kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何を求めるのか?~潜在能力を引き出す「4つの柱」~

2014-02-11 | 陸上競技
もう一つ、文章を読ませました。ここのタイトルは「潜在能力を引き出す「4つの柱」」です。

第1の柱-「優秀な教師またはコーチ」に指導を仰ぐ

第2の柱-「最善の努力」を惜しまない
 「自分で努力する気のない人を助けようとしても無駄だ。はしごを自分で上ろうとしない人を無理に押し上げることはできない」
  一生懸命に努力しない人が、どんどん腕を上げ、才能を開花させることなどはあり得ない


第3の柱-「明確な目標」を持つ
 練習をする時には「明確な目標」を持つことだ。特に表面的な成功ではなく、真の成功、つまり「卓越性」を追求し、その実現に全力で取り組まなければならない。卓越性を目指し、ひたむきに練習をすることで、何とも言えない充実感で心が満たされるであろう。

第4の柱-「得意分野」にエネルギーを傾ける
同じチームに所属する二人の選手が、同じコーチから指導を受け、同じ目標に同じぐらいの集中力と努力で取り組んでも、出てくる結果は全く違ている。実際には、同じ練習をしたからと言って同じ結果が出るわけではない。どうすれば「未来のリーダーを育てられるか」という問いに「リーダーの素質がある人を見つけることだ」と答えた。「一番素質のある人を見つけて訓練するほうが簡単だ」と。
一番得意なことが分かったら、すぐに練習を始めよう。そうしないと、上達しないどころか、もって生まれた力もどんどん失われていく。

潜在能力は、貯金と全く反対の動きをする

銀行にお金を預けたら利息が付いて増えていく。しかし、潜在能力は何もせずにほったらかしにしておくと徐々に失われていく。

自分の能力を最大限の発揮するには、得意とする分野で高い目標をかかげること。
他人から与えられた目標が自分自身で設定した目標より高いなら、まだ自分の能力を最大限に発揮していないということだ。


「戦う自分」を作る13の成功戦略 P114~117 著者:ジョン・C・マクスウェル 監修者 渡辺美樹 発行所:株式会社三笠書房

「第1の柱」については話す気にはなりませんでした。正直、これまで私は何度も基本的なことを指導してきました。私の指導を受けたくないと思えば別の場所で練習をすればいいのです。「自分の力を引き出してくれる指導者はこの人ではない」と思うならそれでもいいと思います。「強くなりたい」と思うけど「この指導者の言うことは聞きたくない」と思うのであればそれも選択肢の一つ。私が優秀だとかいう意味ではなく「嫌なら他でやればいい」と思います。

「第2の柱」、これも「やるのは誰?」という話です。私にやらされているようであれば結局は強くなりません。それでいいのなら別に構わない。しかし、「思い出づくり」のための部活動をする気はありません。この子たちが持っている能力を最大限に引き出すための指導をしたいと思っています。本来持っている力が出せないまま終わってしまうのは本当に惜しい。持っている「力」を磨くためにはやはり「最善の努力」が必要となるのです。誰かがやってくれるだろう、指導者に言われたことだけをやればいいやと思うのが「最善の努力」ではない。この部分は練習開始前に配った資料をひたすら読み込んでいないという部分に現れます。これまで多くの基本的な資料を配っています。それをどう利用しているか?部室に散乱しているのを見たことがあります。この「現実」をどう受け止めるのか?

「第3の柱」、これは言うまでもありません。何のためにやっているのかを考えなければいけない。

「第4の柱」。ここは少し分かりにくいかなと思います。結局は「能力の差」があるのです。同じことをやっても結局は「能力」があるかないかで差が付きます。厳しい現実がここにあるのです。しかし、うちの選手は「能力」としてはかなり高いものを持っています。「潜在能力」は高い。しかし、それを全力で磨くことができるかどうかで大きな差になります。「陸上競技」で発揮できる能力があるのならそれを引き出すための努力をすればいい。また、「ピッチ」が武器、「中間」が武器ならそこの区間を磨けばいい。苦手な分野、不得意な分野で力を発揮しようと思ってもそれはできない。そういう視点で物事を見なければいけない。

難しい話です。かなり話をしました。「指導者」についての文章、ちょっと誤解を受けるかなと思う部分もあります。うちの学校を選択してきたのに「嫌なら他でやれ」というのは「傲慢」と言われるでしょうか?「覚悟」を持ってうちで「陸上競技」をやると決めたはずです。「県総体で入賞」というレベルの意識ではないはず。中途半端な覚悟では持っている力を引き出せない。それは自覚してもらわないと困ります。

また書きます。

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何を求めるか~自分の「能力」に自信を持つ~

2014-02-11 | 陸上競技
で、ミーティングの内容。最初に書籍のコピーを渡しました。今のチームについて考えることができる内容でした。ここをどのように理解するか?大きな部分だと思っています。大阪室内の結果と重ねながら考えさせる必要があると思っています。

自分の「能力」に自信を持つ

負けたと思った時点で、負けが決まる
挑戦できないと思った時点で、挑戦は終わる
勝ちたいけれど勝てないと思った時点で、勝負がつく
人生という戦いに勝ち抜くのは
強く、速い者とは限らない
最後に勝ち残るのは
勝という自信を持った者だ


「戦う自分」を作る13の成功戦略 P32 著者:ジョン・C・マクスウェル 監修者 渡辺美樹 発行所:株式会社三笠書房

この話を読ませてから大阪室内に出場した選手に話をさせました。それぞれが話をしました。で、私が聞きたかったのはそのレースが終わった瞬間に感じたことです。それぞれ「まだまだだな」「上には上がいる」「まだ力不足で戦えない」と感じた。実はここに問題があると思っています。選手にさらに質問しました。県総体の100mでどのようなことを考えていたかです。「絶対に勝たないといけない」と思って走ったとのこと。また、県新人で4位となり中国新人に進めなかった時どのように感じたか?「悔しかった」という返答。当然ですね。

たったこれだけの話ですか今回の大阪室内の結果が現れているのではないかと感じました。レースが終わった瞬間に「まだまだだな」と感じた。決勝に進めなかったこと、同じ地区の選手に負けてしまったことに対して「仕方ないな」と思っているのです。レースをする前から「勝てなくてもいいや」と思ってレースに臨んでいる。「そんなことはない」と言われるかもしれませんが、私はそう感じています。それが結局はレースに出るのです。

選手を一方的に責めるわけではありません。全国大会で規模が起きくなれば自分よりも速い選手がいる。持ちタイムは事前に示されている。そうなると「自分は何番目だから決勝には進めないな」という気持ちになります。上述の引用文、見てもらえると分かると思います。「勝てないな」「決勝は無理だな」と思っている時点ですでに勝負はついているのです。県内の大会であれば負けたら「悔しい」と思える。それだけ「絶対に勝つんだ」という気持ちで臨んでいるのです。しかし、自分よりも強い選手と戦う時には「勝てるわけがない」という意識が生まれます。持っている力を最大限に引き出せば十分戦えるのではないかと思いますが、引き出す前に「負ける」と思っている。ここに「結果」が出せない理由があるのではないかと感じています。

通常の県の大会のアップは今回と同じでしょうか?何が何でも記録を出してやるという感じを受けませんでした。少し体を動かすと座る。これの繰り返し。あえて何も言いませんでした。通常の大会の時の集中力と比べると段違いに低い。同じ場所で今大会1・2位になった選手がアップをしていましたが周りに関係なく「わが道を行く」というアップでした。そこに大きな差がある。「勝つため」に来ている選手と「参加するため」に来ている選手の差です。これは仕方ない部分もあると思いますが、「勝つ」という気持ちでレースに臨まなければ結局は勝てないのです。

ここについて考える必要があります。長くなるので記事を変えます。
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考えさせられる2

2014-02-11 | 陸上競技
午後は予定通りミーティングから始める予定でした。が、臨時の会議が入ったためすぐに開始できません。そのため事前にこちらから資料を準備していました。「取り組む姿勢」についての内容です。少し内容が高校生には難しいかもしれないという部分がありました。私が練習に行くまでに「2人でペアとなり読んでいき、内容を理解できるまで話し合いをしておくこと」と指示を出しました。

私が行った時にはそれらしき雰囲気はありませんでした。もう読み終わって集中が切れていたのか「それなりに読む」だけで終わっているのか分かりませんが到底「読み進めている」という印象は受けませんでした。選手には選手の言い分があるのかもしれませんが私は「内容を理解するまで話し合っておけ」という指示を出しています。その指示に見合うだけの姿勢ではなかったということです。一人は自分の髪をいじっていました。この状況で「さあ指導しましょう」という気持ちになるのでしょうか?

繰り返しになりますが「与えられて当然」という感覚があると思います。様々な資料を印刷して渡します。それは「選手にとって必ずプラスになるから」です。その資料の中から「取り組む姿勢」について学ばせたい。この日にミーティングをしようと思っていた内容を準備しているのです。「一通り読んだから大丈夫」という感覚があるのでは?かなり頭にきました。「必死に成長する」という姿勢が見受けられないのです。通常の学校と比べるとかなり一生懸命やっていると思います。しかし、比べるところがどこなのかです。「それなりにやる」学校と比べて一生懸命取り組んでいるというので良いのか?

下を見ればキリがありません。自分たちは頑張っているという感覚から抜け出せないからです。「県総体に行きたい」「中国大会に行きたい」を目標としているチームも複数あります。その取り組みは大切なことだと思います。我々も最初は「県総体に行きたい」という取り組みから始まっています。しかし、今の時点でそこと比べることに意味はありません。「全国で戦いたい」と思っているのであれば「県総体に行きたい」と思うチームと比べても仕方ないのです。誤解なきよう書いておきますが「県総体を目指す」というチームを否定しているわけではありません。「できていないチーム」は世の中にはたくさんあります。選手の力も違えば目指すところも違う。当然です。「力」と「目標」が違えば「求められる姿勢」も異なるのは当然です。今のうちはどうなのでしょうか?最後の最後の一押しができません。「ある程度」のチーム状況で満足するのか?この状況で自分たちが何を求められているのかを分かるようにならなければ大きな目標には絶対に届きません。

何が何でも強くなってやろうと思う人間は「努力を惜しまない」のです。貪欲に自分自身が強くなるためなら何でもやるという気持ちになります。与えられた「情報」があるのであればそれを理解して自分のものにしようとする。自分に足りないことは徹底的にやる。自分の良さを伸ばすために時間を最大限に使う。「手を抜く」のとは違います。やるべきことはきちんとやって「更に努力する」のです。「言われたことをやる」のは最低限の話。自分のためにプラスアルファをやるのが「努力を惜しまない」の意味です。どれだけの選手が「言われたことだけをやる」という水準から抜け出しているのでしょうか?

朝練で1年生にはかなり話をしました。午後のミーティングの話もしました。「何のためにミーティングをするのか?」という話です。1年生にもう一度確認をしました。朝練のミーティングの最後の話は何かを問いました。が、答えれません。「義務」と「権利」の話をしたというのは頭にあるようです。が、答えられません。朝練が終わるときに「何を話されたのか忘れてしまう可能性があるのできちんとメモを取るように」「空いている時間に少しでもまとめておくように」と指示を出していました。学校生活で他のことがあったのかもしれません。しかし、話を思い出せないのであればどれだけ話をしても意味はなくなります。心に響く話ができない私の「力不足」なのでしょうか。

以前、技術的な指導を受けても記憶に残らない可能性があるので「技術ノート」を作って書いておくように話しました。これと同様です。言われたこと、大切なことを忘れてしまうのであれば自分自身で記録しておけばいいのです。最終的にそれを日誌にまとめていく作業をすれば効率の良い日誌になります。学力と競技力が比例するようになってきています。これは「言われたことを考える」という部分において「差」が付くのではないかと思います。「言われたことだけをやる」「言われたからやる」という「考え方」から「自分のためにやる」という考え方に変われるかどうかなのだと思っています。こういう姿勢が身に付けば間違いなく一気にレベルアップします。そこまで届きません。つながらないのです。

この日のミーティングの内容のメインは「差」です。前の記事にも書きましたが「1」の努力か、「10」の努力か、「100」の努力かです。ここが分かるようにならなければ競技での大きな飛躍はないと思っています。それを行うためのミーティング。その前の段階でかなりの時間を要しました。本当にこれで「強くなりたい」と言えるのでしょうか?物足りなさが大きく残ります・・・。
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考えさせられる

2014-02-11 | 陸上競技
大阪室内の話は流れがあるのでまた後ほど書くことにします。今回の経験を下級生に話をさせることで「自分たちがどのような状態だったか」を確認させたいと思っていたので。私から言われるよりも自分の言葉で話した後に指摘するほうが効果があるだろうと思いました。

月曜日の朝、1年生だけを集めて話をしました。内容は様々な部分です。まずは不在時の練習について。自分たちで練習を考えるように指示をしていました。木曜日に時間を与えましたがその時間内ではまとめることができない。その日に翌日の朝練の時間に考えてもよいと伝えました。その後、金曜日の練習終了後まで一切の連絡なし。「何をやるか知らせるように」と話していたのですが「行った内容」だけを伝えてきました。「報告をする」という当たり前のことはできました。が、それ以前に「本当にその練習でいいのか」という部分が確認できていません。全く意味のない練習をしていたらどうするのか?ここの部分まで気が回らない。「やること」に一生懸命になって「正しい練習なのかどうか」まで視野が広がらないのです。高校生だから仕方ないという部分はあると思います。しかし、本当にそれでいいのか?「自分たちの好きな練習をやる」だけでは何も生まれないのです。

また、報告をしてきた者、一人は誰か分かりませんでした。入学して約1年過ぎますがいまだに私に連絡先を伝えていない。だから「誰かわからないアドレスからメールが来る」という事態になるのです。「件名に名前を入れていた」と言っていましたが、長文のメールが送られてきて誰かわからない状態であれば通常であれば読みません。これまでも練習内容の変更や集合時間の変更は一斉送信で全員に送っていました。が、この者だけは送っていません。そのことも指摘して「不便ではなかったか?」と問うと「別に」という返答。自分自身は不便ではないのかもしれませんが、一人だけ連絡が回っていないのです。ということは、誰か他の者がわざわざ連絡を回さなければいけなくなる。自分は良いかもしれませんが周囲に迷惑をかけている可能性があるのです。ここに目を向けることができない。「礼儀」の部分だと思います。

「義務」と「権利」の話をしました。今、すべての面において「やってもらって当たり前」という感覚はないか?練習メニューを与えてもらう。これは「権利」かもしれない。しかし、それに対する「義務」をきちんと果たしているのか?自分のやりたいことだけをやるというのは「自己中心的な活動」でしかない。少しイメージしにくいかもしれませんが「保険証」の話をしました。少し分かり易いように意訳しながらですが。通常病院に行ったら「保険証」を提示します。これにより医療費負担が3割くらいになります。通常であれば1万円払う必要があっても「保険証」を提示すれば3000円で済むのです。高校生はこのことに何も感じないでしょう。結局お金を払うのは自分ではなく保護者なのですから。3割負担ということさえも知らないかもしれません。

3割負担。残りの7割はどうしているのか?実際は病院に行っていない人が「国民保健」「社会保険」等の形で保険料を納めているのです。自分自身が病気になっていなくても納めている。これが万が一自分が病気になった時に「3割負担」ですむための要因です。自分以外の人のために(最終的には自分にも返ってくることですが)毎月お金を納めている。そのお金で他の人が病院に行くときに「3割負担」となる。保険料を納めることをしなかったら「保険証」は存在しませんから病院に行ったときに100%自己負担となります。これは大きな額です。日ごろから「義務」をきちんと果たしているから「保険証」という負担軽減のための「権利」を得るのです。

これはすべての活動において言えること。自分たちが「陸上をやる」という。それは「権利」かもしれません。しかし、その裏側にどれだけ多くの人の支援があるのか?考えたことがあるのか?合宿に行く、試合に行く、スパイクを買う、サプリメントを買う。これはすべて自分が働いて稼いだお金ではなく保護者が働いて得たお金です。自分が「やりたいことをやる」ために多くの人が支援してくれているのです。そのことを忘れてないか?自分が「競技をやりたい」という「権利」だけを主張して果たすべき「義務」を果たしていないのではないか?ここについて考えたことがあるでしょうか。

遠征時に私が車を出すのは「当たり前」ではない。自分たちは寝ていたら目標地点にたどり着けるが、私はひたすら運転しているのです。メニューを与えられるのも遠征や合宿に行くのも「当たり前」のことではない。それまでに多くの準備をしている。実際は練習でも同じことが言えるのではないかと思います。「与えられたメニュー」をやっておけば「目的地」に着くと勘違いをしていないか?自分自身が「一生懸命練習をする」という「義務」を果たさないでおいて「なんとかなるだろう」という考えで取り組めば100%上手くいきません。やるべきことをやるのです。このことは午後に2年生も含めてもう一度話をしました。ここはまた別に書きます。

最後に「どれだけやるのか」の話も。中学時代の「努力」や「取り組み」と比べるとかなり頑張れるようになっていると思います。中学時代の頑張りを「1」としたら高校での頑張りは「10」かもしれません。過去の自分と比べると10倍頑張っている。大きな成長と考えられます。が、それは「自分自身の視野」で見たときの考え。実際はもっともっと「努力」をしている人がいるのです。全国に視野を広げると「100」頑張っている人がいる可能性もある。「1」だった努力が「10」になれば10倍の努力。しかし、「100」頑張っている人から比べると10分の1の努力でしかないのです。自分たちが一番が頑張っている。そう思いがちです。実際に世界は広い。

大阪室内に出場した選手がそれをどれだけ感じることができるのか?その話を直接聞くことで下級生の取り組みの意識が変わるのではないかと考えていました。そのために午後はミーティングから始めようと思っていました。

長くなりました。すみません。
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大阪室内

2014-02-10 | 陸上競技
金曜日から大阪に行っていました。大阪室内陸上に出場するためです。女子2名2が標準記録を突破したので参加することにしました。ランキング的には下の方ですがなんとか戦えたらと思ってやってきました。

結果は小さなエースが8秒00、大きなエースが7秒92と実際の力を出し切ることなく終わってしまいました。なんとも評価し難い結果です。力としては7秒6から7が出せるのではないかと考えていました。ここに関しては私の過大評価だったのでしょうか?先週の集中した時の練習を見ていたらかなり期待できると思っていました。この走りができれば間違いなく戦えると思っていたのですが。

今回のレースは冬期練習の目標として位置付けていました。ここで結果を残そうとかいう話ではなく単調な冬期練習の中に刺激を持たせるために出場を目指していました。上手く行けば戦えるのではないかという気持ちです。昨年の冬期はなんとなく目標も持てずに過ごしていました。練習での質はかなり低い。それでも一人はインターハイへ、もう一人は25秒台に入って中国大会へ。この子達の潜在能力を引き出すためには何か大きな目標が必要だと考えていました。

今回、残念ながら全くと言っていいほど力は出せませんでした。ここには様々な要因が含まれていると思います。指導者としての力不足もあると思います。それでもこの経験から何を学んでくれるかというのが次につながるのです。大会に出たというだけで終わるようなら何も得るものがありません。大きな要因があるのです。

本当に大会に集中できていたか?県総体や中国大会のように「絶対に戦うんだ」という気持ちがあったのか?たんに参加するだけに終わっていないか?ここは本当に大きな部分だと思います。今回のレースやアップを見ていて私自身課題が見つかりました。「何しにきたのか?」という部分です。

同じ県内の選手の様子を見ていました。最初から「優勝しに来ました」と言っていました。「参加する」ために来たのではない。「勝負する」ために来たのです。ここの感覚の差があります。この時点で勝負する前に決着はついていると思います。今回のことで何を選手が感じてくれたか?負けるためにレースに参加するなら競技者にはなれないと思います。最初から勝つ気がないなら全国大会で戦うレベルにはならないのです。ここの感覚がどれだけ持てるか?大きなことだと思っています。

この事に関しては詳しく書いておきたいと思っています。月曜日、かなり思うことがありました。勝つ気がないのであればどれだけ練習をしても無意味。ここからは本当に覚悟が問われるところです。チーム全体が本当の転換期に来ているのではないかと感じています。思うことを書くには少し時間が必要です。

明日以降は時間をかけて書きたいと思います。更新がかなり滞っていました。なかなか時間の確保が難しくて。今から自分のための振り返りをしっかりと行いたいと思います。少し時間をください。
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少し落とす&考えさせる

2014-02-07 | 陸上競技
木曜日、とにかく寒かった。笑えないくらいの寒さでした。朝からずっと雪がチラついていて止むことなし。積りはしませんでしたが屋外はとにかく寒い。これが普通の冬なのかもしれませんが今年は暖かい日が続いていたので寒暖の差により「いつもよりもさむい」と感じてしまう。とにかく寒いのは苦手です。厚着して乗り切らないといけません。

この日の朝は身体を動かす程度にしました。レースがある二人はコンディショニングのみ。身体をほぐす目的です。ここ最近試合もなく時間をとってコンディショニングをやっていませんから忘れているかもしれません(笑)
。そのため動きの確認という意味でもやっておかなければいけないと考えていました。本当に少しで終わり。他の者は久々にメディ投げを。先週はトレーニングが少し不足していました。今週の火曜日は天候不順のためメディ投げができていません。全身を使っての瞬発的な動きをやっておきたいと思っていたので寒かったですが朝行うことに。更にはジャンプ系も。出来ることを午前中にやっておく方がいいだろうという判断です。

一年生女子、かなりテンションが低かったですね。前日にこれまでにないくらい走っていますから当然といえば当然。疲れがあって思うように動かないというのもあるかもしれません。それでも今後のことを考えるとこういう場面で気持ちを切り替えられるようにならなければいけません。ここは完全に経験不足です。こういう高い負荷をかける経験が足りていないので対応策が見当たらないのでしょう。時には厳しい練習も必要だと思いますね。大きく飛躍してもらいたいものです。

午後は会議のため最初の指示が出せませんでした。シャフトをやるように指示をしていたのですが後で確認すると2年生が「私たちは?」というメールが来ていました。16時10分くらいには一旦顔を出すことができたので指示を出し直しました。2年生はシャフトをやっていませんでした(笑)。「シャフトやる?」と聞きたら「大会で走れなくなるので遠慮しておきます」とのこと。まー当然ですね。2年生は翌日の準備をさせて帰宅させました。完全に調整はしていませんができる限りフレッシュな状態でレースを迎えさせてあげたいですからね。

他の者はシャフト。そのままバランスディスク。この二つが終了したのが17時半前だったでしょうか。更に基本的な補強をしようと思って準備。手押し車、階段ランジ、足の引き上げ、ハードルまたぎです。かなり追い込もうと思っていたらやはり女子がヘロヘロ。この段階で練習は諦めました。やはり大きなダメージが残っています。今後のことを考えて早めに切り上げることにしました。

トレーニングルームに集めました。翌日から私は大会に行くので不在。金曜日と土曜日の練習の指示を出しておかなければいません。ここで技術ノートと練習日誌を持ってこさせました。土曜と金曜は自分達でメニューを考えさせようと思ったからです。これまでこのようなことはやったことはありません。今の一年生が他の学年よりも自立していて自分達で出来ると判断したから?逆です(笑)。上級生に頼ってなかなか自立できないのでその部分を克服するためです。これまでもメニューを与えられてひたすらやるだけという姿が見受けられました。繰り返しになりますが一生懸命手を抜かずやります。しかし、それだけでは物足りません。自分のための練習を自分でやるという意識がなければ戦っていくことはできなくなります。

私が不在の時に自分達で何をしなければいけないかを考える。自分たちに足りない部分を克服するための練習をするように指示。「携帯を持ってきても良い」という事だけは伝えました。その携帯をどう使うか?大切なポイントです。ヒントは「前日に追い込んだ理由は?」です。これで気づいて調べ始めました。メニューを考えるためには天候を見極め何ができるかを最初に考えておく必要があります。そこからスタート。

30分で考えるようにと伝えましたがなかなか進みません。当然です。50分待って「決まりました」とメニューを持ってきましたが、何のためにやるのかが不明瞭です。「スティック」と書いていますが、どこの区間を目的としたものなのか?練習の流れや目的をはっきりさせておかないと「やるだけの練習」となってしまいます。「エアロバイク」をやる。やるのは良いですがどれくらいの負荷で何秒?細かい部分が決まっていません。考え直すように突き返しました。厳しいようですがこれまで「与えられて当たり前」だった練習メニューについて自分自身できちんと考える機会が必要になるのです。

時間切れとなったので自分達でメール等を使って連絡を取りながらメニューをきちんと決めるように話しました。金曜日の朝練ではメニュー決めの時間にしても良いというおまけ付き。本当に自分達が強くなりたいのであれば真剣に考える必要があります。やっていることをきちんと理解しなければやっていけません。どのように時間を使うか?しっかりと考えてもらいたいですね。有効な時間となることを期待したいと思います。
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限界の向こう側

2014-02-07 | 陸上競技
前の記事の続き。

2年生は試合のため短い距離で終わり。練習はやっておかなければいけませんが疲れは極力残さない。これまでの冬期であれば落とす時期というのはあまりなかったと思います。鍛える時期ですから。この大会が良いのか悪いのか分かりませんが、今年に限ってはちょうどいいのかなと思っています。

二年生が練習終了してからがこの日の本当の練習の始まりです。一年生のみの練習となりました。実は私個人的にこの最近の練習はかなりスマートな練習になってきていると感じていました。練習のコンセプトが短短のみになっていて「ガムシャラに走る」という部分が全くありません。短距離にそんな練習は必要ないと言われるのかもしれません。「競技特性」から考えると確かに必要ない部分です。100mを走るのにそれほど持久力が必要になるとは思えませんから。250mや300mのような長い距離は一切走りません。ここは考え方です。「必要だ」と考える人もいれば「必要ない」と考える人もいる。至極当然の話です。

同じように100mを走るのは一本なのだから練習量をそれほど増やさなくても良いと考えることができます。練習量を増やすと「良い動き」が保てなくなる。良い動きが保てる練習でなければスピードを高める練習にはならない。そのため量を追う練習形態をさけるという指導者もいると思います。これはこれで間違っていないのではないかと。うちがあまり長い距離を走らないのは「良い動きをする」ためです。距離を伸ばすと動きのタイミングが変わってくるの感覚的に良くないのではないかと考えています。これも正しいかどうか分かりませんが(笑)。

しかし、今の一年生はスマートな練習しかしたことがありません。無難に走れる練習を繰り返してきました。ここの部分は一年生がどうこうというより私が出す練習メニューがそのような形になってしまっているだけです。この手の練習が通常のメニューになっているので「ガムシャラに走る」という経験はほとんどないと思います。ここは「走ること」に関してのみ考えるといいのかもしれません。しかし、高校生の競技者としては「成長できない」と思います。ある程度の負荷をかけて行く中で思うように走れなくなる。当然です。その中で「強くなるために走る」という強い気持ちが必要になると思います。無難に走る練習だけではなく、何が何でも強くなってやるという気持ちを育てる練習が必要となる。ヘロヘロになるほど走るというのが明らかに不足しています。それでも力が付いてきているので問題はないのかもしれませんが、やはり自分自身の中から湧き出てくる「強くなりたい」という「想い」を育てなければいけません。

一年生は良い子ばかりです。真面目に練習に取り組みます。これだけを考えると非常に良い選手だと思います。
しかし、どちらかというと「型にハマった選手」という感覚があります。大きく突き抜ける感じがありません。無難に練習をやっていく。無理をしてでも強くなろうという感じが出てきません。与えられたメニューを淡々と消化していく。強くはなっているが練習で「気迫」を感じることがありません。これまでの自分の「殻」を破れないのです。それなりに強くなるかもしれませんが、大きなレベルアップにはつながらないと思います。自分自身で限界を決めていてそこを突き抜ける程の「気迫」がない。この部分は以前から感じていました。ここを打破するためには「限界を越えるための練習」が絶対に必要になると思います。

週末私が不在&雪予報でしたからひょっとしたら今週走れるのはこの日が最後かもしれないという気がしていました。そこでかなり強めに追い込むことに。一切の妥協なし。走り込みのメニューを事前に教えることもしません。この部分は賛否があるでしょうね。何をやるか分からない練習であれば選手は不安となって練習で力を出し切れない可能性もあります。きちんとメニューを示しておく方が良いのかもしれません。が、そこで示してしまったら結局「限界を越える」ということにはなりません。まだ練習が残っているからここは少し力を残しておこうという意識が絶対に出てきます。先を見た練習をするというのはいいことではありませんし、無難な練習にしかなりません。

先が分からなかったら「力を温存しておこう」と思うのかもしれません。ここを打破するための意識が必要になるのです。後先を考えずに目の前の一本を全力で行う。昨年は追い込み練習で「怖い」という気持ちがあってきちんと追い込めない選手がいました。しょーはきちんと走れるが120mになると最初から遅れてしまう。6割の練習をしても効果は少ないのです。だからこそどんな練習であれ最初からしっかりとスピードを出す。その中で自分自身の「弱さ」向き合うのです。きつくなってきたときに「苦しい」「スピードを緩めよう」と思ってしまう時が誰にでもあるでしょう。そこを自分自身でコントロールして超えていく。越えられない選手はやはり競技面でも大きく伸びることはできません。自分自身ではそこまで追い込むことはできませんから私が「限界を越えるため」の練習を出すことになるのです。

120mのタイヤ引きを4本、120mを3本。120mと60mの組合せ。これだけでも通常練習と比べると少し多い。数年前と比べると半分くらいに減っています(笑)。この日はこれで終わりませんでした。最後、ガムシャラに走る。強くなるために力を使い切る。自分の「弱い部分」を表に出してそこを自分で理解し克服する。無理矢理にでも身体を動かし続ける。そのために「折り返し走」をしました。4往復ですがそこまでにかなり走っているのでこれまでの一年生の練習量からすれば間違いなく「限界」だったと思います。その中で何を思いながら走ったでしょうか?「とりあえず走り切ればいい」と思うようであれば絶対に強くなりません。自分のために良い動きをする。最後まで動かし続ける。こういう気持ちを持っておかなければどのような練習をしても「限界を越える」ことはできません。

さすがに終わってからは倒れこんでいました。しばらく動けないという様子。力を使い果たすことができたのでしょう。気持ち的に安堵して座り込んでいるだけなのかもしれませんが。前回折り返し走をやって途中から全く走れなくなった者もこの日は最後まで乗り切りました。こうやって少しずつ「限界を越える」経験をしていくことで成長して行くと思います。

走るだけの練習にならない。何を想い、何を感じながら練習をするかというのは本当に大きなことです。一年生が大きく飛躍するためには必要な要素だと思います。かなり遅くなりましたがヘロヘロの中で自主練を各自で行って終了。練習開始時間が遅かったので仕方ない部分があるかもしれません。絶対にやっておかなければいけない練習だと考えていました。強くなるために何をするか?しっかりと見極めていってもらいたいですね。よく頑張りました。
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推薦入試&練習(多分長くなります)

2014-02-06 | 陸上競技
水曜日、全県的に公立高校推薦入試が実施されました。この日は受験生にとっても我々にとってもかなりピリピリした空気が生まれます。一切のミスは許されませんし、少しのことに気を配らないといけなくなります。受験生への影響も考え午前中は生徒は学内に入ることが禁じられています。本校は16時まで一切の立ち入りを禁ずるということになっています。そのため練習は16時20分開始としました。20分で準備をするように指示。絶対に16時までは学内に入らないように念を押しました。「決められた事」ですか、1秒でも早く入ると何を言われても言い返すことはできませんからね。

16時過ぎからの練習ですからなかなか時間の確保ができません。とにかく急かしながらやっていきました。2年生は大阪室内に行きます。とはいえ、全く走らないというわけには行きません。完全調整というのはこの時期あり得ないと思っています。先のことを考えてバトン練習やスピード練習をしておかなければいけません。できるだけ短い時間で集中して練習をするというのを課題として取り組みました。

流石に「レース」が近いこともありある程度の集中力でアップをしています。冬期練習は大きな目標が目の前にありませんからこの時期に大会に出るという意味ではうちの選手には大きな刺激になります。単純に遠い目標を目指すのではなくこの大会があるからうちの選手は練習ができたのかなという部分もあります。漠然と練習をするよりは間違いなく頑張れます。

昨年の冬期ではこの時期、部内でトラブルが発生して数日間練習どころではありませんでした。正確には1月の出来事だったかもしれませんが部内でかなりギクシャクした部分がありました。このような状態では強くなるのは難しい部分があります。大きな目標が目の前にない、それでもキツい練習をしていかなければいけない。そんな中で発した一言が相手を嫌な思いにさせる。「バカにされた」と相手が感じてしまえば本人にその意思がなくても同じことなのです。なかなか立ち直れませんでした。そう考えると今年は順調に来ているのかなという気はあります。私が怒る部分があるのでそこで調整されているのかもしれません。今のところチーム内で不協和音が生じた感じはありませんから。大会が近くにあるというのは大きなことなのかもしれません。イライラしている暇はなく大会に向けてやっていかなければいけない部分がありますからね。

いつも通り練習を進めていってバトンの並走とパスを。3本ずつとしました。通常よりも数を少なくしました。とにかくメインは2年生がきちんと走れるようにすること。疲労を残さずスピード刺激を入れるという最大テーマを達成しなければいけませんから。

バトン、とにかく今は安定しません。ちょっと考えないといけないですね。全員の走力が安定していない証拠です。この日は大きなエースが絶好調。この子がスピードに乗ると普通の選手は追いつけません。3走も走れるようになってきているにも関わらず追いつけないという感じでした。前回は普通の状態だったのですが今回はめちゃくちゃ動いていました。これも試合があるので自然にスピードが上がっているのかもしれません。同じく2走と3走のバトンも微妙。練習の中で最悪の状態を避けることはできるようになってきていますがここも安定していません。これまでそんなことは全くなかったのですが。来週以降の大きな課題となります。

しっかりとできるまで繰り返したいところですが疲労を残さず練習をしたいというのがあるのでここは我慢。すぐにトゥトレをすることにしました。この時期、寒さもあってなかなか最大スピードを出すことができません。無理やりにでも出す必要があると考えています。これまでも冬期にトゥトレを入れていましたが今回は大会のための刺激。2本だけと限定して行いました。二人ともかなり良い感じでスピード刺激を入れることができました。特に大きなエースはスピードに乗ることができていましたね。この動きを大会で再現できるかどうかです。かなり進んでいましたからこれを本物にできるかどうかだと思います。自分で60mを一本走って走練習は終わり。オーバースピードの感覚を自分のものにするための一本です。あとは大会までに心の準備をしてもらいたいですね。

最後にスタートの確認だけ。走るというよりスタブロからの出の感覚を確認するだけです。強すぎる刺激を入れると反動が大きくて回復しませんからね。数本走って終わり。あとは各自で自主トレとして補強をしていました、ら大会があるのでここはやらなくてもいいのかもしれませんが、約束していることです。こちらから何も言わなくてもやっていました。こういう意味で成長が見られます。「強くなりたい」「戦いたい」という気持ちは誰よりも強い2人ですからそれが行動に現れるようになったというだけで大きなことだと思います。

2年生は先に帰らせました。ここからが本当の練習になります。二年生は2時間弱の練習です。本数的にはそれほどの走っていないので大きな疲労にはなっていないと思います。続きはまた別に書きます。やはり長くなりました(笑)。
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トレーニング&何のためにやるのか

2014-02-06 | 陸上競技
火曜日、トレーニングの日としていました。2年生2人は週末にレースがあるので調整練習としたいところですが長い目で見たときにある程度はやっておかなければいけないのでそれなりの負荷をかけることにしました。この時期にレースがあるというのはなかなかありません。基本的に冬期練習ですから練習量を大幅に落として「完全調整」というわけにはいかないと思います。本当に目指すところはもともっと先です。「力試し」という意味では大きな刺激になると思いますが、ここが最大目標になるというのはさけないといけません。

午後、グランド状態が微妙。グランドでやるかアスファルトの上でやるかを決めさせました。1年生の意見を尊重してグランドで行うことに。アップでダイナマックスを使って身体を動かしていると雨が・・・。中途半端な状態だったのでアップが終わるまではグランドでやることにしましたが結構な雨でした。タイミングが悪いというかなんというか・・・。雨が降らないところへ移動することに。

1年生は通常通りシャフト補強から。距離が確保できなかったので短い距離を折り返して行うことに。一気にやってしまうほうが良いとは思うのですが環境的に難しい部分があったので「次善の策」という感じでしょうか。動きながら鍛えるという部分をここ最近大切にしています。ダイナマックスもシャフトも同じような感じでしょうか。以前は「強い負荷をかける」というのが目的になっていましたが今は正しく負荷をかけることを重視。さらにはできるだけ前に進むという感覚も。最大筋力を上げることだけが目的ではなく「走りにつながる身体づくり」を意識するようにしています。

2年生はバランス系のトレーニングのみ。さすがにシャフトをやってしまうと疲れが残るかもしれないという部分があったので。疲れは最小限にしておきたい。とはいえ、鍛えておかなければいけない。こういう部分は難しいですね。身体をコントロールする練習になりますから継続的に行っていきたい。2週間前くらいから補助なしのバランスディスクを行うようにしています。これは結構難しい。この日2年生の様子を見ていると上半身が前に倒れてしまい「軸」の部分ができていませんでした。これでは狙いとする練習になりません。補助があった時にはできていた。「疲れるだけ」「バランスを取るだけ」の練習にはしたくありません。そこで一工夫。これにより格段と「軸」の意識ができるようになりました。いやー我ながらいい思い付きでした(笑)。最初「軸」意識のために使おうとした「傘」は一瞬で折れてしまいました。やはり頑丈なものにしなければいけません(笑)。

そのような感じでやっていると親しい指導者が学校に来てくれました。お互い様々な学校に練習に行っているのでその情報交換です。今のお互いのチームの現状や県外の練習の「意図」の確認。前の記事の内容はその話の中で思い出したので書いたというのもあります。モチベーションが上がらないと悩んでいました。うちは今比較的順調に流れができてきているので大きな問題はありません(!?)。しかし、流れができない間は本当にしんどい。指導して3年目に中国大会に進めるようになってからはなんとなく安定して中国に進めるようになっていました。これが当たり前だという感じがあるのでしょう。そこまで行くのが大変です。選手の「目的意識」も大きく影響してくると思います。

指導者がどれだけ一生懸命になっても実際に走るのは選手自身です。様々な場所に「選手のために」と思って連れて行っても「強くなりたい」という気持ちがなければ何も響きません。どうすれば選手の意識が変わるのか?大きな課題かもしれません。競技力があれば「戦える」という気持ちが出てくるのである程度は頑張れるようになります。「せっかくここまでやったから県総体までやろうと思う」という気持ちでは何も生み出さない可能性があります。「強くなりたい」というのではなく「惰性」でやる練習はプラスにはならないからです。指導者側は分かっていても選手はなかなか分かりません。これが伝わるようになるのは難しいですね。

実際、「何とかしたい」と思っている指導者は結構悩んでいます。私のように公に「悩んでいます」と示す指導者は少ない(笑)。「別にいいや」と思う指導者もいます。「強ければいい」という指導であればどのような取り組みであっても構わない。しかし、「人間的な成長」を促すというのは大きなエネルギーが必要になります。ある程度「戦える」というモチベーションがあるから「生活指導」をされても「競技のために」と思えるのかもしれません。そうでなければ・・・・。

楽しく競技をやりたい。そう思う気持ちもあるのでしょう。しかし、「楽しい」ってなんでしょうか?身体を動かすことで「気分爽快」になる楽しさ?「競技」というのは自分自身の力がどれほどのものかを確かめるために行うモノだと思っています。「気分良いから楽しい」というのとは方向性が違う。「競技」と「楽しい」というのは本質的な部分ではつながりますが表面的な「楽しさ」は全くないと思います。その部分が選手にはなかなか伝わらないのでしょうね。一生懸命にやった中で初めて見えてくるのですから。

トレーニングとは話がそれてしまいました・・・。が、結構多くの指導者が真面目に考えています。そのもどかしさの中で自分が進むべき道を模索する。大変なエネルギーです。
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「練習での強さ」と「試合での強さ」

2014-02-05 | 陸上競技
思うことを少し。

3~4年前、「普通のチーム」からスタートしたうちのチームもある程度結果を残せるようになっていました。中学時代に中国大会を経験した選手が全くいない状態で上のレベルを目指す。それどころか県決勝に進んだことがある選手もほぼ0のチーム。周りからすれば「良い選手が集まりますね」と言われる部分かもしれませんが、スタートラインは決して高くありません。1年くらいたってからの結果を評価されるのかもしれませんが通常考えると結構厳しい状態からスタートしています(笑)。

この当時、とにかく練習量が多かった。実際この子たちが練習をしていたのは6~7年前となりますが中心は「ロングスプリント」であり、短い距離の選手はほとんどいない状態。女子は400mの選考が非常に厳しく61秒台では代表になれない。全国的に見ると「普通」と思われるかもしれませんが県内の400mであればかなりレベルの高い話です。400mに出場できないから仕方なく100mに出るというような雰囲気でした(笑)。どれだけ偏っていたのかが分かります(笑)。

今考えると練習しすぎだったかもしれません。大きな負担がかかり結果的に故障者が出るという状況。それでもかなり配慮していたつもりでした。結局、最後の最後で準エースが故障してしまいインターハイへの夢は届かず。悔やんでも悔やみきれないですね。選手には本当に申し訳ないことをしたと思います。練習において手を抜くということは一切なし。どんな練習でも積極的に取り組むという姿がありました。ハードな練習でも全力で取り組む。そこがこの子たちの「強さ」だったと思います。そういう姿勢があったからこそ全くの無名状態でも県総体で優勝することができたし、インターハイに行く選手が出てきた。「能力」というのを何で測るのかはわかりませんが「努力する」「全力を尽くす」という「能力」は非常に高かったと思います。

それゆえ、「練習での強さ」というのはものすごかった。練習で他校の選手に負けるということはほとんど見たことがなかった気がします。とにかく全力。それを繰り返していく中で強くなっていくという感じがありました。この取り組みが私の中の基準となりました。どう考えてもハードルが高すぎるのですが(笑)。このような取り組みができるというのは簡単なことではありません。チーム自体がある程度成熟していたところもあるでしょう。400mで代表になろうと思えば「練習での強さ」を示す必要が出てくる。同じチーム内で勝負をしているわけですから練習で負けるといことは代表になれない事となります。マイルメンバーに入るための練習が激しく行われていたと思っています。

今、この練習とは大きく違うと思っています。「練習での強さ」というのはあまり見受けられません。大きなエースはある程度安定して走りますが、小さなエースは練習では「普通の選手」です。誤解されると困るので補足しておきますが、練習で手を抜いているから「普通の選手」というわけではありません。練習は練習での「全力」でやっていると思います。今うちの練習で「ダラダラやる」ということはありえません。その中で見ていて練習では「普通の選手」なのです。少し調子が悪いと1年生に大きく差を付けられます。だからと言って手抜きをしているわけではありません。全力なのです。

小さなエース、「試合での強さ」は誰もが認めるところです。チームメイトであっても「レース前は怖くて近づけない」と言っています。通常とは異なる「試合モード」が存在するのです。大きなエースとは違います。大きなエースも集中はしますが練習でもある程度の力を出す。試合の時にはワンランクスピードレベルが上がります。小さなエースは4つくらいレベルが上がります。これまで見たことのがないタイプです(笑)。ここに今までと大きな違いがあります。

これまでの選手も今の選手も練習をしています。どちらも一生懸命。数年前の選手は多少「悲壮感」がありました。これは私が作り出していたのかもしれません。今は全くありません。私に注意を受けても練習では普通にやります。こういう意味では「強い」と感じています。「先生に怒られた」という部分が長く続きません。もちろん反省はしていますがマイナスのイメージで練習をすることが少ないのです。これが練習につながっている部分かなと。注意を受けたからといって「今日はいつもよりもしっかりと走る」という感じにはなりません。良い意味でも悪い意味でも「いつも通り」です。そういう部分も影響してか「練習での強さ」はあまり感じません。

月曜日の練習で小さなエースが完全に「試合モード」の走りをしました。この動きを見て「速い」と素直に感じました。同時に「怖い」とも。走りや態度が「怖い」のではなく、このようなスピードで練習をしていたら間違いなく怪我をしてしまうのではないかという「怖さ」です。今まで「試合モード」での練習を求めていました。高いレベルでの練習をすることで試合でも高いパフォーマンスを発揮できるのではないかと考えていました。しかし、この日の練習を見て「試合モード」で練習をする「怖さ」も感じました。こんな高いスピードですべての練習をしていたら間違いなくダメージが大きくなってしまい故障につながります。本人も自分で意識しないまま力をセーブしているのかもしれません。「リミッター」があるのです。これを外すことは身体への負担が大きすぎる。

以前の選手は常に「リミッター」を外して限界を超えるような練習をしなければ戦えませんでした。今は違うのかもしれません。これは本当に見ていかなければいけないのですがかなり当てはまっていると思います。小さなエースが常に限界を超えるような「練習での強さ」を示すと練習自体はすごいことになりますが、「試合での強さ」は発揮できないかも知れません。その前に確実に故障します。それだけ大きなダメージが残るスピード感覚だと。逆に大きなエースにこの「試合での強さ」が出てくると本当に面白いことになるのかなと感じています。ここ一番の強さという意味ではもう少し足りない部分があります。ここが最後のポイントになってくるのかなと。

ちょっとまとまりがない文章ですが。もう少し補足したいとは思うのですが。これまでの選手は「練習での強さ」が求められていました。ここができないとレベルが上がらない。スタートラインの違いもあったでしょうか。今の選手は「試合での強さ」が出せます。良いことなのか悪いことなのかを見極めていかなければいけないと思います。とにかく「今までとは違う」というのだけは確かです。私の中の基準を見直していく必要があると思っています。

また書きます。誤解されないようにもう一度書いておきますが、今の選手も練習は全力でやっています。手を抜く姿は一切ありません。それでも「練習」と「試合」では強さが違う。ここについて考えておかなければいけないと思います。
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