東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

『あなたに』 -谷川俊太郎さんを偲ぶ-

2024-12-23 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さんこんにちは

17期スケさんこと永井裕介です。

寒さがこたえる季節となりました。

お体にはご留意ください。

 

詩人 谷川俊太郎さんの訃報を聞き、

「火」「水」「人間」に対する三つのイメージを詠った

『あなたに』を思い出しました。

 

「あなたに

流れやまぬ水のイメージを贈る」

 

2019年の初夏、

宮崎先生のもと、嫁せプロ先輩達と朗読コンサートに初挑戦し、

先の2行をO先輩と声を合わせて朗読しました。

 

すると、

【あなたに】【流れやまぬ】【水】【イメージ】【贈る】ごとに、

「駄目、声が合っていない」「駄目、お腹から声を出して」「水が濁ってしまう、もう一度」

「声が届かない、もう一度」 駄目もう一度! 駄目もう一度! 駄目!駄目! …

何百回復唱したことでしょう。

もう一杯一杯でどうしてよいかわかりません。

60歳になり女房以外からダメ出しされることなんか無かった私にとって、

強烈な体験でした。

 

5年ぶりに台本を引っ張り出してみました。

あれ以来はじめてのことです。

 

「火と水と人間の

矛盾にみちた未来のイメージを贈る

あなたに答えは贈らない

あなたに ひとつの問いかけを贈る」

 

この詩の最後のフレーズです。

解説を読むと、本詩は谷川さんが後輩である豊多摩高校生徒の願いに応え、

特に創作したもので、以降毎年卒業式で3年生が朗読しているそうです。

当時の私はそんな状況も知らず、自分のセリフだけで汲々としていたから、

何度もの駄目出しは当然だったのですね。

高校生である「あなた」へのエールをイメージしなければ!

 

そこで久しぶりに声に出してみます。

「あなたに」…

「あなたに」…ん? 

「あなたに」…あれっ? 

やっぱり何か違うような気がします。 

でも何がどう違うのかわかりません。

 

「あなたに答えは贈らない

あなたに ひとつの問いかけを贈る」

 

高校生だけでなく65歳にも

この詩は何かを問いかけてきます。

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スローハンド | トップ | 発展途上期? »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (今村)
2024-12-23 13:54:59
声だけで全てを伝える朗読、想像しただけでも大変そうです、、そしてリアリティの伝わる文章、さすがです。声にしろ文字にしろ、言葉は残るものなので、日々磨いていきたいと思いました。
返信する
Unknown (山口賢哉)
2024-12-23 21:48:50
「話す」講義で、アドバイス頂いたことを実践しようとしてもなかなかできない自分がいました。朗読コンサートではお客様に聞いて頂く訳ですから相当な努力が必要なのだろうと思います。そこまでして初めて詩の本当の意図を感じられるようになるのですね。
返信する
Unknown (柴田純一)
2024-12-23 23:07:03
谷川先生は、高校生を大人として扱い、矛盾に満ちた社会を受け入れて、その中で、自分の頭で考えること、の大切さを伝えたかったのではないかと思います。
何でもすぐに答えを求めてしまいがちな現代にも、しっかり受け継いでいきたい言葉ですね。
返信する
Unknown (永岡伸一)
2024-12-24 05:11:31
昨年宮崎先生にご指導いただき、ボイトレ特別講座で、谷川俊太郎の詩の朗読しました。平易な言葉でしたが、心にじんわりくるような詩でした。その後の訃報を聞き、本当に残念です。
返信する
Unknown (森谷進吉)
2024-12-24 05:25:59
私も先日ボイトレ特別講義に参加したのですが、発生する、声に出して朗読することの難しさを改めて感じた所でした。
この詩の朗読コンサートとはとても大変な練習であったろうと想像します。朗読する方それぞれの「あなたに」の読み方がありえそうですね。
返信する

コメントを投稿

24期のブログリレー」カテゴリの最新記事