東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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ドラッカーとライザップ

2017-02-18 19:13:49 | 16期生のブログリレー

16期生田代です。今回はピーター・ドラッカー教授からの学びとライザップの事業について述べさせていただきます。

マネジメントの父、マーケティングの祖父とも呼ばれるドラッカー教授、その著書は何十年も前に書かれたものですが、いずれも経営の本質を突いており、経営関連書籍の定番となっています。私が初めてそれらを手に取ったのは今から何年も前のことになりますが、その当時はあまりよく理解できなかったように記憶しています。

 

ドラッカー教授は著書において「あらゆる組織が、自らの事業についての定義を持たなければならない。」(チェンジ・リーダーの条件p.48)といい、「事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。」(創造する経営者p.144)と述べています。

これは最近手に取った「実践するドラッカー(事業編)」という佐藤等氏によるドラッカー関連書籍の編著からの引用です。なかなか「すうっと」頭に入ってきづらい文章ですが、佐藤氏の著書の中でわかりやすく説明がなされています。私自身は、「事業とは、人間の知識をフルに活用して、顧客に求められる価値を生み出す仕組みを構築すること」と理解しました。

 

「事業の定義は3つの要素からなる。第1は組織を取り巻く環境である。(中略)第2は組織の使命すなわち目的である。(中略)第3はそのような使命を達成するために必要な強みについての前提である。」(チェンジ・リーダーの条件p.53

これらは自分たちが関わる事業において、①外部環境の変化に適合しているか(顧客が求めているか)、②その事業は我々が為すべきことか(社会的価値があるか)、③我々の強みに基づく事業であるか、という上記の3要素を満たしていることをいつも確認することが必要ということである思います。

 

さて、フィットネスジムのライザップ、一時期に大量に流されていたCMでみなさんご存知と思います。そのライザップが積極的なM&Aによる多角化を進めており、先日はカジュアル衣料専門店のジーンズメイトの買収を発表しました。衣料品事業以外にもゴルフ教室や英会話教室など、ジムとは一見関係のなさそうな事業もすでに始めています。

ゴルフや英会話の場合は、頼もしいコーチが励ましてくれることで挫折を防ぎ、成果を実感できるまで継続させることでモチベーションが高まり、さらに継続したくなるという好循環が想像でき、フィットネスジムのビジネスモデルの応用であると思います。しかし、衣料品事業はどのようなシナジー効果があるのでしょうか?

ライザップの瀬戸健社長によると、これらの事業は「自分への投資」というキーワードでつながっているそうです。自己研鑽に目覚めた顧客の消費意欲は一般消費者よりも高く、そこに求められる商品開発や品揃えをすることで消費を促すことが狙いのようです。元々は健康食品の通信販売から始まったライザップ(設立当初の名称は健康コーポレーション)は、昨年、婦人服や補整下着の会社も買収しました。今期業績予想は売上高1,000億円、4年後には3倍の3,000億円を達成するために、更なる多角化を進める計画です。 

先行きの見通しが難しい近年において、何かに頼るのでなく自分への投資を強める消費者、そして実際に目に見える成果を出させることで期待に応えるライザップ、美容と健康分野に絞り込んだ戦略、ライザップの事業展開は、ドラッカーの事業定義の3要素を満たしているようにも見えます。「結果にコミットする」というコンセプトは、フィットネスジム以外の領域でも顧客の信頼を集め、成功するのか、今後も注目していきたいと思います。

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中小企業再生支援セミナーに行ってきました

2017-02-17 23:41:22 | 16期生のブログリレー

こんにちは、16期生の水口です。

日中は暖かい日が続きますね。
私は花粉症なので、そろそろ時期到来か・・・と思う今日この頃です。

 

さて2/17の午後は、中小機構主催の『中小企業再生支援セミナー』に行ってきました。

定員600名の日経ホールで開催されたのですが、着いたときにはほぼ満席の大盛況ぶりでした。立ち見も致し方ないかと思っていたところ、ラッキーなことに、急きょ別室にてディスプレイが準備され、何とか隣の部屋で講演を受けることができました。

 

このセミナーは

「地域金融の課題と金融庁の取り組み(金融庁)」
「昨今の中小企業金融政策について(中小企業庁)」
「生まれ変わる中小企業再生支援協議会」 

などがテーマでした。

 

金融庁の講演は「事業性評価」に関するテーマでした。今日はこのことに触れたいと思います。

 

ちなみに、事業性評価については、事務局の15期生高橋さんが本ブログで書かれていましたね!
http://blog.goo.ne.jp/kasegerupurocon/e/fd3ae41ec915dd6fb53197a6f9f048dd

 

金融庁が発足した1998年は、「不良債権問題」「利用者保護のための法令順守確認の徹底の解決」等が求められました。このため、担保・保証といった形式面や、過去の経営の結果であるバランスシートの健全面の重視、過去のコンプライアンス違反の議論に集中していました。

 

でも、今は外部環境が大きく異なっているんですね!

 

国内における人口減少により、量的拡大によるビジネスモデルが限界にあり、また顧客ニーズの一層の多様化により、新しいニーズを捉えてビジネスモデルを模索する必要性が高まっています。

 

このような外部環境変化に対応して、金融機関も変わっていかなければいけない、ということでした。

 

具体的にどう変わっていくべきか。

それは、「融資にあたり借り手の財務データや担保・保証に依存しすぎないこと」「企業にとって本当に有益なアドバイスをして、企業の持続的な成長を図れるような融資をしていくこと」などです。

 

金融庁が行った金融機関に関する企業ヒアリングでは、次の問題点が挙がったそうです。

・担保・保証に依存している金融機関がいまだ多い。
・企業の経営成績や事業内容を聞いてもらいたいが、当社に関心がないように思われた。
・金融機関の担当者が2、3年で異動し、そのたびに事業内容を一から説明することになって信頼関係が築けない。

 

企業の経営成績や事業課題の分析や提案は、中小企業診断士が十分に支援できるところだと思います。

また先日、地域のある金融機関の人から、自社独自の事業性評価を確立したり、士業とのネットワークをいち早く取り組んで、企業の経営成績や事業課題の分析や提案をしているとの話を伺いました。

 

診断士としてできる活動範囲は、ますます拡がっていくなと改めて感じ、気が引き締まった次第です!

16期生 水口

 

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隠れ家での貴重な時間

2017-02-16 23:59:00 | 16期生のブログリレー


16期生 蛭川です。(鯉沼さんと日付交換しました。)

先日、執筆企画の打ち合わせで、16期生の執筆メンバーと面会しました。
(お一人は名古屋なのでスマホでのコミュニケーションでした。)

場所は、恵比寿の当店です。
恵比寿の駅から徒歩数分の場所ではあるのですが、隠れ家的な場所です。

Bar 7 (Sette)
https://www.facebook.com/Bar7.Ebisu/

あ、お店の宣言になってすいません。


本題に戻りますが、午前中に執筆会議を終えて、あとは例のごとく飲み会になりました。

天気は快晴、週末の昼間というリラックスした時間の中で、様々な事、本当に些末なこと
から仕事の事まで色々な話ができました。

稼プロは、9月の合宿を通してより関係が緊密になったと思いますが、今回はさらに
少人数ということもあり、より濃縮した時間でした。

もともとこの店をオープンしたきっかけは、転職の多いIT業界の方々が集まり情報交換が
できれば、という思いからでした。

更に、診断士のメンバーが集まる場所としても活用できれば、という思いもありました
ので今回の当店で過ごした時間は私にとって大変貴重なものでした。

今後は色々なアイデアや新たなビジネスを創造できる場所になれば幸いです。

お酒が多少入っていた方が、理性の壁がすこし崩れ、本能が台頭してきますので、本音
ベースで語り合えるから、ちょうどよいのだと思います。

私は16期生の絆を一生続けられるよう大切にしたいと思っていますので、皆さま引き続き
よろしくお願いします^^。

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中小企業の社長さんから学んだこと

2017-02-15 11:50:33 | 16期生のブログリレー

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。
まもなく、独立して15年を終えようとしています。あっというまの15年でしたが、振りかえると、中小企業の社長さん方から学ぶことが多かったように思います。その中から、今日は、2人の社長さんについて取り上げてみます。 

1.社長さんと二人三脚の販路開拓

販路開拓アドバイザーとして活動をしていたとき、ある社長さんから、新しく開発自社商品を都内のT店で売りたいという依頼がありました。

 私にとって、商品を持って商談に出かけるのは初めての経験でした。まず、T店舗にどうやってコンタクトをとるか? それまでの私の人的ネットワークを伝手に、各店舗の売り場の担当者を紹介してもらえたのです。それからは、裏口から入店し、バッグヤードで立ち話での商談が始まりました。店舗から都度もらう宿題をすぐに社長に連絡をして、何度か通っているうちに、ついに、口座開設までこぎつけました。そして、社長にも上京してもらい、店舗にあいさつに一緒に行きました。業者専用の入り口で来訪者名簿にいつもは、私の名前を書いていたのですが、今日は、社長をたてて、社長の名前を書き始めたら、社長が、後ろから、私の頭を軽く小突きました。「何書いてんだ! 俺の会社の名前を書いたら、ライバル社にばれるだろう」と……。営業マンとして気配り・目配り・心配りがまだまだ足りない自分に気づかされましたが、10年以上経過した今でも、忘れられない出来事です。

 その後、この社長さんとは、いろいろなところに販路開拓に出かけました。上京される前夜、「○○会社知ってる?」と短いメールが届きます。まったく知らない会社ですが、ネットで会社概要を調べ、翌日、時間を見つけて「ここから近くにあるので、行ってみませんか?」と、アポなしで訪問したことがありました。結果は、新規取引につながりました。新米独立診断士の時代の懐かしい思い出とともに、フットワークとは何かを教わった気がします。

2.尊敬する社長さんの人としての深み

 つい最近、中小企業診断士の実務補習で、大学時代の先輩が社長をされている会社にお世話になりました。大学時代からよく知っているだけに、ここまで会社を大きくしてこられた過程は、それなりのご苦労が沢山あったはずと心底実感。いつも笑顔でおおらかなお人柄だけに、そのようなご苦労は、表には出てきません。

 独立して15年が経過しますが、何人もの中小企業の社長さんとお会いしてきましたが、日本を支えている中小企業の社長さんとお話をしていると、その深みを最近になって、ようやく受け止められるようになりました。

 今回、実務補習の最後に、中小企業の社長と向き合う上で大切なことは何かと実習生に問いかけてみました。「社長が言われていることをよく理解する」「社長の想いを受け止める」などの答えが戻ってきました。それも正しいです。でも、私からは、その他に「企業の沿革をただ文字として綴るのではなく、その過程で、社長がどのようなご苦労をされてこられたのだろうか?という想像をめぐらし、このような意識を持って、企業と向き合うことが大事である」と伝えました。短時間でのヒアリングを通じた表面的な会社の現状だけを鵜呑みにせずに、時代背景をさかのぼりながら、そういう時代とともに会社を大きくしてきた過程を眺めていくことで、妥当性のある提言につなげられるのではないでしょぅか? 

  

 中小企業の社長さんは、社員とそのご家族を背負っています。その覚悟は、並大抵のものではありません。私たち中小企業診断士も独立して働くということは、その覚悟が求められることを、15年が経過し、やっと人に伝えられるようになりしまた。これまで、多くの社長さんとお会いしてきましたが、尊敬する社長さんたちに共通していることは、お話をしていると奥の深さを感じる方が圧倒的に多いということです。人としての深さ、懐の深さ、心の大きさ、自分も身につけていきたいと思うこの頃です。

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稼プロ!メルマガ記事作成者募集

2017-02-14 12:00:00 | 16期生のブログリレー
17期の集客について
 
みなさんこんにちは、16期事務局の小野田です。
 
今日は2月14日。バレンタインデーですね。
あと2か月後の4月15日にスプリングフォーラムが迫ってきました!
この季節は、稼プロ!の17期生の募集の準備もすすめていく時期となります。
 
今年も僭越ながら私が、入塾の集客担当をさせて頂くことになりました。
 
つきましては、今年も新入会員の方をメインの対象とした、メルマガの配信を考えています。(まだ塾長や他の運営メンバーの了承を頂いていないのですが。)
 
昨年は、塾長および講師の方に記事作成をお願いしました。今年は、実際に入塾された16期生の皆様の「実体験」を綴って頂きたいと考えています。
 
「書くスキル」アップも兼ねて、記事を書いて頂ける方を募集いたします。
3月から週1回程度のコミュニケーションで考えています。
 
具体的な進め方などは、手を挙げて頂いた方に個別にご連絡したいと思います。
 
なお、前回募集しました補助金支援ビジネスに関しても、3月に初回のミーティングを考えています。既にご連絡頂いた方には、FB上から秘密のグループにご招待済ですが、あと若干名募集いたしますので、興味ある方は併せてご連絡ください。
 
最初の説明を聞いてから、参加するか決めたいという方でも結構です。
 
よろしくお願いします。
 
 
 
 
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