こんにちは。20期の比企です。
今年も残すところ僅かですね。
年末年始はいかがお過ごしでしょうか。
私の会社は12月決算のため、毎年年末年始が1年間の振り返りと目標設定をしています。
振り返りは比較的、結果が見えているため、良かった点、改善点など示しやすいですが
目標設定は開業直後は大変苦労しました。
開業初年度は自分の商品がないため、手当たり次第でしたが、2年目は自社の商品がある程度増えたため、年商1000万円と目標を掲げ、商品の個数と単価でデータ上は各月毎の目標販売数を算出しました。売上昨年同月比10%増加や市場成長率を考慮し、算出しましたが、私にとってそのようなデータは目標販売数の実現可能性を担保するものがなく、机上の空論のように感じ、結局その売上目標は無視するようになってしまいました。
そこで様々な書籍を読んだところ、以下の本の内容が腑に落ちました。
・社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい (アスカビジネス) 山本憲明
こちらの本の主題は社員を持たず、固定費を最小限にすることで、リスクを抑え自由度の高い経営を実践を問いています。
その内容の一部に目標売上高の考え方の章がありました。
本書では、一人法人としての書籍のため、法人と社長は一心同体として目標売上高は社長の「モチベーションの維持」を最重要と定義しております。
算出の仕方は逆算で、以下のステップで算出します。
・社長が満足する生活費から、所得税などを算出し、役員報酬を決定。
・役員報酬で発生する所得税と法人税が一番バランスする粗利益を算出。
・商品の原価や販管費(役員報酬を除く)の削減余地を検討し、原価率と販管費率を算出。
・粗利額、原価率、販管費率より、目標の売上高を算出
従業員がいても従業員の給料の昇級を考慮して販管費率を反映することで活用できるのではないかと存じます。
この算出基準にしたところ、毎年納得した売上目標を設定できモチベーションの維持に役立っています。
ぜひご興味がある方はご一読ください。
大きめの書店でしたらだいたい取り扱ってます。
それでは良いお年をお過ごしください。
商材、市場、競合などの影響で、売上単価や利益率も変わると思うので、精度の高いものは難しいでしょうけど。
利益は目標ではなく、前提条件という考え方でしょうか。