西暦2023年師走蝶人映画劇場その3
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3461~65
1)西川美和監督の「すばらしき世界」
佐木隆三の原案を役所広司主演で2021年に映画化。刑務所を出た元ヤクザが正業に就くことが「いかに至難の業かを切々と描くが、瞬間湯沸かし器の役所の演技がとてつもなく素晴らしく、障碍児を虐める職員をやっつけるところなど殆どまた人殺しをしたみたいである。長澤まさみはここでもミスキャストだけれど、全体的にまことに素晴らしき映画なり。
2)黒沢清監督「地獄の警備員」
黒沢のくだらなさここに極まる1992年の阿呆莫迦スリラー映画。
3)中平康監督の「狂った果実」
1956年の日活映画。裕次郎のガハハという嘘くさい阿呆莫迦笑いに興ざめして見るのをやめる観客は多いだろう。
4)市川昆監督の「ビルマの竪琴」
竹山道雄の原作を安井昌二主演で1956年に映画化。感動的だが、あんな風に音大出の隊長に率いられていつも合唱する兵隊なんていたんだろうか?
5)鈴木清順監督の「密航〇ライン」
1960年の国際密輸組織と戦う新聞記者、長門裕之大活躍映画ずら。
あの日にはもう誰一人戻れないHISの細野忌野坂本 蝶人