kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

教えること

2015-05-24 | 陸上競技
土曜日、以前か誘われていたクラブチームの指導に参加することにしていました。前日の段階で相談して「可能なら来てもらいたい」という流れでしたから、参加することにしました。その関係でうちの学校の練習は午後からとしていました。私の指導力では全体を見ることはできません。どこかが疎かになるくらいなら、見れるところをしっかりと見ようと考えました。ざっくりやる練習会よりはある程度細い部分が指導できる方が良いと思ったので。

が、行ってみるとなんと中学生はテスト週間という事で不在(笑)。何て事だ!!せっかくやる気を出して来たのに。仕方ありません。また別の機会ですね。

色々と思う事があります。以前から我が師匠は「指導者の育成」を訴えられていました。選手を育てる、強化をするという視点から考えるとやはり優先事項は指導者の力を上げることだと思います。私のような三流指導者があれこれ偉そうに言うのもどうかと思うのですが、もっと動きを見ながら修正ができるようにならないといけません。そのためには基本的な動きについての知識が必要になります。私もまだまだ足りません。ある程度(基準がどこかは分かりませんが)の水準まではできるようになっていると思います。まだまだですが。こういう機会で私ができる事をしっかりとやる事で全体の強化につながるのではないかと感じています。出し惜しみする必要はないのかなと。

更には「長い目で見た指導」ができるのではないかと思って参加する事にしました。基礎段階で正確な動きを覚えていく。もちろん、中学生には筋力や集中力など足りないものがたくさんありますから全てはできないと思います。動きの理解という部分も難しいでしょうし。最近考えているのは「強制的にその動きをさせる」という部分です。意識してできないなら「結果的に狙いとする動きにする」ための工夫です。こちらがやりたい動きを色々な角度から身につけさせるのです。それを高校に入ってから細い部分の理解と身体づくりでもっていければこれまで以上に選手は力を発揮できるのではないかという感覚があります。

もっというと「指導スタイル」について見てもらうという最大のメリットがあります。これまで陸上競技をやりたい!と強く思ってうちの学校に来てくれる選手は少なかったのではないかと思います。こんな言い方をすると傲慢に思われるかもしれませんが、これからは「kanekoの指導を受けたいから進学したい」と思ってくれる選手が一人でも出てきてくれたらと思います。そこまでのカリスマ性があるかどうかは分かりません(笑)。それでもそういう選手が出てきてくれると学校自体ももっともっと活性化します。そのためには「kanekoの指導スタイル」について知ってもらう必要があります。そこの部分をアピールするためにも外部と関わりながらやっていく必要があると思っています。

これまで選手を育ててきたノウハウはあります。特に女子の指導に関してはかなりの自信があります。毎年インターハイに進む選手が出ていたのは「たまたま」ではないという自負があります。中学時代、全国大会に進んだ経験がある選手が一人もいない中でのこの成績はそれなりの結果だと思っています。これまではあんまりこういう事を言うのは避けてきました。これからはそれなりにアピールしても良いかなとは思っています(笑)。選んでくれた選手には最大限のサポートをしています。これは今もこれからも変わらない部分です。選手に選んでもらえるチーム作り、指導体制を作っていきたいと思います。

学校を選んでもらうというのはすごくありがたい事です。そういう選手を大切にしていくスタイルを持ち続けたいと思っています。まずは知ってもらう事です。集まってくれた選手一人一人を大切にする。しっかりとやっていきたいと思います。まだ、何もできていませんが(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つながる部分

2015-05-24 | 陸上競技
少し練習や技術的なことについて感じたことを書いておきます。最近はこの手の内容ばかりですね。具体に欠けている部分があるのかなという気はします。書いてから校正をかけるわけでもないのでどうなのか微妙なところではありますが、やはり抽象的な内容になっていますね。細かい練習等について書いておく方が高校生や中学生の役に立つのかもしれません。が、自分の中できちんと処理できない部分もありますから詳細なメニューなどを書くまでに至っていない感じがあります。この辺りはお許しください(笑)。またそのうち書くようになると思います。

色々と考えることがあって多種目の勉強をしてみようと思いました。すごく興味関心があってめちゃくちゃやってやろうという感じではありません(笑)。私のような性格の人間が「勉強しよう!」となったら視野が狭くなってひたすらやってしまいます。あくまでメインはスプリント&リレーだと考えていますし、そちらの勉強がまだまだ足りないと思っています。軸足は完全にそちらに置きながらも少しずつ幅を広げていこうかなと考えています。繰り返しになりますがどこにメインを置くかです(笑)。

視覚的に見るのが一番だと思い、色々と映像を見てみることにしました。他の指導者からDVDを借りてそれを見てみる。プライベートの時間をここに費やしました(笑)。見てみると案外楽しい。何が楽しいかというと「スプリントに活かせる」と感じながら観ることができるからです。これは本当に大きな意味がありました。軸作りのためにあれこれ練習をしますが、これって他種目にも十分活かせる。跳躍の踏切技術は意図しているのかしていないのかは別にして私が考えている事とかなり近い。これってすごく大切な感覚なんだと思います。あるフィルタを通して他の動きを見るということでわかってくることもあります。

ここで気をつけないといけないのは「見たからそのまま取り入れる」という部分。今の私にはそんな気持ちはほとんどありません。なぜなら「そんな動きはすぐにはできない」という部分と「形だけ真似る」というだけになってしまうからです。人によっては「良さそうな動きがあったらそれをすぐに取り入れる」かもしれません。私は今の所それはやりたくないなと。目的意識がない練習になってしまうのは避けたいので。また、その映像や動きに全てのポイントが説明されていない可能性もあるので。実際に見た映像、細い部分は省略されているとのこと。形だけの真似になってしまいます。それでは何のためにやっているのか分からないですよね。

色々なことを考えながらやっていくことは大切だと思います。つながっていく部分がありますから。それがきちんとできるようになって初めて効果があると思っています。まだまだ勉強することはたくさんあるなと感じています。日々勉強ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分達でやる

2015-05-23 | 陸上競技
練習の事、書きたい事はたくさんあるのですがなかなか書けません。それでも少しずつ改善されてきている感覚はあります。やるべき事をやる。これが案外難しいと改めて感じています。全員に浸透させるレベルまで到達するのは簡単な事ではありませんから。

この一ヶ月半、比較的真面目に練習メニューを立てました(笑)。事前にメニューを聞きに来るのでそのタイミングに合わせて紙媒体でメニューを渡すような流れ。面倒ですが最初の段階では仕方ないかなと思っています。私のスタイル、これは独特というか適当というか(笑)。周りの人とは随分違う気がしています。あらかじめメニューを立てるのが嫌いです(笑)。正確に言うとある程度やる事を決めていますが、選手の状態や動きを見ながらメニューを決めています。計画性がないと言われたらそこまでの話なんですが、決めていたからそれをやらないといけないという感覚になるのは嫌なので。それでも選手は知りたいんでしょうね。不安がありますから(笑)

今の段階では練習の中に追い込み練習は一切(!?)入れていません。走るのも短い距離だけ。最大でも90mまでしか走っていません。これはどうなのか??微妙なところではありますが、短長もいませんし良いかなと。もう少しして土台ができてきたらかなり走らせていきたいと思います。スピード持続の練習は必要不可欠です。これからは時々長い距離も入れてみようかと考えています。もちろん全力ですが(笑)。自分の中の既成概念を外していくことで新しい道が広がる可能性がある。基本スタンスは変えませんが、「これが正しい」という思い込みをやめてある程度異なる練習スタイルでやってみるのもいいかなと。

前置きが長くなりました(笑)。で、昨日練習を選手だけでやらせました。練習に出たかったのですが打ち合わせがあってそれは叶わず。こういう機会だから「自分達で意識する癖」をつけさせてみようと考えました。これまでメニュー表を渡しています。どれだけの人間がきちんと理解してやっているでしょうか?メニュー表にはその時に必要な意識、ポイントを書いています。きちんと読んでいるかどうか不明です。この50日くらいであれこれ指摘してきた内容をどれだけ自分で考えて、自分で意識してやっていたか。それを確かめるには一番いい方法なのではないかと。

この日は人数分メニュー表を印刷して準備。昼休みに短距離キャプテンに渡しました。できるだけ早く選手に渡して内容を理解させておくようにと。やるだけの練習になるのは無意味。この日は1時間程度で終わらせる約束をしていました。かなり疲労がたまっている感じがあったので時には休ませないとダメだなと感じていたので。こういう意味でも私自身成長させてもらいました。思い切って休ませるという時間も必要不可欠なんだと思います。その代わりきちんとやるべき事をやる。

メニュー表の一番最初にはかなり厳しいことを書きました。「早く終わらせることだけを考える者は参加する必要はない」と。これはひどい言い方かもしれません。が、1時間程度の練習を「早く終わらせて帰る」事を目標にするのは意味がなくなります。私自身も早く帰らせてあげたいと思います。その気持ちを否定するわけではありません。しかし、大切なのは「早く終わらせる」事ではなく「課題を理解して克服する」事なのです。やる練習の意味を考えないといけません。

この日、メニューを立てる中で私自身かなり考えました。どうすれば課題とする部分を上手く身につけさせる事ができるか。単純にやれば良いとは思っていません。ここ最近ずっと意識しているのは「練習の流れ」です。同じメニューをやるにしてもその「組み立て」によって効果は間違いなく違ってきます。「同じような事をする」から強くなるのではないと考えています。こちらが「身につけさせたい感覚や動き」があって、それを系統立てて身につけさせる。そこに工夫が存在するのではないかと。漠然とメニューをやるのではなく、そこに組み込まれた意味を考える。

もちろん、高校生には無理です(笑)。流れを意識してメニューを組むなんてことはできないと思います。だから、こちらが意図的に順番の組み替えなどを行って「強制的に動きを変える」という形にするのです。感覚が鋭い選手がいればそこの意味も考えるようになるでしょう。最初からそこまではできない。当然です。

厳しいことを求めているのは分かっています。陸上を始めて数ヶ月の選手にそこまでの水準を求めるのはどうなのか?もちろん、完璧にやれとは思っていません。ある程度そういう意識を持たせたいと思っているだけです。最初だからできない、というのは避けたい。できないことはないと思っていますから。

時にはこういう場面も必要なのかなと思います。メリハリをつけてやっていけたらという気はします。一ヶ月に何回かはこういう時間を作っても良いのかなと考えています。練習をコントロールしたいタイプの指導者だと自認していますが、任せるところは任せるというスタンスも持てたら良いなと思います。試行錯誤ですが「新しいチーム作り」をしています。

見守っていただけるとありがたいと思います。近いうちに「え?こんなに?」と言ってもらえるくらいのチームにしたいと思います。見ていてください(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トレーニング内容

2015-05-22 | 陸上競技
火曜日、木曜日とトレーニングを実施しました。このタイミングで長距離もトレーニングをしたいということなので参加してもらうことに。まだまだ効率も悪いので練習時間がかかります。それでも短距離は少しずつ慣れてきているかなという感じを受けました。

いろいろな道具をそろえてきましたからそれなりの練習になります。これまで培ってきたノウハウに新しい要素を加えながら「トレーニング」を作り上げています。せっかく購入したのでダイナマックスを利用。今までやってきたものに工夫と感覚づくりを加えました。漠然とやってきたわけではありませんが、もっともっと突き詰めて練習をしていくこと様々な感覚づくりに利用できることが見えてきました。「軸づくり」というか「耐える」感覚というか・・・。ここ最近感じている部分がうまくこの練習で養えるのではないかと思っています。高跳びの技術にもつながっていくの面白い気はしています。

スイッチのONとOFFと同じように「軸づくり」をしていきた。接地した瞬間にどう動くか。ここは走りの中で意識するのは正直難しいと思います。ほかの練習をやりながら感覚づくりをしていくことでどうつながっていくか。「動きの自動化」という部分でしょうか。これはいろいろな方法で身に付けていけばいいと思います。

これまで「トレーニング」の位置づけをどちらかというと「筋力アップ」においていました。通常考えたらあたりまえなんですが。これまではこの部分で大きく記録が伸びてきました。自信があると思っていました。系統だったトレーニングができているなという感じがあったのでいつの間にか細かいところまで考えなくなっていたのかもしれません。が、いろいろな視点から見ていくとこの「トレーニング」をうまく利用すればさまざまなことができると感じています。そのためには練習の意味づけを選手が理解する必要があります。その場だけの理解ではなく「何のためにやるか」の理解が必要です。

かなりたくさんの種目を行うので一つ一つの理解があいまいになる部分があります。まだ導入して数週間、細かい部分はできないと思います。それでもやろうとしている選手もいます。できるだけ近くいにいて細かく指示を出そうと思っています。鍛える感覚だけが強くなると「負荷をかければいい」という感じになります。私の今のテーマ(ここ数年?)は「動きながら鍛える」という部分です。ベンチプレスやスクワットなどは全くやらなくなりました。いいことなのかはわかりません。これからの持って行き方だと思いますね。

筋力を上げる。それに動的柔軟性の向上、重心移動の感覚、軸づくりの感覚、動きのタイミングetc.こういう部分まで含めての「トレーニング」だと考えるようになりました。筋力アップもすごく大切な要素だと思いますが、それを生かすための練習が必要になります。走るだけ、トレーニングするだけではなくそれを「走りにつなげていく」のだと考えています。まだ細かい部分は紹介できません。理由は簡単です。「効果があることを確かめてから」でないといけません(笑)。そして効果があると極秘で続けていきたい(笑)。オリジナルの練習というのがどれだけあるのかはわかりません。今は模索している感じですかね。

よい練習ができる気がしています。かなり自信が持てるようになりました。これからが楽しみです。見守ってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基本的姿勢4

2015-05-21 | 陸上競技
書きたい所に届きません(笑)。一応、選手に話した内容を記しておこうと思っているのに(笑)。で、以下の文章は選手に配った資料の中に書いたモノです。「ジェンダー」 の概念からすると「差別」といわれるかもしれません。が、実際に少なからず「性差」があるのは間違いないと思います。それを理解しないで「みんな平等だ」「差はない」とするのは正しくないのではないかと思っています。

男子が強くなるためには「自分自身がやる気になる」ことしかない。他の誰かに何を言われても自分が納得しなければ努力できないから。女子が強くなるためには「指導者を信じて全力でやる」しかない。どうしても「守り」に入ってしまうから。

この部分、正しいかどうかはわかりません。私がこれまで感じてきたことです。


男子が強くなるためには「自分自身がやる気になる」ことしかない。他の誰かに何を言われても自分が納得しなければ努力できないから。

男子、結局何を言われても選手自身が「これをやることに意味がある」と思わない限りは何も変わりません。本人がその気にならない限りは、指導者にないを言われても動かないと思っています。正確には「いやいややっている間は強くならない」という感じでしょうか。大半の選手は「なんとなく」やっています。他の人よりも走るのが少し速かったからという状況で始めたり、団体スポーツに入るのはちょっと気が引けるというな状況で陸上競技部に入ります。多少偏見が入っているかもしれませんが(笑)。

それが「絶対に強くなってやる」という気持ちが芽生えると行動自体が変わります。私自身、指導者に何かを教えてもらう機会は現役時代少なかった。高校に入って「強くなりたい」という気持ちが芽生え、2年生になってからは自分で本を買ったり専門書を読んで勉強を始めた。独学でトレーニングについても考え始めたのはこの時期だったと思います。もちろん、「所詮高校生」でしかない。受け売りの中でやっていたので効率の良い練習ができていたか、本当に正しいといえる練習をしていたかは別です。今から考えると本当にもったいないことをした高校時代だったと思います。もっと強くなれた(笑)。

これは一例ですが、自分で「やる気」になったからほかの部分のも派生したのです。中学時代は決勝に残れるか残れないような選手。完全にやらされていました(笑)。それから意識が変わったことにより明らかに競技力が伸びましたし、人間的にも大きく成長したと思います。学生時代は100人の部員をまとめるキャプテンにもなりました。男子選手は「やる気」になれば、自分で勝手に努力を始める。そういう部分が往々にしてあると思っています。偏見かもしれませんが(笑)

女子が強くなるためには「指導者を信じて全力でやる」しかない。どうしても「守り」に入ってしまうから。

女子の指導は難しいといわれます。指導する側を向かせるのが簡単ではないからです。私は性格的にこんな感じですからなんとなく女子の指導に向いているのだろうなと感じてやってきました。メリハリというか「やるときには徹底的にやる」部分がありますから。また、女子は「指導者を信じる」部分が必要になると思います。これも感覚的な話なので批判されるかもしれませんが、女子を指導するのであればある程度以上のコミュニケーションが必要になります。無口な人は女子の指導には向かない気がします。関わりができない人はどちらかというと男子のほうが向いている。女子は言葉数が少ないと「何も教えてくれない」というようなとらえ方をします。本当に教えてもらえないのかもしれませんが(笑)。

女子の場合、「指導者と目標を共有する」ことができたときに大きく成功する気がします。この部分は難しいですが私は女子選手とかかわるときに様々な話をします。自分自身が素直に感じたことも隠さず出します。時には「厳しく」接することもあります。どうしても「自分の限界はここだ」と決めてつけてしまう部分があるからです。そこを打破するためにはやはり「リーダーシップ」が必要になります。多少強引でも引っ張っていく姿勢がなければ女子は上手くいかない。その「上手くいく」というレベルがどの水準なのかはわかりませんが(笑)。潜在能力を引き出すという意味合いではやはり今の指導スタイルが適しているのかなと思っています。

このあたりの話、突き詰めて考えていくとかなりおもしろいと思っています。ここまで選手には話をしませんが(笑)。このエッセンスを話しました。男子は「誰のためにやるのか」をしっかりと考えること。女子は私のいうことを素直に聞いて全力で取り組むこと。ここです。どちらにしても「素直に話が聞ける選手」が強くなる。これだけは間違いないと思います。

こういう「基本的姿勢」をどれだけ意識して指導できるか。これが私の中の今後の課題にもなります。良いチームを作って選手が「やり切る」経験のサポートをしたい。そう思っています。長々と書いてしまいました。お許しを・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基本的姿勢3

2015-05-21 | 陸上競技
長いですねー。こんなに書いていたらまた「長すぎて読む気にならない」と厳しく怒られるかもしれません(笑)。そういえば昨日は「遠くにいても声が大きすぎてうるさい」と複数の指導者から指摘されました。この辺りも自覚はあるのですが、やはり大きいですよね(笑)。許してください。

男女が多く混在するチーム。これまで私は「女子向きの指導者」だと自覚してきました。教科的にも女子と関わる時間が多くなるので、どちらかというと「女子の指導が向いているのかな」と感じています(笑)。もちろん、男子の指導もできます。大きくざっくり分けると、という話だと思います。

話が逸れますが思い出したので書いておきます。以前、どこかの場面で中学生を指導する場面がありました。正確にいうと翌日に中学生を複数名指導することになっていたと思います。その時、「あんた、中学生の指導とかできるのか?」と言われたことがあります。心の狭い私はかなりカチンと来ました。こんなこと書く必要はないのかもしれませんが(笑)。悪い意味で言われたのではないかもしれません。まだそれほどの実績を出していない(いや、今もですがら)のに指導できるの??というニュアンスでした。発達段階に合わせてやるべきことがある。それは私はかなり意識してやっているつもりです。そこを否定されるとさすがに...ですね。

話を戻します。上述のように「中学生の指導できるのか?」と言われる部分。これは同時に私に「男子の指導が出来るのか?」と言われる部分だと思います。女子ではそれなりに結果を出したかもしれない(私的にはまだ出していないと思いますし、そこだけを目指しているわけではないのですが)。でも、男子は無理でしょう?という判断もされるかなと。ここ最近は「関わり方」自体の見直しをしようと思っています。それにより指導の幅も広がるという自覚がありますから。

あー、なんか関係ない話が長くなっています。ちょっとマイナス的な感じに書いているのでこの記事と同じ場所に書きたくないですね(笑)。しつこく記事を替えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基本的姿勢2

2015-05-21 | 陸上競技
前の記事の続き。

私の指導スタイルは「チームを作る」所からスタートします。これも先日選手に話した内容を元に記事を書いておきます。

ここ最近は「話をするだけ」にしないようにしています。イメージ力というか話を聞く時に何の事を話しているのか考えながら聞く選手が少なくなってきている気がします。とりあえずその場にいるだけになってしまう。そのために資料を配ってそれを元に話をする。それでも「お腹が空いていない者に料理を食べさせる」形に変わりはないのかもしれませんが。以前はblogの存在を選手に伝えていました。私が話した内容を再確認するためにblogを利用していると思っていたからです。選手がもう一度その話を読む事でこちらが何を伝えようとしているか考えるきっかけになるからです。今は知らないのではないかという気はします。それはそれで良いかなと。

で、配った資料の一部をここに載せておきます。先ほどの心理学者の言葉、桃太郎の話以外の内容です。


「部全体でどのような方向に進むのか。そこを各自が考える必要がある。何のために陸上競技部に所属するのか。「なんとなく所属する」のであれば、時間がもったいないのでは?「個人種目で好きにできるから」と考えているようでは競技にならない。
「集団スポーツ」では「弱い者」「努力できない者」がどれだけ集まっても勝負にならない。チームスポーツが強くなるためには「個」の力が必要になる。逆に陸上競技で強くなろうと思ったら「集団」の力が必要になる。一人ではできない事でも「集団」ならやり切れる。「チーム」を作ることで初めて「個」が強くなる。だからこそ、「チームのために何ができるか」をきちんと理解する必要がある。そして行動で示す必要がある。」


ここの話は良くします。陸上競技は個人種目。だからこそチームを作る必要がある。だからリレーを中心にチーム作りをしているのです。1人では戦えないかもしれないが力を合わせれば「鬼退治」ができる可能性があるからです。そして、ある程度の水準まで来たら「チームとして戦うため」に「個」が強くならなければいけない。各自がチーム内で「個」の力を最大限に発揮していくことでしかリレーは戦えなくなるからです。今はまだここまでいきません。戦う準備のためにチームを作ることが最大目標になるからです。その中でどうやって戦うかなのだと思っています。

さらに「チームとして戦うために」という部分で補足をしました。

集団は一番意識の低い者に合わせて動く。「自分には目標があるから良い」ではなく、同じ集団に属する「取り組みレベルの低い者に合わせて動く」ことになる。「やらされている」「言い訳をする」選手に合わせるのです。本当に意味があるのか?
支えてくれているマネージャーに感謝しなさい。自分たちだけではできない。マネージャーを含めて「チーム」。理解できるか?


ここは一ヶ月半が過ぎて明らかに「取り組みレベル」に差が生まれてきたかなと感じたので話しました。先日も書いたように「短距離」と「長距離」の温度差が生まれたというのもあったので。例えば、集団で行動する。誰か一人が約束の時間を守らないで遅れてくる。すると他の50人はその遅れてくる一人を待たなければいけなくなるのです。意識が高く早く行動する者が複数いたとしても、結局一番遅く来る者に合わせてでしか動けない。

取り組みのレベルが飛躍的に上がった選手がいるとする。が、そこで自分自身のことしか考えられないようであればやはり強くはなれない。その理由は上述の通りです。どれだけ一生懸命にやっている者がいてもチームジャージやチームTシャツを着て手を抜いている者がいたら周りから見れば「同じ学校の選手」と思われます。一生懸命になれない選手のために全力でやろうとしている選手の評判も下がるのです。ここはあっという間。だから全体で「チーム」を意識したモノを身につけさせたい。

また、前任校の選手が多くの方から声をかけてもらっていました。これは「選手が一生懸命やっているから」という部分もあるとは思いますが、「kanekoの所の選手だから」というのが多分にあります。先日、卒業生が県選手権で優勝しました。その後本人から「色々な先生方から良い走りだったとほめてもらった。本当に嬉しかった。やっぱり多くの人に支えられているんだなと感じた」と言っていました。単に強いから声をかけてもらえるのではありません。こんな言い方をすると自信過剰、勘違いしていると言われるかもしれませんが「kanekoの所の選手だから」というのが少なからずあります。それだけ多くの先生方とコミュニケーションを取るようにしていますし、何かあったら絶対に自分から動くようにしているからです。

これから先、チームジャージやチームTシャツを着ていれば顔は分からなくても
「kanekoの所の選手」というのは分かります。多くの人にアドバイスを受けたり、応援してもらえるためには「強い個人」がいるだけではダメなのです。チームとしてどうするか?そこを考えられるようにならないとダメ。私を仲介して多くの人に見てもらう。その取り組みを応援してもらう。そんなチームを作っていきたいと思っています。そのためには「自分は勝手にやるから関係ない」という選手がいたら良くないと思います。集団が多くなればなるほどそのコントロールは難しくなる。そこをどうするかですね。意識レベルが上がった選手が下を引き上げる努力をしなければいけないと思います。そこが出来て初めて「チーム」となる。

長くなりました。もう少しだけお付き合いください(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基本的姿勢

2015-05-21 | 陸上競技
チームを作る。この事がすごく大切だと思っています。そのためには物事に取り組む「基本的な姿勢」を身につける必要がある。そこを考えて、今チームに何を伝えるかを探っていました。ふと、自分の過去のblogの事を思い出してblog内検索をかけてみる。ある心理学者の言葉を引用した記事がありました。これは大切な部分だと思っています。ということで、早速載せておきます。これは選手たちにも配りました。もちろん、これ以外にも文章を加えてですが。まずは載せておきます。



あるスポーツ心理学者のメッセージを見つけました。

「やることをやったかのように見せかけて手を抜いたことはありませんか?見せかけだけの努力が本当の成功につながるのでしょうか?成功におよばないのがわかっていて、なぜそんな見せかけだけの苦労をするのでしょうか?見せかけなど関係ないのです。一生懸命できることをするしかないのです。成功に近道などありません。忍耐力と目的に向かう集中力がなにより必要です。格好をつけるだけでなく、自分らしさの勝利に向かうことが大事なのです。見せかけはただ単に成功の幻覚をつくりだすだけなのですから…」。


ここまでが心理学者の言葉。以下は私の考え。

チームワークを考える上で参考になるのは「桃太郎」か?桃太郎、犬、猿、キジといった特徴の異なる4人が集まって「鬼退治」という目標に向けて進んでいく。桃太郎をリーダーとしてキジが空を飛びながら敵を偵察し、猿が頭を使って作戦を立て、犬が先陣を切って実行する。それぞれに特徴(自分らしさ)があってそれを各自が自覚し、力を合わせて実行に移していく。「集まって楽しく過ごしている」だけでは目標には届かない。「犬猿の仲」と言われるが、感覚的に動く犬と作綿密な作戦を立ててやっていく猿とでは衝突する場面も多い。でもぶつかり合っても互いに考えを持っていることでより良い策がでてくる。この関係がチームには必要なのでは?「やってもらって当たり前」「誰かがやるだろう」という考えでは前には進まない。自分のチームにおけるポジションを理解して貢献していかなければ目標には到達できない。

自分自身を「犠牲」にする必要はない。自分の力で貢献できることをやっていくことで「力」は足されていき前に進むんですよ。「犠牲」にするものは考えではなく「時間」。目標を目指すためにはそれ以外の「時間」をある程度「犠牲」にしなければいけない。限られた「時間」だからこそその配分が大事になる。全てを平等にやることなんかはできない。人生は全て「不平等」。持っているもの、持っていないものがある。だから持っているもので勝負するしかない。そうやって自分自身のポジションを自覚していかないといけない。

限られた「時間」を大切にするための「考え方」を身につけることができるか?全て「誰かのせい」にしていたら自分自身の力は全く高まらない。遊んでいるだけです。「○○君が自分ばかり狙うから鬼になる」というレベル。逃げる「脚」がなければ違う方法で逃げるんですよ。「知恵」を使って隠れたり、「仲間」の力を借りて助けてもらうことはできる。


9年前の記事でした。2006年の3月。かなり前の話です。多分チーム作りに必死になって模索していた時だと思います。

続きはまた別に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トレーニングの話

2015-05-20 | 陸上競技
だんだんと「意見の主張」だけをしているblogになりつつありますかね。まー仕方ないかなと思います。見てくれる人のニーズに合わせて考えていかないといけないのかもしれませんが、基本好き勝手にやっているだけですから(笑)。それでも「blog見てるんですよ」と言っていただけるというのはありがたい事です。毎回思うのですが、なんでこのblogの存在を知るのか?一応、アルファベットで名前は書くようにしていますし、職場云々も検索等に引っかからないようにしています。誰ともリンクを貼っていないはずなので簡単に検索にかかるとも思えません(笑)。

で、書きたい事はトレーニングについてです。これはどこの学校でもやっているんだろうと思います。私のスタンスの一つに「身体作り」があります。ある程度の時間をかけて身体を作っていく事で安定した競技パフォーマンスを発揮するというのものです。体幹補強が大切だと言われます。学校によっては「他校がやっているからやる」というトレーニングもあると思います。選手自身も「学校のメニューだからやっている」という感覚。ここに差が生まれると思っています。やるだけではなく何のためにやるのか??という部分です。

火曜日、色々とあって長距離と一緒に練習をしました。短距離は少しずつこちらが求めている事を理解しつつあります。全員とは言いませんが、大半の者の取り組みレベルが上がってきているなと感じています。少し体幹補強を教える事になっていたので教えました。この姿を見て「教えても意味がない選手がいる」と感じました。指導者であればそのような事を感じずもっと選手を認めてあげないといけない、と言われるかもしれません。が、これは「意欲」や「学ぼう」という姿勢があればだと思います。ダイナマックスを使ったトレーニングの基礎をやりました。今までやった事のない練習ですからポイントを理解する事がなかなかできません。が、できなくてもやろうとする者がいる。その半面、投げて遊んでいる者がいる。少し厳しい口調で指導しましたが、感じ取っている様子はありません。いや、分からないのだと思います。こういう人物をなんとか競技に向けようとするのも部活動なのかもしれません。が、ここにかける労力があれば一生懸命にやろうとしている選手に対してこちらが向き合う方がいいのではないか?無意味なトレーニングになるのであれば意味はないと思います。

これは「意識しない練習」をする事の無意味さを表していると思います。練習目的や課題を理解せずに「真似してやる」「それらしき事をやる」というだけでは効率が悪いと思います。それでも強くなるかもしれませんが、効果的ではない。技術的な事を考えるときに「無理矢理動きを作る必要性もあるのでは」と感じていますが、トレーニングはどうなんでしょうか?とりあえずやるだけのトレーニングでも最大限の効果を引き出せるのか?分かりません(笑)。

私はトレーニングは可能な限り競技に結びつけたいと思っています。この考え方が正しいかどうかは分かりません。重心移動を増やす、動的柔軟性を高める、身体をコントロールする。筋力を上げるだけではなくこういった部分も意識できる練習を組みたい。この意味では「無理矢理重心移動を作る」のと重なる所があるのかなと思っています。例えば「少ない回数で決められた距離を移動しなさい」という指示を出す。これは無理矢理かもしれませんが、結果的に「大きな移動距離を作る」ことと「一回で大きな力を発揮する」につながる。高く投げなさいというのとは違うと思います。こういう意味で指導する者がきちんと理解してその練習をさせないとダメなのかなと。

そしてバリエーションを増やしています。全身をバランスよく鍛える。これは昨年よりも今の方が効果的な練習ができている気がします。これは私のやり方が少しずつ変わってきているのかもしれません。これまで捨ててきたモノを再び導入したりしながら一番良い練習を組み立てる。普通の学校がどれくらいトレーニングに時間を割くのかは分かりません。私は3時間はやります。面白くないですが、それだけの効果はあると思っています。この文面だけ見ると「筋肉がつきすぎる」と思われるかもしれません。そんなことはありません。肥大させずに出力を高める練習が中心だからです。これも工夫あるのみ。

動きにつながるモノというのがどれだけ存在るするのかは分かりません。アイデア次第でどこまででもできる気がします。まだまだこちらが求めることはできません。基礎筋力重視で身体を作っていく事からスタートしています。絶対に戦える状態を作ります。やり方次第で大きく変わるのだと思います。楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の中での変化

2015-05-19 | 陸上競技
このあとに一ヶ月半、色々なことがありました。かなりバタバタしていて自分自身を振り返ることができない状態でした。それでもなんとか細々とblogは書き続けて来ましたが(笑)。もっともっと考える時間、それを発する時間が必要になると思っています。私自身が余裕ない生活をするのは良くないんですけどね。もっともっと精神的にも肉体的にも余裕を持たないときちんと子供たちと向き合えない気がします。

で、少し気持ちに余裕ができたので振り返りを。この一ヶ月、練習に関しては本当に基本的なことをやってきました。というか、それ以外は全くと言って良いほどやっていません。本来であればスタート技術や走り込みもやりたい所です。が、こちらが焦ってあれこれやると選手は情報過多となり処理できなくなるだろうなという部分がありました。最小限の情報の中で絶対にやっておきたいことだけに着目してやってきました。これが良いことなのかどうかは分かりません。

失礼な言い方かもしれませんが、技術的な部分は全くと言って良いほどできていませんでした。細かい技術論を言っても簡単には身につきません。だからこそ最小限の情報の中でやっていくほうが良いと思っていました。人によっては「最新の技術」と言われるような内容を教えたりします。これは私のスタンスとは随分違います。こちらが信じる動きを徹底していくタイプの指導者だと自覚しています。新しい情報は積極的に手に入れます。が、それを見どう解釈して選手に下ろすか?ここは私のさじ加減だと。変な技術は教えません。これは曲げられませんから。

話が弱冠ずれました(笑)。色々なタイプの選手の指導をしていく中でやはり見えてくることがあります。おかげで本当に見る目が肥えてきたと思います。これまで12秒1台を2人、12秒3台を1人、400m57秒秒台58秒台の選手を見てきました。これは少しずつ伸びてここまできましたから、動きの変化などもチェックできています。ある意味恵まれているのかなと思います。素晴らしい選手との出会いの中である一定以上の動きを見れるようになってきました。が、今回「技術が身についていない選手にどうやって身につけさせるか」という部分を考えることができました。これまで見てきてインターハイに進んだ選手も最初はほとんど動きが作れていませんでした。が、比較的指導した内容がスーッと入ってくれてこちらが思っている以上の力となりました。その時に感じなかった、見ることができなかった部分を今はきちんと対応できるようになってきているのかなと感じています。我ながら驚いています(笑)。

100mが14秒台で走れる選手。実はすごく強くなるんじゃないかと思っています。もちろんいきなり12秒台になるかと言われたらそんなことはありません。しかし、計画的に取り組めばある程度の水準までは強くなるのではないかと考えています。目の前で動きが変わっていくのを見ていると「最高に面白い」と感じます。私がきちんと指導できれば選手は必ず強くなるのです。その伸び幅がどれくらいなのかは誰にも分かりませんが、これまで限界だと思っていた部分を簡単に越えていけるのではないかと思っています。偉そうに聞こえるかもしれませんが。

もちろん、それを実現するためには「心」の部分が大きく影響してきます。こちらが求めることをきちんと理解して取り組めるかどうかだと。そこの部分のアプローチ方法もこれまでのキャリアの中で身につけてきたつもりです。まだまだ技術的な指導に関しては未熟です。これも偉そうに聞こえるかもしれませんが、師匠や先輩と比べるとです(笑)。ある程度以上の水準の指導者だと自負しています。感じ悪いですかね?!(笑)。ある程度自信を持てないと選手に指導するのは失礼です。結果が全て。が、伸びできている部分をきちんと見てもらえるとその結果がどういう意味を持つのかが分かってもらえるのではないかと思っています。

色々な選手を見ることで各レベルに合わせて指導ができるようになってきているのかなと思っています。何度も書きますが偉そうに見えるかもしれません。それなりに指導できるという自負がなければこんな所で地道にblogは書けません。恥ずかしすぎて(笑)。もちろん、まだまだダメですが。自分の中で色々な変化を感じます。それがすごく楽しい。これからどうなるのか?私自身楽しみにしています。

良い指導ができるように日々精進していきたいなと思います。これからです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする