皆さんこんにちは、稼プロ!24期生の寺岡です。
私には小学生の息子がいるのですが、この子は小さいころから生き物好きで、しょっちゅう動物園に連れて行ったり、昆虫やら魚の採集に付き合っています。
親としてはせっかく生き物好きなので、将来は生物学者になってくれるのもいいなあ、と思ったりしています。
しかも、さかなクンみたいな名物学者になればテレビ出演なんかしちゃって、「お父さんもテレビに出てよ!」なんて話になっちゃって、「お父さんいいキャラですね!」とかちやほやされちゃったりなんかして、楽しい晩年が送れるかもなあ!などと妄想しております。
ただ、息子は現場重視派のようで、今のところ動物園の飼育員になりたいそうです。
とはいえ、最近は飼育員さんもテレビ番組なんかに出てることも多いので、うちの息子もテレビ出演なんかしちゃって、「お父さんもテレビに・・(以下同じなので省略)
息子に全乗っかりすることばかり妄想している私ですから、息子から「昆虫展に行きたい!」などとリクエストされるとほいほい連れていくことになります。
そこで、この夏休みは、横浜の赤レンガ倉庫で開催している「体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫」に行ってきました。
子供向けのイベントなので、目立つ系の昆虫標本の展示はもとより、珍しい世界のカブトムシ・クワガタムシの生体展示やふれあいコーナー等が人気で、現場重視派の私の息子もそちらがお目当てのようです。
しかし、昆虫学者ファーブル先生の偉業が分かりやすく解説された展示物は工夫がこらされており、大人も十分楽しめる内容です。
どちらかと言えばテレビ出演のチャンスが多い学者方面に息子を誘導したい私としては、ファーブル大先生の偉業を息子に説明しようとそちらを熱心に読み込んでいました。
ファーブルは貧しい家庭に生まれたのですが、10歳の時に聖歌隊に入る代わりに学費を免除され、学問の道に進みます。
なんと、ファーブルのキャリアのスタートは歌手なのです。学業も成績優秀だったファーブルは学校を首席で卒業後、教師の職に就くのでした。
教師のかたわら生物学研究を行っていたファーブルでしたが、45歳で行った植物に関する講義が、当時としては不適切として失職してしまいます。
そこからは、執筆活動を通じて生計をたてようとするのですが、なかなか生活は上向かなかったようです。
45歳でサラリーマン生活を捨て自営業を開始し、先月の稼プロで執筆に関する講義を熱心に受けた私としては、とても他人事思えぬ経歴!フォー!
そんなファーブルが、かの有名な「昆虫記」の執筆をしたのはなんと55歳の時でした。
10巻まで発刊された「昆虫記」ですが、当時はそれほど話題にもならず、ファーブル自身の生活が劇的に改善するということはなかったようです。
しかし、地道な活動が身を結び、その人生の最大のピークが訪れたのはファーブルが87歳の時だったのです!
あるイベントをきっかけに、ファーブルの偉業が口コミなどを通してあれよあれよとヨーロッパ全土に波及し、フランス大統領から年金と勲章をさずかるほどになったのでした。
なんということだ!ファーブルは自らの信念を貫き、おそらくは周囲の人にも恵まれたことで、輝かしい晩年を迎えたのです!
それに引き換え、自分はどうだ!息子に乗っかって楽しい晩年だと!何だその他人本位!
ということで、人生はまだまだこれから。ファーブルにあやかって、輝かしい未来は自らつかみ取る決意をした私だったのでした。
さて、話を昆虫展と息子に戻しまして、虫たちと戯れてすっかりご満悦な息子。
ファーブルとの邂逅に胸を熱くしていた私は、せめて息子にファーブルの何かを持ち帰ってもらおうと、ファーブルの伝記がとってもわかりやすく書かれた本を進めました。
すると、我が息子。
「本はいいかな。疲れる」
徹底的な現場重視!すがすがしい!
でも、ファーブルもこの子の年の時は聖歌隊で歌っていたんだし、気長に見守るのもいいでしょう。なんせ人生のピークは最後にやってくるかもしれないのだから。
ファーブルが元々歌手志望で、晩年にようやく認められたことは知りませんでした。人生のロールモデルとして興味を持てたので、書籍等を少し読んでみたいと思います。ご紹介ありがとうございました。
ファーブル絡みですが、最近「バッタを倒しにアフリカへ」という本を読みました。ファーブルに憧れるある研究員が、アフリカで大発生するバッタ研究に悪戦苦闘するお話ですが、面白かったです。
新書なので小学生でも読めるかと思います。なお、同じようなタイトル名で続編も出ています。
伝記、子どものころは結構好きでした。今読んだらまた新しい気づきがあるかも。
仲町台の佐藤です。夏風邪で2週間ももうろうとしてしまい今頃の投稿です。
大変楽しく読ませていただきました。誠実そうな風貌の陰に隠された野望に「人はわからない」という真理を突き付けられたような気分です。
動物園の飼育員さんは普通なら進路に考えない、本当になりたい人だけがやっている念願の職業のように思います。私も人生のピークがこれからやってくる(まだやってきていないから)ので、診断士サイコー!と思えるような仕事をしなければと思いました。
たくさんのコメントをいただき、ありがとうございます!
今までは、息子を遊びに連れて行って、今回のようになにかしら気づきがあっても、アウトプットする場がなかったので、後に残る事がほとんどありませんでした。
このブログのように、アウトプットしていくことの大事さを感じています。しかも、こうやってコメントまでいただけるので、さらにやる気が増しております!