kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

教育について考える今日この頃

2019-09-11 | 陸上競技

思うことを。

 

教育現場では現在かなり苦しい状況の中で活動を余儀なくされる。基本的に生徒は「お客様」になっていて「いかに満足してもらえるサービスを提供するか」という部分が問われる。本来的には「育てる」という部分を教育機関が担っていた。それが「無難に過ごす」ことを求められている感じを受ける。

 

ニュースで多く取り上げらるが「指導」をするとその一部分だけが切り取られて炎上する。前後関係はほぼ関係ない。どのような経緯で指導をしているのかは別問題。よくあるパターンが「指導」をしている本質的な問題ではなくそれ以外の部分で「これはどうなのか」と揚げ足を取られて批判される。

 

こういう状況になると教育現場は間違いなく「受け身」にならざるを得ない。クレームが入るとそれに対して「事情を説明する」というのではなく「謝罪」を求められる。だから「何かあれば保護者に頼んで抗議してもらう」というのが生まれてくる。打たれっぱなしのサンドバック状態になる。打ち返すことは不可能だから。

 

根本的な問題行動について指摘をしても「あの時、こんなことを言った」という話になってくる。指導したことの内容ではなく「枝葉」の部分の話になる。

 

かなり前のこと。10年近く前だろうか。「間食を控える」ことを話した。そのことに対して「一日練習をするのに食事もさせないのか」と抗議を受けたことがある。いや、「間食」とはポテトチップスやケーキのような「間食」の話。練習中の栄養補給をしてはいけないとは言ったことはない。その部分を説明すると「あなたがやっている練習は正しいのか?」と話が別の話になって批判された。

 

やっている練習はプロがやっているようなきちんとした練習なのか。必要ないことをやらせているのではないか。だから結果が出ていないのではないか。言われ放題だった。「結果が出ていない」と言われた。当時、県総体で総合優勝をしていたし、インターハイに出場する選手も複数いた。それでも「結果が出ていない」と言われる。本当にそこが大切な話なのか?「結果」とは何をもって判断するのか。

 

本当の意味での「教育」とは目に見えない部分が多い。行動の変化であったり考え方の変容が「教育結果」ではないか。英単語を覚える、数学の公式を覚えて問題が解けるようになる。それも「教育」かもしれないが「覚えるだけ」という部分が本当の意味での「成長」につながるのかどうか。

 

私は部活動やクラス活動で「成長」を促したい。しかし、今の教育を取り巻く環境の中では「大きなリスク」を伴うようになる。何かをやればそれに対して「批判が生まれる」危険性がある。我々が何かを言えば「暴言」と批判されるが、生徒側がひどい言い方をしてもそれは「暴言」にはならない。なんとなく許されていく。思い通りにならないときに「我慢する」ことを覚えさせなければいけないが、「我慢する」ことを求めると信じられない行動が出てきたりする。

 

サッカーの試合で「反則」があればすぐに「イエローカード」が出される。単純な反則ではなく「危険な行為」に対して出される。悪質なものに関しては「レッドカード」が出て一発退場になる。サッカーであればそれが通用する。その場から出ていってもらえば安全に試合が継続できるから。

 

教育現場ではそうはいかない。「問題行動」があったから即「レッドカード」を出して「退場」させるという話にはならない。それでは「問題行動」を問題だと認識させてそれを改善するための取り組みをする機会がない。次も同じ行動をさせないように「考え方の変容」が必要になる。一発退場にすれば現場での「負担」や「ストレス」は激減するかもしれないが、それ以外の場所で大きな問題が生まれてくる。

 

教育の充実は犯罪行為を減らすといわれる。これが本当かどうかは分からない。しかし、「家庭の教育力」が著しく低下している現状ではどこかで誰かが負担をして「ダメなものはダメ」と教えていく必要性がある。問題行動をするとその後、どのようなリスクが待っているかを手を変え品を変え教えていく必要がある。

 

前の記事にも書いたが「お膳立てしてやってもらう」というのは私の中では「教育活動」とは思えない。台本があってそれに従ってやっておけば「体裁が整う」という部分。そのプロセスの中で何かを学ぶことは少ない。無事終われば「達成感」はあるかもしれないが、本当のみでの「達成感」や「成長」とは異なる気がする。

 

陸上競技の練習も同様ではないか。練習計画を作る。そのメニューさえやっておけば結果が出る。それは単純な話。その練習をどのように取り組むかで大きく変わってくる。そこが分かるかどうか。「言われたことだけやる」というのでは対応できない部分が出てくる。自分にとってこの練習がどのような意味を持つのか。感覚的な変容がどう生まれるのか。ここを考えながらやっていかなければ「練習をするだけ」になってしまう。

 

正直、こうやって物事に取り組むと「楽しい」ということよりも「しんどい」と思うことのほうが圧倒的に多い。短絡的な結果を求めることが多くなっている現代の社会に逆行しているのかもしれないなと思う。「教育」に携わる者としてそれなりに「信念」を持ちたい。それがない「教育」は危険だと思う。

 

注意される経験が劇的に減っている。指導されても「何がいけないのか」と感じるのかもしれない。多くの場合指導されたら「自分は悪くない。向こうが悪い。」というような言葉が出てくる。それは本当に必要なことを見極められていない。でも、その部分が大きく出ているのが今なのかなと思っている。

 

まとまらない。何ができるのだろうか。打たれ続ける中で何をするのか。見えてこない部分はある。それでも「自分の役割」を考えて進みたい。自分にできることを見極めたい。

 

雑文。

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成長するきっかけ

2019-09-10 | 陸上競技
月曜日。この日は7時間授業。6・7時間目は10月6日にある学校行事の準備時間でした。毎年行われている校外での販売実習です。今年は国体と重なっているため私が不在となります。更に9月は月曜日の祝日が多く準備時間が確保できません。なかなかシビアです。

基本的に生徒主体でやっていきたいといつも考えています。私が準備した舞台の上で生徒が「自主的活動をしているように見せる」というのは面白くないからです。ここは考え方かもしれません。教員側が全てお膳立てして販売実習をするのは簡単だと思います。見栄えも良くなるかもしれません。しかし、本当に力が付いたかどうかといえば疑問符が。


1年生なので「何をしたらいいか分からない」という部分があります。経験がないからです。こちらも基本的な情報を与えていきます。商品管理の方法や販売時の在庫管理。どのようにやっていけばいいのかを代表者に伝えていきます。これはみんなの前ではなく仕入先に挨拶に行く移動時間にある程度のことを示します。そこからの工夫は本人達次第です。

事前に相談を受けていたのである程度のことを伝えていました。1番のポイントになるのは「取り扱い商品の理解」です。今回仕入れさせてもらうお店のこだわりや商品の良さを理解しておく。それが当日の販売実習に生きてきます。役割分担もしておかなければいけません。ある程度の枠組みを示しておきました。

クラスの代表になっている生徒がこの手のことが得意です。良く準備してくれます。この日の朝、ある程度示した枠組みから自分で考えて「担当商店の紹介」のまとめを手書きで作ってくれていました。更には役割分担についてもそれぞれの仕事をまとめた用紙を手書きで作ってその紙に必要な事を書き加えて進めていけるように工夫されていました。

これによりクラスの生徒は自分たちのやるべき事を理解してそれぞれが行動をしていました。私が口を挟む部分はほとんどなし。エクセルで商品管理表を作りたいというのでベースになる部分を伝えてあとは任せる。分からない部分や困った時に動きたいなと考えています。

放任なのか。そうかもしれません。上述しましたが私が筋書きを書いてそれを遂行する駒のように生徒を動かすというのでは「生徒の力」は上がりません。失敗も経験。イベントごとをやればそれぞれ不満も生まれます。そういう関係を乗り越えていく事が教育活動としての意味が出てくると思います。自分達で作り上げていく。台本通りやればできるというのでは「自分達でやったつもり」にはなりますが本質的な成長には繋がりません。

私が指示を出してリーダーとなる。その方が圧倒的に早いかもしれません。それでは本人達の力は付きません。ここも考え方だと思います。試行錯誤しながら物事に取り組む。考えずに何かをやるというのでは成長はありません。上手くいくかどうかではなく「何を学ぶか」だと思います。

こういう時代です。何かをすれば批判を受ける。やってもやらなくても批判を受ける。それがどういう意味を持つのか。将来に対する投資をするべき時期に何も学ばなければ自分達にとってマイナスになる。今の教育現場では本当に必要な事が出来ないのかもしれない。子供を守るという本当の意味を考えていかなければいけない。

成長を促すきっかけを与える事が出来たらとは思います。目に見えるかどうか分かりませんが。少しずつ少しずつ種を蒔いていきたいなと。
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刺激を入れる

2019-09-09 | 陸上競技

ちょっと書くほどの元気がありませんでした。色々と疲れています。仕方ない部分もありますが。一進一退の状況が続く。これ自分の中でどうコントロールするか。我慢でしょう・・・。

 

土曜日。練習に関しては集中できるように本数を少なく。というか1本走ることをメインに置いて走らせることにしました。集合した時点で空気が重い。試合が近づくつと女子は特にピリピリし始めます。数人ですが。必要な部分ではありますがそれにより空気が重くなる。そこまで考えられるようになると良いのでしょうが。大人になってもらいたいなと思います。

 

アップに関しては前日同様「試合を意識したもの」にしました。事前に「練習と試合のアップについて」という資料を配布しています。もちろん全員がこれを読んでいるとは思いません。「必要」と思う選手にとってはものすごい価値のある資料だと思います。が、そう思わない者にとっては「資料が配られた」というだけになってします。ここはこちらも理解しながらやっていく必要があります。「全員が全力で競技をする」ということを求める時代はすでに終わっているのではないかと感じています。それに応じた指導が必要になるのかなと。

 

アップをして10バトンと25並走。そこからトーイング。ここまで共通の練習でした。スピード刺激を入れておいてから走るという感じです。全体としては120mを1本走るという感じにしました。レースの1本目にどれだけ合わせられるかです。ここで力が出せないようではレースでも出せません。関西のほうでは「記録会を練習替わり」にするところもあります。質の高い練習になるからです。以前は1週間前に強い刺激を入れていましたが今回は「疲労抜き」という部分が大きい。夏の疲れがどれだけ抜けるかで結果は大きく変わるからです。

 

ロングスプリントは往復にしました。200mに出る選手も往復に。ショートスプリントの選手も「90を走りたい」と申し出てきたので許可。必要以上の負荷はかけません。必要な部分だけ。全体としての刺激はここまでとしました。

 

そこから「必要と思うことをやる時間」としました。全体としてはここで終わり。それ以後は考えてやる。こうなると「歴然とした差」が出てきます。4継の出が微妙なのでそれを個別にやっていくことに。何人かはスタブロからの出の練習。90分くらいで全体練習が終わっていますからまだ確保できる部分はあると思います。この時に「必要な練習」をしていたのは女子のみ。ここに大きな差があると思います。何度もblogに書いていますが。

 

座って話をしている者。転がっている者。もちろん、そこに対して何も言いませんでした。自分たちに必要だと思うからその行動をしているのでしょうから。何度話をしても伝わらない部分がある。このことに関しては「一定の理解」を示すようにしようかなと考えています。「陸上競技」と「かけっこ」は違うと思っています。根本は「かけっこ」です。それでも運動会の徒競走とは大きく違います。

 

試合に出ない者でてきます。他の者は調整練習になるかもしれませんが「試合に出ない」のであれば考えて動く必要がると思います。他の者と同じ行動でいいのか。「言われないから分からない」「言わないほうが悪い」ということかもしれません。こういうご時世です。私自身も「指導について」考えていきたいと思っています。何かで自分の立ち位置が大きく崩される危険性があるからです。発言の一部分やblogの一部分を切り取って言われる危険性もある。「誰も守ってくれない」時代です。

 

陸上競技がしたい。切にそう願っています。本気で競技をやりたい。もっと速くなって戦える選手になりたい。そう思っている選手と一緒であればこちらもエネルギーをもらえます。考えさせられます。

 

中身はない。お許しを。

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虚しさ&刺激を入れる

2019-09-07 | 陸上競技

金曜日。この日はタータンでの練習を予定していました。それほどタータンで練習しなくても大丈夫ではないかと思っているのですが、バトン練習をするとなるとある程度の距離が必要になります。そうなるとやはりタータンできちんと走っておく必要性があるのかなと。移動時間のこともあるので極力学校でやりたいなと思ってはいるのですが。

 

移動して練習を開始。が、シューズを忘れたという者が。「取りに戻ったら間に合わないと思ったので」とのこと。どうするつもりだったのかと確認をすると「スパイクでやるつもりだった」と・・・。ほぼ毎日のようにblogに「足りないことがある」と書いています。批判とかではなく「事実」を書いているだけです。事実でもそれを書くことが私に対する批判につながるのかもしれませんが。シューズがないので靴下で歩いていました。申し訳ないですが帰ってもらうことに。全てにおいて責任を私が負うというのはできません。「練習をするためには靴を持ってくるように」と指導しなければいけないのであれば私は「指導」を辞めたいと思います。

 

更にチューブでの壁抜きをやっていると「全く違うこと」をやっているペアが。何をやっているのかわかりません。膝の引き出しと重心移動を作り出すための練習ですが「足を回しているだけ」です。試合のためのアップをするという形にしていました。そこに対して「意味のない動き」をしている。がっかりというかこれまで何をしていたのかなという気持ちになりました。チューブはやる必要性なし。

 

その後しばらくして「何が間違っていたのか教えてください」と聞きに来ました。この日は「試合のアップ」をする日です。そこに至るまでにやっている動き。極端なことをいえば「試合の日にスタブロの使い方を教えてください」と聞きに来るのと同じです。そこまでに準備はしてきている。「やるだけ」では意味がないと何度も書いています。この現実をどうするか。明らかな「差」がついています。如何ともしがたい。何度も書いていますが「本気で競技がしたい」と願っています。その前段階が多すぎるのではないか。

 

本題へ。メインである部分に目を向けなければいけないと思っています。そこは分かっているのですがそれ以外のことが多すぎて苦慮しています。

 

試合のアップを実施していました。どれくらい時間がかかるのかのリハーサルにもなります。何度かこういう形でやっておかなければ「先が見こせない」という状況になります。色々な意味で「準備」が必要だと思っています。いきなり何かをやるということにはならない。ある程度のことを想定して練習をしていかなければいけないと思っています。普段やらないことが試合でできることはない。

 

アップをして10バトンとカーブ直線の25並走。ここもカーブが走り慣れないので確認をいくつか。走力の関係も含めて考えていかなければいけないと思っています。どうすればきちんと決められた場所でバトンが渡せるか。お互いがそれなりのスピードに乗ってパスができるか。ここを見極めながらやっていかなければいけません。

 

そこから合わせへ。本数を絞って実施。男子のリレーはほぼ欠場の方向で考えています。一度も全員がそろったことがありません。バトン練習をきちんとできない状況で「出場する」ことに意味があるとは思いません。きちんと準備ができて初めてレースに出る意味がある。これは今も昔も変わらないスタンスです。

 

バトンはまだまだ調整が必要です。「渡る」という基本的な部分ができるのは当たり前。そこから先がどれだけできるか。指導としては「渡す位置」「渡す区間」を決めています。そこで渡すためにどうするかを考える。詰まっていたり緩めて渡すようなバトンはしたくない。まだまだ足りない部分はあります。他のチームよりはこの部分に時間を割いています。試合前だけやるのではなく年間を通してやるようにしています。ここも大きな違いかもしれません。女子は「競技をする」という感覚があります。細かいところまで詰めてやることができる。「技術的な話」ができます。

 

終わってからスタート。直線と曲走路で別々に。スタブロの置き方から指導。基本的な部分ですがやはり押さえておきたい。しっかりと加速するために最短距離を走るためにどういう準備をするか。4継の1走と200mのためにきちんとやっておかなければいけません。前半からしっかりと加速していってレースを作りたいですね。必須。直線も同様に。こちらはピストルを鳴らしながら。

 

400m系は300mを1本のみ。カーブからカーブで実施しました。Haが38秒6くらいだったでしょうか。スタンディングからのスタートなのでもう少しタイムが欲しいなという感じでした。このペースで走って53秒前半でしょうか。予選は通過するかもしれませんが決勝には届きません。もう少し流れが作れるようになればいいなと。200~300の走りについて話をしていますがここではできませんでした。単独で走るというのもあったかもしれません。競り合いながら走っていければまた違うのかもしれません。

 

練習はこの程度で。2時間弱でしょうか。1時間半程度で終わってはいたのですが。これまではある程度の量を確保しながら調整をしていました。今回はしっかりと休息をとらせてい行きたいと思います。夏の疲れもあるはずなのでしっかりと身体をフレッシュな状況にしてレースを迎えたい。「もう少し走っておかなければ・・・」という不安も出るかもしれませんが、ある程度はやっているので問題はないはず。

 

色々と思うことがあります。指導そのものについても考えていきたいと思います。何をもって平等か。見極めていたいと思います。

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バトンと種目別練習

2019-09-07 | 陸上競技

前の記事に書きましたが書いていた内容が消えてしまいました。記録として残しておきたいとは思っているので内容が浅くなるかもしれませんが書いておきます。思い出しながら書きます。

 

木曜日。この日は放課後会議がありました。そのため練習に関してはメニューを渡して最初は自分たちでやっておいてもらうという形になります。これは仕方ないかなと。2つ前の記事に書きましたが「本数の調整」をしっかりとしたいと思っています。これまでは「動きを身に付ける」というテーマの中で練習を進めていました。そのため「基礎的な動き」に割く時間が多くなっていました。しかし、これでは本当にやりたいところに行く前にかなり時間がかかる。省略できる部分は省略かなと。

 

繰り返しになりますがこの部分は「理解」と「意欲」だと思います。日誌を見ていると「声出しができた」「準備と片付けが早くできた」と記入している者が複数名います。ここに「競技に取り組む姿勢」が如実に表れています。そこを求めているわけではない。競技に関することを考えるのではなく表面的に目に見える部分に意識が行くのです。最後まで走りきれたというのも同様。本当に大切なのはそこではない。

 

100点満点で考える。これまで10でやっていた者が30の取り組みになる。これまで80でやっていた者が85になる。前者は20の成長になるし後者は5の成長になる。「成長度」で見れば前者のほうが大きくなります。やっていなかったことに対してやるようになればそれだけで成長です。100mに例えると16秒0で走っていた選手が15秒0になることと12秒5で走っていた選手が12秒4になるのと同じ感じかなと。記録が限界値に近づけば近づくほど「伸びるための努力」や「取り組みの姿勢」は高いものが求められるようになります。

 

やるだけで記録が伸びる選手もいます。しかし、本当にやろうと思えば一定水準以上の「理解」と「取り組みの姿勢」が必須です。「声を出す」「準備が早くできる」ことを日誌に「今日はこれができた」と書いている間はこちらが伝えたいことは感じ取れないと思います。こういう場合にはどれだけ量をこなしても効果は薄いと思います。

 

話がそれましたが基礎的な部分は最小限にしました。全ての本数を減らしていく。私がグランドに行ったときには25並走をやっているところでした。本数を絞って実施するのでポイントを抑えられるかどうかは重要になります。グランドに居ない時間帯なのでメニュー表に「意識する部分」を記入しておきました。10バトンも25並走も「リレーのための狙い」が明確にあります。やってバトンが渡ればいいという話ではないのです。

 

流れは合わせへ。限られた距離しかないのでその中でどうするかを考えさせました。70mでバトンをやるしかない。その中では工夫が必要になります。女子はまずまずのバトンになってきました。1-2走は走力差があるのでかなり詰めています。離れているとバトンの受け渡しが出来なくなる危険性があるからです。そのため少しの間並走する場面があります。これは正直ロスです。それでも今のチーム事情からすればこのパターンしかない。2-4走の2か所のパスで稼いでいきたいと思っています。

 

現在ランキング3位。少しでも上を狙ってやっていく。とりあえず渡ればいいというバトンはしたくないと思っています。きちんと渡れば3位に入ると思います。しかし、51秒後半で走っても中国では間違いなく戦えません。走力的に足りない分をほかの部分で補いたいと思います。50秒中盤が今のメンバーで出せれば一冬超えて面白いことになると思います。無難にやるのではなく「戦う姿勢」をもってやっていきたいと考えています。

 

そこから種目別練習へ。ショートスプリントとロングスプリントに分けて実施しました。この手狭なグランドでどこまでできるのか分かりませんが。直線70m程度幅6m程度のスペースでやっています。このスペースで十分戦えると思っています。とはいえ、種目を分けると場所をシェアしながらの練習になる。これも工夫次第かなという感じはしています。

 

ロングスプリントは「中間の動き」をメインにしようと思っていました。TDMを1本ずつやって40↑30→を2本。これを2サイクル実施することにしました。県新人で200mに出場する選手が「自分もロングスプリントでやってもいいか?」と申し出てきました。200mを走り切るのに不安があるのかもしれません。大丈夫だと思いますが。中間の動きを優先しました。その後往復走を3.5往復。有酸素系の練習を少し入れておきました。30秒に1本のペースで。よく粘っていたと思いますね。こういう練習が大事。

 

ショートスプリントはスタート練習から。2週間ぶりくらいのスタート練習でしょうか。スタブロから出なくてもそれに必要な動きはかなりやっています。とはいえ実際にスタブロから出ることになるといくつか意識しなければいけません。時間をかけて構えの部分から確認をすることにしました。見てみると少しずつずれてきている。後ろブロックへの足の着き方や前足の膝の角度、ブロックについた時の重心の位置、構えた時の姿勢。課題となる要素はいくつもあります。ここは個別対応をするようになります。


女子は総じてスタートの改善が見られます。1年生のHoはこれまでスタートで完全に置いて行かれていて最後に追い付いてなんとか・・・というレースでした。それを修正していきたい。まずますですね。Toは自ら望んで男子と。力みが見られます。ここが克服できれば面白い結果になると思っています。


最後に40↑30→を2本。動きの感覚の確認です。単独で走ると良い動きをします。こういう部分がしっかりできてくるというのがベースになると思っています。あとは競合い中で同じ動きができるか。ここの部分が今のうちの選手の課題かなという気はしています。グランドレベルで見ていて感じることをしっかりとやっていけたらと思います。


本数を絞ってやっていきました。もう一度書くというのにかなりのエネルギーを使いました(笑)。細心の注意を払って書いていきたいと思います。

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失意・・・

2019-09-06 | 陸上競技

毎回blogはスマホで書くようにしています。これなら時間があるときに少しずつ書き進めることができるからです。結構な時間がかかるので家にいる時間の合間を見て書くようにしています。PCで書くというのもありだと思うのですが。

 

で、昨日の練習の内容を少しずつまとめていました。あと少しで完成というところでまた一旦止めておく。blog自体はアプリを使って書いています。書きかけでおいていてもそれほど問題がない。アプリを再び開いたらまた続きが書けます。さて、続きを書こうかなと思って開くとなぜかわかりませんが「タイトルのみ」になっていました。結構な文量なのでこれが消えるとかなり精神的にダメージがあります。もう一度同じ時間をかけて書くというのは精神的にきつい。

 

普段はこういう状況になっても「編集中の記事があります。つづきから編集しますか?」というメッセージが出てきます。これで続きから書ける。しかし、今回はそれもない。「タイトルのみ」が残っていてそれ以外は白紙。失意のどん底です。

 

また書くほどのエネルギーがあるかどうか・・・。こういうことがあると一気に意欲が減退します。辛い・・・。

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何を求めるか

2019-09-05 | 陸上競技

思うことを。



先日から「陸上競技について」というテーマで考えています。ここは何が正解かいつもわからないですが。私が指導するにあたって「大切にしたいもの」について考える必要があるなと。これから先、陸上競技に指導をしていくにあたってやはり考えていかなければいけないと思っています。



毎年、中学生は「高校進学」をしていきます。その時に何を基準に高校選択をするのか。色々な基準があると思っています。勉強第一で考えて進学する。就職希望だから実業高校に行く。成績が伸びないので「行けるところに行く」というのも選択の一つだと思っています。これは分かりません。「競技をするために高校を選ぶ」という選択肢は我が県では少ない気はします。これは私の感覚的なものかもしれませんが。実際問題、うちの学校では昨年度国公立大学に21人進学しています。これはかなり多いと思っています。法政大学や立命館大学、関西大学への進学も。そういう部分はなかなか知られていない。



「競技をしたい」という希望がある。とはいえ、それが十分にできない環境でやることになる選手もいます。仕方ないかなと。専門的な指導を受けることなく競技をするという選手もたくさんいます。県内外を問わず「陸上競技をやる」と思って進学したが専門的な指導が受けられずに「思っていたものと違った」という場合も多くあります。それは進路選択をした自分自身の判断です。そこに関して周囲が同行できる話ではないかなと思います。



高校選択をする際、「専門的な指導が受けたい」と思う場合もあれば「みんなが行くから行く」という場合もあると思います。「走るための技術を高める」という部分と「楽しくやっていきたい」という部分。どちらも間違ってはいないと思います。ここ最近感じているのは「技術を高めたい」と求める選手のほうが圧倒的に少なくなっているのかもしれないなという部分です。中学生にそこまでの「技術的な話」を理解してもらうのは難しいと思います。それでも「走るために何が必要か」は少しずつ興味を持ってもらいたいなと思っています。



私のような考え方は「一般的ではない」のかもしれません。どうせ競技をするなら「速くなるほうが楽しい」と思っています。それなりに速くなってよかったねという話なのか「できることを最大限やって速くなる」のかです。全国どこでも練習はしています。指導者が専門的な知識を持っていなくても「才能」によってその選手が速くなって全国入賞するという可能性だってあります。それは陸上競技が個人種目だからかもしれません。



速い選手は速い。これは覆りようのない事実です。でも、その選手が「正確な動き」や「走るために必要な感覚」を身に付けるための練習ができていたらどうでしょうか。もっともっと速くなっている可能性があります。これは実験ではありません。選手はそれぞれ1人ずつしかいないので異なる環境で異なる練習をした場合の結果の変化を実証することはできない。だから「正解」が見えてこないのだと思います。「速い選手がやっている練習が正解」だと思われる部分がある。本当は「速い選手だから」という部分があってその練習が万人に当てはまるかどうかは別問題なのです。



今考えていること。それは「本気で速くなりたい」と思っている選手と一緒に高い目標を目指したいという部分です。これは出会いだと思います。縁ともいえる。これまで広い意味で見てきた中で「基本的なことをやっていたら・・・」と思う選手は数えきれないくらいいます。技術的な変化なく身体づくりもきちんとできず、それでもある程度の走りをする選手がいる。きちんとやったらもっと速くなるのになと感じる部分です。しかし、それは「選択の結果」なので私があれこれ評価する話ではない。



今の私の指導スタンス。これがどれくらいの人に受け入れられるのか分かりません。競技に関しては時間がある限り考えるというスタンスです。趣味というか「生涯テーマ」だと思っています。突き詰めて考えていくことが楽しいと感じるタイプですから全く苦になりません。残念ながら「詰めた話」を本気で聞いてくれる人は数少ない。競技について、速く走ることについてマニアックすぎて聞いても面白くない可能性があるのです。



もちろん、選手には全てを提示することはありません。やりながら目指す動きを身に付けていくという部分が多いからです。道具を使う練習が多いのも「感覚が作りやすい」というのが大きい。動きを無理やり変えることはしません。本人たちの走りにあった感覚づくりが出来ればと思って個別対応します。同じ動きを目指すにしても伝え方が全く違ったりします。毎日グランドで見ていて「こっちのほうが伝わりやすいな」と感じたらそれを選びます。



そういう意味では私の指導のキャパは小さいと思います。30人くらいを一斉に見るというのは難しいかなと。10人前後でしっかりと見ていくというスタイルのほうがあっています。多すぎるとメニューを提示してそれを「やっておくように」という形になってしまう。少人数で練習をすることでデメリットもありますが、私のスタイルであれば多すぎるよりは適度な人数のほうが進めやすい。話をしながら感覚の確認をしながら積み上げていくので。



動きの変化と筋力的な変化。これが必要条件だと思っています。中学時代速くてもそれが高校でも続くとは限らない。だからこそ縁あって指導させてもらえることになった選手に関しては「責任をもって関わりたい」と思っています。中途半端な指導をするのは選手にも保護者にも失礼だと思うからです。だから私自身は学ぶことをやめない。考えることをやめない。それでしか応えることができないと思うからです。「速くなりたい」という要望に応えるためには指導する側が止まっていたり、「分からないけど指導する」というのは避けるべきだと思うからです。



キャパが狭いと思っています。現在指導ができるのはスプリント系とハードルが中心です。それ以外の種目も「少し」はできますがそれは「理論的な部分の応用」でしかなく、本当の意味での「専門的な指導」はスプリントとハードル以外はできません。興味関心がないというよりも「スプリントもハードルも極めるまで勉強できていない」と思う部分があるからです。正直、かなりのことを勉強していると思います。動きの習得に関しても試行錯誤しながら選手に一番適した動きを考えていく。「一般的な指導者」ではできない。それでも「まだ足りない」と感じています。もっとできることがあるのではないかという部分があるからです。



他の種目の指導が十分できない分、自分自身が専門だと考えているスプリントとハードルに関しては突き詰めて考えていきたいと思っています。周囲の人に絶対に負けないと言い切れるだけの「指導力」を身に付けたい。そのためには県外に出て尊敬する指導者と話をする中でもっと明確な方向性を導き出したい。量を踏む練習スタイルのチームよりも「きちんと考えて組み立てられている」指導スタイルのチームが今の私の考え方には適していると感じています。



私自身、自分がすごいとは全く思いません。本当に好きでやっているだけだから。好きでやっているからこそ、本当に速くなりたいと思っている選手と一緒にやりたい。ここも覚悟の部分かもしれません。ある適度覚悟を決めて「絶対にインターハイで決勝に残る」「日本一になる」と思ってくれる選手と出会えたら最高だと思います。もちろんそんな話はレアなので一緒にやっているうちにそこを目指すようになっていくというのもあると思います。私自身が更なる高みを目指してやらなければ、選手も高いところを見ようとはしない。だからいつも「本物と関わる」ことを大切なしたいと考えています。



まとまりませんが。今やりたいと思っていること、やらなければいけないなと感じている責任の部分。そこは常に持っておきたいと思います。陸上競技が本気でやりたいと思います。
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加速段階と中間

2019-09-04 | 陸上競技

火曜日の練習について。前の記事に書いたように私的にも少し考えてみたいなと思うことがありました。練習時間の短縮にもつながります。もちろん弊害が生まれます。「やるだけの選手には効果が出ない」という部分です。スピードレベルが上がってくればやはり負荷が高まります。1本しっかりと走れればそれだけで高い負荷になる。トップ選手の練習量が少なくなる理由はここにあります。1本の質が高いので本数をこなすことができない。そしてそこまで本数にこだわる必要がなくなるのです。

 

しかし、「普通の学校」ではそれは望めません。質を上げることが難しい。高校生であってもきちんと理解して練習をすることはできると思っています。うちはかなり丁寧に説明して「何のためにやっているか」を理解させる努力をします。「強豪校がやっているから」「速い選手はこの動きができるから」という理由で練習はしません。それでも「やるだけ」になってしまう者が出る。これは如何ともしがたい部分かもしれません。

 

バランス系から。通常通りやってDM∞。投げる回数を通常10回ですが6回に。微妙な回数の減少。さらにセラバンド補強とハードル股関節。セラバンド補強は減らせませんがハードル股関節は回数を減らすことができます。往復の形でやっていたので時間的にはかなり削減。

 

縄跳びもも上げをやってから台ドロップ系。ここは通常通りの回数としました。元々片足や交互は2本ずつしかやっていないのもあります。これからはここも1本のみとしていきたいと思っています。動きの確認という意味合いが強いので「明確な意識」があれば十分ポイントは押さえられるかなと。スイッチング&スキップは本数を減らそうと思いました。BかDMどちらがいいかを判断させて「DM」を選択。スキップの時に進みやすいからだと思います。が、無意識のうちにBで始めていました・・・。慣れは恐ろしい。そのためDMはなし。次回からDMのみで設定しようかなと思っています。

 

そこから加速段階TDMを。距離的には20mです。きちんと意識が出来ればスタート段階の重心移動や力の加え方の部分ができると思います。最近できていなかったので2本ずつ。ここはとにかく「重心移動」と前の進むことを重視。移動感覚です。そのままの流れで「加速段階練習」を。壁の膝締め、タイヤ押し、チューブ5歩、マーク5歩で。タイヤ押しだけ2本にしてあとは1本ずつ。これを2サイクル。ひょっとしたらこれでも多いのかもしれません。「幕の内弁当」ののキャパを大きく占めてしまうかもしれないですね。

 

加速段階の意識を作ったので少しだけ中間へ。BDMを1本ずつ。これまではBDMが終わってから必ず1本はショートスプリントを走るようにしていました。意識付けです。しかし、この手の練習をやっていたら終わりません。道具を使っての練習をしてからそのままの流れで120m-90m-60mを。短長は往復走で。本数的には多くないと思います。人数が少ない部分があります。競争というところまでいかなかったかもしれません。それでも女子は良い動きをするようになっていました。練習は偉大。そう感じました。

 

少し休憩して瞬発系シャフト。これも3セットにしました。普段やっているものよりも少し重くして実施予定。一応その旨伝えたのですが結局通常通りの甘さでやっていました。重くて不可能だったのかもしれません。しかし、ここは結構大事なポイント。セット数を減らす代わりに1.25ずつ重くする。それくらいの余裕はあるはずです。一瞬でどれだけ力が出せるか。このためにやっています。力を発揮するタイミングの部分です。考えたいと思います。


チューブシザースを1本ずつ3種類実施して最後にT走40↑30→を。この練習をすると中間のイメージがかなり良くなります。まー感覚の変化があるのだと思います。ちょうど卒業生が挨拶しに来てくれていたので遠目に練習を見ることに。女子の動きがかなり良かったですね。これくらいで走れれば本当に面白いなという感じがあります。負荷を減らしていってキレを出したいというのがあるのですがそれが走りに出ていました。


未だに試行錯誤のところがあります。決まり切ったパターンというよりはその時の状況に応じてやっていくのが良いのかなと感じています。正解はどこにあるか分からないので。10日くらい前からある程度刺激の増減をしていかなければいけないかなと。


工夫はします。それがどう出てくるか。考えながらやっていきたいと思っています。結果につながるようにしていきたいですね。質を高めていくために何をするかをしっかりと見極めたいと思います。

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幕の内弁当

2019-09-04 | 陸上競技
火曜日。バタバタ。あれこれやらなければいけないことがあります。当然ですが。来週行われる県新人のため宿泊等のやり取りをする。他にも沢山あります。まー陸上競技だけやっているわけにはいかないので当然なのですが。

前日休んだ者がいました。体調のことがあるので仕方ない部分があります。しかし、それにより課題考査を受けていません。この日の朝練には普通に参加していたので少し話をしました。やはり課題考査を受けないままでいるのは良くないのではないか。他の者は全員受けている。体調不良があったとしてもやはり課題考査は受けるべき。実際の得点にはなりませんが、担当の先生の所に提出物を出すタイミングで課題考査をもらって自宅でやるように伝えました。それができるまでは練習参加は見送り。練習さえやっておけば良いとは思いません。徹底しておきたいと思います。

練習に関しては前日に引き続きこちらも色々と考えながら。やりたいことをしっかりやる。しかし、考えてみるとしっかりやろうとすると本数が増え続ける。そこをどうにか打破したいなと考えていました。削れる部分は削ろうかなと。

以前から「幕の内弁当」のようなメニューを目指していました。どこか一部分だけを強化する練習ではなくバランス良く強化する。丼物のような一点料理ではなく色々なものを詰め込んでやっていく練習でしょうか。目先を変えながらやっていくことで飽きさせないという意味合いも強い。

しかし、そうなると本当にボリュームがたくさんになってしまいます。性格的なものもあるのだと思います。少しずつ詰め込むつもりがおかずの1つ1つが結構な量になる。強化期はそれでも良いかもしれません。しかし、これが試合期になると多くなりすぎてしまうのではないか。もっと一品の量を減らしていく他が良いかなと。考え方です。考えている内容が分かりにくいかもしれません。

これまでどうしても「ポイントを意識する」という部分が出来ていない者がいるので同じ動きを4本やったりすることがありました。明確にならない動きを数を重ねることで習得させる。基礎的な部分。しかし、この方法では夏休みのような時間があるときは良いですが学校が始まってからは難しくなる。やるべき動きのポイントをしっかりと意識してやっていけば極端にいえば1本でも良いのではないか。そう考えています。

こういう形になると明らかに差は出ます。1つの動きに対して「理解」が必要になる。何も考えずに1本やるだけでは効果はほぼ期待できません。blogにも何度も書いていますが「やるだけ」の練習では何も生み出さないということになります。

今やっている練習自体は「走りのポイントを意識するもの」が大半です。走りのエッセンスの一部分を抜き出してそれを個別にやっていく。それを走りにするために組み合わせていく。そのパターンがいくつもあるというだけです。ある程度意識レベルが上がってくれば動きに対する理解も深まりまさ。

練習の質を上げたいなと考えています。走る量自体はそこまで多くないと思っています。しかし、それ以外の本数は多いかもしれない。台ドロップも3本ずつにしている。動きの習得段階では3本ずつが必要かもしれませんが、ある程度身についているのであればポイントを意識するだけで次につながる。これも1本ずつで良いのではないか。一回の出力を上げていくためにはそういう部分も必要になってくるのかなと。

そう考えると「幕の内弁当」を目指してやっている練習も見直しが必要になる。意識付けができるまでのうちの「幕の内弁当」は「特特大幕の内弁当」だと思います。これをもっとシンプルな「幕の内弁当」にしていく必要があるかなと考えています。動きを習得する時期は一旦終えてそれを洗練する時間を使っていかなければいけないのではないか。

それを踏まえて少し練習について考えることにしました。いや、前置きが長くなりすぎました。いつものことです。また書きます。
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練習を絞って

2019-09-03 | 陸上競技
月曜日、新学期が始まりました。うちは体育祭がないので9月に入ってから授業が始まります。3年生は就職や進学のためにバタバタしています。進路のための時間になります。しっかりと時間を有効に使ってもらいたいですね。

課題テストがありました。4時間ぶっ続けで。これはなかなかキツイだろうなと思います。これもやらなけばいけないことです。朝は勉強会としました。うちの選手は夏休みとはいえ練習開始時間自体が通常の朝と変わらないのでリズム的には問題ないかなという感じですね。

が、部員の1人は体調不良で欠席。さらには練習日誌の未提出者が2名。1人は「忘れた」ということさえ言いに来ない。先日からblogに書き続けていることがここにも現れています。男子限定です。一事が万事。繰り返し指導していますが伝わる感じがありません。何が問題か?と問うと「出せと言われている日誌を出さなかった」という返答。

「出せ」と言われているからだすのであれば書く必要は無いと思います。練習に対する姿勢もこの言葉に集約されます。練習をやるように言われているからやるだけ。合宿の時にも書きましたが、「自分のための練習」という感覚が著しく少ない。適当に走っていて「きちんと走らないと意味がない」と言われたら1本だけスピードを上げる。そして次の1本はまた後ろの方を走る。きちんと練習を消化できていません。

さらに練習中に木の柵に座る。後ろが深い溝なので落ちたら危ないから座らないように指導してもまた座る。そのことを今回指摘すると「走り終わって疲れていたから座った」と。いやいや、他の学校の選手も練習はしています。でも誰一人木の柵に座ることはありません。座らないように指導をしてもまた座る。ここに言い訳の余地はないと思っています。

技術的な進歩がない理由はここにあると思います。女子との差が歴然としています。「女子だけ優遇している」と言われるかもしれません。実際問題「本気でやっている者」と「メニューがあるから消化する者」とを同じように指導するのは不平等だと思っています。やるだけの練習に対してこちらが指摘する必要はない。明確な目的もなく時間を過ごすのであれば、「何かに向けて最大限の努力する者」に対して関わるのが平等だと思います。

練習自体は負荷を減らしながらやっていこうと考えています。基礎筋力を保ちながらスピード刺激を入れていく。疲労を抜きながら走りにキレを出していきたいなと。まだ10日あるのでそこまで神経質になる気はありません。必要な負荷をかけながらやっていけたらなと。

バランス系をやってから体幹強化サーキット。これは1サイクルにしました。時間の関係もあります。2サイクルやると20分近くかかります。省略できる部分は出来るだけ省略。練習開始が「生活指導」のため遅れていましたから特に。そのままサラバンド補強とハードル股関節を。なんとなく時間がかかってしまいます。もっと手早く動かないといけない。

縄跳びで膝締めの確認をしてから台ドロップ。これは連続の乗り込み動作のみ。全てをやると時間がかかってしまうので割愛。ハードルドリルとスイッチング&スキップは実施。グランド状態があまり良くなかったので練習が微妙になります。それでもできることをやる。

いつも練習をする部室の前が緩かったのでちょっと離れた場所で走ることに。極力移動時間を減らしたいのですが。走りやすい場所を選んでチューブ5歩と前半マーク。前半マークの前にポイントになる部分を押さえることに。スピードを決める要因について。簡単な話ですが理解しなければいけません。単純に脚を速く動かせばいいわけではない。前半マークを何故やっているのかも再確認。走るだけの練習をしている者には何のことか分からないかもしれませんが。

そこから10バトン、25並走へ。バトン練習をやっておかなければいけません。最大スピードを出すためにもここは必要かなと感じています。まだまだ走力差があるのできちんとした並走にならない部分があります。ここは永遠の課題。渡すだけのバトンにはしたくないのですが。合わせも2本ずつ。手狭なグランドなので70mでの合わせになります。距離が取れる時にしっかりやっていけばいいかなと考えています。慣れていくこと、課題を持って取り組むことが大切。まずまず。

最後にBDMを1サイクルやって終了。女子2人、ここに来て良い動きをしていました。元々加速段階が苦手なタイプ。グランドが緩いのでパワーを使って走ろうとします。それにより無駄な力を使うことになり前に進まない。道具を使うとで本来の動きになります。こういうい部分を常に本人達が意識して出来るようにしていかなければいけないかなと。

何人かは少し残って課題になる動きをしてきました。無理する必要はありません。やるべきことを丁寧にやっていくこと。そこが大切です。色々と思うことがあります。色々と。
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