11期生第1号、小山誠一郎です。
ブログリレーも2巡目に入ります。
話題も展開も、各自の個性が発揮されるのはここから。乞うご期待。
◆
本日のテーマは、「情報の非対称性」。
2005年4月。
イタリア・ナポリのユースホステルで、
同部屋になったロンドン出身の白人青年が話しかけてきました。
(以下、英語にて)
青年「どこから来たの?」
小山「日本から。君は?」
青年「ボクはロンドンさ、よろしく。君は何歳?」
小山「●歳だよ。君は?」
青年「”あいーん”」
(おっと、いきなり古典的なギャクだな・・・相当な日本通だ。手強いぞ)
(いや待てよ。テンポ的には唐突過ぎる”あいーん”じゃないか?いや絶対そうだ。
年齢を聞いてるのに、使う場面を間違えてる。見掛け倒しの素人に違いない)
(おい、早まるな。普通に誤りを指摘して日本通を減らすのは、国益に反する。
ここはひとつ、相手の話題に乗っかりつつ、大人の対応。それが診断士だ)
国益を最優先に、診断士生命を賭けた決断をしました。
小山「”だっふんだ!”」
青年「・・・」
国益を損なったようです。
青年は心外な表情。
確かに、診断士としては浅はかでした。
ただ、ここで会話を終えてしまってはコンサルタントとしてやっていけません。
何事もなかったかのように、続けます。診断士ですから。
小山「で、君は何歳なの?」
青年「”あいーん”」
どうやら、相手を間違えたようです。
気のよさそうな、若い青年だからと安易に構えていたのが甘かった。
しかし、会話にはクロージングというものがあります。
テンションは下がりましたが、口角だけは上げて、聞きます。診断士ですから。
小山「Coolだよ、君。センスあるね。で、ホントは何歳?」
青年「”あいーん”」
もう、ナポリに来たことを後悔し始めました。
個室にしておけば。
いやせめて、国民的ギャグに精通したロンドン人と同部屋でなければ・・・
でも、最後の力を振り絞り、確認します。診断士ですから。
小山「はう、おーるど、あー、ゆう?」
青年「Hooo....」
(両手の平を上に向け、肩をすくめる、お約束のポーズ)
そして・・・
(両手を出して、10本+8本)
(10+8=18。
もしや18歳???
いやいやいや、18は”えいてぃーん”でしょ?
なのに、何故18が大御所の定番ギャクになるの?
どうして・・・)
結局、「数も数えられないアジア人とは友達になれん」とばかりに、
彼とはその後の会話も乏しく、2度と会うことのない人になってしまいました。
◆
さて、私はどこで国益を損なってしまったのでしょうか。
その答えは2ヶ月後、ロンドンで会った日本人から得ることが出来ました。
天使「ロンドンっ子には、tやthをあんまり発音しない訛りがあるからね」
eighteen
→ei・ght・een
→ei・ ・een
→あ・ ・いーん
→だっふんだ!
◆
つまり、この場合における「情報の非対称性」とは、、、
とお話が続く予定でしたが、
賢明な読者諸氏には既知のことと思いますので、駄文の長文はこの辺りで。
【本日の気付き】
一人で国益を護るのは、限界がある。
一人の診断士活動にも、限界がある。
・あいーんは実話です。
・だっふんだ!は実話に基づいたフィクションです。