こんにちは!稼プロ!23期生の前川昌隆です!
経済産業省の「未来人材ビジョン(令和4年5月)」という資料を読むことがあり、面白かったのでご紹介します。
国際比較における日本の様子を同資料の小見出しにて端的に表しています。
以下は小見出しの抜粋です。
日本企業の従業員エンゲージメントは、世界全体でみて最低水準にある。
「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人は少ない。
しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない。
日本は、課長・部長への昇進が遅い。日本企業の部長の年収は、タイよりも低い。
「転職が賃金増加につながらない」傾向が強い。
企業は人に投資せず、個人も学ばない。
日本の人材の競争力は下がっている。
海外に留学する日本人の数は減っている。
海外で働きたいと思わない新入社員が増えている。
多様性は、イノベーション創出にとって不可欠である。
日本企業の経営者は、「生え抜き」が多く、同質性が高い。
グローバル競争が過熱する中でも、ドメスティックな経営者が多い。
役員・管理職に占める女性比率が低い。
東証一部上場企業の合計時価総額は、GAFAM5社に抜かれた。
日本の国際競争力は、この30年で1位から31位に落ちた。
どれもイメージ通りの日本ではないでしょうか?
それとも少し古い資料だなという印象でしょうか?
ついこの間まで「日本人は勤勉だ」と褒められていたような気がするのですが、エンゲージメントが最低水準とは残念に思ってしまいます…。
同資料では、より少ない人口で社会を維持するために、雇用・労働から教育まで、社会システム全体の見直しが必要としていて以下の特に2点に言及しています。
・旧来の日本型雇用システムからの転換
・好きなことに夢中になれる教育への転換
※資料には具体策が乗っています。
日経平均株価は史上最高値に迫っていますが、失われた30数年を本当の意味で克服するためにも、やはり社会システム全体の見直しが必要に思います。