読者の皆様こんにちは。
17期の渡邉です。
私は現在岡山県で実家の会社を継いで工場の保全業務を行う会社の経営をしながら、
診断士としては岡山県よろず支援拠点のコーディネーターや各種専門家派遣等の仕事をさせて頂いております。
この度、9月3日に岡山労働局の主催するセミナーにおいて「賃金引き上げの取組・価格転嫁の事例紹介」
というテーマで話をさせて頂くことになりました。私の会社で行っている事例を話して欲しいということでした。
私の会社でもここ3年で一人当たり賃金は平均13%程度上昇させており、当然顧客に対しても値上げ交渉を行って
きております。その事例をお話しする予定ではあるのですが、細かい内容はネタバレになってしまうのでここでは
伏せておきます。
セミナー用の資料作成にあたり色々と考えていたのですが、「価格転嫁」だけで満足してはいけないなと思うよう
になりました。価格転嫁とは、材料費等の値上がり分を顧客への販売価格へ転嫁することだと思います。
今までは、価格交渉の際は原価を出してどの費用がどう上がったからいくら値上げさせてください、という形で
交渉をしてOKをもらって満足していました。ただ、当然ながら価格転嫁しただけでは会社の利益はトントンです。
今後は、利益の分も値上げできる会社になっていきたいと思っています。価格交渉としては、「弊社のサービスが
御社に与えているメリットはこれだけ増加しているので利益の分も値上げさせてください」と言えなければなりません。
そのためには当然会社としてレベルアップしていく必要があり、社員にも高い意識を持ってもらって日々の仕事に励ん
でいってもらう必要があります。
賃上げについても今後人材を確保して生き残っていくために「賃上げしなければ」とずっと思ってきました。今も
それは思っているから賃上げをしているのですが、社員が「黙っていても給料が上がる」と勘違いされては困るので
社員への意識づけには気を付けています。政府はプロパガンダの様に「賃上げ、賃上げ」と言っていますが、本質的
にはどれだけ社員がレベルアップできて、それを正当に評価できるか、だと思っています。レベルアップできない
のに給料だけ上がっていくのは何か違うと思うので、履き違えないように注意していきたいと思っています。
9月3日のセミナーは基本的には中小企業向けなのですが、労働基準監督署の監督官もたくさんいらっしゃるそうなので
緊張するのですが、監督官にも認めてもらえるように頑張りたいなと思います。
それでは今日はこの辺で。