こんにちは、稼プロ!20期生の星野学です。
前回のブログで、『言志四録』について書きました。
また、稼プロ!の模擬プレゼンテーションでも本書のお話をさせていただきました。
参加者の方々にはご興味を持っていただき、紹介して良かったと思っております。
この模擬プレゼンテーションをきっかけに、私も本書を最初から読み直しております。
そして、ある一文について気づきを得たので、書きたいと思います。
太上(たいじょう)は天を師(し)とし、その次は人を師とし、その次は経(けい)を師とす。言志録 第2条
上述の文章は、言志録第2条の一文です。
「最も優れた人は天を師とし、次に優れた人は聖人を師とし、その次に優れた人は書物を師とする。」と訳します。
優れた人物が、人や本を師とすることはわかります。
では、天を師とするとはどういうことなのでしょうか?
天という文字を広辞苑で調べてみると、空の空間、神々が住む場所、天国、大自然といった定義がされています。
注目したいのは大自然という言葉。
言志四録の著者である佐藤一斉は、自然をたとえに使う表現が多くみられます。
同氏が自然から学んでいたことがよくわかります。
ゆえに、同氏が言志録第2条で伝えたかったことは、自然から学びなさいという意味だと考えることができます。
たしかに、人々が自然を観察することによって、様々な道具が生み出されていると考えれば、自然から学ぶという視点を持つことは重要だと考えます。
しかし、この気づきを生かすのは簡単ではないと思います。
ですが、覚えておきたいと思っています。
みなさんは、天を師とするという言葉をどう解釈しますか?
今度、みなさんの意見をぜひお聞かせください。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
参考文献 佐藤一斉著 岬龍一郎訳『言志四録』PHP研究所