15期生の矢口です。
今回も常総市でのボランティア活動を通じての情報をお伝えしたいと思います。
災害時の特殊な状況ではありますが、一事例として何か参考になれば幸いです。
前回の後、今月12日、19日、今日20日(明日も)に行って来ました。
●市の災害ボランティアセンターにて(19日)
・県内の他市町村の社会福祉協議会のスタッフの協力で主に運営されているものの、
ニーズとのマッチングや足並みを揃えるのにも時間がかかったりと、
人数がいる割には(からこそ)スムーズなオペレーションができていなかった。
・作業は5人組で農家のお宅でコンバイン(稲刈りの機械、数百万円はします)や屋内の清掃等でした。
コンバインは今年買ったばかりで、稲刈りは終わっていたものの、全く食べることないまま
保管していた米は倉庫で水に浸ってしまい、全て廃棄処分になってしまっていた。
コンバインの泥等は取り除ききれいになりましたが、浸水の影響で電気系統がやられて、
これから修理で直るかどうか。
・家の中も生活に必要な部屋の床ははがせず(床下でも浸水した場合は乾かすのに
はがさないといけない)、ぐにゃぐにゃしているままだった。
●NPOが運営するボランティアセンターにて(12、20日)
・個人でのボランティア参加では、継続的に関わっている災害支援団体や人数いる団体との扱いの差がある。
市のボランティアセンターとは違って個々単位では専門スキルや親密度、継続性が必要と感じた。
・ばらばらな団体・人の頻繁な入れ替わりはあるが災害支援団体間の自主的な連携で、
毎日の横断ミーティングにより組織能力がどんどん改善されていっている。
この業界の方々ノウハウ・発揮力は、横並び意識高い行政や企業を凌駕するほどです。
・炊き出しのニーズが減っていることはいいことかと思いきや関心の低下によるもので、
人手がまだまだ必要であるという危機感や正しい情報発信強化と復興してきていることの情報発信のバランスをどうしていくか、近隣自治体に避難している人の孤立化をどう防ぐか等々、民間視点による現状での課題は多数あり。
●その他 ・ペットを連れている人は避難所には入れないので、テントで寝泊まりしている人がいる。
・地域内に多く住んでいるブラジル人たちは地元の企業、工場で土方仕事に携わっているが、仮に彼らが出て行ってしまうと工場の操業が成り立たなくなってしまうほどである。