12期生の大川鉄太郎です。
これから1年間宜しくご指導願います。
いきなり景気の悪いタイトルで恐縮ですが、これが今我が家の一番の話題です。
三島駅から徒歩約20分のところに居を構えてざっと20年、ほとんどの我が家の食料は
この店で調達してきました。どうしてこうなってしまったのでしょうか?
この店をA店とします。我が家から東へ約150mくらいです。静岡県東部に展開している
食品チェーンでしたが、今はホームセンターなどの地元複合チェーンに吸収されています。
店舗は中規模、駐車場は大きくゆったり、そしてA店は、「価格は高めだが、野菜と果物の
鮮度はかなり良い」という理想的ともいえる評価を得てきました。10年位前には至近距離に
価格勝負のボランタリーチェーン店が出店しましたが、鮮度で勝ち抜きました。4年前までは
近くの競合といえば北に900m位行ったところにある全国チェーンの大型食品スーパーB店
でしたが、あまり投資はしていない感じの店舗で、両者は長い間共存してきました。
4年前に動きがあり、同じ全国チェーンがA店から南に300m位のところに新たにC店を出店した
のです。敷地いっぱいに建物を建てて1階を駐車場、2階を店舗としました。駐車場は柱が多く
入りにくいですが、店舗はさすがに広く、しかも24時間営業でしたのでA店にも影響が徐々に
出たと思われます。そして決定打は今年のゴールデンウィークにA店の北150m位のところに
別の地元資本の食品スーパーD店が開店したことです。ここは敷地も店舗も大きく、A店への
影響は避けられなかったようで、ついに閉店宣言となりました。
長い間「うちはA店があるから、買い物難民になることはない」と言ってきたのでいささか
ショックでした。ここで少し診断士的に考えてみました。
・A店は撤退がベストな選択だったのか?
難しい判断ですが、留まって競争するならまず相当額の投資が必要だったと思われます。
店舗は老朽化していて、規模も中途半端なので建て替えが必要でしょう。
幸い敷地には余裕があります。
・「価格は高めだが、野菜と果物の鮮度はかなり良い」という評価に安住せずに、集客と
固定化のための強力な施策が必要です。野菜は地元産品中心に、魚介類は沼津港から直送する
などして鮮度を強調する、等は全国チェーンよりフットワーク良くできそうな気がします。
・EDINETで財務諸表をみると赤字ではないものの、苦労していそうな数字が並びます。
激戦地で投資をして真っ向勝負、という選択肢はやはり無かったのかなと思ってきました。
こう書いてくると全く事例2の世界ですね(^^;)(^^;)。H22の事例2(これは山梨県の食品スーパーが
モデルですが)を思い出した方も多いと思います。でもこれからはペーパー企業ではなく生身の
企業を診断して、役立つ助言ができるように努力してまいりますのでよろしくご指導ください。
これから1年間宜しくご指導願います。
いきなり景気の悪いタイトルで恐縮ですが、これが今我が家の一番の話題です。
三島駅から徒歩約20分のところに居を構えてざっと20年、ほとんどの我が家の食料は
この店で調達してきました。どうしてこうなってしまったのでしょうか?
この店をA店とします。我が家から東へ約150mくらいです。静岡県東部に展開している
食品チェーンでしたが、今はホームセンターなどの地元複合チェーンに吸収されています。
店舗は中規模、駐車場は大きくゆったり、そしてA店は、「価格は高めだが、野菜と果物の
鮮度はかなり良い」という理想的ともいえる評価を得てきました。10年位前には至近距離に
価格勝負のボランタリーチェーン店が出店しましたが、鮮度で勝ち抜きました。4年前までは
近くの競合といえば北に900m位行ったところにある全国チェーンの大型食品スーパーB店
でしたが、あまり投資はしていない感じの店舗で、両者は長い間共存してきました。
4年前に動きがあり、同じ全国チェーンがA店から南に300m位のところに新たにC店を出店した
のです。敷地いっぱいに建物を建てて1階を駐車場、2階を店舗としました。駐車場は柱が多く
入りにくいですが、店舗はさすがに広く、しかも24時間営業でしたのでA店にも影響が徐々に
出たと思われます。そして決定打は今年のゴールデンウィークにA店の北150m位のところに
別の地元資本の食品スーパーD店が開店したことです。ここは敷地も店舗も大きく、A店への
影響は避けられなかったようで、ついに閉店宣言となりました。
長い間「うちはA店があるから、買い物難民になることはない」と言ってきたのでいささか
ショックでした。ここで少し診断士的に考えてみました。
・A店は撤退がベストな選択だったのか?
難しい判断ですが、留まって競争するならまず相当額の投資が必要だったと思われます。
店舗は老朽化していて、規模も中途半端なので建て替えが必要でしょう。
幸い敷地には余裕があります。
・「価格は高めだが、野菜と果物の鮮度はかなり良い」という評価に安住せずに、集客と
固定化のための強力な施策が必要です。野菜は地元産品中心に、魚介類は沼津港から直送する
などして鮮度を強調する、等は全国チェーンよりフットワーク良くできそうな気がします。
・EDINETで財務諸表をみると赤字ではないものの、苦労していそうな数字が並びます。
激戦地で投資をして真っ向勝負、という選択肢はやはり無かったのかなと思ってきました。
こう書いてくると全く事例2の世界ですね(^^;)(^^;)。H22の事例2(これは山梨県の食品スーパーが
モデルですが)を思い出した方も多いと思います。でもこれからはペーパー企業ではなく生身の
企業を診断して、役立つ助言ができるように努力してまいりますのでよろしくご指導ください。