あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

カナキン鎌倉館にて「吉村弘展」をみて

2023-06-14 14:38:21 | Weblog

 

蝶人物見遊山記第369回&鎌倉ちょっと不思議な物語第446回

 

「風景の音 音の風景」という副題がついたこの展覧の主役は、70年代の初めから環境音楽家として活躍した吉村弘(1940~2003)である。

 

会場では、五線譜がうねって海や空や鳥になってしまう図形楽譜やラジオ放送録音、タージマハール旅行団とのコラボレーションなどの、多面的な活動がレポートされているが、なんというてもその中心は、エリック・サティの「家具の音楽」の影響を受けた、数多くの施設会場で使われている環境音楽作品で、わいらあ、それらを映像と共に楽しく鑑賞できました。

 

吉村選手は、この鎌倉館とお隣の葉山館の館内音楽も作っているのだが、それは会場の開始と終了時点でしか聞けない、というので、「なんと勿体ない、アホらしい話かあ!」と、絶句した。

 

ちなみにわが鎌倉駅では、以前は「七里ガ浜の磯つたい」で始まる文部省唱歌「鎌倉」をフルートで放送していたのだが、いま、電車の発着時に耳を弄せんばかりの音量でけたたましく鳴り響いているのは、どこかで誰かが録音してきた野鳥の鳴き声だ。

 

この気狂いじみた騒音放送が終わると、線路の近くで飛んでいるスズメやツバメや時々はウグイスの本物の鳴き声が聴こえてくるのだが、はたしてこの駅の駅長や職員は、そのことを知っているのだろうか? きっと、耳に栓でもしているに違いない。

 

なお本展は9月3日まで同館でひっそり開催ちう。

 

  「お父さん大好きですお」と言うだけの息子の電話が33本 蝶人

 

 

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鎌倉国宝館にて「特別展仏画入門」をみて

2023-06-13 11:00:56 | Weblog

 

 

蝶人物見遊山記第368回&鎌倉ちょっと不思議な物語第445回

 

毎年恒例の仏画展だし,死に近い市民の老齢者は入場無料だから、いきがけの駄賃のつもりで、ざっと眺める。

 

暗闇の中に、菩薩とか如来とか、地蔵とか、羅漢とか、明王とか、鎌倉のいろんなお寺から預けられた大中小の仏像が、どっさり並んでいる。

 

さうして、菩薩は、如来一歩手前の位に在るとか、よしんば俺たちが地獄に落とされても、一縷の望みをもってお縋りすることが出来る有難い菩薩が地蔵であるとか、いろいろ為になることを教えてくれる展覧会であるが、このせつおらっち、なんだかそれどころではない人世を生き急いでいるので、怱々に失礼仕る仕儀とあいなった。

 

なお本展は、来る7月2日まで蹌踉と開催中だが、げんざい鎌倉では、この800年間ただの一度も手掛けたことのない大蔵幕府跡の発掘作業をやっているそうなので、こっちの方に早く駆け付けなくっちゃ。

 

 外に出るときにはきれいなパンツをはこう何が起こるかわからないから 蝶人

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西暦2023年水無月蝶人映画劇場その2

2023-06-12 09:58:58 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3317~21

 

1)ルイ・ガレル監督の「パリの恋人たち」

製作は2019年。どっちの男の子を妊娠したかが分からんけど、とりあえず主人公といきなり別れてしまう女て、どうよ? 

 

2)ルドルフ・ウォン・デン・ベルク監督の「ナチスの愛したフェルメール」

フェルメールなどの贋作をナチのゲーリングに売りつけた絵描きの、2016年の自伝映画。贋作しか描けない哀れな画家の孤独と絶望!

 

3)リキーノ・ヴィスコンテイ監督の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

ケイン原作の1943年の2度目の映画化で、ヴィスコンテイの処女作だが、郵便配達も、過激な性描写なども、ない。

 

4)スパイク・リー監督の「アメリカン・ユートピア」

2019年にスタートして世界ツアーに出かけるはずが、コロナ騒動で不発に終わった、しかし完成度の高いディヴィッド・ヴァーンとその一味によるNYハドソンシアターにおける極上のライヴの2020年の記録なり。

 

5)セバスティアン・レリオ監督の「グロリアの青春」

パウリーナ・ガルシアが、楽しい第2の青春を満喫する2013年のおはなしずら。

 

   川縁の小さな家に住んでいた楚々たる佳人突如越したり 蝶人

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鎌倉小町の鏑木清方記念美術館にて「東の美人画家、鏑木清方」展をみて

2023-06-11 11:04:22 | Weblog

 

 

蝶人物見遊山記第367回&鎌倉ちょっと不思議な物語第444回

 

清方生誕145年を記念する展覧会をば、目に青葉、山不如帰 初鰹、忝くもジェジェジエと拝見しました。

 

「東の美人画家、鏑木清方」と称するのは、「西の美人画家、上村松園」と対比する為ですが、悲しいかな名古屋の名都美術館から借りて来た松園の作品が少なすぎるために、きちんと比較対照しながら鑑賞することはできまへん。

 

それでも、松園が1940年に描いた「わか葉」に見られる羽織の藍碧色の美しさなどは、清方得意の同系色の彩色に勝るとも劣らぬ見事さで、時の過ぎるのも忘れてしばし見惚れたことでした。

 

なお本展は、阿呆莫迦小町通りに群がる内外のマスクをしない観光客共を遠く離れて、来る25日まで開催ちう。

 

  戦争は悪だと思うさりながらプーチン戦も悪といえるか 蝶人

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町田康編・井上ひさし歌詞集「だけどぼくらはくじけない」を読んで

2023-06-10 09:50:07 | Weblog

町田康編・井上ひさし歌詞集「だけどぼくらはくじけない」を読んで

 

照る日曇る日 第1909回

 

素晴らしい戯曲を遺してくれた井上ひさしの歌の数々をスクープした落ち穂拾い集である。

 

その冒頭は、あの懐かしい「ひよっこりひょうたん島」。この歌には多少の思い入れがある。今から半世紀以上も大昔、おらっちは大学時代に内幸町時代のNHKでの美術部の道具係のアルバイトをしていたのだが、その時に「ひよっこりひょうたん島」のセットも担当していたのである。NHKの泊まりがけのバイトの身入りは抜群に良く、おらっちはここで夕方まで働いてから当時真夜中に突貫工事をしていた法務省の701号法廷の建設現場のセメント担ぎの掛け持ち肉体労働もやりながら早朝まで働き、高田馬場駅で餡パンと牛乳の朝食を摂ってから西武線の東伏見の安アパートに戻って昼過ぎまで眠る毎日でしたね。

 

さて急いで本書に戻ると、奇想天外、規模雄大なる「吉里吉里甚句」の物騙りも面白いが、「吉里吉里国歌」はもっと面白く、今すぐ「君が代」に取って変らせたいほどの出来栄えである。

 

 吉里吉里人は眼はァ静かで 鼻筋と心はァ真っ直ぐで 顎と志はァ堅くて 唇と礼儀は 

 ァ厚えんだちゃ

 

 吉里吉里人は眼はァ澄んで居で 頬ペたと夢はァ膨れでで 男性器と望みはァ大きくて 

 女性器と思慮は練れでえんだちゃ (引用終わり)

 

 

持たないでまでどこまで行けるかマイナカードあまりに些細なレジスタンスとして 蝶人

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ディーマ・アルザヤット著・小竹由美子訳「マナートの娘たち」を読んで

2023-06-09 13:36:31 | Weblog

 

照る日曇る日 第1908回

 

シリア、ダマスカスに生まれ、7歳でアメリカに移民、サンノゼで育って英米両国で学び、現在は米国在住の新進作家に拠る2020年刊行のデビュー作を、定評ある小竹由美子さんの見事な翻訳で読みました。

 

最近はこうしたグローバルな刻印を帯びた作家による、所謂移民難民文学や旧植民地文学が数多く誕生していますが、この人の作品は、そういう「所謂」を全部取り去った時空に屹立している、どこか鮮烈で強靭な文学性に満ち溢れていて、構成も中身もなかなかに刺激的です。

 

本書は、表題作をはじめとする9つの短編で構成されていますが、それら主人公の大半が、いずれも複雑な生い立ちと異郷に生きる孤独と苦難を抱えながらも、逞しく生き続けている姿に打たれます。

 

もとより移民や難民ではなく、多重人種社会の埒外に棲息しているはずの私たちが、なぜこの物語の登場人物たちに感情移入できたり、共感を覚えたりすることが出来るのか、と不思議な気持ちがするのですが、それは、現在の格差世界であたかも「本の寄る辺なき葦」として生きるほかなき我ら民草たちが、まさにこの小説の登場人物たちが舐めたような、不当な差別や苦痛と絶望の只中でしか、生存が許されていない、からではないでしょうか?

 

それはさておき、中ほどに置かれた「アリゲーター」という作品は、小竹さんの解説に拠れば、著者が1929年にフロリダで実際に起きたシリア・レバノン系移民夫婦のリンチ殺人事件を追究する中で誕生したそうですが、実際の新聞記事や動画などもコラージュしつつ、虚実取り混ぜて創造された実験的な世界は、疑いもなく本書における最大の力作であり、野心作と評せましょう。

 

  昨日までのボール「ガール」が今朝からはボール「パーソン」になりましたあ 蝶人

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川本三郎著「ひとり遊びぞ我はまされる」を読んで

2023-06-08 10:50:09 | Weblog

川本三郎著「ひとり遊びぞ我はまされる」を読んで

 

照る日曇る日 第1907回

 

雑誌「東京人」の最近の連載を1冊に纏めたものだが、時々面白い話柄にぶつかる。

 

著者がコロナ謹慎の徒然に米国の映画監督キング・ヴィダーのDVD10枚組を買ったら、その中に1932年の「シナラ」(原作は、ロバート・ゴーア・ブラウンの手になる小説「不完全な恋人」と同名のお芝居)があった。

 

倫敦に住む愛妻家の弁護士トナルド・コールマンが妻がヴェネチアに旅行中に知りあった若い女性フィリス・バリーと深い仲になり、板挟みになって苦悩するという映画だが、本邦では昭和8年に公開された。

 

私も敬愛する映画評論家の双葉十三郎氏が激賞したそうなので、私も改めって再見してみたが、それほどの名作とは思えなかった。

 

それはともかく、作者の筆は、当然この映画の題名「シナラ」から、映画の冒頭で引用されている英国の詩人アーネスト・ダウスンの同名の詩に及び、マーガレット・ミッチェルの小説そして映画の題名「Gone With the Wind」が、その詩から採られていると指摘する。

 

それからさらに作者の筆は進んで、我が国に原作者のダウスンを紹介し、小泉八雲作品集の編纂でも有名な英文学者の平井呈一について言及する。

 

平井選手は、作者の(そして私の)敬愛する永井荷風の名を騙った偽作を古本屋に売って怒りをかって短編「来訪者」で断罪されたが、その平井呈一をモデルにした小説「断弦」を書いた芥川賞作家の岡松和夫は、生前我が家のすぐ近所に住んでおり、2012年の岡松選手の死後、寡婦となった上品な老婦人(旧名瀬山梅子)とは、よく十二所のバス停で顔を合わせたが、彼女こそは平井呈一の姪なのであった。

 

   死ぬまでに読むべき本のリストなどどこかに忘れて別の本読む 蝶人

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西暦2023年水無月蝶人映画劇場その1

2023-06-07 10:57:58 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3312~16

 

1)ダグ・リーマン監督の「バリー・シール」

CIAの職員でありながらパイロットとして麻薬の運び屋をやっていた実在の人物をトム・クルーズが熱演する2017年の伝記犯罪映画。

 

2)マルク・アレグレ監督の「巴里の気まぐれ娘」

1952年のおふらんす製ラブコメ。コクトーに愛されたジャン・マレーが、ジャンヌ・モロー、ダニー・ロバンとの三角関係に悩むといわれてもなんのリアリテイを感じることも出来ないずら。

 

3)アダム・リフキン監督の「ラスト・ムービースター」

バート・レイノルズが自分の晩年の姿を重ねながら演じた2019年の哀愁迫るラストムービー。いい映画です。

 

4)ゲイリー・マッケンドリー監督の「キラー・エリート」

ジェイソン・ステイサムとデ・ニーロが仲良しコンビを組む2012年のアクション映画。デ・ニーロよ、もう年なんだから無理してこんな映画に出るな。

 

5)フランシス・アナン監督の「プリズン・エスケープ」

2020年の脱獄映画。反アパルトヘイト活動家が厳重警備の刑務所から奇跡の脱出を遂げた実話にもとづくそうだが、正門が開いていたとは不可思議ずら。

 

   「本日も平穏無事に過ごしたい」とうみうしさんが呟いている 蝶人

 

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「夢は第二の人世である」或いは「夢は五臓六腑の疲れである」第126回

2023-06-06 10:22:24 | Weblog

 

西暦2023年弥生蝶人酔生夢死

 

われら巴里写真学校の奇習。それは、ひさしぶりに会った2人が、素っ裸になって、尻と尻を突き合わせて、久闊を叙すことだった。3/1

 

夜遅く会社に戻ると、北海道の友人が送ってくれた牛乳が、机の上に置いてあったので、その場では飲まずに、大切に家に持ち帰った。3/2

 

私は下宿先の娘をモノにしようと秘かに狙っていたのに、異人たちは彼女を通訳という名目で攫っていったのよ。3/3

 

私が生涯の今までに閲したすべての風景をレントゲンで透視して見せてくれたが、私にはそれが自分の脳内の線虫の仕業だとよーく分かっていた。3/4

 

おらっち、この節は、自素意自素意自炊宿泊機能が備わった、ワーゲン特製ロングトレインに乗って、全国各地を、気儘に放浪しているのよ。3/5

 

その半透明の空気袋には、日本映画の1時間半分のタマシイが内蔵されている、そうだが、おらっちは、あんまり信用していなかったずら。3/5

 

同じ程度に優秀な2人の、どちらを採って、どちらを落とすべきか、迷いに迷っていたら、人事のウチダ君が、「ササキさん、両方とも採用したらどうですか」と軽く言うたので驚いた。3/6

 

夜中に顔面に異常を感じたので、そっと触ってみると、鱗のようなものが顔全体を覆っているので、びっくりして飛び起きると、おらっちの体全体が、魚のように鱗でびっしり覆われていたのだった。3/6

 

不思議なことに、その地のそのお寺にやってきて半時もすると、驕り高ぶって狂乱していた我が心に、静謐と平安が訪れるのだった。3/7

 

アテナイの専制君主は、犯罪者を拘束しても、時々鉄火面を外してくれたが、ここスパルタでは、24時間鉄火面を被せたままで立たせ、糞便は垂れ流しのまま、という残酷さだった。3/7

 

ふと見上げると、私はモスクワ宮殿の大広間の巨大なシャンデリアの下で眠っていて、その時、暗殺を恐れて、ロシア各地の地下壕から地下壕へと逃げ回っているツァーリの孤独を、少しは理解できたと思ったのだった。3/8

 

「緑の会」の青空教室の日だというのに、おらっちが先生の傍にくっついて離れないのは、今日とうとう、第3次世界大戦が始まった、からだった。3/8

 

いつもは死を洒落のめしているおらっちだったが、近所のおばはんたちが、「あんときゃ、あんたは、ほんまに死ぬとこやったんよ」と詳しく教えてくれたので、ほんまに感謝感謝やった。3/9

 

のぶいっちゃん、ひとはるちゃんの凸凹兄弟と、ひがな一日、たのしく遊びましたあ。3/10

 

乾いてパサパサになった私は、総身をしっぽり濡らすために、女と事に及ぼうとしていたのだけれど、ベッドの左上方に据え付けられている監視カメラに気づくと、萎えてしまった。政府は今年からマイナカードと監視カメラを結びつけて、帝国臣民のAI管理に乗り出したのだ。3/11

 

タマラおばさんとターニャおばさんが、しぶるおらっちを、ここ豊岡のセーターフェスタに無理矢理引っ張り込んだので、どうでも1着買わないわけにはいかなくなってしまったずら。3/11

 

北大阪の駅の近くで、5月2日には巨大なテントを設営しなけりゃならんので、夜を日に継いで懸命に作業している。グレゴール先生から、「この近所に働く女たちのアジールがあるから、一度訪ねてみないか」と誘われたが、そんな暇はてんでなかった。3/12

 

なにせ昭和10年代だから、がら空きの省線電車に乗りながら、おらっちは、衣料雑貨類の中古品販売を、新しい商売にできないだろうか、と考え込んでいた。3/13

 

新宿の文化学園に寄ったら、顔見知りの教務の人が何人かいて、「毎週火曜日に、ちょっと手伝ってくれませんか」と、モデルを頼まれたのだが、「やっぱ裸にはなりたくないずら」というて、断ったのよ。3/14

 

すると2週間後に、文化のムラカワさんから連絡があって、「裸モデルはもういいから、なんとしても、出来ることでいいから、なんか手伝って欲しい」というので、体育館の右側の出版局に出かけてみると、仇原に強風が吹き付けて芒が騒ぎ、ウグイスが鳴き騒ぐばかりだった。3/14

 

おらっち、仏蘭西のオルラガとかいう田舎村で、狂犬を窒息死させるくらい強力な毒薬を一服盛られて、危くいのちをおとすところだった。くわばら、くわばら。3/15

 

永代トイレ名人賞を受賞したおらっちが、招待されて巴里へ行き、名物のエスカルゴ・トイレの周りをぐるぐる回っていると、ペっペッと血を吐きながら、猛烈な勢いでスケッチしている、画家の佐伯祐王三氏に出くわしたのよ。3/16

 

団塊丘陵の段々に、だんだん迷い込んでしまったのだが、それをグンと引いて眺めてみると、おらっちは、かの脳味噌の内部を、さ迷い歩いているのだった。3/17

 

一致団結して難事業を成功させた3人だったが、その後の行きかたはてんでばらばらで、A男は鯨飲を、B男はC女との性交を、そしてC女は、乳児への授乳を望んでいた。3/18

 

我々は大空の上に大きく広がった1枚の絨毯に乗って、世界の果てから果てまでを放浪し続けていたが、下界を覗くためには、絨毯のいちばん端に寄って、頭を下げる必要があるので危険を伴い、すでに数名の墜落者が出ていた。3/19

 

久し振りに東京の街を歩いていて、明治座の前を通りかかったら、株主総会をやっていたので、そのままどんどん入っていったら、死んだはずのタツミ君が議長を務めていたので、とても驚いた。3/20

 

英国から公侯伯子男の爵位を持つ連中が一同に揃ったのだが、テーブルの上に、名札がなかったので、誰が誰だか、さっぱり分からなかった。3/21

 

私がプランナーを委嘱されている京の亀甲通りをぶらぶら歩いていると、私の左手が、向こうから歩いてきた人物の右手と軽く触れたので、「おや、手と手が触れましたね」と言うて立ち止まると、彼が「手と手が触れ合うも何かの縁」と言うたので、すっかり意気投合してしまったのよ。3/22

 

60年代製のおんぼろバスなのに、ほぼ垂直に切り立った倶利伽羅峠をらくらくと登っていくのには、乗客全員が吃驚仰天だった。3/23

 

一緒に歩いていた親友が、信号機の袂でしゃがみこんだので、思わず背負おうと腰を屈めたのだが、「大丈夫、大丈夫」というので止めてしまったが、それから間もなくして彼は死んでしまった。自分はあの時、どうして無理にでも彼を背負って、スチュクスの流れを渡らなかったのだろう。3/24

 

いつの間にか夜型生活のパターンになってしまったので、今年も大学の選択科目の申し込みが出来ず、余儀なく留年して、徹マン大学への通学が続くことになっちまったずら。3/25

 

「世界お料理コンテスト」で優勝したおらっちのメインメニューは、蜘蛛の糸料理だった。アコーディオンを演奏しながら、7色の色彩豊かな細い糸から、さまざまな料理が湧いて出る。夜店の綿菓子を参考にしたのである。3/26

 

国がやっている共通1次試験を受けようと思ったおらっちは、交差点の真ん中に立って、やって来た自動車を次々に停めて、「試験用紙持ってる?」と尋ねたら、みんな協力して貸してくれたのよ。3/27

 

彼女は度重なる不正を働いている男から、時々金を盗み取っていたが、自分ではそれを天罰と位置付けていたので、彼女の良心はちっとも痛まなかったのである。3/28

 

真夜中に「おとうさあん!」という呼び声がする。きっと長男の声だと思ったが、もしかすると難聴や空耳のせいかもしれないので、またの呼びかけを、じっと待っているところ。3/29

 

なんせ警察墓地なので、普通の墓地にもまして、静粛さと清和さが隅々まで行きわたっているようだったが、私は、とある著名人の墓の前に、一片の肉塊が落ちているのに気づいた。3/30

 

第3次世界大戦が沖縄で始まり、西側の世界各国から精鋭軍隊が集結してくるので、兵士たちは、なんとなく五輪気分で浮かれてしまって、各国があちこちに張った天幕を、お互いに訪問しあったりしているようだ。3/31

 

  ゴダールもケンザブローもサカモトもいないがオクムラまだまだ生きてるぜ 蝶人

 

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「夢は第二の人世である」或いは「夢は五臓六腑の疲れである」第125回

2023-06-05 11:00:50 | Weblog

 

西暦2023年如月蝶人酔生夢死

 

大学は出たけれど就職難でどこも採用してくれないので、異次元野郎お薦めの満洲国へ行こうかと思ったが、冬は北海道より寒そうなので、ずっと炬燵に潜り込んでいるのよ。2/1

 

周りを見渡したが、みな見知らぬ若者ばかりなので、がっくり消耗したが、生きていくためには仕方ないので、彼らと付き合っていくことに決めました。2/2

 

学習地図を見ていたおらっちは、もっと詳しく知りたくて、地図の中に飛び込んだのよ。2/3

 

大阪へ行くゆくつもりだったのに、キミに見とれているうちに、広大な太平洋の真ん中にやって来てしまったずら。2/4

 

シマワンちを覗いてみたら、両手にいっぱいゴミを持ったシマワンんが、ふーっと息を吹きかけると、たちまちそのゴミは、百層倍も千層倍にも膨れ上がって、部屋中をう埋め尽くしたのであった。2/5

 

おちっちは、そのお尋ね者を、大きなブリキ缶の中に隠し入れて、当局の追及をかわしてやったのよ。2/6

 

その晩、大風が吹いて大火も起こり、私が消防署から借りた小船は、大波で大揺れに揺れて、あやうく転覆しそうになったために、毎晩8時にせよと厳命されている夜の定時通報をすることができなかった。2/7

 

ようやっと入社したものの、超小規模の会社だったので、一人で何役も果たさねばならず、おらっちは企画、営業のほかに広報も兼任していたのだが、毎日のように総会屋や右翼がやって来て金をせびるので、全部社長にふって公園で遊んでいた。2/8

 

私は、毎朝総務のなんでも修理係にくっついて会社中をほっつき歩き、彼が、どんな故障も完璧に修理してのけるのを、驚嘆のまなこで見詰めて、倦むことがなかった。2/9

 

その先生は、いつでも乳牛に跨って、急患の訪問治療に駆け付けていたので、その地域の住民からは、「空飛ぶモウモウ医者」と呼ばれて、いたく尊敬されていた。2/10

 

イタリアの寒村で開催されていた、小さな映画祭の出展作品が、ことごとく駄作凡作の山なので、おらっちを含めた審査委員の全員が、会場を出て、広い野原を駈けっこしたのが一番の思い出でした。2/11

 

最前線の兵士をテェックすると。何名かが死んだり、傷ついたりしていたので、おらっちは、欠員を補充してから、大隊本部に帰還したのよ。2/12

 

慣れない商談の途中で、いきなり「これでどうですか?」と3行の数字。早くこいつを頭の中で足し算しなければならないのだが、5千万だか5億だか、50億だか、さっぱり分からないので、焦る、焦る。2/13

 

恵比寿か六本木の駅前に、またしても真っ赤なランボルギーニが停まっていて、「早く乗って」とナカノ君が急かすので、仕方なく乗り込んだが、いったい、どこへ、何しに行くのか、さっぱり分からない。2/14

 

ずーと無職だったカド君を訪ねたら、最近は「どーんな難問にも、立ちどころに対応できる、大学受験眼鏡」が爆発的にヒットしたために、億万長者になっていた。2/15

 

2月23日をキーワードに、その職業紹介男が、非常に知的なトークをするので、「こいつをスカウトしてやろう」と思って近づいたら、「トライ」と書いた看板の下に入っていったので、なんだこれはサクライ桃子の会社じゃないか、と気が付いた。2/16

 

ルンペン・プロレタリアートの若者が、口々に、おらっちに訴えかけるのだが、何を言うておるのか、さっぱり分からないずら。2/17

 

1時間単位で、世界の名所の現在を、海でん、山でん、街でん、どこでも体感できる無料のアプリができたので、大好評である。2/18

 

無伴奏チェロ組曲を、ヴァイオリンで弾くマツダ君と、無伴奏ヴァイオリン組曲を、チェロで弾くカド君は、当然のごとく、仲良し子良しだった。2/19

 

タキノ学園というところで、三ツ矢合戦を行ったところ、105名の生徒が死傷するという悲惨な結果になり、それは世界的に金属が高騰したためだという識者が現れたようだが、私には、その因果関係が、さっぱり分からへんかった。2/20

 

毎週恒例の定期練習と、年に1度のオペラ公演を、自然に合体出来たので、そのパフォーマンスは、なかなか見事なものだった。2/20

 

年金収入しかない人が、確定申告したら150万も返って来た。「あなたもやりなさいよ」と薦められるのだが、そんなうまい話が、あるのだろうか?2/21

 

この国の奥地にある、この地方の住民は、優に都人に立ち向かえるだけの気力と体力を、兼ね備えているように、思われた。2/22

 

経験はばバガンヌにちょとアル狂いのように不かっぱつなベシクふぁあん牧場になって筋スタッフをハめたがオひんLュ0なもんだいだった。2/23

 

ウクライナとシリア大地震へのカンパ資金を稼いでやろうと、カジノに挑戦したんだが、すっからかんになっちまったずら。2/24

 

その店のどこかに、「岡本太郎特製ドリンク」と注記されたチョコレートのように茶色い液体が、お猪口に入っていたので、何気なく呑み干したら、さらにその傍に「1杯100万円」と書いてあったので、驚いて逃げ出したのよ。2/25

 

モスクワの中心街で、突然数棟のビルヂングが倒壊し、住民毎、跡形もなく姿を消してしまった。2/26

 

小学生の頃から、「世界の人と仲良くしませう」と口うるさく叩きこまれたせいか、外国に行くと、朝から晩までニコニコしてばかりしていて、行くたびにぐったり疲れ果てたので、もう二度と海外へ行こうとは思わなくなったずら。2/27

 

私が、生涯の今までに閲した、すべての風景をレントゲンで透視して見せてくれたが、私には、それが自分の脳内の線虫の仕業だと、よーく分かっていた。2/28

 

1930年の世界情勢に鑑み、余はウィーンの全店舗のレイアウトを、世紀末様式から新興独逸風に一新し、台頭するイトレルとナチの意を、いち早く先験忖度的に迎えようと、図ったのであったあ。2/28

 

   絶対に大震災はやって来るそしたら皆で泣く泣く死のう 蝶人

 

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家族の肖像~親子の対話その95

2023-06-04 10:43:02 | Weblog

 

2023年2月

 

お父さん、きょう、イシハラサトミのビデオ、予約して。

分かりましたあ!

 

お父さん、きのう、イシハラサトミのビデオ、録画してくれた?

しましたよ。(朝5時から何回も電話あり)

 

お父さん、ぼくイシハラサトミのビデオ見ますよ。いま。

分かりましたあ。

 

盛りだくさんって、なに?

いっぱいある、ってことよ。

 

偶に、の英語は?

オケーショナリーかな。

タマニ、タマニ、タマニ

 

YMCA  GoGoGo!YMCA  GoGoGo! ぼく、いいましたよ!

ゆったね。

 

つもったら、電車とまっちゃうでしょう?

そうねえ、停まってしまうね。

 

ぼく、ウエハラミツキ好きになったんですお、フクモトリコの次に。

リコの次にかあ。

 

フサグは、シンキンコウソクのソクだよね?

なぬ?

塞ぐは、心筋梗塞のソクだよね?

そうか。ああ、そうだね。

 

お母さん、きょうコンスープとおいものグラタンにして。

分りましたあ。

 

なんとなくの英語は?

Somehowだよ。

 

セイザブローさん、シンゾー痛かったでしょう?

痛かったと思うよ。

 

お父さん、2千円ください。

お母さんにいいなさい。

お母さん、2千円ください。

 

ぼく令和5年好き。2023年、好きですお。

そうなんだ。

 

ぼくハレルヤの歌、好きなんですお。ハーレルヤ、ハーレルヤ、ハーレルヤ、ぼく歌いましたお。

歌ったね。

 

ぼく、パンダ好きですよ、お母さん。

そうなんだ。コウ君、パンダ見たことあるの?

ないお。

 

お母さん、口内炎が出来ましたよ。

あらまあ、こんな酷いことになって。痛いでしょう。

痛いですお。

可哀想に。お薬飲みましょうね。

ぼく、飲みますお。

 

えーとねえ、ぼくさいたま市好きですお、お母さん。

そうなんだ。

 

ウエハラミツキ、可愛いよね、お母さん。

うーーーん、可愛いというよりは……。

 

ぼくアサオカルリコです。「めんどくさいね」言いましたよ。

浅丘ルリ子がドラマでそういったの?

そうだお。

 

    水無月や自由でひらかれたインド洋 蝶人

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すべての言葉は通り過ぎてゆく第117回

2023-06-03 17:11:02 | Weblog

 

西暦2023年皐月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第416回

 

 

例によって何の挨拶もなく卯月が終わって、皐月になった。5月1日といえばメーデーだが、この節は4月にやってしまうらしい。労働者も、祭典も失せて久しい集会に、保守反動女と異次元男が同席する奇奇怪怪。吹く風が薫るはずなど、さらさらない。5/1

 

過日旭日新聞で、「起こったことはみな正しい」という狂信的、非科学的、没主体的言説への共感を、安倍蚤糞シンパの某女が表明していたが、これこそが、この国を戦争に導き、何の総括・反省もなしに新たな戦争に突き進む、愚かな民草の「根本的無思想思想」である。5/2

 

もう雪隠同然になっているが、この国から9条を取り去ったら、糞しか残らないことが、遠からず分かるだろう。5/3

 

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。5/4

 

ワーグナーの『指輪』を聴くたびに思うのだが、「ラインの黄金」の延々と続く序奏の、どの時点で、最初の旋律に切り替えるのか、指揮者も、奏者も、大変なんだろうな。5/6

 

20年前、東京工芸大で就活アドバイザーをしていた時、ある女子学生に「試験にはよく朝日新聞の天声人語が出るから読んでおくといいよ」と助言したら、「あんな過激な新聞を読んでたら、うちの父親から怒られます」と言うたので驚いたなあ。5/7

 

セル&クリーブランド管でチャイコフスキーの交響曲第6番のライブの録音を聴いていたら、第3楽章の終りでさんざん拍手をさせてから、悠々と終楽章を始めていた。なるへそ、そおゆう曲なのかもしれんなあ。5/8

 

「わたくし徴用工問題については、深く心を痛めております」と、次官会議で揉みに揉んだ政治100%の文学的科白を口走れば、その通りの言葉がメディアに踊って、ほんとに心を痛めているのかどうか?と問われることもなく、符牒のように世間にまかり通る奇天烈さよ。5/9

 

昔リーマン時代にイトウヨーカ堂と提携したワンポイントウエアの商標が使用不可になり窮地に立たされたが、「ワンポイントウエアからキーポインウエアへ」なる企画書をでっちあげて「鍵のマークのワンポイントウエア」が実現したことがあった。冗談が通じたいい時代だったなあ。5/10

 

「朝日歌壇」への短歌の投稿は、昔は6000首以上あったはずだが、この節は極端な部数減少や保守穏健ロートル揃いの選者に厭気がさしてか、2000首強くらいになったらしいが、それでも一向に吾輩の投稿が採用されないのは何でだろうなあ。5/11

 

今日は息子が大和から帰宅する日なので「見守りポッド」を見ると、なんと大船から歩いている。息子は横須賀線が遅延していると知ったので、大船で降りて歩きだしたのだ。車で迎えに行った妻が、うまく見つけられるといいのだが。5/12

 

スマホどころか「ガラ4」のケータイすら使いこなせないおらっちには、催事のキップさえ取れない、ほんとに不便で生きづらい世の中になってしまったなあ。5/13

 

まもなくウクライナが、欧米からもらった最新兵器で大攻勢をかけて、占領地を取り戻しても、ロシアは引き下がらないだろうから、哀しいことにこの血塗れの泥沼戦争は、まだまだ続くのだろう。5/14

 

日露戦争の時に米国のルーズベルトが果たした役割を、今度は中国の習近平が果たそうと狙っているようだが、やれるものならやってみな。そう簡単に問屋が卸すとは思えない。5/15

 

おらっち誰かさんと同様、「文学的な方面には」暗いので、よお分からんけど、音楽なら少し分かる。バイオリンでしかと気持ちが伝わってくるのは、チョン・キョンファとコパチンスカヤと庄司紗矢香とギドン・クレーメル。あとは朧ずら。5/16

 

舞の海が、「昨今の日本力士の甘さは、日本国憲法前文の影響だ」とする、とても元高校教師とは思えない阿呆莫迦低脳発言をしている。こんな偏狭な日本会議所属の超右翼男を、「みなさまのNHK」が相撲解説員に雇っていいのだろうか?5/17

 

その昔、戸田ツトム氏から「ササキさん、かなり煮詰まってますね」と言われて、意味がよく分からず、「オレって、そんなに中身が濃い人間じゃあないのになあ」と思ったりしていた(笑)。5/18

 

何の因果でああいう悲惨な結末に到ったのか、第三者からはさっぱり分からないが、あれほど偉大な才能の持ち主が、おそらくもう二度と、歌舞伎の舞台に立てなくなってしまったことが、無念でならない。5/19

 

計算づくで飛来したゼレンスキーの来日を、テメエのお手柄と勘違いして、おらっち民草の許しも得ないで勝手に血税をばら撒く異次元男に、つける薬などアラスカ。5/20

 

吉田秀和翁は、いつもアンコールを聴かないで、一目散にコンサート会場を後にした。その理由は、面向きはアンコールなどグリコのおまけに過ぎないというものだったが、本当は出来るだけ早く、遠い鎌倉に自宅まで帰りつきたかったのである。5/21

 

戦争廃絶どころか、ますます分断と敵対を加速させた異次元サミット。唯一の収穫は、首脳陣が広島被爆の惨劇を直接目にしたこと。下らない談合など止めていっそ終日原爆資料館と原爆ドームの見学に費やし、「はだしのゲン」をお土産に持たせたほうが、遥かに世界平和に貢献できたことだろう。5/22

 

「広島」という悲劇の地を勝手に借りて、被爆者のお面を被りながら、その悲願である「核廃絶への道」を土足で踏みにじり、勝手に「反露世界同盟の旗手」となって、反対陣営や中立国と敵対し、世界の分断を更に深める結果に到ったことを、自らの国威発揚、国際的地位の向上と勘違いしている異次元男の罪は大きい。5/23

 

君は。阿呆莫迦息子と親戚連中が公邸でらんちき忘年会をやっていると知りながら、止めもしない異次元男の統治を、まだ許しておくのか?5/24

 

自民党の連中が、自分が何もしなくても拉致問題を追及しているフリをして、得体の知れない護符のように青いリボンを胸に付けているように、日本国憲法も、目には見えない青リボンと化しているようだ。5/25 

 

「戦争放棄」とか「国民主権」とか「基本的人権」とか、その実現のためには物凄い奮闘努力を必要とする、崇高な理想満載の日本国憲法なんて、所詮わいらあ日本国民には、月とスッポン、豚に真珠くらいに身分不相応な、超高値の花だった訳じゃあね。 5/26

 

アマゾン・プレミアの映画説明から、監督の名前が抜け落ちてしまったので、大迷惑だ。新聞の映画広告でも、俳優の名前は特筆大書するくせに、監督、脚本などのスタッフ表記をやらないのは、馬鹿げている。5/27

 

メキシコ大統領が自分に批判的なジャーナリストを暗殺しているという衝撃的な事実を伝えるTBSの「報道特集」の後で始まる、日テレの史上最低の阿呆莫迦番組「満点星空レストラン」。どんな料理が出てきてもウマイ!ウマイ!と絶叫している。5/28

 

テレ朝には「AIアナウンサー花里ゆいなチャン」まで登場して、大活躍?しているようだが、政権批判すら出来ない、許されない「報道自他両方規制体制」の現状では、人間アナウンサーなど無用の存在。どんどん駆逐されてAIに置き換えられていくだろう。5/29

 

お昼のTBSが、夏の異常気象や長野の殺人事件を報道しているときに、テレ朝の「大下容子ワイド」は、いつものように教養主義的な高みに立って、迂遠なテーマで我々視聴者を訓導しようとする。豪州におけるインド人難民問題なんていったい誰が見たいと思うだろうか?5/29

 

朝日の朝刊の一面のトップが、「異次元男の息子の補佐官辞職」ではなく、「公凶放送の不祥事」であるのは、理解に苦しむ。5/30

 

朝から北朝鮮のミサイル発射で、またしてもなんちゃらアラートを出したとかで、大騒ぎしている公凶放送とファシスト政権。国民を大本営発表に馴染ませ、異次元軍事予算の支持を獲得したいのだろうが、その手は桑名の焼き蛤。民放はシラケて通常放送しているぞ。5/31

 

  79で7人の子のデ・ニーロより83で4人のアル・パチーノが凄ッ 蝶人

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なにゆえに第106回~西暦2023年皐月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2023-06-02 11:14:26 | Weblog

 

ある晴れた日に第712回

 

なにゆえに長後でおりて大和まで歩く小田急線は動いているのに

 

なにゆえに大政翼賛会に慣れていく「反体制なんか犯罪」と心得

 

なにゆえにコロナは見ザル言わザルになる毎日ぐんぐん増えているのに

 

なにゆえに改憲集会から紹介するさすが皆様の公凶放送

 

なにゆえに金がないのに毟り取る国家はわれらのサナダムシじゃよ

 

なにゆえにChatGPTなぞに依存する人の弱みにつけこむ悪魔

 

なにゆえにこのPCで文字が打てぬノートPCも壊れてしまった 

 

なにゆえに「心が痛む」と殊勝な物言いほんとに心を痛めておるのか?

 

なにゆえに不如帰は鳴かぬ鶯は朝から盛んに鳴いているのに

 

なにゆえに朝の4時から地震がある日本列島大爆発か

 

なにゆえにコロナ感染を調べない増えても知らん顔をするるために

 

なにゆえに自公維国が決めていくいずれも天下の悪法ばかり

 

なにゆえに「ほぼほぼ」と連発するそーゆーお前はボボ・ブラジルか?

 

なにゆえに「れいわ新選組」と名乗ってる令和も新選組も嫌いです

 

なにゆえに軒端に抛り上げなかったか端午の節句の菖蒲の葉

 

なにゆえに「朝日歌壇」はズル休みする他の新聞は働いてるのに

 

なにゆえに「維新」を名乗ってるダサい名前に虫唾が走る

 

なにゆえに「立憲民主」と名乗っている立憲主義をもっと貫け

 

なにゆえに「共産党」と名乗っている党首くらいは選挙で選べ

 

なにゆえに「国民党」と名乗ってる所詮は「第3自民」じゃないか

 

なにゆえに「お母さん!お母さん!」と叫んでいるお前の妻は母親ではない

なにゆえに市役所は土日に門を閉じる公共機関は勝手に休むな

 

なにゆえにウエハラミツキが出演しないコウがエンエン泣いておるぞ

 

なにゆえに同志国!に加担する非武装中立に切り替えよすぐ

 

なにゆえに見境なしに加担する反侵略戦争も戦争である

 

なにゆえに近くのコンビニより遠くのスーパー同じものでも相当安い

 

なにゆえに早くも蛍がどっと出るホトトギスらが鳴き始めたから

 

なにゆえに鈴木のヒットだけ記事にするカブスが大敗した試合で

 

なにゆえにミサイルごときに大騒ぎする北朝鮮に行き拉致交渉せよ

 

 母親が夜鍋して縫った雑巾を絵描きの息子が油絵で描く 蝶人

 

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西暦2023年皐月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2023-06-01 13:14:08 | Weblog

 

ある晴れた日に第711回

 

 

春雨やササキのマコトも哀れな奴じゃ 

 

春や春ハルジオンやヒメジオン

 

ハルジオンとヒメジョオン、ビヨウヤナギとキンシバイの違いについて述べなさい

 

猿之助よ記者会見をすぐ開き何かあったか明らかにせよ

 

わたくしをなんと言おうか「僕」ではない「俺」か「私」か「おいら」か「わし」か

 

1歳の幼なが我に微笑めば「未来」が一気に姿を現す

 

時々は胸に手を当て思い出せ真珠湾の結果としての広島長崎

 

神仏を信じてる訳ではないが窮した時は祈るほかない

 

憲法をマジメに読んだこともなくカイケンカイケンと騒いでいるよ

 

マクガフが抜け村上が超絶不調のヤクルト今季は絶対勝てへんやろう

 

9条を錦の御旗に掲げつつ敵基地深く攻め込む倭賊軍

 

大谷がどうのこうのと言う前に天使も見捨てる投壊エンゼルス

 

プールには塩素がたっぷり含まれる安心安全とはけっして言えない

 

「はよ死ね」と国から言われているようだデジタルについていけないわたし

 

G7てんで興味はないけれど猿之助ならなんでも知りたい

 

79で7人目の子をなせるロバート・デ・ニーロ8人目は止せ

 

アルミンの息子のフィリップが振る「フィガロ」金切り声でスザンナ喚く

 

その赤が世界で一番赤かった息子が贈りしカーネーションの

 

ヒガさんが上手にケアしてくれたのでコウの虫歯の修理が出来た

 

その昔「昭和の世阿弥」が出入りした銕仙会で「現音」を聴く現代音楽

 

疲れきって熟睡している妻君の枕を取って毛布取り敷布団まで取り去るコウ君

 

軒下のツバメが赤ちゃんを産んだのでバンザイしている八百屋のおかみ

 

同盟や同志国から身を引いて遠ざかり空の上から世界を見たい渡す視点はないのか

 

政治家の全部が女性でもいいけれど自公維国の所属は困る

 

モーツァルトの「フィガロの結婚」を振るときのカール・ベームのテンポの確かさ

 

月未見月はや過ぎたりと嘆きしが月末日ありて安堵す 

 

  中小の会社に勤め「非正規」と呼ばれる人が国を支える 蝶人

 

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