あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

李箱著・斎藤真理子訳「翼」を読んで

2023-12-16 14:56:05 | Weblog

李箱著・斎藤真理子訳「翼」を読んで

 

照る日曇る日 第1995回

 

作者の李箱(1910-1937)は日帝植民地時代の韓国の前衛詩人、小説家です。

 

27歳で夭折したけれど、現在の韓国で圧倒的な声望を博していると誰かがいうのんで読んでみましたが、どうにこうにもでした。まあ偶にはこーゆーこともあらあな。

 

ソウル、東京をまたにかけて活躍した李箱(妙な名前だ)の小説は、芥川龍之介など日本の作家にも影響を与えたというのですが、どこをどんなふうに?と聞かれても私には答えられまへんて。

 

       盲目のピアニストなら辻井より梯が上だとひそかに思う 蝶人

 

 

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「私たちみんながサンタクロースなのよ」~トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳・山本容子銅版画「あるクリスマス」を読んで

2023-12-15 13:13:51 | Weblog

「私たちみんながサンタクロースなのよ」~トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳・山本容子銅版画「あるクリスマス」

を読んで

 

照る日曇る日 第1994回

 

6歳の少年バディーが、父に呼ばれてアリゾナの田舎からしぶしぶ都会のニューオリンズに行く。

 

そして、クリスマスの贈り物をそれまで信じていたサンタロースではなく、父がモミの木の下に置くのを目撃して、激しく幻滅して家に戻る。

 

すると60歳を越しているスックおばあさん、(彼らは遠縁のいとこ)と犬のクイーニーが、「主は、みんなにサンタクロースの仕事を、少しずつお分けになっているのよ。私たちみんなが、サンタクロースなのよ」といって慰めてくれるという、作者が生涯の終りに近い1982年に発表した、とてもほろにがい人世物語である。

 

主人公バディーは本書では6歳、1956年の「クリスマスの思い出」では7歳になっているが、これは「少年の成熟と喪失」という主題と道行、そして作品の制作年代から考えて、無視してもいいだろう。

 

訳者の村上春樹の見解とは違って、私は本作はイノセンス賛歌の前作よりも数等優れた作品だと思うのである。

 

余談ながら本書では、大金持ちの年増女のジゴロの父親が、息子に牡蠣をご馳走してやるシーンがあるが、私は最後にパリに行ったときに、名物の牡蠣料理をご馳走になって猛烈に食あたりし、ホテルのトイレにしがみついて1週間を過ごした、みじめな日々を思い出した。

 

      とりあえず安倍派以外ジミン以外にしたい次の内閣 蝶人

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トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳・山本容子銅版画「クリスマスの思い出」 を読んで

2023-12-14 11:50:12 | Weblog

 

照る日曇る日 第1993回

 

7歳の少年パディーと60歳を越しているおばあさん、(彼らは遠縁のいとこ!)と犬のクイーニーの3人が過ごした、さいごのクリスマスを淡々と描く感動的な物語。

 

3人が雪深い山奥に行って巨大なクリスマスツリーを伐採して家まで運ぶところを読みながら、私も祖父のために大きな立派な躑躅の木を深い谷間で切り取って必死で山頂まで引っ張り上げたのだが、あまりの重さについに手放してしまった悔しさを思い出した。

 

あの躑躅は、それからどうなったんだろう?

 

7億ドルをどう使うかと悩んでる大谷さんのお金ですけど 蝶人

 

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「ただごと歌」が「ただごと」を超える時~奥村晃作歌集「蜘蛛の歌」を読んで 

2023-12-13 11:48:52 | Weblog

 

照る日曇る日 第1992回

 

私の朝は敬愛する歌人、奥村晃作のXツイッターを見ることから始まる。

 

そこには「おはようございます!」の挨拶とともに始まる「古今集」と「新古今」の作品が毎朝1首ずつ取り上げられ、それぞれに簡にして要を得た独自の解釈が施されている。今朝は慈円と紀貫之だ。私はこのコーナーで2つの大事な歌集の勉強をさせて頂いているのである。

 

次は来る朝毎の「目覚めの短歌」。ここでは歌人の出来立てのほやほやの新作をいち早く鑑賞することができる。今回の「蜘蛛の歌」に収められた作品の大半が、かつてこのコーナーに登場した原案から誕生しているのである。

 

それから本日の外出レポートだ。氏は平日の大半は各所で短歌教室を開かれているので、東武東上線赤塚駅からお茶の水や市川などの向かう歌人の行動の軌跡を写真付きで追うことができる。

 

その他、毎日のように出版される新作歌集の丁寧な紹介や、故郷飯田への帰郷報告、歌人の趣味である学士会館学士会囲碁会での戦績報告、自作をオープンAIさんに批評させるという前衛的な取り組みなど、いかにこの歌人が労苦に満ちた晩年の日々を命懸けで生きているかを我々は逐一知って驚き、感嘆すると共に、どうかいつまでも頑張ってほしいと限りなきエールを送らずにはいられない。

 

そんな八十七翁の濃すぎる日々から誕生したのが、最新19歌集にして自称最終歌集「蜘蛛の歌」である。

 

精選された353首の歌を繰り返し読んでいると、Xツイッターで見た通り、この老歌人が、日々の暮らしを全力で生きていること、そして、目の前にあるほんの些細な事柄にも、遠く世界の果ての果てで起こっている大事件にも、同じように旺盛な好奇心を発揮し、目を凝らしてじっと観察する森羅万象から次々に余人を以て代え難い貴重な「発見」をなし、それらその都度見事な歌に詠んでいることに気づいて、いたく感動させられる。

 

さて例歌だが、わたくしは俄かに天邪鬼精神を発揮して、恐らく誰も引かないだろう、しかしただごと歌の歌の神髄を突く「白い舌状花」というタイトルがついた4首を紹介しよう。

 

 管状花の巡りに白い舌状花あるのがヒメムカシヨモギと知る

 

 管状花の巡りに白い舌状花殆ど無いそれがオオアレチノギクとぞ知る

 

 管状花咲けばどちらも白い花ヒメムカシヨモギもオオアレチノギクも

 

 ヒマワリのお皿の部分が管状花、巡りの黄色い花が舌状花

 

最後の歌が懇切丁寧なる説明になっているのが微笑ましいが、(Xツイッターでは多数の写真でこのささやかな発見を裏付けていた(私ら夫婦は、昨日本書とスマホを持って近所の原っぱを歩きながら、この歌のリアルを実地で学んだのだった。

 

奥村短歌の代表作を振り返ると、どの作品も「単なる発見やただごと」であるはずの歌が、ある境界線を超えると、ある種の眩暈を伴って、一瞬にして「ただごとならぬ、ただならぬ世界」へと変容していくことが分かる。

 

ここがロドスだ。ここで奥村は跳んで、オクムラに転生するのである!

 

運転手は、なぜ一方向だけを熟視しているのか? 満員電車の中のリーマンは、なぜ豚にも劣る哀れな存在なのか? 世間では軽蔑されている犬猫は、なぜ人間よりも卓越した素晴らしい存在なのか? ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの違いをどこまでも闡明し続けてやまないこの厳粛なる精神とは何なのか?

 

謎は謎を呼んで、あしたのXツイッターに続いていくのだった。

 

    ウクライナ、ガザ、ジミン、オスプレイ 大谷さんに夢中な理由 蝶人

 

 

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西暦2023年師走蝶人映画劇場その2

2023-12-12 13:48:59 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3456~60

 

1)ビル・コンドン監督の「グッド・ライアー 偽りのゲーム」

ヘレン・ミレンをだましたはずの男が最後にドンデン返しを喰らう2019年のサスペンス映画。キレ味よし。

 

2)リュック・ベッソン監督の「ANNA」

2019年のスパイアクション映画。KGBとCIAの二重スパイになったヒロインがなんとかきゃんとか危機一髪を逃れるところをベッソンが楽しそうに描く。

 

3)庵野秀明監督の「ラブ&ポップ」

1998年に村上龍の原作を映画化。当時はやっていた援交で高価な指輪を買いたい阿呆莫迦ルーズソクス女子の一日を手持ちハンデイカメラで描く。自転車に乗る女子高生の股倉を狙う阿呆莫迦監督ずら。

 

4)ローラン・ジャウイ監督の「アルベール・カミュ」

2010年の自伝映画。自動車事故での早世が惜しまれる。

 

5)ジェームズ・フォーリー監督の「摩天楼を夢みて」

アル・パチーノ、ジャック・レモン、エド・ハリス、アラン・アーキン、ケビン・スペーシーらが綺羅微視のごとく総出演するしがない1992年の保険屋物語。余計な一言が命取りになるずら。

 

      ヘプバーンが「ローマです」と答えしとき号泣せりきヘラルド試写室 蝶人

 

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雪ノ下の横大路にて

2023-12-11 13:48:01 | Weblog

 

鎌倉ちょっと不思議な物語第453回 

 

横大路というのは鶴岡八幡宮の前を寿福寺から宝戒寺までの東西に走っている鎌倉時代の基幹道路でした。

 

横大路を通るたびに思い出すのは、「霜月騒動」です。1285年弘安8年11月17日の昼下がり、幕府の名門御家人で最有力者であった安達泰盛は、おそらく鉄ノ井あたりで待ち伏せしていた内管領、平頼綱の武装兵によって暗殺され、これを手始めとしてなんと一族500人が皆殺しにされてしまいました。まるで悪辣非道なイスラエル軍みたいに。

 

得宗専制体制を確立した頼綱の恐怖政治は、「平禅門の乱」で、この卑劣な極悪人が、キシダみたいに優柔不断な執権貞時によって成敗されるまで、なんと7年間も続いたのでした。

 

横大路には印象的な建物がいくつかありますが、そのひとつは現在のメーカーズシャツ鎌倉の前にあった星野写真館(腰越にあるやはり古い同名の写真館とは違う」です。

閉店してからもう20年近くになるが、その古色蒼然とした建物は、いかにも鎌倉らしい文化遺産です。

 

もう1軒は、やはりそのあと閉店した不思議な雑貨ショップ「sous la neige」。どんなものを売っていたのか分からないが、ともかくそのネーミングが洒落ていて気にいっていた。

 

最後は「sous la neige」の真向かいにある香取草之介という方の草深い邸宅とその門札。お会いしことはないが、なんとも鎌倉らしいお名前ではないか。

 

わけもなくその名に惹かれる屋敷なり雪ノ下なる香取草之介邸 蝶人

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井上光貞監訳「日本書紀上」を読んで

2023-12-10 10:03:16 | Weblog

 

照る日曇る日 第1991回

 

「古事記」は何度か読んだことがあるが、ヤマト政権の正式歴史書である「日本書紀」はこの年になっても未読だったので、もちろん現代語訳ではあるが夜な夜なちらほら読んでみると意外に面白かった。

 

上巻では巻1&2の神代記から始まって巻3の「神武記」、巻5「崇神記」から巻9「神功皇后記」、巻10「応神記」、巻11「仁徳記」、巻14「雄略記」を経て巻16の「武烈記」までを収録している。

 

天地開闢、イザナギ、イザナミ2尊の国生み、神生み、天照大神、月神、素戔嗚尊の誕生、天照大神の岩屋隠れと出現、素戔嗚尊の出雲下りと八岐の大蛇退治、海幸山幸の物語などのモノガタリ的な部分は、おおむね「古事記」上巻と対応しているが、巻5「崇神記」から巻16の「武烈記」に至る各天皇統治下の帝紀・旧辞的な政治外交記述部分は、「日本書紀」の方が充実しているといえそうだ。

 

また「日本書紀」ではイザナギ、イザナミ、海幸山幸の物語などのカタリの別バージョンが多少の反復を恐れず多数収録されており、それらは恐らく膨大な漢籍・仏典をはじめ、中国大陸、満蒙・朝鮮半島を含めた東・北アジア、古代の南島や国内各地の語り伝えの残滓なのだろうが、それらを丁寧に味読すると古代の農民や漁民と気脈が通じたような気がして、どこか心躍るものがある。

 

井上選手の解説によると、景光から仲哀天皇までの記述は実際の歴史的事実や記録に基づかないまったくの創作箇所らしいが、そもそも「日本書紀」の天皇記自体が迷妄と潤色の産物なのだから、あまり目くじらをたてず、それこそ昭和天皇張りに「文学的に」楽しみたいものである。

 

  真っ暗なこの世の中をただ一人明るくしている大谷翔平 蝶人

 

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十二所神社のバス停にて

2023-12-09 13:07:22 | Weblog

 

鎌倉ちょっと不思議な物語第452回 

 

ふだん鎌倉駅までは、およそ15分かかる京急バスに乗っているのだが、昨日のように道路が込むと、待てども待てども、なかなか定時にやってこない時がある。

 

そんな時、村人たちはバス停には生憎ベンチがないので、道路脇のコンクリートの端っこに腰かけて、バスがやってくるのをのんびりと待つことになる。

 

今から随分と昔のことになるが、この場所に座っていた日本画家の小泉順作さんやボストン大学のロゴが入ったトレーナーを着ていた近所の若い女性、私の妻を見ると「奥さん、いい顔してるねえ」と褒めてくれた皺くちゃの御爺さんも、とっくの昔に泉下の人になってしまった。

 

だから、そこが不吉な場所というのではないけれど、私はどんなにバスがやってこない時も、あそこには腰を下ろさないように、それとなく気を遣っている。

 

ようだ。

 

      真珠湾を騙し討ちとはお釈迦様でも知らぬ反米師走の八日 蝶人

 

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西暦2023年師走蝶人映画劇場その1

2023-12-08 14:02:47 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3451~55

 

1)ロン・スカルペロ監督の「ロンドン・バーニング」

2019年の英国映画で倫敦警察ぐるみの汚職犯罪を描く。

 

2)ヴァンニャ・ダルカンタラ監督の「KOKORO」

日本の自殺の名所に住む元警察官の國村隼という不思議なメンターの元に期せずして集まった弟を亡くしたイザベル・カレや不幸な人たちが織りなす心のドラマ。

2017年のいい映画です。共演は安藤政信、門脇麦など。

 

3)君塚良一監督の「グッドモーニングショー」

阿呆莫迦フジテレビがワイドショーの存在価値を偉そうに顕彰する2016年の阿呆莫迦映画。

 

4)イ・ハン監督の「無垢なる証人」

2020年の韓国映画。殺人現場を見た自閉症の少女が真実を証言することによって裁判結果はメデタク逆転するが、本当に証言能力があるかどうかはいちがいに言えないだろう。

 

5)エマニュエル・ベンビー総指揮の「ベルリン、アイラブユー」

2019年のベルリンを舞台にしたオムニバス形式の多民族群集劇。作品ごとに演出は変わるが、全篇にみなぎる前向きなベルリン賛歌にうたれる。政治的理由でアイ・ウエイウエイの作品がカットされたのは残念だ。

 

「怪物を殲滅する」とヒトラーがいいし言葉をユダヤ人がいう 蝶人

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宇田川悟著「パリの下ジャズは流れる」を読んで

2023-12-07 10:33:36 | Weblog

 

照る日曇る日 第1990回

 

1980年代から20世紀末までおよそ20年間西欧芸術の都パリに滞在した著者が、その貴重な体験と該博な知見を存分に発揮して、アメリカならぬフランスにおけるジャズの歴史とその変遷を、なんとまあ610頁の長きにわたって語りつくした刺激的な書物である。

 

しかしながら、クラシックなら少しは耳にしたが、まるっきりジャズ音痴の私は、文中綺羅星のごとく点滅するジョセフィン・ベーカー、デューク・エリントン、マイルス・デイヴィス、ルイ・アームストロング、イヴ・モンタン、エデイット・ピアフ、ミシェル・ルグラン、ゲンスブールくらいの名前は知っていたものの、彼らの音楽や、彼らが米仏両国でどのような活動をしていたのかについては甚だしく無知であり、本書で詳細に触れられているジャンゴ・ラインハルトの功績にいたっては何も知らなかったので、まるで小学生が音大の教室に迷い込んだような思いで、本書からパリとパリジャンとフランス的ジャズについての多くを伝授されたような次第である。

 

ジャズやその周辺の音楽だけではない、著者はフレンチジャズの本質を追求するだけではなく、その周辺にうごめいていたドビュッシー、ラベル、「五人組」、ストラヴィンスキー、とりわけエリック・サティなどのクラシックの作曲家たち、コクトー、ボリス・ヴィアンなどの森羅万象万能型プロデューサー、アポリネール、プルースト、ピカソ、ピカビア、ミシュル・レリス、サルトル、ボーヴォワールなどの作家&芸術家の動静を仔細にレポートするのである。

 

また永井荷風、大杉栄、林芙美子、宮澤賢治、武満徹、岡本太郎、薩摩次郎八、美輪明宏、大江健三郎などの日本人とパリとの関わりについても鋭い洞察を示し、パリの芸術と文化に大きく貢献したサン・ジェルマン・デ・プレの3つのカフェや有名なジャズクラブの盛衰、さらにはルイ・マルの「死刑台のエレベーター」以降ジャズと深い結びつきをもつようになったヌーヴェルヴァーグの映画世界についても独自インタビューを含めた興味深い記録と逸話を書き残している。

 

しかも、これらの記述が頭でっかちで空疎な観念論から遠く離れて、自らの目と耳と手足を駆使して体得した、切れば血が出るような生き生きした音楽人生ものがたり、永遠の巴里青春賛歌と化している点が、まことに素晴らしいと思うのである。

 

    ちょっと来いとコジュケイに呼ばれて来てみればジャズの花咲くチュイルリー公園 蝶人

 

 

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宮尾節子詩集「女に聞け」を読んで

2023-12-06 10:57:42 | Weblog

照る日曇る日 第1989回

 

帯の惹句に「血と乳と涙をうたう!」とあったが、私としてはこれに「怒りを以て」という一節を付け加えたい。

 

けんぽうきゅうじょうに、ゆびいっぽん

おとこが、ふれるな。やかましい!

平和のことは、女に聞け。(「女に聞け」より最終節を引用)

 

むかし「女性は太陽であった!」とのたもうた偉大な女性があり、近くは「なにものにも安易に寄りかかるな!」と警告された凛呼たる女性があったが、現代を生きる詩人宮尾節子もまた、それらの偉大な系譜を引き継ぎ、暗黒世界にあって母なる太陽のように輝きわたる警世の預言者である。

 

しかしそれはのほんの一面であって、迷えるへなちょこ男子の私としては、ある日怒れるアマゾネスが、母と子のつながりを、激しいソプラノではなく、柔らかなアルトでそおっと口ずさんだ「愛が残る」のような繊細なつぶやきのほうが、長く深く心に響くのである。

 

 

苦労して

子を育てるとき

苦労して

愛も育てた

 

(中略)

 

子が離れても

愛は残る

花のあとに

土が残るように(「愛が残る」より)

 

「お父さんアホ笑いしたら」と聞かれたら「ハシモトカンナに怒られるよ」 蝶人

 

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アン・グットマン文・ゲオルグ・ハレンスレーベン絵・石津ちひろ訳「リサとガスパールおたんじょうびおめでとう」を読んで

2023-12-05 10:16:42 | Weblog

 

照る日曇る日 第1988回

 

今日はリサとガスパールのおねえちゃんのビクトリアのお誕生日です。

 

たくさんのお客さんがやってくるというので、ふたりはあれこれいっしょうけんめいにお手伝いするのですが、失敗ばかり。

 

おしいしいケーキをつくろうとがんばったのですが、材料のチョコを全部食べたり、ふくらましこを入れないまま焼いてしまったり。

 

とうとう出来上がったケーキは真っ黒こげ。でも大丈夫、パパがおいしいケーキを買ってきてくれました。とさ。

 

         13日の金曜日に溝穴に落ちた車の鍵取り戻すまで 蝶人

 

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夢は第2の人世である 第131回

2023-12-04 09:47:43 | Weblog

西暦2023年葉月蝶人酔生夢死夢百夜

 

 

亡くなったケータイが、どこかでぶつぶつ言うておるよおだ。8/1

 

むかし椎名誠が、「逗子のWWW店のカジュアルウエアは、なかなか面白いよ」と、ビーパル誌かなんかでで語っていたのを思い出して、行ってみたのだが、そんな店は跡形もなかったずら。8/2

 

さる高名な哲学者が、私の詩集の感想文を書いてくれたのだが、超難解で、しかも3冊の超難解な哲学書に拠っての書き下ろしなので、おそらく、書いた本人にしか理解できないと思われた。8/3

 

日中米露、そしてコスタリカからやって来た5人の若者が開発した、超半導体AIなる最新式の機械が、全世界からの反響を呼んでいるが、その中身は、杳として深い謎につつまれている。8/4

 

寝苦しい夜を輾転反側していると、いつのまにか自分は漱石もどきになって、次のような歌が転がり出てきた。「我もまた剥犬の如くうろつきぬ東京大阪巴里倫敦」。8/5

 

「この風景を前にして、どういう風に写真を撮ればいいのか」と聞かれたので、「1枚はアジア風に、もう1枚はアフリカ風に撮り給え」と助言したのよ。8/6

 

今回の総選挙に臨む、わが党の方針を聞かれたので、「前回のしかつめ路線をやめて、ワハハ本舗で行くつもりだ」と、即答したのだが、果たしてその真意を分ってくれたか否か、あまり自信はない。8/7

 

昔の言葉でいうと、女工さんたちが、大勢行き来している、洒落た小さな町だったが、私は、どうしたら彼女たちに気に入られるのか、いくら考えても、そのやり方を思いつかなかった。8/8

 

アラン大使館で発信しているおらっちのブログが大好きです、とジョージが言うので、現実世界だけではなく、冥界の住人にも読んでもらえるように、地下通信を開始したのよ。8/9

 

「私のグループは何グループ?」と聞かれたので、「スウエンソンの白鳥グループだよ」、と返事したが、相手はそれっきりうんともすんとも言わないので、ほんとにスウエンソンの白鳥グループなのか、心配になってきた。8/10

 

ツァラトゥストラのおらっちは、なお多くのことどもを語ろうとしたのだが、突然語るべき中身がなにもないことに気づいたので、それからは大いなる沈黙期に入ったのよ。8/11

 

おらっちは、たった一人の孤高の老テロリスト、および10年の若手テロリストをば、あんじょう大事にせんといかん、と思ったずら。8/12

 

元騎兵隊員の俺は、キヘイタイについて知るために電話をかけるが、誰からも返事がないので、奇兵隊に電話すると、こちらのほうは、速やかに返事があった。8/13

 

この鉄道会社では始発列車を待つ乗客のために、夜中から翌朝まで読書室を開放し、湯茶のサービスから簡易ベッドまで据え付けてあったが、なんといっても嬉しかったのは書架に余の詩集が並んでいることだった。8/14

 

会社を抜け出して、赤電話がやけに目立つ田舎町をほっつき歩いていたのだが、やがてそれにも飽きて、赤電話で「夕方までには戻るから」と、会社に電話したのよ。8/15

 

おらっちが病院の中で夕涼みをしていたら、タンアミなんとかに似たおばハンが、おらっちの預金通帳を持っていこうとしたので、「こらあ、なにしてけつかんねん!」と大声で抗議した。8/16

 

戦前戦中から、映画雑誌で映画の感想文を書いていた私だったが、敗戦直後からは進駐軍による検閲をかいくぐって、日米安保条約は良くない、という趣旨のコラムを書いている。誰も読んでいないようだ。8/17

 

「お父さん、ビデオ撮って」と、度々息子が電話するので、おらっちは、時間の海に浮かんでいる、9時30分と5時15分の2つの表示板をつかもうと、必死で平泳ぎしているのだが、波が荒くて、なかなか辿りつけない。8/18

 

  • Oオリ氏は、どうやらおらっちへの生前贈与を考えていたらしいが、結局はそれを断念して、軽井沢で静養しているらしい。8/19

 

ブルックナーが怒涛のブルックナー進行を続けている間も、超満員の地下鉄に乗り込もうとする乗客の中には、母から大層世話になった多くの人たちがいたのだった。8/20

 

私に麻酔をすると、正しい日本人、正しくない日本人、変わらない日本人、時々変わる日本人、やたらと変わる日本人、日本人じゃない日本人、のどれかに即座に転位してしまうので、その旨あらかじめ医者にいうておかんけりゃならん。8/21

 

「女性ナンバーワン!」と評判の女史の論文を読ませてもらったが、別段どうということもないので、なんでナンバーワンなのかさっぱり分らんかったずら。8/22

 

「やっぱ寄る年波には敵わん、俺の最後の勝負は大失敗に終わった!」と、ナベサンはZ世代が行き来する賑やかな竹下通りで大いに嘆いたが、所詮は後の祭りだった。8/23

 

1万1千発の花火とまつがえて、1万1千発の核ミサイルを撃ってしまったので、その男は急いで下宿に帰って、4畳半の押し入れで頭を抱え、誰かにペンペンしてもらうべく、お尻をぐっと突き出していた。8/24

 

だんだん蒙録して、何がホントか分らなくなってきたので、本当のことだけを書き綴った真実の本、全10巻をつくって、国立国会図書館に納品したが、いったい誰が読むのだろう。8/25

 

SNSの記述については「趣味」と「実益」と「その他」の3つのジャンルに分けて保存しておこうと思うのだが、じっさいには「その他」ばっかりに入れる羽目になってしまう。8/26

 

過激音楽が、香りの黄金公園で、ひとしきりシブヤシブヤと鳴り響いていた。8/27

 

「すべては形象破壊の瞬間にかかっているのであり、タダのダダではありえない」と、狂い咲きサンダーバードが、縷々教えてくれた。8/28

 

ともかくねえ、目の前に銃があると、撃ってみたくなるので、そんときもすぐに撃ってみたのよ。8/29

 

今朝、白内障の手術をするはずの眼医者へ行ったのだが、どこかへ引っ越したとみえて、影も形もなかった。8/30

 

アメリカにいる池田ノブオのオレは3枚の写真を撮った。一枚は先住民がハンマーで鉱石をぶち割っているやつ、もう1枚はアリゾナの大平原に沈む夕陽の写真なのだが、3枚目のわが人世最高の傑作が一番素晴らしい奴がどうしても思い出せないので焦り狂う。8/31

 


      一日で150万人殺してんげり明日はなんにん殺したろか 蝶人

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すべての言葉は通り過ぎてゆく第123回

2023-12-03 14:36:00 | Weblog

すべての言葉は通り過ぎてゆく第123回

 

2023年11月

 

林真理子は、日大理事長としてなかなかいい仕事をしているな、と遠くから思っていたのだが、肝心要の体育学部は、副学長に丸投げノーチエック&ノーコントロールで、実際の仕事なんて、なーーんもしてなかったのね。11/1

 

民草から見放された指導者ほど、哀れなものはない。どつぼに嵌ってあがきにあがく異次元男の末路は、悲惨だ。11/2

 

朝、図書館へ行く途中、半袖に半ズボンといういでたちの観光客も見かけました。もはや与党からも見放された我らが「減税メガネ」は日本から逃亡脱出したそうだが、もう帰って来るな。異次元男が去ってせいせいした今日の楽しみは、阪神オリック戦だな。11/3

 

読むべき書物は、どんどん増加し、読める時間は、どんどん飛び去っていく。はてさて、どうしたものかいな。11/4

 

事実私が自閉症の長男と共にゆったりと暮らしている限り、たとえ全世界が崩壊しようとも、浮世離れしたかけがえのないしあわせを享受することが出来ると思うのである。11/5

 

阪神、優勝おめでとう。しかし「38年ぶりでたった2度目」とは、あまりにもレア過ぎる。なんか疫病神の万国博を招き入れた大阪維新と共通するような、偏頗で構造的な欠陥のあるチームなんだろうな。11/6

 

性的指向、性自認、性同一性、LGBTQ、AⅩQ、ルッキズム……次々にいろいろ出てきて、頭の中がクラクラするなあ。11/7

 

世界のオーケストラの指揮者の世代交代が急激に進行しているようだが、日本人はなんで一流どころのシェフに採用されないんだろう。小澤、佐渡、沖澤以降ベルリンフィルに招かれることもないようだし。11/8

 

驚いた。「税の増収分はもう使い果たして、所得減税分は借金でまかなうしかない」と、鈴木選手が白状した。異次元男の異次元ぶりは異常だ。11/9

 

相次ぐ不祥事で完全にレームダッグと化した「適材適所」の異次元男内閣。あとはいつ自滅するか、だね。11/10

 

最長老の選者が「我が家の生活綴り方」みたいな下手糞な歌をやたら称揚して採歌するようになってから、朝日歌壇ぜんたいの品質が急速に劣化し、今日の衰退を迎えるようになった。11/11

 

殺しても、殺しても、なお飽き足らず、敵と見做した人間を殺し続ける、そんなみずからの恐ろしさに気がついて、思わず身震いしたりしないのだろうか?11/12

 

では問題です。次の3人の有名人が発表した3つの四文字熟語のうち、もっとも知性と独創性が感じられるものを選びなさい。

1)盤上没我(藤井八冠)

2)気魄一閃(大関豊昇龍)

3)一意専心(岸田首相)11/13

 

要するに、権力のおこぼれにあずかって少しでもいい思いをしたい。だから自民党に入って日本会議の思想教育を受け、統一教会に選挙を助けてもらって、陣傘の一員となり、何年も辛抱すれば年功序列で政務官、副大臣、大臣にもなれるかもしれない。そおゆう手合いのそおゆう政党。11/14

 

大震災の折には町内会が自衛団となり、自衛団が外国人やなにやら怪しそうな人物を見境なしに嬲り殺した。よってげんざいのわが町内会の面々を一人ひとり見つめていると、いったん事あらば、町内会長の一言あれば躊躇なくやってのけそうで、おお怖。11/15

 

たまたま鶴岡八幡宮を歩いていたら、華やかな七五三の着物をきて、手には千歳飴を持った愛らしい女の子が両親とはぐれて、それでも泣いたりしないで、よその親御さんの問いかけにはきはき返事していた。早速警備員に注進に及んだが、あれからどうしたろう。11/16

 

大谷選手のМVPおめでとう! 安倍1強、藤井1強につづく大谷1強? それにしても大谷一人のギャラが、日本プロ野球球団の選手年俸を遥かに上回るとは凄まじい噺だ。11/17

 

イスラエルの狙いは、彼ら自身が宣言しているようにハマスを殲滅し、ガザを占領下に置くこと。そのためには全世界から悪魔!ジェノサイド!と非難されようが譬え重病人赤児女子供といえども皆殺しにする。この理路整然たる悪党に天罰を下すのは神しかいない。11/18

 

池田大作の死は、創価学会と公明党の死であろう、彼らは、もはや自民党の補完物以外の役割を完全に喪失してしまった。11/19

 

2021年5月26日にサントリーホールで行われた広上淳一指揮N響コンサートの録画をみていたら、客席がガラガラだった。この楽団の定期会員は昔から、お茶やお花やお習字と同じように「教養としてのクラシック音楽」を身につけようとする旧中産階級の子女が多いから、広上の現代音楽なんかパスするんだろう。11/20

 

パレスチナ人を皆殺しにしても人質を取り返そうとするネタニヤフ首相と、北朝鮮に拉致された人質に対して、胸に青いリボンをつけるのみでなーんもしない異次元男。11/21

 

宝塚のなんたら組のしごきが問題になっているが、これは戦前から我が国のあらゆる学校、企業にも共通する上下支配構造の問題で、その源泉はもちろん人間の自由を厳格な規則で縛って強制的に集団行動に駆り立てる軍隊組織そのものにある。11/22

 

たった4日の休戦でもハマスがずたずたナマスにされるよりはまし。イスラエル、ハマスに積極的に働きかけるカタールは見上げたものだが、何百年も外相を務めて外交に強いはずの異次元男は、なんでこういう意義ある仕事に手が出ないのだろう。11/23

 

朝からテレビで「どうぞ、どうぞ」とうるさいのでなにかと思って覗いてみたら「オーバードーズ、オーバードーズ」と騒いでいる。どうしてこいつらは「薬物の過剰摂取」という立派な日本語を使わないのだろう。11/24

 

勝てばうれしそうに笑うし、負けると死ぬほど悔しがる。熱海富士って名前もいいけど、素人っぽくていいね。玄人ずれした他の相取りと全然違う。今場所なんとかして優勝させたいものだ。11/25

 

戦闘をやめ、人質を交換し、補給を行い、生きてあることの大切さを改めて確認すれば、いかにジェノサイドが残忍かつ非人間的な行為であるかが、白日の元に晒されるだろう。このまま停戦せよ、イスラエル。11/26

 

父はあそこ、母はあそこ、祖父母はあそこで死んだなあ、と思いながら死点を印して遠くから眺めてみると、いかにもこの世は霊界そのものであるなあ、と腑に落ちた。11/27

 

この頃、いや昔から、自分が作った詩を人前で、時には入場料を取ったり、楽隊の伴奏をつけたりして人前で朗読するのがはやっているそうだが、自分は、んなこと恥ずかしくて到底できそうにない。詩人って、みな恥知らずなんだなあ。11/28

 

反対とかちょっと拗ねたり文句をいうたりはするのだが、結局自公の補正予算案に賛成してしまう維新と国民党。与党のイヌ以外の存在理由なんて、これっポチちもありはせんのだ。11/29

 

国内のみならず世界中からそっぽを向かれている金食い虫の大阪万博。これからは言いだしっぺの維新にすべてを任せて、国も国民も「おり」たらどうか。11/30

 

     「北はダメ南に行け!」と強制し行けばすぐさま爆撃するなり 蝶人

 

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なにゆえに第112回~西暦2023年霜月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2023-12-02 10:39:41 | Weblog

 

ある晴れた日に第718回

 

なにゆえにオーバードーズとけむに巻く薬物過剰摂取といえばすむのに

 

なにゆえに徒党を組めば殺せるか一人だけでは殺せないのに

 

なにゆえにアウシュビッツを思い出すバスタブの垢をゴシゴシやりつつ

 

なにゆえに熊を見れば撃ち殺す熊には熊の言い分がある

 

なにゆえに異次元男は海外へ逃げ出すニッポン国にはいたたまれないずら

 

なにゆえにガザをアウシュビッツにしてしまう反面教師にしかと学んだ

 

なにゆえに気軽に足を運べないあまたのライブ、展覧会

 

なにゆえに連日連夜殺し合う敵なき世界に仲間と生きたい

 

なにゆえに1万人を皆殺しもういいだろう1400人のイスラエル

 

なにゆえに飲まず喰わずの子どもを殺す世界の子どもがお前を憎む

 

なにゆえに飲まず喰わずの母親を殺す世界の母がお前を憎む

 

なにゆえに1日4時間の休戦協定そんなんへのつっぱりでっせ

 

なにゆえにハマス殲滅を叫んでるユダヤ殲滅のヒトラーみたいに

 

なにゆえに病院の赤ちゃんを爆撃する民族殲滅を狙っているから

 

なにゆえにこんな猫背になっちまった斜に構えて生きてきたので

 

なにゆえに近所の人が死んでいく幸いなるかな戦死に非ず

 

なにゆえにインバウンドとカッコつける外人観光客でいいじゃんか

 

なにゆえに病院に戦車が突入するお前の国でもそうしているのか

 

なにゆえに阿呆莫迦短歌になっちまう格調高い詩を目指したのに

 

なにゆえに池田大作は死んぢまった平和主義をどこかで失くした

 

なにゆえに男の歳は平気で晒す女の歳は必死で守秘して

 

なにゆえにキシダが下がってもジミンはあがる阿呆莫迦国の支持率投票

 

なにゆえに冬になるのに死臭が満ちる日本が腐る世界が腐る

 

なにゆえに君のお目めは開かないあれだけ大勢死んでいくのに

 

なにゆえにあんたの鼻は臭わない腐れ右翼が立ち腐れてるのに

 

なにゆえにAIになると安堵するもう読み間違えたりしないので

 

なにゆえに青柿の蔕を下にするさすれば熟すと義姉がいうので

 

なにゆえにジャニー喜多川は入社させたてめえがヤリたい美少年を

 

なにゆえに安保理決議違反と偉そうにいう憲法違反のファシストどもが

 

なにゆえに70年代に解体できなかった日大東大バカダ大学

 

なにゆえに年をとるほど生きづらい何もせぬうち霜月尽きたり

 

 

    人質より敵撃滅が大事なり「一人残らずハマスを殺す!」 蝶人

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