かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

逆説の日本史

2007年02月26日 | Books
井沢元彦氏の逆説の日本史は、もうずいぶん前にスタートした本だから読んだことのある人も多いと思う。

私は、恥ずかしながら、本屋で、文庫本が平積みになっているのを見て購入し、読み始めたところ。文庫本は、10巻出ているようだ。
井沢氏は、結構言いたい放題だから、右翼と呼ばれたりもしているが、純粋に、日本史を楽しみたいと思う人には、面白い本だと思う。詰込み日本史に慣れた人には、見方を変えると、全く違ったイメージが浮かび上がることに驚くだろう。そして、どちらが真実に近いかを決めるのは、読者自身。

第一巻の古代黎明編では、日本の古代は、もっとおどろおどろしい”言霊”の渦巻く世界であったことを理解すべきという。呪術的側面の無視、史料至上主義、権威主義が日本歴史学の3大欠陥で、そのため、古代史も歪められていると解く。欠陥という言葉が、適当かはともかくとして、これらにより、日本史の発展的?議論ができなくなっているとはいえる。

また、欧米人のようなYes or No ではなく、「和」を意思決定の最上位の理念とする日本人の考え方も、この時代にすでにあったという。確かに、聖徳太子は、和をもって尊しとなすと、17条憲法でうたっている。

この本を読んでいて、高校時代、梅原猛氏が、「隠された十字架」でも、同じようなことを言っていたなと思い出だしていたら、藤岡信勝氏の解説にもその話が載っていた。この本では、法隆寺は、聖徳太子を祀っているのではなく、その怨霊を封じ込めるための寺と推理した。

日本とは何なのかという議論は、今旬のテーマかもしれない(北朝鮮のおかげ?)。

韓国は、米軍と、5年後までに、袂を分かつことを(無謀にも?)決めた。
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