17期生 設楽です。
このブログリレーの担当も残すところ(今回含め)あと2回になりました。これまで“診断士らしい”内容は(2次試験のこと以外)ほとんど書いた記憶がなく恥ずかしい限りですが、残りも少ないので最後までこのペースでいきたいと思います。
このブログでは海外のことをいくつか書きました。今回もそうしたいと思います。(過去のブログは7/6と11/21の2回になります。) 私がプライベートや出張で行ったことのある国々(都市)は以下の通りです。
アメリカ(シアトル、シリコンバレー、ハワイ)、中国(深セン)、台湾、香港、韓国、シンガポール、マレーシア(ランカウイ島)、サイパン、インド(バンガロール)、イギリス(ロンドン)、ギリシャ、フィンランド、スウェーデン、インドネシア(バリ島)、メキシコ、アラブ首長国連邦(ドバイ)、オーストラリア(シドニー、ゴールドコースト、ケアンズ)、等
この中でまた行ってみたい国はフィンランド、ドバイ、メキシコですが、海外で「 最も印象に残っている出来事 」を体験したのはこの3つの国ではありません。それはインドネシアのバリ島に行った時です。夏休みのプライベートで、美味しいインドネシア料理とウォータースポーツ、夜は現地ホテルでのバリ舞踊など楽しみ満載でしたが、(申し込んだツアーで)日中に観光案内をしてくれるガイドさんをつけてくれるというので、あちこち移動しました。ガイドさんは10代の若い男の子でしたが、彼の運転する車に乗り、観光し、夜はシーフード料理の店を案内してくれました。大きなロブスターが3,000円くらいだったでしょうか。当然ガイドブックにも載ってないところで、静かな海辺のせせらぎと温かい料理を満喫しました。
本題はここからです。帰り際、私と友人2人は素晴らしいガイドをしてくれた彼にチップを渡そうという話をしました。チップといっても日本円で1,000円程度。しかも1人ではなく3人で払うので、こちらからすれば微々たる額です。
ところが、、、彼に「今日はありがとう。」と言ってお金を渡したときの反応は今でも忘れられません。終始和やかだった表情が一変し、真剣な眼差しとともに、こちらが戸惑うくらい感謝の意を示したのです。確かに、現地の人がいくような食堂ではナシゴレンやミーゴレンといった食事は100円もあれば食べられます。(つまり、彼からしたらランチ10回分のお金が入ってきたことになります。)おそらく日給以上の額だったのではないでしょうか。
帰国後、彼が直立不動になってまで感謝の意を示したのはなぜか? 私は考えました。理由は言うまでもなくインドネシアと日本の(広い意味での)物価の違いになります。そこから導き出される結論は、「 世界経済は地域(国)と物価で動いている 」ということです。
・ なぜイギリスはEUを離脱するのか
・ なぜトランプ氏は、自動車や鉄鋼といった大型産業に対して関税を盾に仕掛けてくるのか
・ なぜ中国は世界の工場と化したのか/なぜ中国人は日本に“爆買い”しにくるのか
・ なぜAIが人間の仕事を奪うことを一部の人が極端に恐れるのか
・ なぜ世界の富の80%以上を僅か1%の富裕層が独占しているのか
・ なぜ地域にとらわれないはずのビットコインが乱高下を繰り返すのか
・ (個人的に)なぜこの4年間で中国や台湾に20回以上も足を運んでいるのか
これらが起こる理由は「各国間(地域間)の物価の違いから生じるもの」で(個々の細かい要素は別としても)だいたい説明がつくのではないか?というのが私の個人的な考えです。
「世界がカネで動いているって・・・当たり前でしょ?」と言ってしまえばそれまでです。ただ、「私が出張で行くことの多い台湾に吉野家の店舗が数多くあること」と「私の母国である日本の吉野家では外国人アルバイトが多いこと」の組み合わせを非常に面白く感じています。グローバル世界では「 地域(国)と物価の関連性 」が人とお金の流れを左右する、私は20年前にバリ島に行ったときに強く感じました。そこからもっと広く世界を知りたいと思い、これまで20都市以上を旅してきました。(生涯で50都市は行きたいと思っています。)
前回のブログで娘が10歳になったことを書きました。彼女には私以上に世界を知ってほしいということもあり、今年の夏休みには家族での海外旅行を計画しています。彼女にとっては初めてのパスポート。とはいえ、子供連れなので安全すぎるくらい安全な場所(リゾート)を選びましたが、今までにはない何かを感じ取ってほしいのと、その様子を(このブログではない)どこかで皆さまに報告できればと思っています。
設楽英彦
私は、独立してから、新興国に数多く足を運んでいます。
海外に足を運ぶと、視野が広がりますね。中国では、一度勝ってもよいという態度を見せてから、やっばりと辞めたことがあり、猛烈な勢いで、責められたことがありました。それは、彼らが、必死で商売をしているのに、曖昧な感覚で向き合ってしまったからです。それも学びでした。
カンボジアで、少年の客引きに声をかけられて、自転車タクシー(人力車)に乗った時、1ドルと言われたのに、5ドル紙幣しかなかったことがありました。おつりは無いと言います。炎天下、帽子もかぶらずに働いている少年を見て、それなら、おつりで、帽子を買いなさいと伝えましたが、意味のない行動だったと、これも反省(すべて、雇い主に売上は持っていかれる)。日本だけにいると、グローバルな世間知らずになりがちと思っています。
これからの時代は、グローバル感覚が必須。子供のうちから、海外との接点を持つことは良いことだと思います。