17期 永井裕介(スケさん)です
悲しい話をします。
私の右手中指と薬指の先っぽに白っぽいような、茶色っぽいようなものが見えます。
骨だそうです。
15年前に血栓(血の塊)ができやすい病気にかかりました。
「膠原病の疑い」だそうで、今でも病名が確定しません。
血栓ができると血流が悪くなり手足の指先に次々と潰瘍ができます。
寒さが一番の敵で、潰瘍が手指にできると痛いので箸が使えなくなります。
足指にできると歩くのがしんどくなります。湯船に浸かれなくなります。
我慢できなくなると入院します。
でも対処療法だけで根本的な治療法はないため、退院するとまた潰瘍ができます。
そして昨年、潰瘍が乾いて皮膚がミイラ化して、剥げたら骨が露出しました。
右手中指と薬指は左手にくらべ5~10mmくらい短くなりました。
何か救いようのない話ですが、発症により実はよいことが2つありました。
1つ目はタバコを止められたことです。
発症した時に知った言葉が「タバコ1本指1本」でした。
タバコを吸うと血流が悪くなり1本吸うと指が1本なくなる‥
止めざるを得ませんよね。
2つ目は中小企業診断士になろうと決心したことです。
この先、寒いところや立ちっぱなしの仕事は無理、通勤が長いのも無理‥
体力をあまり使わず暖かい場所でできる仕事を探すしかない‥
いきついたのが中小企業診断士でした。
発症がなければ今もタバコを吸い、遠くまで通勤をしていたことでしょう。
レジリエンスという英単語があります。
元々は物理学の用語であり、
外部からの圧力が加わった際に反発する力を言います。
心理学的には、困難や脅威に直面している状況に対して、
「うまく適応しながら成長する能力」を意味する言葉だそうです。
決して「逆境に耐える」とか「折れない心を持つ」のではなく、
「病気とうまく付き合っていく」とか「転んでもただでは起きない」的な、
「しなやかでしたたかな心を持つ」ということなのだと思います。
現在も手足に2本ずつ潰瘍ができています。
それでも妻に弱音をはきながらも、
「暖かくなって足の潰瘍を癒やして孫と温泉にいく」ことを目標に、
さいたまで、事業承継業務に精を出す毎日です。
診断士になった理由は人それぞれですが、不思議な巡り合わせですね。
私自身、なった理由はかなりざっくりひとくくりに考えると当時の自分に満足いってなかったからなのですが、診断士になり好転しつつあるのは事実です。
他にも症状がありますが、毎年冬は彼女は手先が痛いと薬を塗って保護していました。
寒いのもあと数日、早く暖かくなって少しでも指先が楽になるといいですね。
そして、お孫ちゃんと一緒に温泉にいきましょう。
(孫パワーはすごいです!あの小ささで周りに与える影響力のすごさ、感服します)