はあると思います。

今年、1年生に高跳びを専門にする選手が入ってきました。これまでの流れであればいつの間にか「短距離選手」として走っているという感じでした。が、今回は本格的な高跳び選手です。これまでも「跳躍選手」がいたことは間違いないのですが、高跳びでどこまで勝負できるかと考えたときに「短距離」のほうが可能性が高いと感じて「短距離」へと種目変更をしています。短距離選手としても今後大きな活躍ができる力はあると思っています。現時点ではそれほど走れませんが、このばねを生かしてスプリント系の種目をやれば12秒台は間違いなく出せると思います。

が、中学校ベストが1m53。これをそのまま短距離へと移行させるのは・・・。いろいろ見ていると技術的な部分はほとんど身についていません。とりあえず高跳びの練習をしていたので「高跳び選手」という感じです。得意のクリアランスだけで跳んでいるという感じがありました。こんなことを書くと「専門なのか?」と勘違いされるといけないのできちんと書いておきますが私は「短距離」の指導者です(笑)。そんな私でも「これはもっと跳べる」と分かるのですからどれだけの「力」があるかは容易に想像できると思います(笑)。

跳躍系に関してほとんど(!?)興味が無かったのですがこのままではさすがにまずいと感じたのでいろいろと本を読んだり動画を見たりして私なりに勉強してみました。自分で言うのもなんですがものすごい「成長」です(笑)。こうやって「可能性がある選手」が入ってきたときに勉強しなければずっと勉強することはないと思います。いやー、これまでの跳躍はどうだったのかという話ですね・・・。可能性が全くなかったとは言いませんが、勝負できる種目を選択するというのも必要な要素です。

この日の朝は踏み切りの話を少ししました。これも私なりの解釈でやっていますから本当に正しいかどうか分かりません。先日、強豪校の指導者にいろいろと基本的なことを教えて頂いたを元に「踏み切り」の練習を地道に繰り返しました。短距離系は自分たちでできますが、こういう技術系というのはなかなか一人ではできません。投擲も同様ですがしっかりと技術を身につけることができれば勝負できると思います。見ているとちょっと面白くなってきました(笑)。朝の段階ではこの部分をひたすら繰り返し。跳躍練習をしようと決めたいたので午後も跳躍をすることに。

真面目に「勝負できる」と感じています。私の指導云々ではなくそれくらいの「力」があります。いろいろと勉強させてもらいながら指導をしていきたいと思います。

朝練だけで長くなったのでまた別に書きます(笑)
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少し走る

2013-05-09 | 陸上競技
水曜日、この日は朝練で動きの確認をしました。午後から1時間程度練習をしようと考えていたのでそのための準備といった感じでしょうか。テスト週間に入りできる事が限られてきます。県総体もあるので練習をしなければいけませんし、勉強もしなければいけません。かなり大変ですがここをどう乗り切るかというのは大きな事だと思います。

朝の段階で1年生の膝締めの甘さと重心移動の間隔不足が目につきました。やはり基礎的な練習が不足しています。練習を進めて行きながら上級生に指導をさせました。できないまま進んでいくわけにはいきません。完全別メニューでいってもいいのですがうちのように人数が少なく一年生の力を借りなければ戦えないかもしれないというチーム事情の中では早い段階で練習に参加させなければいけません。それでも別メニューで何度もやっているのですが。感覚的に今までと違う部分があるのだと思いますね。それでもやるしかないのです。戸惑いの中で感覚を身につけなければいけません。

午後は勉強会を行ってから練習。強制的というと聞こえは悪いですがある程度拘束してでも学校で勉強をさせる必要があると考えています。この土日は完全拘束で学校で勉強を行う予定としています。練習だけすれば良いという感覚の中で生活をしてもらったら困ります。ここがきちんとできないようであれば練習に参加する資格はないと思います。ここは絶対に譲れない条件だと思います。

練習自体はいつものテスト週間と同様の内容としました。ハードルを使ってのアップを行ってからフレキ、バトン走という流れです。前の記事に書いたように4継のメンバー決定も練習の中で判断をしなければいけません。リレーを走りたかったら練習中にアピールしていくしかないのです。当たり前ですが走りで自分の存在を示す事ができなければいけません。ここの競争が上手くいけばメンバー全体が強くなります。すごく大切な部分だと思っています。3走だけではなく他のメンバーも変更の可能性はあると考えています。走れないようなら変えなければいけません。故障をする選手も同様です。どれだけ力があっても怪我をしてしまったら実際には走れないからです。各自がどれだけ自分の身体に目を向けてくれるか?怪我をしてからでは遅いのです。力があっても実際に走れないのであれば厳しいようですがメンバー交代の可能性があるのです。それくらいシビアに物事を考えないと勝負はできないと思います。勝利至上主義と言われるかもしれませんが、勝ちにこだわらなけれなやるだけの練習となってしまうのです。勝つ事だけだ全てだとは考えていませんが、勝ちにこだわる意識は必要です。

1時間程度の練習です。できる事は限られています。あとは自宅で勉強の合間に補強やストレッチなどの自分の身体作りに目を向けてくれるかです。私ができる事は限られています。本当に強くなりたい、結果を残したいのであれば選手自身がやってくれる以外にはないのです。しつこく言い続けてもやらない者はやらないのかもしれません。そこまでの選手という事です。趣味の延長で戦えるほど甘くはありません。競技をするためには色々なモノを犠牲にしてさらに我慢と努力が必要です。簡単な事ではありません。

考える事はたくさんあります。少しずつ自分の中で整理していきたいと思います。
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バタバタ

2013-05-08 | 陸上競技
火曜日、GWも終わり通常通りの生活に戻りました。基本的に休みとは縁遠い生活をしています。ここ最近は何となく体力的にきつくなって来ています。前なら全く休まなくても問題なく勢いで押し切れたのですがその勢いも若干鈍ってきた感じがあります。しんどいですね~。

この日からテスト週間となります。練習量を落として身体を回復させる時期としたいと思っています。ちょうど良いタイミングです。全くやらないという気はありません。土日は勉強会を終日行う予定としていますから、それ以外の日はある程度身体を動かしておきたいと考えています。ある程度練習は落としながらも筋力的な部分はやっておく必要があります。

朝練ではウエイトを。上級生しかできない部分があるので一年生と長距離は補強。股関節を中心に進めていきました。筋力的な強化を図りたいのもありますが基礎筋力を長期間かけてやっていきたいと思います。

この日はリレーについて少し考える事がありました。県選手権の結果から女子の4継のメンバーについて試行錯誤しなければいけないと感じています。ある程度選手同士の競争も必要です。メンバーを固定する方がバトンの安定につながりますが、走力が違えばやはりメンバー変更も視野に入れなければいけません。普通に走ればそれなりの結果は出ると思います。しかし、それでは全く話になりません。中国大会に行って予選落ちで終わり。そこを目指してやっているわけではありません。昨年度50秒2で走っているのですから最低でも48秒台は出せないといけないと思います。それくらいの力は十分にあるはずです。

一年生が入ってきて練習で走っているのを見て3年生の選手とメンバー交代をしました。この時点では1年生の方が力があるという判断でした。練習で一緒に走るとある程度の差がついていましたから。上級生を優先したい気持ちはあるのですが、ここは勝負です。力があって安定している選手を使わなければ上には上がれないと考えています。冷たいかもしれませんがここはしっかりと判断しなければいけないと思っています。

県選手権で3年生が1年生の100mのタイムを上回りました。この時点で1年生は全くといっていいほど走れていませんでした。この状態なら誰が走っても同じくという感じでした。いきなりのメンバー変更はできませんから選手権は1年生がメンバーに入り走りました。結果的にあまり走れていない状況は変わらず、こちらが考えていたタイムには全く届かない結果となりました。

こうなるとタイム的に上であった3年生は「自分は走れないのか?」という気持ちになるでしょう。当然です。バトンの事もあるのですぐに交代というわけにはいきませんが、速くて安定している選手を使うというのは当然あり得る選択です。チャンスを与えないというのは意欲が上がりません。以前マイルで同じくらいの力がある選手が複数いた時にも同じような感じがありました。走力が同じくらいであれば上級生の方がここ一番の想いがあるかもしれません。冷静な判断を私自身がしていかなければいけないと思います。

午後から会議が予定されていたので該当の選手とキャプテンには日誌にその事を書いて伝えました。午後は勉強会をしてから練習としていたのですが、私が不在の中でキャプテンが仕切って少しミーティングを行っていたようです。リレーに賭ける想いは私以上に強い部分があるのかもしれません。ミーティングをするように指示はしていません。それでも自分たちが戦って行くためには必要だと感じたのではないかと思います。この想いを他の選手がどのように感じてくれたでしょうか。特定の選手だけを優遇するつもりは一切ありません。これからの練習の様子を見ていかなければ判断はできません。強い者を走らせる。当然の判断だと思っています。

午後の練習はシャフト補強。私が練習に行った時には半分程度終わっていました。限られた時間しか練習はできませんから各自の集中力が問われます。繰り返しになりますがやるだけの練習では絶対に成果は出ません。どれだけ強くなりたいか、想いがその練習の中に出てくるかだと思いますね。かなり意識をして練習ができていたと思います。これが当たり前なのですが。普段より練習に対する意識が高いなと指導者が感じる。これも必要な事なのですが高いレベルが当たり前でなければ困ります。今日の練習はいい練習だったというのではなく、このレベルがいつもできなければ目標を口にする資格はないと思っています。

短時間ですがよく集中して練習ができていたと思います。限られた次官を有効に使ってもらいたいですね。
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時間をかけて

2013-05-07 | 陸上競技
月曜日、休日でした。前日を完全休養日にしていたのでこの日は練習。巷ではGWで何連休とかいう話になっていますが今の仕事には連休という感覚は全くありません。部活によってはずっと休みというところもあるのですが、本気で競技をしようと思えば休んでいる暇はありません。「そこまでしなくても」と考える人もいると思いますがこれは考え方ですね。本気でやろうという人であればこの一日がどれだけ大事かは分かってもらえると思います。分からない人に何度話しても分からないですからね。

この日は県選手権の反省を生かしての練習としました。よくよく考えてみるとこの冬期はずっと学校で練習をしていたのでカーブを走るという練習がほとんどできていません。正確に言うと「全く」です(笑)。その部分の練習を入れておこうというのと動きの部分をもう一度丁寧に行おうという感じですね。また、ここ最近時間が取れずにまともに練習を見れていなかったのでこの日くらいは誰にも邪魔されずに練習を見ようという気持ちが強くありました。選手に「練習をさせる」だけで終わらずにこの部分はすごく大切にしたいと考えています。メニューだけを与えて「やっておけ」というのは私の指導スタイルとは違います。時間はかかりますが選手と関わりながら組み立てていく。ここは外せないと思います。

ジャンプ系の練習を行ってから壁を使っての股関節の動的柔軟。気が付くと動きが小さくなっていたり腰の移動が全くできなくなっています。積み上げていっているつもりではいましたがやはり定期的に何度も確認をしないといけないですね。小さくなっている者は修正。また足運びの部分も丁寧に行いました。1年生はやはりほとんど感覚がありません。「何となく走っていた」という部分が大きいと思います。それが「動き」をやり始めると混乱してしまう。それでも長期的な視点に立つとこの部分は修正しておかないといけません。現時点では4継メンバーに1年生が入っています。今後のことを考えるうえでもしっかりとやっておかなければいけないと思います。

動きの確認を行ったあとはカーブから直線の部分でスキップ走。この後にカーブ~直線の走りを行ったのですが、「内傾の開放」の部分を確認しておきたいと考えていました。ここ最近はこの部分はほとんどできていません。今更ながら反省ですね。どこの部分でスピードに乗せるのかを理解しておく必要があります。4継をやるにしても200・400mをやるにしてもこの部分は外せないところです。男子は足の状態を確認しながら行っていきました。ここで故障するのは絶対に避けたい。見ていると全く問題なしという感じでしたが・・・。

今回は200mのスタートの練習も。数年間に200mでインターハイに進んだときはこの部分の練習もかなりやっていました。カーブのスタートと内傾、体を起こす部分を我慢という基本的な練習を繰り返しやっていたと思います。この種目でも勝負することを考えていきたいのでしっかりと。大きなエースは動きがいつもと違う。というかここ最近加速段階で上手くスピードの乗れていませんでした。本来の武器である中間のトップスピードの乗れない感じです。この日も微妙。これで自己ベストを更新しているのですから本調子になればどこまで記録が伸びるのか?小さなエースはちょっと腰に違和感があるようでした。タータンで走った後は毎回腰に来るとのこと。県総体は3日間あります。この日程の中でどう走るかを考えていかないといけないですね。

本数的にはかなり走っていますが、さらにバトン走。県選手権でバトンがリレーゾーンに入る前に渡るという今までにないことがありました。この日、冷静に練習を見てみると確かに渡るタイミングが早い。マークを置く位置を確認してみると明らかに狭い・・・。この部分は指導者の責任ですね。ここ最近のバタバタぶりがそのままバトンに出ていたと思います。細心の注意を払って練習を進めていかなければいけないのですが甘かった。そして明らかに近すぎる(笑)。選手との対話不足がこの辺りに出ていたのだと思います。

練習の中で「全員バトン」という話をしていたのですが数人見ているだけで終わっていました・・・。うーん、流れが読めないですね。こういう状況になると練習の意味が分からないという感じです。もちろん4継のバトンの練習なのですが「メンバーではないから関係ない」と感じてもらったら困ります。メンバーではないから「出の確認」をする。これも大事な話ですが、自分自身の練習もしなければいけないのです。ここの判断がきちんとできなければ競技力の向上にはつながりません。本当に難しい部分ですね。きちんと「全員でやる」と指示を出していたのですが。もちろん。2本目からは走らせましたが・・・。

最後にマーク走。この練習はすごく好きな練習です。中間での動きを意識する練習で、この部分が上手く走れると中間移行の走りが良くなります。県選手権で身体が重く全く本来の動きができていなかった跳躍選手、めちゃくちゃ動いていました。ここまで来ると笑えます(笑)。本人に確認すると「今日はめちゃくちゃ良い」とのこと。疲れが抜けてちょうどよかったのかもしれませんね。本当であれば県選手権でこの部分を意識できると良かったのですが、体調的に万全ではなかったというのがこれで良くわかりました。これくらいの動きができれば全く問題ないですね。

女子の大きなエース、やはり動きがいまいち。武器である動きができません。どうもおかしいなと本人に確認をするとあり得ないことが・・・。県記録会以降、小さなエースの動きを見て「もっとピッチを上げないといけない」と判断し、速く動くことだけを考えていたとのこと。え??って感じでした。速く走りたいという気持ちがあるのは分かるのですが、身長も走りのタイプも全く違います。違うどころか完全に逆です。そこの部分が自分できちんと分かっていない。だからピッチを上げるという良さをなくす走りをしてしまう・・・。ここも私のs経妊だと思いますね。もっと時間をかけて本人たちに走りを理解させておかなければいけなかった。動きが小さくなりすぎていたのは「調子が悪い」のではなく「本人が意識して」行っていたのです(笑)。気づいてよかった。「膝が出ない」と言っていた理由が分かりました(笑)。当然ですね。

こうやって時間が取れるときはしっかりと動きが見れます。こういう時間が必要だと改めて感じました。疲れが抜ければ走れるというのはこの日の練習で感じることができました。ちょっと自信になります。もうワンランク上の練習ができるようにしていきたいですね。
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