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コンサルティングとコーチング

2024-08-30 12:00:00 | 24期のブログリレー

 皆さん、こんにちは。24期の今村です。

 あまり活動できていませんが、銀座コーチングスクール(GCS)という団体の認定コーチを3年前からしています。コーチングを学ばれている診断士の方も多いようで、いろいろと広がりそうです。

 そもそもコーチングとは、何か。

 国際コーチング連盟では「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」と定義されています。

 GCSでは「パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、”気づき”を引き出し、”自発的行動”を促す」とあります。

 いかがでしょうか。中小企業診断士の伴走支援に近いイメージではないでしょうか。

 いま思えば、5年前に経営者の先輩から「これ、今村さんがやろうとしていることに近いよね」と「一兆ドルコーチ」という本を勧められ、そこから企業参謀や経営参謀と書かれた本を集め、診断士へと繋がりました。

 コーチングの大きな特徴として、「クライアントの中に答えがあり、教えたり、アドバイスすることは基本的には行わない」があります。その上で、コーチングのプロセスは以下になります。

  1. 信頼関係(ラポール)の構築
  2. 目標設定(未来志向)
  3. 現状把握(目標とのギャップや、今あるリソースの確認)
  4. プロセスの設定と行動の促進
  5. 定期的なフォローアップ

 代表的なコーチングスキルは、以下4つです。

  1. 承認:評価はせず、事実・存在そのままを認める・伝える
  2. 傾聴:クライアントに集中し、話を深く聴く
  3. 質問:効果的な質問で気づきを促す
  4. フィードバック:感じたことを率直に伝える

 中小企業庁の「経営力再構築 伴走支援ガイドライン」にも、コーチングについて以下の記載があります。

 

 「コーチング」とは、本人が、自分が抱える課題について内省し、自ら解決に取り組むよう導くやりとりの手法で、主なスキル は傾聴と質問であり、コーチと本人の間で1対1で行われるものと定義されます。やりとりを通じて意味が共有され、意味づけが変化する双方向のコミュニケー ションのためには、傾聴や質問による双方向のやりとりと意味づけの共有という関わり方が不可欠であるとの考え方は、コーチングと経営力再構築伴走支援で共通しています。

 傾聴によって聴き出した内容をベースとして、さらに問いかけを発することによって、相手の想い、考えを余すところなく言語化してもらうとともに、その問いかけによって相手の頭の中を整理し、出口の具体化を促していくのが「好ましい対話」であると言えます。 

 相手の考えがある程度まとまってきたところで、支援者側から提案を行うことも 有効です。他方、問いかけにせよ、提案にせよ、一方的なものとはせず、相手の気づきや腹落ち、内発的動機づけを促すこと、経営者と「一緒に考えていく」ことを意識して行うことが良いでしょう。

 

 中小企業庁 独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営力再構築伴走支援推進協議会

 「経営力再構築 伴走支援ガイドライン」  令和5年6月 P.17

 

 ガイドラインにもあるように、実際には、コーチングとコンサルティングの掛け合わせになるケースがほとんどだと思います。あるいは、そんなことよりも、目の前の数字や問題を何とかしないといけないケースの方が多いかもしれません。それでも、コンサルタントとしてどうあるべきか「あり方」を常に意識しながら、一歩一歩進んでいきたいと思います。

 

 

 と、お気持ち表明で終わるのは、コーチングとしてNGです。プロセスの設定、スモールゴールが必要です。

 ということで9月は、①依頼いただいている仕事を期待値の150%で完遂して次に繋げること、②疎遠になっている経営者の先輩方に手伝えることがないか連絡してみること、この2本立てでいきたいと思います。

コメント (7)
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