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農業生産法人から考える新ビジネス

2022-08-14 12:00:00 | 22期生のブログリレー


皆さん、こんにちは!
22期生の稲吉勝範です

8月に入り、さらに猛暑日が続きます。
青々とした緑が目にとまり、以前調べた農業を思い出しました。

本日は、「農業生産法人から考える新ビジネス」についてです。

皆さん、農業のイメージってどんなものでしょうか。


・新鮮野菜、自給自足、スローライフ、田舎暮らし
・儲からない、きつい、後継ぎない


プラスイメージ・マイナスイメージ様々だと思います。


昨今、農業生産法人が多く設立されています。農業生産法人とは農業経営を行うために農地を取得することができる法人のことをいいます。2009年の農地法改正により、一般企業の農地保有が認められるようになりました。(https://minorasu.basf.co.jp/80263)
それまでは、いわゆる農家が農業の主役でした。

この農家での伝統的農業の多くでは、農産物の生産のみが行われています。生産された農産物はJAにもちこまれ、JAが卸売市場へ持ち込みます。卸売市場ではセリに掛けられ、値段が決まり、売れていきます。天候により農産物の値段が大きく上下することが農業の最大の特徴です。つまり、農家は作るのみで、いくら儲かるかはまさに、天まかせ。作る側に値段の決定権がないのです。メーカなど他の生産物を作っている産業ではありえません。
それゆえ、この伝統的農業には、ビジネス要素がほとんどないとも言えます。

そこに風穴を開けたのが、農業生産法人です。自らが農地を取得して、生産、物流、販売、サービスなどを手掛けます。

ワタミ、イオン、トヨタ、IY、JR東海、オムロン・・・

多くの大手企業が農業に参入しています。

農業×物流、農業×小売、農業×JIT、農業×IT・・・


母体企業の得意分野を、農業と掛け合わせたビジネスモデル創造。

 

この農業生産法人の例を見て思うのは、過去長い間、法制度に守られていた産業、業種は他の分野と掛け合わせることにより、より付加価値高いビジネスになるのでは?、ということです。

「伝統」、「規制緩和」で想起される業種って、何でしょうか。

・陶芸品、着物、花火、漁業、林業、温泉・・・
・電力、酒類販売、医薬品・・・

何かと掛け合わせると・・・。

・花火×IT= コンピュータ制御発火システム
・漁業(釣り)×スマホ= 釣竿にスマホつけて引きのパターンで釣れたこと分かるアプリ、魚群探知機アプリ
・温泉×物流= 万葉の湯
・電力×小売= スマートグリッド
・林業×小売= ?
・酒類販売×JIT= ?
・医療品×IT= ?
・着物×IT= ?
・・・

組み合わせ無限大で、夢が広がりますね。

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (佐々木桃太郎)
2022-08-14 19:15:11
もし農業の診断などにご興味があるようでしたら、稼プロ!卒業生の方で、OB会内で農業のグループを立ち上げた方がいらっしゃいます。卒業後に参加されても良いかもしれませんよね。
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Unknown (稲吉 勝範)
2022-08-15 17:57:12
桃太郎さん、コメント・情報ありがとうございます。
卒業後にぜひ参加させて頂ければと思います!
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Unknown (藤川豊)
2022-08-16 23:55:53
以前本で読んだ、螺旋階段をあがるように原点回帰しながら発展していくヘーゲルの螺旋的発展を思い出しました。様々なものが復活するが、単に復活するだけではなく、便利になって復活する、という内容でした。これから、Web3.0やメタバースの進展で、新たなサービスも生まれてくるでしょうね。
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Unknown (杵渕竜也)
2022-08-17 21:47:26
単体では頭うちでも掛け合わせで新しいものが生まれる。まさに発明と一緒ですね。中小企業でも、柔軟性と知恵でまだまだいくらでも独自性が出せる。(誰でもできるわけではありませんが)それがビジネスの面白いところですね。
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