皆さん、こんにちは、塾長の山﨑です
2月23日(木祝)は天皇誕生日でしたが、宮本会で宮本先生からコンサルタントのノウハウを直接教えをいただく第2回の勉強会でした。
宮本会は一昨年、前塾長の鴨志田さんの声掛けで始まった、稼げる!プロコン育成塾(稼プロ!)のOB会ですが、1期生から22期生までの多くの卒塾生が参加しています。この会の取組の一つとして年2、3回、宮本先生のノウハウを直接ご指導いただく機会があり、今回はその第2回で、「~ドラッカーに学ぶ~経営戦略の基本」と題して、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」などの名著からのエッセンスを宮本先生がまとめられたテキストでご講義いただきました。1期から10期までの稼プロ!OBの皆さんは、宮本先生から直接学ばれましたが、私たち11期以降の卒塾生にとっては直接学ばせていただけるとても貴重な、ありがたい機会となります。
ドラッカーの経営戦略は「総力戦略」、「創造的模倣戦略」、「柔道戦略」、「ニッチ戦略」、「顧客創造戦略」の5つと学ばせていただきました。その中の総力戦略と柔道戦略は、個人ワークもあり興味深いものでした。とくに柔道戦略というのは「創造的模倣戦略」とともに「ゲリラ戦略」とも言われ、トップ企業に正面から挑むのでなく、俊敏にトップ企業のスキを突き熟成市場を奪取する、という戦略で、中小企業にも活用できるところが多くあると思いました。
宮本先生からはこの戦略の留意点は、①顧客の行動・態度を把握する。②顧客の苦情・不満を把握する。③参入のタイミングを考える。④トップ企業とは正面から戦わない。⑤同業他社の動向情報を常に集める。とまとめていただきました。
この中で、①顧客の行動・態度を把握する。②顧客の苦情・不満を把握する。というのは、「顧客創造戦略」の消費者(ユーザー)の製品(サービス)の「使い方」をよく研究する、ということにもつながります。ニーズとシーズですね。
かつて、花王のブローネという女性用整髪料の開発逸話を聞いたことがありますが、花王は30年以上前からエコーシステムというコールセンターのシステムを持っていますが、ここにさまざまな苦情や、問合せ、お客様の声がたまります。この声のなかで、奥様からご主人の整髪料「サクセス」についての質問が多いことに気が付き、これは自身が使いたい、つまり女性も薄毛で悩みがあるのでは、との気づきからこの女性用整髪料が誕生したということでした。
また、もっと古い話で私が入社になったころ大ヒットしていた、ピッカリ〇〇〇、ジャスピン〇〇〇、というカメラがありましたが、この開発は当時フィルムを集中現像所(ラボ)で集荷して現像していましたが、この現像所でユーザーの写真を徹底的にしらべたら、まずは光量不足、露出不足で真っ黒な失敗写真が圧倒的に多いことに気づき、ストロボを内蔵したカメラを作って、井上潤のストロボ屋さんごめんなさい、というコマーシャルで大ヒットしました。
その次に、ピンボケ写真だらけということに気が付き、世界初の自動焦点ジャスピン〇〇〇の誕生となりました。これは当時7時のNHKニュースのトップ報道となり、1号機が大英博物館に寄贈されました。あのプロジェクトXでも番組になりました。
と、宮本会からだいぶそれてしまいましたが、経営戦略も、モノづくりも、経営診断も、傾聴のスキルが本当に大事だなあ、と改めて感じた次第です。
22日のブログで稲吉さんが「傾聴は『判断・評価せずに、相手を理解する』ことが重要」と述べられていました。インタビューでは仮説・検証が大切ですが、傾聴の時には予断を持たずにひたすら相手を理解する、難しいですがどちらも大事なスキルですね。
また次回の宮本先生のご講義が楽しみです。
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稼プロ!入塾希望者を募集中
説明会 3月17日(金)、31日(金)
講義見学会 3月25日(土)
詳しくは、ホームページをご覧ください。
https://www.kasepuro.com/
ご参加お待ちしています。
逆に全く知らない人から全く知らない話を聞くときは「よく理解しよう」という頭になっています。
如何にして後者の頭に自分の意思で持っていくことができるか? がポイントだとすると
相手を敬意を払い謙虚になることができるか?が奥底にある気がします。
クレームや相談ごとは宝ですね。
コメントありがとうございました。
経営者や顧客に敬意を払い、謙虚になって傾聴することが大切ですね。
私も楽しみにしています。