こんにちは。瀧澤です。
私が大切にしている本の1つに、『服を買うなら、捨てなさい』(地曳いく子、宝島社)があります。
服を買うなら捨てなさい、とは私のためにある本か!?と軽い気持ちで手に取った一冊でしたが、1番衝撃的だったのは
「おしゃれとはバリエーションを増やすことではない。
多くの人が毎日違う格好をしなければとバリエーションを増やそうとしてイマイチな服を混ぜてしまい、結果おしゃれ度を下げている」
という点です。
まさにバリエーションの呪いにかかっていた私。
例えば、ベージュのワンピースを愛用していれば、次は茶色のワンピースや、緑のワンピースが欲しいと思っていました。
でも本書には、違う色や形を求めるのではなく、同じベージュのワンピースでもっと質の良いものを買ってアップデートをしていくのが本当のおしゃれであると綴られています。
あまりにも自分になさ過ぎた視点と、そのエレガントな考えに、大げさですがパラダイムシフトが起こった瞬間でした。
確かに、既にベージュのワンピースを愛用しているのなら、それに似合う上着、バッグや靴などの小物もそれなりに充実しているはず。
自分自身もきっと馴染んでいることでしょう。
ならばそのベージュのワンピースをランクアップさせて着続けるのはとても聡明な選択に思えます。
以前は単純にたくさん服を持って多種多様なスタイルをしている人がおしゃれだと捉えていました。
でも今は、「いつも同じ格好だよね」と言われる人のほうが、むしろスタイルがある人なんだと思うようになりました。
筆者は「おしゃれな人と、おしゃれが好きな人は違う」とも綴っています。
なかなか耳が痛いのは、自分が後者である自覚があるからなのでしょう。
服を選ぶことは、人生を選ぶことだと語っていたのは誰だったか。
ある程度はバリエーションを増やすことも必要です。
ですが、元々持っているものをアップデートする、それはとても大事なことのように思います。
服に限らず。