こんにちは。塾長の鴨志田 栄子です。
今回は、私自身の「人を大切にする経営」への思いを綴ってみたいと思います。
前回(12/18)のブログにも書きましたが、今年も、ロシア向けオンラインセミナーの講師の依頼がありました。テーマは「組織づくりと人材育成」ですが、ベースは「人を大切にする経営」です。初めてロシアでセミナーをしたのは、2012年。顧客満足経営から始まり、最近は、「人を大切にする経営」にタイトルがシフトしてきました。しかし、最初から、「社長が社員を大切にしない会社の社員は、お客様を大切にしません」を一貫して伝え続けてきました。「顧客満足経営」と「人を大切にする経営」は、とても親和性があります。社員のモチベーション、働き甲斐を醸成できるか否かが鍵となります。
「日本で一番大切にしたい会社大賞」の授賞式・講演会に参加したのをきっかけに、人を大切にする経営学会に入会、昨年度まで3年間、診断士協会の人を大切にする経営研究会にも参加。現在は、これらの活動の中でご縁をいただいた方々との勉強会に限定をして継続しています。
この勉強会でご縁をいただいた「人を大切にする経営」を実践されている中小企業の社長様から、1年ほど前、「東京ではマスクが手に入らないと聞いています。」というお手紙とともに、マスク1箱が届きました。それほど親しく、何度もお目にかかっているわけではありません。そんな私にも貴重なマスクが届いたのです。昨年で一番感動した出来事でした。
ほかにも、人を大切にする経営学会でご縁をいただいた方のお一人に、株式会社日本レーザーの近藤宣之会長がいます。同会長のご講演を何回か拝聴し、同会長が書かれた本を読み、ロシアでは、同会長の承諾をいただき、同社の事例を紹介したりしてきました。先日、ロシア向けのテキストを作成しながら、ネットを検索したところ、同会長の新著を見つけました。
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『社員を生涯大切にして圧倒的な利益を上げる――― 中小企業の 新・幸福経営』日本経営合理化協会出版局
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以下に目次を紹介します。
1章 老いも若きも、男も女も、正社員も非正規もイキイキ、ワクワク、どんどん稼ぐ会社
2章 「人を大切にする会社」をつくるまでの歩み
3章 人を大切にして利益を上げる経営に一番必要なもの
4章 進化した日本的経営の全体像
5章 労使一体の礎「働き方の契約書」をつくろう
6章 「多様な働き方」と「利益の最大化」を両立させる
7章 【理念体言社員を育てる人材制度】①評価基準を定める
8章 【理念体言社員を育てる人材制度】②昇格・昇給と賃金の仕組み
終章 人を大切にしながら持続的に成長する
これから、読み始めます。積読にならないようにここで公言します。
私自身独立したのが2002年、以来「人材」を軸にコンサルタント活動をしてきました。生活をしていく上で仕事を通じて収入を得ることは必要なことですが、それだけに、仕事を通じて幸せを実感できることは、とても大事なことだと思います。この「人を大切にする経営」の考え方は、自分のライフワークとして持ち続けていきたいテーマです。
9800円+税です。
社会も企業も人あってのもの。
人を大切に思う気持ちが、拡大再生産される世の中になると良いと思いました。
昨日まで、4日間、人を大切にする経営をテーマに、ロシアオンラインセミナーでした。その中で、紹介した日本の中小企業の事例、まさに多様化を受け入れて成功している事例でした。
人を大切にする経営は、理想論ではなく、このことにいち早く気づいて実践する企業が勝ち残れるのだと思います。