kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

出来る限りのことをやろう

2017-11-23 | 陸上競技
水曜日。朝から雨でした。当初から雨予報でしたが天気予報が曇りになっていたので若干の期待。人間、自分の都合のいいように考えます(笑)。曇りどころかかなり降っていました。この状況で屋外練習をするのは難しいだろうなと感じていました。室内も外部からの来客があるという事で使用ができそうにない。どうするのかという話。

うちの学校ではシャフトなどが屋外にあります。室内でのトレーニング施設はありません。今の練習スタイルにとってはこの形がベストなのですが。室内でトレーニングして屋外に出て走る。また室内に戻って屋外でDM投げをやるというのはちょっと難しいので。が、こういう天候の時に困ります。できないからです。ウエイトだけを独立させている場合は間違いなく室内練習場の方がいいと思います。が、スクワットをした後にタイヤ押しをしたいという場合にはそれができません。良し悪しですね。

前日にシャフト補強をやっていたのでこの日はウエイトサーキットをやりたい。基礎筋力の向上のためにはこういう部分は継続していきたいと考えていました。朝の段階では雨が降っていなかったので通常であれば無理をしてでも朝練の時にやればいいのでしょうが、テスト期間中は勉強会にしています。道具の準備なども大変なので諦めて放課後実施。そうなると体育館の軒下でやるしかない。雨が止んでいれば駐車場でできるのですが練習開始時にはまだ雨が降っていました。できることだけやろうということで多少種目を減らして実施。

男子は順調に基礎筋力が向上している感じでしょうか。女子はもう少しかかりそうです。ベンチプレス25kgが精一杯。腕を抱え込む部分の克服には上半身の強化が必須だと思っています。腕振りができない。今は「タイミングを取る」だけになっていますからこれが推進力につながる動きになればもっと効率よく走れると思います。一朝一夕にはできないことですからもっとしっかりとやっておきたいですね。こう考えるとシャフト補強ではそれほど上半身強化にはつながっていないなと思います。軽い負荷でやり続けていた部分もあると思うのですが物足りない。いろいろなことをやりながら強化する方が良いのかなと。

後半雨が止んできたので駐車場で全身のトレーニングを。DMが濡れていて滑ります。思うように投げられない状況になる。それでも投げました。見ていると「遠くに投げたい」のに高く投げてしまう選手がいます。「投げる」ことが狙いではありません。力を上手くDMに伝えて遠くに投げたいのです。力の方向を定める部分は必要だと思います。ここは徹底しておきたいなと感じました。まだまだやることはある。

50分程度で終わったでしょうか。最後に少しだけ話をして終わり。翌日は祝日。休みです。今回は考査期間中にかなり休みが入ります。練習という部分では困る部分もありますがテスト勉強という部分ではかなりやりやすいと思います。だからこそ休日に走っておかなければいけないと思います。学校でやるのはこの時期は身体作り中心のメニュー。走るまでの時間は作れません。トレーニング部ではありませんから最終的には「速く走ること」を目標にしています。トレーニングの練習の中にも少しは走る練習を入れていますが不足します。家で30分だけでもいいと思います。近くの公園や坂道で走る。それだけで随分違ってくると思っています。

自主性に任せる。前も書きましたが素敵な言葉です。ある意味「放置」という部分がある。意欲が高く何をすればいいか分かっている選手にとってはその部分もプラスに働く。が、「何が何でもやってやる」という気持ちまで届いていない選手は「任せる」と言ったら100%の確率でやりません。「自分のことだ」と言われたらそうなんですが。私自身もある程度は「選手の自覚」に任せたいと思っています。それでも「促す」ことはしておかなければいけません。ここは感覚的に難しい。「強くなりたいのだったらやるのが当たり前」という感覚を持っていますが実際問題そうではないことも多い。だからこそ何をするか。信じておかなければいけないと思います。

練習後、勉強を教えることに。本人からの申し出があったためです。勉強する必要があるというのであれば「自ら申し出る」というのは当然のことだと思います。甘いのでどうしても「勉強大丈夫か?」と声をかけてしまう部分があります。上述の部分と重なる。「すべては自分のため」だという感覚を持たせたい。それにより今後の競技生活も人生も大きく変わってくると信じています。

合間に練習について考える。ちょっとトレーニングメニューを見せてもらったのでその部分を見てみることに。その練習の意味を考えながら見ていきました。面白い(笑)。この練習パターンだとひょっとして・・・と思う部分があったのですぐに質問。いやー、迷惑千万ですね。それでも気になったことはそのままにしておきたくない。自分自身の性格的なものもあると思います。こういうやり取りに付き合って下さる方には本当に迷惑だと思いますが。いつの日か還元したいですね。

とりあえずあったことをつらつらと書き残しておきます。
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モノの見方

2017-11-22 | 陸上競技
思うことを。

前から書いていますが世の中には多くの情報が流れています。情報の取捨選択。やはりこれは大事だと思っています。多くの情報の中から自分自身が何を選ぶか。ここで人生は大きく変わると思っています。

県外の学校に練習に行く。これは本当に貴重な経験だと思っています。その場に行って多くのことを感じ取る。その場で感じ取る部分というのは本当に大きいと思います。こういう時は人間、「真っ直ぐに物事を見る」という姿勢で訪問します。一応私も同様。人によっては「全てを肯定的にとる」人もいると思います。前も書きましたが「強豪校でやっている練習だから良い練習」と判断して導入する。

日本人は「権威主義」が大好きです。過去の実績で評価することが多い。一流選手で現役で活躍していた選手は無条件で「良い指導者」として評価されます。競技力があったのだから競技に対する理解もしっかりとしていていい指導をする。そういう傾向もあるかもしれませんが実際は違ったりします。逆に自分がその競技をしていなくてもきちんとした「モノの見方」をしていれば大きな実績を上げることもあります。以前、県総体で女子10連覇をした学校の指導者は全く別の種目から陸上の指導者になったと聞いています。「思い込み」がない状況からの練習のスタートなので現場で起きていることを受け入れていくスタンスがあるからできることもある。そう思います。

「速い選手だから良い動きをしている」というのはどうなのか。もちろん、効率的な動きをしているから速いのですが。県内のある選手が1年生の時からずっと強かった。が、その選手が1度だけ負けたことがありました。相手は腰が落ちてパワーだけで走る選手でした。。とてもいい動きとは思えません。普段からきちんと走れている選手のほうが間違いなくいい走りをする。が、ある人が「勝った方の選手」の動きを褒めていました。「~だから速いんだ」と。うーん、私は一生分かり合えないと思いましたね。確実に「パワー」で走っている。それが偶然はまって走れたのだと思います。人によっては「勝った選手の動きの評価」にしかならない。それは「モノの見方」だと思います。そうい見方をしていたら絶対に次につながらないと思いますが。

上述のように「権威主義」があります。その内容が分からないにも関わらず「強い選手がいる学校」の練習を最大評価する。速い選手の動きを見て「膝から下が振り出されているから速い」と表面的な話をする。前日本記録保持者の伊東浩司さんが記録を出した時に「やはりマック式の動きは正しい」という人もいました。そこではない部分が非常に大事なのに「膝から下の振り出し」にのみ着目している。目に見える動きのみの評価。

県外に行く。それにより間違いなく「感化」される部分が出てきます。肌で感じて「雰囲気」が良かったから自分もこういう練習をすればいいんだと思う。ある意味正解ですがある意味間違っていると思います。前から書いていますが「なぜその練習をするのか」という意味が分からないままでやっているからです。うちなんて三流ですから見ていても「面白くない」と思います。だって権威はないし伝統もないから。それでも「面白いこと」をやっているとは思うんですけどね。

私は県外に行くときには「若干否定的な視点」をもっていくようにしています。こんなことを書いたら受けれいてもらえなくなるかもしれませんが。「何をやろうとしているのか」を見る。まーお金がかかることですから「訪問先の選択」は「目的」に応じて行っています。選手が雰囲気を感じることであったり私自身が「勉強したい」と思う場面であったり。

昨年、大阪に行きました。何度も書いていますがこれは一番衝撃でした。指導のスタイルであったり練習の内容であったり。そこに「何があるのか」を考えさせられました。特別な選手が集まる学校ではない。それでも「確実に強くなる」のです。その理由を探る。実はすごく楽しい時間でした。mtm先生は「いい迷惑だ」と思っていたかもしれませんが。全てを肯定的な視点で見ていくのではななく「なぜやるのか」をひたすら見る。この中から大きなことを幾つも学びました。若い(私より)指導者でも本当にきちんと指導されている方がいるというのは大きな刺激になりました。やりたいなと思っていた練習がそこにありました。モヤモヤしていた部分がきちんと話をしてスーッとなくなる。また行きたい。

例えば中学生が高校の練習に参加する。なんとなくすごいことをやっている気がする。自分よりも年上の選手がやっているのですから当然そのように感じると思います。が、それはその時に感じたことであって本当かどうかは分かりません。「正しい情報を手に入れる」という部分でも触れましたが。こういう部分は「権威主義」の中では絶対に分からない。本当の意味の評価をしていかないといけないと思います。

私なんてかなりの「アウトロー」だと思います。協調性がないと何度言われてきたことか。が、「意味がないな」と思うことにエネルギーを注ぐ意味が分かりません。世の中を上手くわたっていくためには「嫌でも付き合う」というのが必要になります。社会人として当然です。かなり苦手ですが(笑)。どんな指導をするか、自分にとってプラスになるかというのは判断材料の大きな部分だと思っています。

感化されないようにしたい。それは強く思います。ぬるま湯に浸かってそれなりに生活するよりはもっともっと色々と考えながらやる方が楽しい。人によっては中国大会に行くのが最大の目標だったりします。それでもいいと思う。近畿ではインターハイに行くがそのままインターハイで戦うことに繋がります。だからインターハイに行くことを目指せばそれが全国で戦うことになる。これも「地区大会を勝ち抜く」という感覚の差だと思います。きちんと見極めないといけない。

色々な人と話をしていて「モノの見方」の違いをすごく感じます。どちらが正しいというものではない。師を選ぶ。ここは大切だと思います。我が師匠はそういう意味ではすごい人だと改めて思います。本当に多くのことを学ばせてもらった。なんでみんな学びに行かないのか本当に不思議でした。こんなに近くにいるのだから、お願いして色々と教えてもらえばいいのに、と。が、実際問題そこまでして指導について考えるって少ないんじゃないかという感じがします。我々のような「モノの見方」をする方が少数派なのだと。だから行かない。本当にもったいないんですけどね。

モノの見方。自分なりの視点で見ていきたいと強く思います。

またまとまらない事を書いていますね。
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目新しいこともなく

2017-11-22 | 陸上競技
火曜日。この日も1時間練習。できる限りのことをしておきたいなとは思います。シャフト補強を中心とした練習にしました。ということで「目新しいこと」は何もない通常通りの練習でした。だからblogに取り立てて書くことはないのです(笑)

ある程度のことはできるようになっています。だからこそもう一度「基礎的なこと」を重視しながらやっていきました。見ているだけなのですが。たとえばリズムランジやスナッチ。よく見てみると股関節の開き方に左右差があります。誰にでもあると思うのですがこういう部分はきちんと意識しないと筋力差が生まれるようになります。そうなると故障につながる。細かい部分かもしれませんが重視したいと思っています。

更には前歩行に進む動き。ジャンプで進むときに腰をしっかりと入れた状態を作らないといけないと思っています。腰が抜けた状態で前に進んでも走りにつながりません。「補強をやるだけ」になってしまう。こういう状況は絶対に避けなければいけないと思っています。

とはいえ「段階」があると思うのです。「正しいフォームでやることが大切」と言われます。まさにその通りだと思う。が、最初の段階は「やるだけ」で精一杯になります。正しいフォームでやるための基礎筋力も足りません。まずは「やること」が大切。競技をやってきていない選手にいきなり「正しいフォーム」を求めることは無理だと。これも考え方だと思いますが。

時間をかけて「正しいフォーム」の徹底をする。ウエイトトレーニングなどはそういう部分が大きいと思います。高重量を用いますから膝や腰に負担がかからないフォームを身につけることが重要。フォーム獲得に数か月かけることもあると思います。しかし、ひたすら「フォーム作り」をしていたら面白くないのではないかという気がします。うちは高重量を用いたウエイトをするのは避けようと思っていますからある程度のことはできます。そうであれば「やりながら身につける」という部分も必要かなと。

ある程度できるようになってきてから細かい部分をきちんと意識させるというのも大切なのではないかと思っています。これも考え方なので何とも言えないですが。できない選手に「なんでできないのか」と言っても「できないものはできない」のです。そうであれば基礎筋力や基礎的な技術が身についてからもう少し細かいことをやるほうが良いのかなと。もちろん、最初の段階で「正しいフォーム」についてはきちんと説明をするという前提ですが。

動きに関しても同じかなと。「脚が遅れる」という現象。いわゆる「脚が流れる」という部分でしょうか。脚が流れるからもっと膝を引き出して接地のポジションを重心の真下に・・・と「理論的な部分」を話す。しかし、「頭でわかる」ことと「身体で体現する」のは違うと思います。腸腰筋が弱ければ膝は引き出せませんし、スイッチングのタイミングがつかめなければ遅れてしまうと思います。「やろうとしてもできない」という部分が出てきます。

今はやっと「細かい部分」の指摘ができるようになってきたかなと。DMスキップにしても「持つ位置」がちょっと違う。いつの間にか「高い位置」で持つようになります。そうなると自然と体が浮いてしまう。進みたいのは水平方向なので上に浮くのは避けたい。そうであればどこでどのように持つのかは重要になってきます。やりやすいようにやるだけでは「次の段階」に進まなくなる。こういう時になにをするかなのかなと。

「受け入れる感覚」が出てきたときにしかこういう細かい部分はできないのかなとも思っています。「本当に強くなりたい」と思っている者は「精度」を高めることをしていかなければいけない。逆に「とりあえずやる」者はそこまでの精度を必要としない。「身体を動かす」という部分に主眼があれば「精度」を求めても「やっているのに何で言われるのか?」という感情が芽生えます。いいことにならない。

毎日の練習の中で感じることがあります。客観的にみると「また同じことをしている」と思われると思うのですが、日々の練習の中で「感じること」があります。それは記録しておきたい。見直すかどうかは別にしてですね。

記録しておきます。
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練習についてまとめる作業

2017-11-21 | 陸上競技
適当に。

前にも書いたかもしれませんが来月、県外からわざわざ練習に来てもらいます。「うちに来るよりほかに行ったほうが良いですよ」と何度も言い続けているのですが納得してもらえません。非常に申し訳ない。県外から来てもらうだけの価値があるかどうか。判断は私がするわけではないと思いますがやはり恐縮します。最近はその関係でよく練習に関してのやり取りをします。それは個人的にかなり楽しい時間なのですが。

せっかく来ていただくので何かしら「お土産」を持って帰ってもらおうと考えています。山口は日本酒美味しい(私は飲めませんが)ので県外に行くときには持っていくようにしています。今回は食べたり飲んだりしてもなくならないモノにしようと思っています。「うちがやっている練習」に関しての資料を作ることにしました。前回は「バトン練習」についてまとめたものをお渡ししました。これも役立っているかどうか分かりませんが。今回は「情報開示」がメインです。

前も書きましたが前任校でやっていたメニューの一部や昨年やっていた練習メニューが消失しました。USBに入れていたのですがなぜか消える。これは痛いですね。補強系などはかなり入れていましたし、スタートに関する部分もかなり文字にしていました。残念ながらそれがない。辛い(笑)。頭の中にはあるのですがそれを文字にするのは大変な作業です。

昔話になりますが大学院に進学した時に「感覚を文字にしたい」と思っていました。その時に感じた部分や練習をやった時の感覚、試合場面での感情。大学院の時の修士論文のテーマは「不安と競技」でした。全国大会に出場した時に全く力が出せない。私自身の感覚的に「かなり動く」と思っていたのですが結果としてはボロボロ。それが「あがり」なのか「過緊張」なのか。もっというと「不安」からくるものなのか。経済学部卒業したくせに何故か教育学研究科で運動心理を学ぶ(笑)。変わっているのかもしれません。←今更か(笑)。

話が逸れました。ということで時間を見つけては練習をまとめてみることにしました。スプリント系の練習とトレーニング系の練習。まとめていってみると案外面白い。色々な発見があります。自分の練習がどの部分に軸足を置いているのか。さらにはどの部分の練習が不足しているのか。最近やっていない練習があることも気づく。昨年までは「その場で判断」することが多かったですが今は「文字」にしています。去年も不在時などのために練習計画を立てていたのですがそのデータは消失してしまったので思い出しながらになるのですが。

一つ一つの練習を振り返ってみました。なぜその練習をするのか。その練習の目的は何か。意図する部分は何か。どの練習と組み合わせるといいか。パターンは無限だと思います。どの練習が正しくてどの練習が間違っているというのはないと思います。自分の中で「やり続けたい練習」と「一時的な練習」があることも分かります。毎回この手の作業はしていたのですが改めてやってみると楽しい。この感覚も分かりにくいと思いますが(笑)。

トレーニングに関しても同様。まとめていくと最近は「内転筋」のトレーニングが不足気味。色々な動きをやっていますがどうしても偏りが出てくるなと感じました。どれだけ頻度で練習のチェックができるのか分かりませんがもう少し時間をかけて見直していく必要があると思います。

こういう作業をしていたら知り合いから「〇〇の練習について」の質問がありました。タイムリー(笑)。こういう部分にℒ興味を持っている人はそれほど多くない気がしています。練習の意図を知りたいというのはほぼなし。興味関心がある人と話をするのは楽しいなと思っています。簡単な資料を発見していたのでそれを送ることに。いやー、なかなかですね。

自分がやっていることを振り返るためにblogを書いています。が、ここに書くのは表面的な部分のみ。細かくは書きません。最近はちょっと書いていますが「ドン引き」されそうな内容になりつつあるかもしれません。興味がない人にとっては「良く分からん」という内容ですから。トレーニングが云々とかを書いていると私自身楽しくなるのです。そうなると止まらない(笑)。

自分がやっていることの見直しなども含めてもう少しやっていきたいと思います。誰も喜ばないのですが私自身が喜ぶ(笑)。まとめる作業の中で色々と見えてくることもあるので。時間が許す限りやっていきたいなと思います。

どうでもいい内容ですね。自己満足ですから。
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1時間の練習で

2017-11-21 | 陸上競技
月曜日。この日は私自身がバタバタ。7分の6が授業。やるしかないですね。

練習に関しては土日を各自に任せていました。ここもすごく大切になる部分ではないかと最近思っています。「やらされる」という感覚から抜け出すために何をするのか。本当に強くなりたいのであれば「自分の時間」をどのように使うのかだと思います。強制されてやるのではなく「自分が必要だからやる」という部分。最近は強くそう思うようになりました。メニューを作るのは当たり前ではない。練習に来れば指導者の言うとおりにやっておけばよい。結果が出なかったら「練習が悪い」「メニューが悪い」としておけばよい。が、本当にそうなのか?自分自身が心の底から「強くなりたい」「速くなりたい」と思っているのかだと思います。「自分でどうするか」を考える時期も必要になると思います。だからこそ「勉強と練習の両立」を自分で考えて行動すればいい。どちらか一方にならないようにする。

この日は7時間授業だったので練習開始時には少し肌寒くなっていました。正確にいうとその前からかなり寒かったのですが。その中で1時間のトレーニング。ウエイトサーキットにしました。女子のベンチプレスが弱い。22.5㎏くらいでやっているのでこっそり25㎏にしておきました。分かりにくいと思いますが。練習している女子の中で1人だけがギリギリ上がりました。重くなったことを伝えていないのですが。やはり最低でも30㎏ではやりたい。重量にこだわるつもりはありませんが「最低筋力」です。残りの者も「あと1回」くらいの水準ではあります。この冬の間にどれくらいできるか。男子も同様で弱い。40㎏くらいでしょうか。最低でも50㎏は越えたいですね。

見ていると練習自体はスムーズに進むようになっていました。が、若干雑になる部分もる。フォームであったり負荷の掛け方が甘くなる。左右差がある動きをする者もいました。こういう部分に気を付けなければ故障にもつながります。大切なのは「早く終わらせること」ではなく「正確な負荷をかけること」です。トレーニングや練習で気を配らないといけない部分ですね。いつの間にか「目的がすり替わる」ことがあります。ウエイトなどはその最たるもの。男子は重さが上がっていくのが楽しくなります。「競技に活かすため」にやっているウエイトが「重さを上げるため」になる。間違えないようにしたいものです。

大切にしたいのは「ウエイトでの重量が上がること」もですが「他種目につながっているか」という部分です。DM投げをしますがこの飛距離が伸びているかどうかは大きな判断材料だと思います。トレーニングをやってそこの部分が変わっていなければ「効果が出ていない」という判断になります。ウエイトの重さを求めているのではなく「実際の動きにつなげていきたい」という部分です。動きの中での筋力発揮が改善されていなければ練習の効果が疑われます。本当はコントロールテストなどを行って「数値化」するといいと思うのですが。時間があるときにやっておいた方がいいのかもしれません。時間がないのでできませんが(笑)

たった1時間。されど1時間です。全く身体を動かさない1時間と練習をする1時間。これは1日だけで考えると大したことはないですが2週間3週間と積み重なった時に大きな差になります。補強に関しても同じこと。1日100回を3週間やれば2100回になる。まったくやらない人間と比べるとそれは大きな差です。だから毎日継続することの大切さを話します。1日で2100回やるよりは毎日100回のほうが効果があると思います。身体的な効果だけではなく精神的な効果も含めてです。

最後のスプリントの部分は面接練習が入っていたので見ることはできませんでした。自分たちでその状況に応じてやってもらうしかない。50分強で終わったのではないかと思いますね。密度としてはかなり濃いと思いますが(笑)。

とりあえず記録しておきます。
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正しい情報を手に入れる

2017-11-20 | 陸上競技
これも最近よく話す内容なので書いておきます。練習に関しても進路選択に関してもこういう部分は重要なことだと思っています。私の私見ですから正しいかどうかわかりません。が、そこに目を向けていくことは重要だと思っています。

1週間くらい前に書きました。「強い選手がいる=良い練習をしている」は成立しないと思っています。中学時代に全国大会を経験している選手が県で入賞して中国大会に行く。これはある意味「当然」と言われるかもしれません。最近思うのですが「高校で記録を伸ばしているかどうか」はあまり注目されていないのではないか。誰がどこに行ったかはあれこれうわさが流れるかもしれません。しかし、その後どうなったのか。ここに関してはなかなか言われません。言われているのかもしれませんが。

まー私自身も気を付けないといけない部分だと思います。中学時代に実績を上げている選手を預かる。それは好奇の目に晒されることになります。「伸びていないじゃないか」と言われることは多々ある。現実問題の部分をきちんと見てではなく「イメージ」での話になる。

言い訳になるかもしれませんが。うちのNは中学時代に12秒46で走っています。これはかなり速い。が、実力的には12秒6台が出れば十分だったと思います。失礼かもしれませんが話をするときには「適正記録は12秒6台だと思います」と直接伝えていました。中学時代は何本もレースをしている中で「記録が出てしまう」ことがあります。それが実力かどうかではない。結局、その記録が自分の実力だと勘違いしてしまって苦しむことになります。適正記録は12秒6。繰り返していました。

高校1年生では公認記録で12秒62がシーズンベスト。本人的には納得できなかったと思います。追い風参考で12秒40で走っていますがやはり「12秒46」を更新したいという気持ちがあったと思います。が、確実にアベレージは上がりました。12秒6台はいつでも出せるという感覚。上手く条件が合えば12秒4は出るなと思っていました。合いませんでしたが。2年生になり12秒4がアベレージになりました。追い風参考で12秒22、公認で12秒37です。今シーズンは12秒42を何度も出しています。またか、という感じで。きちんと条件が合えば12秒2が出るかなという感覚でいました。合いませんでしたが。

これに関してもずっと言い続けていました。もしも、本人が「中学校時代の12秒46が実力」だと思い込んでいたらその記録に押し潰されていたのではないかと思います。走り自体が個性的です。それに合わせて練習を積んでいくのですから一気に記録が上がるというのは考えにくい。自分の「適正記録」を把握してそこを最低目標に練習をしていく必要があります。本人が「正しい情報」をきちんと得てそれを理解して取り組めなければいけないと思います。アベレージをきちんと上げていく。

この話は勧誘の時にもします。中学時代は「一発かかった記録」が評価されます。その記録さえあれば全国大会に進めるからです。しかし、高校は違います。1本だけ強い選手は大成しません。県総体でも地区大会でも「予選・準決勝・決勝」と複数のレースで安定した記録が求められるからです。予選で自己ベストを大幅に更新しても決勝できちんと走れなかったら戦えないのです。アベレージを上げていくことで戦っていける。そう思っています。

高校に入ったら自然に記録が伸びる。そう思われるかもしれませんが実際は違います。中学時代のベスト記録を更新できない選手も多々います。中学時代の記録を更新し続けられたら誰もが日本一になります。現在、女子100mの中学記録&高校記録を持っている土井選手、本当に速かった。高校時代で日本代表になってオリンピックにも出場。すごいことだと思います。しかし、右肩上がりには進みません。大学時代、かなり苦しんだことだと思います。我々にはわからない苦しさがある。順風満帆ではない。レベルは違うかもしれませんが中学時代に実績を上げているから高校でもうまくいくとは限らないのです。

そういう部分を選手も保護者も理解していかなければいけないと思います。実際問題、高校で大幅に記録を伸ばすというのは簡単ではない。「正しい情報」として「右肩上がりで記録は伸びない」という部分を理解しなければいけない。「適正記録」がどのレベルなのかを知る必要がある。そこがわかってからがスタートラインだと思います。「高校で競技をやりたい」と思うのであればそういう部分もきちんと理解しないといけない気はします。

「大学に進学する」「高校で競技をする」と望む中学生は多いと思います。高校に進学すれば自然にそれができるのか。この部分も理解していく必要があると思います。「大学に行く」だけであればこのご時世ですからどこの高校からでも進めると思います。「競技を続ける」という部分も同様。自分一人でも競技はできる。しかし、かなりの遠回りをすることになる。「自主性に任せる」というのは素敵な言葉です。が、限られた時間をどのように使うのかという観点では「もったいない」と思っています。

指導する者。「強い選手がいる=良い練習をしている」と判断している部分はないか。もちろん、毎年強い選手が出てくる学校にはノウハウがあると思います。そこから学ぶことは多い。が、その意味は何か。なぜやるのか。ここは大切な話だと思います。ある練習を見ました。身長差が20センチくらいある女子が同じ距離でマーク走をしている。更には同じ幅で男子も走っている。そこにどのような意味があるのか。ある選手にとっては「適正な距離」かもしれませんがある選手にとっては「狭すぎる」でしょうし、ある選手にとっては「広すぎる」のです。それで「良い練習」と判断するか。

中学生や保護者であればなかなか分かりにくいと思います。しかし、指導する側とすれば「なぜその練習をするのか」という意味を理解しなければいけないと思います。「正しい情報」を自分自身で判断しなければいけない。「〇〇高校でやっているから」ではない。「普通高校に進めば進学できる」というのも「正しい情報」ではない。実際にその学校での進学実績がどのような状況なのかの「正しい情報」を手に入れる必要があります。

この部分はなかなか理解されないと思いますね。上手くまとまらないのですが。何をもって「正しい情報」とするか。イメージの問題だけではない。先入観だけではなく「現実」を見ていく必要があります。

うーん、何を書いているのかよく分からなくなりました(笑)。
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少しだけまとめる

2017-11-20 | 陸上競技
土曜日、時間がありました。本当は一日中講習会に参加するつもりだったのですが「色々」あって午前中のみとしました。これにより自分自身かなり考える機会になりました。感謝したいですね。普段の生活の中ではこういう部分は考えない。トレーニングに関して自分の中で「当たり前」と思っていることでも一般的に考えると「当たり前ではない」のだと思います。こういう部分に気づけるというのはやはりありがたいなと思います。情報の取捨選択という意味でもこれからもしっかりと考えていきたいと思います。

上述のように午前中で予定が空いたので何となくぼんやり考える時間にしました。練習についてです。他に趣味といえるものもありません。どのように練習を組み立てるか。どうすれば効率よく練習ができるか。「自然の流れ」の中で動きを身に付けることができるか。こういう部分を考えていくのは楽しいですね。

この日は「スプリント練習」について考えていきました。過去のデータをまとめながら。非常に残念なのですが必要なデジタルデータの一部が消えていました。トレーニング系などを「文字」として残していたのですがいつの間にかデータが消えている。これは辛い。前任校から積み上げてきた大事なデータでした。どのような意図でどのような練習をしていたのか記憶だけでは残らない部分をデータとして残していたのですが。仕方ないですね。

今やっていることを少しだけまとめました。走りに必要な「基本的な動き」から「加速段階」「中間疾走」という感じでそれぞれの局面で必要な部分を考えていきました。考えていくというよりも頭の中にあるモノを「文書化」しておくというだけなのですが。実際にやっている練習の「意味」を明確にしておく。前から書いていますが「とりあえずやる」というのは練習の中に取り入れないようにしています。それには「意味」があるから実施する。その日の「狙い」があるから練習をするのです。

昨年までは「漠然とやりたい」と思っていたことを実施していました。前任校の冬期練習は曜日によって実施する内容を固定していました。そのほうが選手も把握しやすい。同じような動きを繰り返す方が本人たちも簡単ですから。昨年は思い付きではないですが、見ていて感じたことを練習でやる。一貫性という部分では不足していたかもしれません。「ミクロ的視点」で物事をとらえていた部分。もう少し「マクロ的視点」で見ていくことも必要なのではないか。ということでもう一度客観的に見るために「文字にする」という感覚でしょうか。

こういう時間が最高に楽しい。何故のその練習をするのか。その練習を行うことによってどのような部分に変化が生まれるのか。意識せずに動きを身に付けるためにはどうするのか。この感覚はなかなか理解してもらえないと思います。土曜日の講習会の中で強く感じました。ひょっとしたら私みたいな人間は少ないのではないか?こういう部分に関して興味関心が強くあり、そのことに関してひたすら考える。組み合わせる。そういう行為が好きな人間というのは実は少ない気がします。

漠然と練習をする。他校がやっているからやる。講習会で「この練習がいいですよ」と言われたらそれを導入する。私的には全く面白くない(笑)。ハムストリングの話、sri先生が喜んで反応してくれました(笑)。マニア度が高すぎる。なぜそのような練習をするのかという「理解」や「意味づけ」ですね。大阪に行った時にmtm先生が「利き足ではない足でのドリブル」をしていました。「普段使わない足を意図的に使うことでアンバランスをなくす」という意味です。利き足は特別意識しなくても使います。逆足は意図的に練習に組み込まないと使わない。だからこそ時間を作って「アンバランスをなくす」練習をする。

もちろん、「とりあえずやってみるか」という練習も必要だと思います。そういう姿勢がなければ「柔軟な発想」ができなくなるからです。面白くなくなる。私に不足するのはこういう部分なのかもしれません。まーそれでも思い付きでやる練習も多いのですが。「理論武装」する気はありません。が、ベースになる部分はやはり持っておかないといけないなと。

スプリント系に関してもかなり種類がありました。もう少しバリエーションを増やしてみたいなと思います。意図が明確であれば「どんな練習をしてもいい」と思っています。こういう練習をしていたら自然に動きが変わる。それが理想なんだと思います。動きが崩れたときに修正できるかどうかは大きいと思いますが「こちらがやりたい動き」があってそれをどのような手段で身に付けるか。mtm先生が「個人差」について言われていました。腕振りが悪い。だからこそを徹底的に修正しなければいけない。が、その動きでタイミングがあっていて推進力が生まれているのであればそれで良いんじゃないか。根本的に間違っている場合は修正が必要。そうでなければそれは「個人差」と認識して生かしていく。「型にはめる」だけでは可能性をなくしてしまいます。その部分も含めて考えていきたいなと思います。

またまとまりがなくなってきました(笑)。どうなんだ。まーとりあえず記録しておきます。楽しい時間です。
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練習について考える2

2017-11-19 | 陸上競技
一部のマニアックな人にウケそうな話になっています。まー良いんです。

スプリント系のトレーニング。人によっては「走っていたら筋力はつく」と言うかもしれません。確かに。ひたすら走っていたら自然に走るために必要な筋力が上がる可能性はあると思います。が、そのためにはどれだけ量を追わないといけなくなるのか。重りをつけて走れば良いのかもしらない。ウエイトジャケットを着て走ればそれがトレーニングになる。が、これも筋力発揮のタイミングが異なる気がします。

最近は少しだけウインドスプリントをやるようになりました。これは全力で走る時とゆっくり走る時では動きのタイミングが異なるからです。今はあえて重心移動を意識してウインドスプリントをさせています。技術的なことではない。ここも表現が難しいのですが。

スタート局面はスクワットの強さと相関関係が高い。が、本当にスクワットだけやっていてスタートが速くなるのか。技術的な部分はどうなのか?筋力が高いからスタートが速いというのはちょっと違うと思います。前の記事にも書きましたが「一発の力発揮」という考え方では投擲と同じ部分がありますから最大筋力を上げてスタートを速くするという考え方は間違っていないように思えます。が、スタート局面は一回だけ。100mであれば残りの98mくらいをどうするのか。

筋肥大をして最大筋力を上げる。目に見える変化はあります。身体つきが変わってくるので。しかし、それが本当にパフォーマンスの向上に繋がるのか。関西の先生方と話すと「ギュッと詰まった筋肉を作りたい」という感じです。太くする必要はない、と。私も感覚的には同調します。太くなると重くて走れなくなるイメージがあるからです。だからウエイトは一切必要ないのか?と言われるとそれも違うのかなと。

ウエイトが身体にとって効果があるのは間違いないと思います。身体を動かすのは筋肉ですから。それが強くなれば動かしやすくなる。大学時代、筋力を上げる必要性を自分なりに考えていました。自分の身体を動かす。小難しい話になりますが「ATP-CP系」「乳酸系」「有酸素系」の3つのパターンがあります。「ATP-CP系」は筋肉内に蓄えられているクレアチンリン酸を分解して動く。「乳酸系」はグリコーゲンを分解してエネルギーに変えて動く。短距離ではこの辺りが中心になります。走るためのエネルギー供給。一般的には「ATP-CP系」は7秒戦後、「乳酸系」は33秒前後だと言われています。

クレアチンリン酸は筋肉内に蓄えられます。ということは筋肉量が多い方がクレアチンの量が多いのだから爆発的に力を出せる。最初の7秒間の使い方に目を向けていました。こう考えると「理にかなっている」と思われるかもしれませんが上手くいきません。筋肉量が多くなるということはその分身体が重くなるのです。脂肪よりも筋肉の方が重いと言われています。中身が詰まっているので。筋肉量が増えたところで実際は重くなるので身体を動かすために必要なエネルギー量が増える。結果大差ない。もちろん、一歩で進む距離は増えるのかもしれませんが。

スタート局面はスクワットの強さと相関が高い。その説明を受けながら見た動画。いや、膝の引き出しですね(笑)。それにより重心移動が生まれている。それを「筋力だ」と言われると少し違うかなと。もちろん、講師の方は分かって説明されています。が、参加されている人はどうだろうか?多分分からないと思います。そこまで詳しく考えて理解して話を聞いているわけではないから。ウエイト万能論とは絶対に違う気がします。

ウエイトの課題は「重心移動が少ない」事だと思っています。ウエイト自体の狙いは「筋力向上」にあります。いかに筋肉を太くして強くするか。その動きの中に重心移動を加えていく必要はないのです。そうであれば私のやりたいことと違うなーと。そう考えるようになってウエイトをやらなくなりました。極端(笑)

しかし、今のうちの女子は本当に細い。筋力がありません。筋力至上主義で言えばうちの選手が記録を出す可能性はないと思います。自分に合った筋力がついているからだと言われるかもしれませんが。25キロのベンチプレスで潰れてしまうくらいの筋力では流石に勝負にならないなという気はしています。重さを上げることにこだわりはありません。ウエイトで筋肉に刺激を与えてそこから別の事をやる方が良いと判断しています。バランスを取りながらやる。最低限の筋肥大を求めながらもそれをどう走りに直結するように組み立てるか。ここだと思います。

トレーニング論はかなりたくさんあると思います。ウエイトをしたり補強をしたり。バランスディスクを使ったり。ロープを使ったり鉄棒を使ったり。数限りない。そうであれば正解はない気がします。私は私なりの理解をしてトレーニングを組み立てたい。単純に「これが良いですよ」と言われたらやるのではなくきちんと意味を理解してやる。ここは大切なことだと思いますね。

ウエイトに近いことはやります。が、筋肥大を最優先にしない。最大筋力を求める練習もしない。走る種目に関していえばそこまで必要ないと思うからです。スクワットのやり方。細かくやればかなりあると思います。が、セットを組んでひたすらスクワットをやる事が直結しないと思うので。もちろん、普通の学校であればウエイトだけをやるのではなく他の部分と組み合わせながらやっている事だと思います。

人がやる事です。あれこれやりながらの方が楽しい。国体の時にohrさんと話をした時に「絶対に速くなるという正解を持っているという指導者がいてさー」と言われていました。「俺はないと思うんだよね。人それぞれに合ったものがあるから。」と。まさに。知識があってもそれを現場でどう生かせるのかは大切だと思います。薄っぺらい知識を持っていても結局、表面的な練習の導入しかできない。発展性がない。それで良いのか?という気はしますね。

いや、マニア受けするような内容でしょうか。sri先生が喜んでくれそうな話かもしれません(笑)

色々と思う事があるんです。まー「変わり者」ってくらいの話になるのかもしれないですけどね。
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練習について考える

2017-11-19 | 陸上競技
色々と思う事を。

「フィジカルトレーニング」という言葉があります。更には「体幹トレーニング」というのも。身体作りという部分だと思います。筋力を上げていったりその調整能力を上げていくのもこの部分なのかもしれません。かなりたくさんあります。

これまでトレーニングに関してはそれなりに勉強してきました。公認スポーツ指導員の資格も取りましたがこれは(笑)。資格として必要だから取ったという感覚ですね。これを取得したから勉強になったとは思いません。一般的な内容だと思うので。

指導を始めた初期段階、かなり本を読みました。トレーニングに関する本です。置ききれなくなったので実家に置いていますが100冊近く読んだのではないかと思います。それこそ「なんば」が流行った時にはそれに関する古武術の身体の使い方に関しても読みました。高校時代に自分でトレーニングをしなければいけないという状況だったのだウエイトトレーニングの本を買ってひたすら読みまくっていた記憶があります。運動生理学から始まって初動負荷理論やインナーマッスル、体幹トレーニングなどかなりの種類があります。

だからといってそんな話は他の人としません。前からずっと感じていたのですがそれほどこの分野に興味関心を持っている人はいないと思います。どこかの講習で習ったトレーニングであったり、他校が実施しているトレーニングをそのままやるというのが多いと思います。オリジナルというのはほぼないと思いますが。それでもとりあえずこの補強やっておけば大丈夫だろうという感覚。細かい話をしても多分興味を持ってもらえないのです。まー現場でやっている事と本に書いてあることが一致するとは思えないからです。

ある講習でスクワットに関しての話がありました。必死にメモを取っている人も沢山います。否定はしません。大切なことだと思います。フォームやそれぞれの場所にかかる負荷など。スタート局面の速さはスクワットとの相関関係が高い。そういう部分はかなりあると思います。爆発的な瞬発力を高めるための練習ですから。が、それがどう競技場面で生かせるか。ここがすごく大切なんだと思っています。

「筋肥大」「最大筋力」「筋スピード」の段階で強化していく。これも一般的な考え方です。講習の中でこのパターンが完全にハマるのは「投てき種目」だと言われていました。かなりしっくりきました。投てきでは動作の中で一瞬出す大きな力が必要になります。その段階において筋持久力はさほど必要ない。「筋肥大」と「最大筋力」の組み合わせは結果に繋がりやすい分野だと思います。私自身、前任校でBOSSが投てき種目でかなりウエイトをしていました。理にかなっているんだと思います。

が、他種目ではどうか?ベンチプレスやスクワットの最大重量が競技力に比例しません。もちろんパフォーマンス向上に繋がる部分はあると思います。が、費用対効果の部分ではどうか?かなりの時間とエネルギーを注いで最大筋力を上げていってもそれご直結しない部分があります。大学などでは「最初に筋肥大をしっかりさせてその後、走り込みなどで必要ない筋肉を落としていく」という話もあります。私からすれば「だったら最初から必要な筋肉つければ良いんじゃないの?」という気持ちが強くありました。

更に中間疾走で使われるハムストリング。一般的な強化方法は「レッグカール」だと思います。大学の時、マシンがあってそれを使いながらトレーニングをする事もありました。その時「筋発揮の形態が違うのでは??」と思っていました。ハムストリングは基本的に中間疾走の区間で振り下ろす時に使われます。肉離れなどを起こすのは地面に足が着いてから重心移動が起きて前方向に進む時です。

レッグカールは「筋肉が縮む時に力を発揮する」事を求めます。そうであればその発揮形態で鍛えることはスプリント能力の向上には繋がらないのではないか。そう思ってトレーナーさんに聞いたことがありますが「パワーはスピード×筋力で表される。筋力は筋断面積に比例するので太くすることが大切なんだ。」という回答だったと思います。なんとなく受け入れられませんでした。だって伸びながら力を発揮する(エキセントリック)のになぜ収縮させながらの筋発揮を鍛えるのか?

興味のない方には何を言っているのか分かってもらえないかもしれないのですが。本当に走りに直結させるためにはエキセントリックな筋発揮の形態でのトレーニングが必要になると思っていました。ハムストリングの強化はレッグカールというのが基本的な考え方だと思います。が、それがなぜ必要なのかを考える必要があると思います。肥大させることが最大の狙いではない。使える筋力をつけていくのが必要だと思うからです。

そうであればウエイトトレーニングは競技に直結しない部分が出てくる。それはずっと頭にありました。スクワットなどは必要になると思います。走る時、接地した瞬間には体重の何倍もの負荷がかかる。怪我の予防のためにも耐えられる筋力が必要になるかもしれない。が、太くする必要があるのか?高重量を求める必要があるのか。投てきであれば重いものを遠くに投げるためには絶対的に必要になると思います。投てき物の重さはみんな同じなのだからそれに加えられる力が大きい方が良い。が、走る時はどうなのか?一発の筋発揮が上がったところでそれはスタート局面のみでしかない。あとは違うんじゃないの??と。

楽しくなって長くなってきています。いや、多分こんな事に興味がある人は少ないと思うんです。うちの選手に「スクワットから立ち上がる時に膝が内側に入らないように気をつける」という話があったんだよと伝えると「当たり前じゃないですか」という返答でした。が、実際問題はそれを知らない指導者や選手が沢山いるのです。なぜその動きがいけないのか、なぜその動きになってしまうのか。ここに関しての基礎的な知識は必要だと思います。が、知っていてもそれを毎回毎回話することはありません。当然だと思いますが。

なんか勝手に盛り上がってきたのだもう少し書きます。多分、ほとんどの人は興味のない話だと思いますが(笑)
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テスト週間に入る

2017-11-18 | 陸上競技
金曜日。この日からテスト週間に入ります。多分、他校と比べるとかなり早いと思います。テスト終了後翌日から2年生は修学旅行。他校がテスト週間に入る前ですから練習としては物足りない部分があります。

テスト期間中は1時間程度の練習。この時期の練習はすごく大切です。中学生が高校に入るまでの数ヶ月間、全く身体を動かさずに入学すると戻すまでにかなりの時間を要します。うちの1年生女子は7月くらいに引退して3月から練習再開でした。この時期ほとんど身体を動かしていないという現実は恐ろしいほど体力を落とします。戻すのに1年かかることも。この話は最近よくします。現実問題として考えないといけません。

たった3週間くらい身体を動かさなくても大丈夫かもしれません。それでもやります。今はトレーニング中心ですから継続したいと思います。

私は面接練習が入っていたので30分程度遅れました。その間に練習は進んでいました。今回の期間中は2パターンの練習を交互にやることにしました。ウエイトサーキット中心の日とシャフト補強中心の日。この繰り返しです。これまでは色々なパターンでその都度指示を出していましたがやめました。今やりたいことはトレーニングと動きの組み合わせです。本当にやりたいことをやるためには時間が足りません。そうであれば割り切って「絶対にやっておきたいこと」をやる方がいいなと。

客観的に見ていると感じが変わって来ているのがわかります。練習後に選手と話をしたのですがシャフト補強をやっている途中(この日はシャフト補強から始めたので身体が温まっていなかった様子)に重心移動の感覚がつかめて来たとのこと。前回は最初から意識できたということなので身体の状況と関わりが大きいのかなと思いますね。自然に進むようになる。そのために何をするか。こちらこ工夫も必要だと思います。

最後にスプリントを少しやって終わり。話をしました。土日は休みにするつもりでした。その中で自分がどうするか。積み上げていくのは時間がかかりますが、落ちていくのは簡単。取り返しが付かなくなります。この日の練習は1時間かからずに終わりました。それでも疲れはあると思います。私的には「練習を言い訳にしない」という所は求め続けたいと思います。進学校であれば普段から練習と塾の組み合わせの中でやっています。それくらいやらないと大学受験を乗り越えられないからです。うちの選手はそんな事はありません。練習をやるのが中心になる。だからこそこういう時期に「勉強もしっかりやる」という感覚を持ってもらいたい。

練習をやったら疲れるから勉強できない。これは逃げていると思います。毎日3時間以上練習をしてさらに勉強しろという話をしているわけではありません。1時間練習して残りを勉強に充てるのです。この期間は勉強に軸足をおき時間を有効に使っていく。これが特別だからできないという選手は結果は出ないと思います。勉強と競技も結果に繋がらない。進学校の選手が「自分達は勉強中心だから競技の結果は出なくていい」と言い出したらそれ以上にはならない。勝負する話にはならない。どちらも本気でやれる選手だけが色々な結果に繋がっていくと思います。

この時期は強くなるためのチャンスだと思っています。だからこそこちらも求め続ける。「なぜテスト週間に練習しないといけないのか」と思う人も少なからずいると思います。そういう考えの中では「練習は邪魔」だと。しかし、本当にそうなのか。上の大会に進むためには毎日が大切だと思います。体力がゲキ落ちしてそこからまた練習再開をしていたら先には進まない。高校受験時の体力の低下とは度合いが違うかもしれませんが確実にあります。中高一貫校はこの時期を乗り越えられますから強くなる可能性が高い。環境も変わりませんし。

私のやり方が正しいかどうかは分かりません。それでも正しいと信じてずっとやってきました。結果に繋がっていく選手は数え切れないくらいいました。逃げ道を作ると次も逃げ道を作る。だからしっかりと向き合いたいと思いますね。

思うことはあります。それはきっとまた書きます。
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