こんにちは、事務局の佐野です。
先週のことですが、本業で九州へ出張してきました。途中、熊本から博多に移動する際に新幹線を使ったのですが、乗った新幹線の車両に人気アーティストである「DREAMS COME TRUE」がラッピングされていたので驚きました。(写真参照)
ラッピング以外にも停車駅に近づく際のアナウンスの前にドリカムの曲が流れ、始発駅出発後と終着駅に近づく時にはドリカムのお二人からのメッセージが流れます。ドリカムファンには堪らない新幹線でしょう。でも果たして公共交通機関である新幹線を1アーティストの広告宣伝のために利用して良いのか?と思ったのですが、実は狙いは違うところにありました。
これは、ドリカムの宣伝ではなくJR九州による地元九州の人に新幹線を利用して頂く、つまり「九州新幹線の地元利用促進」を目指したプロモーションだったのです。
JR九州の調べによると、新幹線の利用したことがある地元九州の人は約30%、つまり3人に1人の割合しか利用経験がないということがわかったそうです。もっと多くの九州の方々に九州新幹線を利用してもらいたい、という思いを込めて発足したプロジェクトが「ドリカム新幹線」です。
このプロジェクトでは、地元の人に新幹線に乗って叶えたい夢を公募し、選ばれた150余りの夢を新幹線の車両に描きラッピングしたそうです。九州新幹線は夢を叶える!そんなメッセージを伝えたかったのでしょう。そして、夢を叶えるキャラクターとして採用されたのがドリカムで、一緒に車両にラッピングされたり、キャンペーンソングを提供したり、CMを作ったりと、プロジェクトの存在を広く知ってもらうために一役買っていたということです。来年の2月頃まで、上記以外の様々なイベントを企画し、新幹線の利用を促していくとのことです。プロジェクト開始後の効果の程はまだ公表されていませんが、おそらく大きな反響を呼び効果(地元の方の乗車率向上)もあったのではないかと推察されます。
かなり前に、株式市場にはドリカム効果という言葉がありました。ドリカムの人気が上がる(歌が売れる?)と株価が上がるという法則性があるというのです。ドリカムの歌は前向きで人の気持ちを高揚させるため、その心理的効果が投資家心理に影響するのではないか、と言われましたが、もしそれが本当であれば、今回のプロジェクトの成功が九州にもドリカム効果をもたらしてくれるかもしれませんね。
もし近々九州に行かれる方がいらっしゃいましたら、是非一度お乗りになってみてはいかがでしょうか。
詳しくは、下記のサイトにて。