12期生の志倉です。
最初の投稿という事で何を書こうか迷ったのですが、
「私がなぜ診断士になろうと思ったのか」
についてお話させてください。
第一回の講義で同じお題があったと思うのですが、
その際は診断士になった理由のうち1つをお話しさせていただきました。
私が診断士になろうと思ったのは2つの理由があります。
①会社で新規事業を任される事になり、自分の力不足を痛感したから
②中小企業の大変さを痛感したから
第一回目の講義で皆さんにシェアさせていただいたのは①です。
今回は②を痛感した経緯をお話しします
(長いです・・・)
[経緯は社会人新卒時代]
私が現在の会社に入社して1年目、配属された部署は営業部でした。
当時の営業部の仕事は自社のエンタメパッケージ(当時はVHS)を全国のレンタルビデオチェーンに売り歩く仕事で
私は東北+長野県を担当していました。
成績が導入本数で決まる事もあり、営業マンは皆、月曜日に出張に出かけて金曜日に東京に帰ってくる
ようなスタイルで仕事をしていました。
[5か月目で成績NO1に!天狗に!!]
当時の私の担当の中に非常に景気の良いクライアント様がおり(長野で7店舗を展開する中小企業)
同クライアント様から大量発注が毎月のようにあり、私の成績はうなぎ上り。
入社5か月目にして何と8月・9月連続で受注本数NO1を達成。
舞い上がった私は「仕事って楽だな~。出張して提案して話を聞いて、夜飲めばいいわけだし」などど
同期に言う始末。つまり天狗状態でした。
[売掛金ってなに??]
しかし11月頃、経理から「例の長野のクライアントさんから2か月間売掛金(3000万)の入金がない」と注意がありました。
当時の私は売掛金の事などまったく知識がなく、前々から注意を受けていたものの
売る事に精一杯で「発注をもらえればお金も入るのでは?売掛金ってどういう事?」と本気で思ってました。
[しぶしぶ回収に長野へ]
早速長野に行き社長を訪問。
私「社長、うちの経理が御社からお金の入金がないっていうんですよ」
社長「すまん、すまん、ここ最近忙しくて忘れてたよ。まあ儲かってるし安心してよ」
私「ただうちの経理も入金を今すぐしてくれないと納得してくれないんですよ。今日入金してください」
私はこの後の出来事を今でも鮮明に覚えています。
社長はまわりに社員がいるにも関わらず(20名くらい)
土下座をして、明日には払うからすまん!!
と叫ばれたのです。
私はそれまでの人生で土下座をされたのは初めての経験でしたし、
何より土下座をさせている自分が非常に悪い人に思え、
私「すみません、こちらこそ。明日でOKです。ほんとすみません」
と逆に謝ってしまいました。
そしてそのあと、いつものように社長・専務と朝方まで飲み、ホテルに帰りました。
[次の日]
そして次の日、本社に行くと・・・
会社はすでにありませんでした。
焦った私は7店舗を全部まわりましたが全店閉鎖。
社長は入院するので連絡が取れない、と貼紙がありました。
私は何が何だかわからず東京に戻りました。
最終的に回収できたのは3000万円の売掛のうち50万円程度。
処分は私の上司の減給。私は新卒だったという事もあり、お咎めなし。
これが逆に非常に辛かったです。
この経験は私にとって「仕事は甘くない」という強烈な学びになったと
同時に入院した社長への憎しみはいつまでたっても消えませんでした。
[それから4年後]
例の長野の企業に勤めていた店長(彼も倒産を当日知った)と東京で飲んでいる際に
同店長に例の社長から電話がありました。
なにやら社長は私と話をしたい、との事でした。
私は鼓動の高まりを抑えきれず、憎しみを持って電話に出ました。
すると社長は電話の向こうで泣きながら謝ってきました。
「あの時は本当にすまなかった。どうしようもなかった。本当にすまん」
その声にはすでに昔の社長の威厳も何もないように感じました。
私は何も言えず、電話をそのまま切りました。
と、同時に本当に意外だったのですが
当時(新卒)の自分に物凄く腹が立ちました。
毎月顔を合わせ、飲みに連れて行ってもらっておきながら私ができたのは自社商品の提案のみ。
社長に会社の他事業部の状況や悩みなどヒアリングする事も無かったし
思いもしませんでした。
もし私がもっと優秀な営業マンであれば、色々な提案ができていれば、
結果は違っていたのではないか、自分はもっと成長しなくてはだめだ。
きっと同じような中小企業の社長はたくさんいて同じように悩んでいる。
この状況を改善する仕事があるなら非常にやりがいがあるのでは、
と強く感じました。
ではそういった知識はどうすれば身につくのだろう、と調べていくうちに
たどり着いたのが診断士。という経緯です。
書いていたら自分の中で盛り上がり、非常に長くなってしまいましたが、
以上が私が診断士を取ろうと思った2つ目の理由になります。
第2回目以降も熱くいきます!
今後ともよろしくお願いします。
志倉
最初の投稿という事で何を書こうか迷ったのですが、
「私がなぜ診断士になろうと思ったのか」
についてお話させてください。
第一回の講義で同じお題があったと思うのですが、
その際は診断士になった理由のうち1つをお話しさせていただきました。
私が診断士になろうと思ったのは2つの理由があります。
①会社で新規事業を任される事になり、自分の力不足を痛感したから
②中小企業の大変さを痛感したから
第一回目の講義で皆さんにシェアさせていただいたのは①です。
今回は②を痛感した経緯をお話しします
(長いです・・・)
[経緯は社会人新卒時代]
私が現在の会社に入社して1年目、配属された部署は営業部でした。
当時の営業部の仕事は自社のエンタメパッケージ(当時はVHS)を全国のレンタルビデオチェーンに売り歩く仕事で
私は東北+長野県を担当していました。
成績が導入本数で決まる事もあり、営業マンは皆、月曜日に出張に出かけて金曜日に東京に帰ってくる
ようなスタイルで仕事をしていました。
[5か月目で成績NO1に!天狗に!!]
当時の私の担当の中に非常に景気の良いクライアント様がおり(長野で7店舗を展開する中小企業)
同クライアント様から大量発注が毎月のようにあり、私の成績はうなぎ上り。
入社5か月目にして何と8月・9月連続で受注本数NO1を達成。
舞い上がった私は「仕事って楽だな~。出張して提案して話を聞いて、夜飲めばいいわけだし」などど
同期に言う始末。つまり天狗状態でした。
[売掛金ってなに??]
しかし11月頃、経理から「例の長野のクライアントさんから2か月間売掛金(3000万)の入金がない」と注意がありました。
当時の私は売掛金の事などまったく知識がなく、前々から注意を受けていたものの
売る事に精一杯で「発注をもらえればお金も入るのでは?売掛金ってどういう事?」と本気で思ってました。
[しぶしぶ回収に長野へ]
早速長野に行き社長を訪問。
私「社長、うちの経理が御社からお金の入金がないっていうんですよ」
社長「すまん、すまん、ここ最近忙しくて忘れてたよ。まあ儲かってるし安心してよ」
私「ただうちの経理も入金を今すぐしてくれないと納得してくれないんですよ。今日入金してください」
私はこの後の出来事を今でも鮮明に覚えています。
社長はまわりに社員がいるにも関わらず(20名くらい)
土下座をして、明日には払うからすまん!!
と叫ばれたのです。
私はそれまでの人生で土下座をされたのは初めての経験でしたし、
何より土下座をさせている自分が非常に悪い人に思え、
私「すみません、こちらこそ。明日でOKです。ほんとすみません」
と逆に謝ってしまいました。
そしてそのあと、いつものように社長・専務と朝方まで飲み、ホテルに帰りました。
[次の日]
そして次の日、本社に行くと・・・
会社はすでにありませんでした。
焦った私は7店舗を全部まわりましたが全店閉鎖。
社長は入院するので連絡が取れない、と貼紙がありました。
私は何が何だかわからず東京に戻りました。
最終的に回収できたのは3000万円の売掛のうち50万円程度。
処分は私の上司の減給。私は新卒だったという事もあり、お咎めなし。
これが逆に非常に辛かったです。
この経験は私にとって「仕事は甘くない」という強烈な学びになったと
同時に入院した社長への憎しみはいつまでたっても消えませんでした。
[それから4年後]
例の長野の企業に勤めていた店長(彼も倒産を当日知った)と東京で飲んでいる際に
同店長に例の社長から電話がありました。
なにやら社長は私と話をしたい、との事でした。
私は鼓動の高まりを抑えきれず、憎しみを持って電話に出ました。
すると社長は電話の向こうで泣きながら謝ってきました。
「あの時は本当にすまなかった。どうしようもなかった。本当にすまん」
その声にはすでに昔の社長の威厳も何もないように感じました。
私は何も言えず、電話をそのまま切りました。
と、同時に本当に意外だったのですが
当時(新卒)の自分に物凄く腹が立ちました。
毎月顔を合わせ、飲みに連れて行ってもらっておきながら私ができたのは自社商品の提案のみ。
社長に会社の他事業部の状況や悩みなどヒアリングする事も無かったし
思いもしませんでした。
もし私がもっと優秀な営業マンであれば、色々な提案ができていれば、
結果は違っていたのではないか、自分はもっと成長しなくてはだめだ。
きっと同じような中小企業の社長はたくさんいて同じように悩んでいる。
この状況を改善する仕事があるなら非常にやりがいがあるのでは、
と強く感じました。
ではそういった知識はどうすれば身につくのだろう、と調べていくうちに
たどり着いたのが診断士。という経緯です。
書いていたら自分の中で盛り上がり、非常に長くなってしまいましたが、
以上が私が診断士を取ろうと思った2つ目の理由になります。
第2回目以降も熱くいきます!
今後ともよろしくお願いします。
志倉