ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Winterland / The Jimi Hendrix Experience

2024年02月18日 | クラシック・ロック

Winterland / The Jimi Hendrix Experience (2011)

2011年に発表されたジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス(The Jimi Hendrix Experience)の1968年10月、サンフランシスコ、ウインターランドでのライヴ盤。3日間で6回のステージに上がったこの音源は古くから有名で、一番最初は80年代にどういう訳かライコ(Rykodisc)から発売されたのでそれを購入した。現オフィシャルのExperience Hendrixは既発の音源を新たに出し直していて、これもそんなうちの1つ。この盤は1枚物だが、他に日付別の4枚組、5枚組ボックス・セットが発売されている。収録内容もライコ盤と違って新たに編集されたもの。ベースにノエル・レディング(Noel Redding)、ドラムスにミッチ・ミッチェル(Mitch Mitchell)を擁した、まさに絶頂期と言っていい演奏だ。

ボックス・セットと違い、複数のステージからの抜粋なのだが、編集は丁寧に繋いであるのでストレス無しで楽しめる。というか、やっぱりこの時期のエクスペリエンスの演奏は最高。3人ともノリにノっている感じ。ミッチ・ミッチェルのドラムスはオカズが多い分、もたついたりバタついたりする所が無きにしも非ずだが、後にバンド・オブ・ジプシーズ(Band Of Gypsys)解散後にもまた起用しただけあって、やっぱりジミのギターにはこのミッチの音がピッタリ。世相やら黒人問題やらもあって演奏に暗さがつきまとうようになった後年と比べて、この時期の明るく溌剌としたジミの勢いある演奏はやはり何度聴いても魅力的。決して完璧な演奏ではないんだけれどね。ウインターランドの3日間のライヴは、あのMichael Jeffery絡みの6枚組のブート(ハーフ・オフィシャル?)を持っているのだが、やっぱりオフィシャルのエディ・クレイマー(Eddie Kramer)が関わった音で聴いてみたいなと…。

ブックオフにて購入(¥792)

  • Label ‏ : ‎ COLUMBIA
  • ASIN ‏ : ‎ B0055PL5L8
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Rubáiyát: Elektra's 40th Anniversary / Various Artists

2024年01月13日 | クラシック・ロック

Rubáiyát : Elektra's 40th Anniversary / Various Artists (1990)

エレクトラ・レーベルの創立40周年を記念してコンパイルされたアルバム。タイトルの「ルバイヤート(Rubáiyát)」とは11世紀ペルシャの詩人ウマル・ハイヤーム(Omar Khayyam)の四行詩集の題名なのだそう(何の事やら…)。1950年に創立された同レーベルは元々フォーク系のレーベルだったらしい。それが60年代から70年代にかけて、ドアーズ(The Doors)、ラヴ(Love)、ストゥージズ(The Stooges)などのサイケデリックなロックバンドを擁し、後のパンクなどにも繋がる数々のバンドが在籍した。テレヴィジョン(Television)のトム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)はレコード会社と契約する際に「ドアーズのレーベルだったから」という理由で選んだとの発言も残していたはず。このコンピは1990年に発表されたとのことだが、偶然見つけるまでこのアルバムの存在はよく知らなかった。プロデューサーはパティ・スミス(Patti Smith)の盟友でもあるレニー・ケイ(Lenny Kaye)。もうこれでこのコンピのクオリティは保証されたも同然(→彼はかの名コンピ「Nuggets」の編者でもあるのだ)。

収録されているのは以下のバンド。面白いのは(全てとは限らないようだが)基本的にエレクトラに所属したアーティストが過去にエレクトラに所属したアーティストのカヴァーを演奏していること(カッコ内はオリジナルのアーティストと発表年)。

<Disc 1>

1-01 Hello, I Love You - The Cure (The Doors 1968)
1-02 The House of the Rising Sun - Tracy Chapman (Glenn Yarbrough 1957)
1-03 7 and 7 Is - Billy Bragg (Love 1966)
1-04 I'd Like to Teach the World to Sing - Jevetta Steele (New Seekers 1971)
1-05 Hotel California - Gipsy Kings (Eagles 1976)
1-06 Werewolves of London - The Black Velvet Band (Warren Zevon 1978)
1-07 Motorcycle Mama - The Sugarcubes (Sailcat 1972)
1-08 One Meatball - Shinehead (Josh White 1956)
1-09 Bottle of Wine - The Havalinas (Tom Paxton (1965)
1-10 Born in Chicago - Pixies (Paul Butterfield Blues Band 1965)
1-11 You're So Vain - Faster Pussycat (Carly Simon 1972)
1-12 Marquee Moon - Kronos Quartet (Television 1977)
1-13 Get Ourselves Together - Phoebe Snow (Delaney & Bonnie 1968)
1-14 Tokoloshe Man - Happy Mondays (John Kongos 1972)
1-15 Let's Go - Ernie Isley (The Cars 1979)
1-16 Going Down - Lynch Mob (Don Nix and the Alabama State Troupers 1972)
1-17 A Little Bit of Rain - Arto Lindsay & The Ambitious Lovers (Fred Neil 1965)
1-18 You Belong to Me - Anita Baker (Carly Simon 1978)
1-19 Road to Cairo - Howard Jones (David Ackles 1968)

<Disc2>

2-01 Kick Out the Jams - The Big F  (MC5 1969)
2-02 Almost Saturday Night/Rockin' All Over the World - The Georgia Satellites (John Fogerty 1975)
2-03 Hello, I Am Your Heart - Sara Hickman (Dennis Linde 1973)
2-04 Make It with You - Teddy Pendergrass (Bread 1970)
2-05 The Blacksmith - Linda Ronstadt (Kathy & Carol 1965)
2-06 Going Going Gone - Bill Frisell, Robin Holcomb, Wayne Horvitz (Bob Dylan 1974)
2-07 First Girl I Loved - Jackson Browne (The Incredible String Band 1967)
2-08 These Days - 10,000 Maniacs (Jackson Browne 1973)
2-09 Stone Cold Crazy - Metallica (Queen 1974)
2-10 Apricot Brandy - Danny Gatton (Rhinoceros 1968)
2-11 Union Man - Shaking Family (Cate Brothers 1975)
2-12 One More Parade - They Might Be Giants (Phil Ochs 1964)
2-13 I Can't Tell You Why - Howard Hewett (Eagles 1979)
2-14 Mt. Airy Groove - Leaders of the New School (Pieces of a Dream 1982)
2-15 You Brought The Sunshine - Shirley Murdock (The Clark Sisters 1983)
2-16 In Between Days - John Eddie (The Cure 1985)
2-17 Love Wars - The Beautiful South (Womack & Womack 1983)
2-18 Both Sides Now - Michael Feinstein (Joni Mitchell 1967)
2-19 T.V. Eye - John Zorn (The Stooges 1970)
2-20 Hello, I Love You (slight return) - The Cure (The Doors 1968)

あまり有名でないバンドも含まれているが、それぞれ凄い面子のアーティストをカヴァーしていてレーベルに対しての思い入れの強さが伺える。こういうカヴァーは自分の好きな曲がどう料理されているかが聴きどころ。ドアーズの1-01、2-20はロバート・スミス(Robert Smith)があの独特のヴォーカルで歌い上げている。珍しいところでは80年代のハードロック・バンド、ファスター・プッシーキャット(Faster Pussycat)があのカーリー・サイモン(Carly Simon)の名曲1-11をカヴァー。どうしてこの選曲になった?(笑)。テレヴィジョンの名曲1-12は弦楽器でのカヴァー。原曲の雰囲気を留めていてなかなか良かった。メタリカ(Metallica)のクイーン(Queen)のカヴァー2-09は1992年のフレディ(Freddie Mercury)の追悼コンサートでも披露されたのが思いだされる。なかなか面白いコンピ。

中古店にて購入 (¥500)

 

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Into The Great Wide Open / Tom Petty & The Heartbreakers

2024年01月05日 | クラシック・ロック

Into The Great Wide Open / Tom Petty & The Heartbreakers (1991)

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers)の1991年に発表された8枚目のオリジナル・アルバム「Into The Great Wide Open」。長年在籍したMCAからは最後のアルバムになる。トムはこの2年前に初のソロ・アルバム「Full Moon Fever」を発表しているので、バンド復帰という形になる。そのソロ・アルバムでもプロデュースに関わったELO(Electric Light Orchestra)のジェフ・リン(Jeff Lynne)や、相棒のマイク・キャンベル(Mike Campbell)がプロデュースにクレジットされているので、バンドとどういう区別をしていたのかは知らないが、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)で一緒になったジェフ・リンは曲の共作者としてもクレジットされているので、引き続き2人のコラボが中心になっていたのは間違いないだろう。

アルバムは彼の代表曲ともなった「Learning To Fly」から始まる。いやぁ、素晴らしい。分かり易いリフが響く曲ではないが、トムの抑制の効いたヴォーカルがしっとりと曲に馴染み、何回聴いても飽きない。若い頃はこういうタイプの曲は聴かなかったナ。この時代には珍しくアルバムからは5曲もシングル・カットされたようだが、さもありなん。どの曲も本当に出来が良い。アルバムの成り立ちからすると同時期のトムが関わった作品との境界は限りなく低いので、バンドの存在が軽んじられている感も無い訳ではないのだが、そんな事を忘れさせる完成度がある。自分は当時この90年代初めには所謂オルタナティヴとかグランジとかの方向の音楽ばかり聴いていて”クラシック”にカテゴライズされる音楽を敬遠するきらいがあったが(主食のストーンズでさえも!)、これはもっと早くに聴いておくべきだったなァ。とは言え、あと2曲削っていればもっともっと良かったのでは?

ネット・ショップにて購入(¥590)

  • Label‏ : ‎ MCA
  • ASIN ‏ : ‎ B000002OH3
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Crosing Time / Tom Waits

2023年12月28日 | クラシック・ロック

Crosing Time / Tom Waits(1973)

酔いどれ詩人、トム・ウェイツ(Tom Waits)の1973年に発表されたデビュー・アルバム。当時若干24歳。トムはカリフォルニア生まれで、ディラン(Bob Dylan)に影響を受けてフォーク・シーンで歌っていたのだとか。ここに収録されている楽曲の大半は数年前に既にデモ・レコーディングされていたものだそう。

カントリー・タッチの曲で始まるが、何といってもまだ彼のヴォーカルが、後年のトレード・マークであるあのダミ声になっていないのが新鮮。まだそれほど酔ってない(笑)。一応バンド形式ではあるが音数が多くなく、あまりロックの要素は強くない。ミュート・トランペットなんかもあってジャジーな感じ。こちらのヒアリング能力の限界で歌詞がダイレクトに響いてこないのが痛いが、しっとりと哀愁漂う歌と終止リラックスした雰囲気で、唯一09がアップテンポなくらい。トムは77年という割と早い段階で来日しているんだけれど、当時はどんなステージを展開したんだろう。音とか残っているのかな。

ネット・ショップにて購入(¥330)

  • Label ‏ : ‎ Elektra / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002GYR
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Raw ’That Little O'l Band From Texas’ Original Soundtrack / ZZ Top

2023年12月24日 | クラシック・ロック

Raw ’That Little O'l Band From Texas’ Original Soundtrack / ZZ Top (2022)

昨年発売されたZZトップ(ZZ Top)のドキュメンタリー映画「That Little O'l Band From Texas」(2019年公開)のサウンドトラック。全編オリジナル・メンバー3人(正確に言うと違うが)による新たに録音されたスタジオ・ライヴで、過去の名曲を12曲演奏している。この映画はまだ未試聴なのだが、昔の映像も入っている様子。彼らの映像は80年代以降は豊富だがそれ以前はあまり多くなく貴重。なので是非見てみたい。これはDVDで手に入れようっと。

こちらサントラはスタジオ・ライヴだけあってタイトル通り音も生々しく、ライヴ演奏に定評がある彼らだけにリラックスした中でもビシッと決まっており、過去の曲から新しめの曲まで違和感なく楽しめる。セッションはテキサスで最も古いダンスホール、Gruene Hallで行われたのだとか。こうして聴いていると故・ダスティー・ヒル(Dusty Hill)のベースはもちろん、彼の高い音域のヴォーカル(ソロでもコーラスでも)がバンドにとってとても重要だったんだなァと再確認。現在は長年ギター・テックをやっていたエルウッド・フランシス(Elwood Francis)がベースを担当してライヴ活動も再開している。

ネット・ショップにて購入(¥1,700)

  • Label ‏ : ‎ ADA / BMG
  • ASIN ‏ : ‎ B09WNGSHJJ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Tuscaloosa / Neil Young & Stray Gators

2023年11月28日 | クラシック・ロック

Tuscaloosa / Neil Young & Stray Gators (2019)

ニール・ヤング(Neil Young)の一連のライヴ・アーカイヴ・シリーズ(Neil Young Archives Performance Series)のひとつ、2019年発売の「Tuscaloosa」。73年2月にアラバマのTuscaloosaにあるアラバマ大学で行われたコンサートの未発表音源11曲を収録した1枚。この前年に名盤「Harvest」が発表され、そのアルバムで演奏も担当したStray Gatorsをバック・バンドに全米ツアーを行った記録だとのこと。このバンドにはジャック・ニッチェ(Jack Nitzsche)も在籍している。このツアーの音源は73年に発売された「Time Fades Away」に記録されているが、そちらは収録曲を未発表(当時)のみに絞った特異なアルバムだったよう(未聴)。傑作をモノにしたわりに本人は何かと問題を抱えていたらしく危うい状態だったらしい。

最初にニールだけの弾き語りで2曲、その後にバンドが加わって件の「ハーヴェスト」からも5曲演奏している。当人の状態はともかく、1人でも、バンドとでも素晴らしい歌と演奏だ。特に「ハーヴェスト」収録曲は、まだ”ホット”なだけあっていい感じ。体調やもめ事はどうあれ、この時期のニールは無敵だ。ただミックスのせいか録音のせいか、あまり会場の熱はしっかり伝わってこない。ちょっと観客が遠い感じ。こういう所も先述の「Time Fades Away」が特異なアルバムになった要因だろうか。それに最後、中途半端な形で終わるのは何故なんだろ? 何か記録に不備でもあったのかな。

ネット・ショップにて購入(¥777)

  • Label ‏ : ‎ Reprise
  • ASIN ‏ : ‎ B07R21985Y
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Past Tense - The Best Of Sparks / Sparks

2023年11月25日 | クラシック・ロック

Past Tense - The Best Of / Sparks (2019)

ロン(Ron Mael)とラッセル(Russell Mael)のメイル兄弟が紡ぐ異色のポップ・バンド、スパークス(Sparks)。彼らの出世作、74年の「Kimono My House」は中古で買ったオリジナル盤(もちろんレコード)を持っているが、その後はポツポツと編集盤を買う程度で、彼らのオリジナル・アルバムはほとんど所有していない。ところが、2021年に彼らのドキュメンタリー映画「The Sparks Brothers」が公開され(←メインストリームでもないのに映画が作られることが既にスゴイ)、それがあまりにも面白かったので、また彼らへの興味がふつふつと湧いてきた。今回購入したのは2019年に発売された、それまでの彼らのキャリアを網羅した3枚組CD。これで彼らのキャリアを俯瞰してみよう、という次第。

先述の「Kimono My House」よりも前の作品から始まるが、もう最初から彼ら以外では造り出せないスパークス・ワールド全開。突然あのアルバムが出来た訳でなく、デビュー当初からあんなに異形なポップを演っていたのか。ラッセルの声はどう聴いたってフランス人女性(笑)だし、ロンの書く楽曲は他のどこにも無いストレンジなポップ。これが組み合わさって唯一無二の音楽が出来上がる。もちろん時代時代によって音楽性は変化しているが、そのメイン・ストリーム向きでないスタイルをずっと続けてもなお長く支持されているのは凄いことだ。彼らが50年にも渡ってずっと異端であり、しかも(特に数多のミュージシャンに)崇拝され続ける理由がここに。

ネット・ショップにて購入(¥1,330)

  • Label ‏ : ‎ Bmg Rights Managemen
  • ASIN ‏ : ‎ B07X7CQW19
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Dream Police / Cheap Trick

2023年11月22日 | クラシック・ロック

Dream Police / Cheap Trick (1979)

チープ・トリック(Cheap Trick)4枚目のオリジナル・アルバム「Dream Police」のリマスター盤。ライヴを含む4曲がボーナス・トラックとして加えられている。当時、米国では「At Budokan」が遅れて発売され、好評だったのでリリースを遅らせたのだとか。スタジオ・アルバムとしてはバンドで一番全米で売れたアルバムだそう。このアルバムを彼らの最高傑作に推す声もあるようだ。

冒頭からポップ・センス抜群の楽曲が展開していく。タイトル曲は珠玉の出来。録音の状態なのかアレンジなのか、音としては以前より軽めに感じるんだけれどどうだろう。シンプルなロックン・ロールもあるけれど、曲展開がヴァラエティに富んでいて、新しいものに挑戦している感じが伺える。ここでも作曲は主にリック・ニールセン(Rick Nielsen)。凄い手腕だ。ロビン・ザンダー(Robin Zander)のヴォーカルも相変わらずいい感じだけれど、前2作と比べるとちょっと抑えた感じに聴こえる。この辺はアレンジ次第で随分と変わってくるんだろう。

昨年のちょうど今頃に予定されていた来日公演は一旦延期になり、結局そのまま中止になってしまった。購入した名古屋市公会堂のチケットはいい席だっただけに本当に残念。来年の3月にオーストラリア・ツアーがあるようだけれど、ついでに日本に、なんてないのかな。

ネット・ショップにて購入(¥646)

  • Label‏ : ‎ Sony
  • ASIN ‏ : ‎ B000EDWM90
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Hackney Diamonds / The Rolling Stones

2023年10月25日 | クラシック・ロック

Hackney Diamonds / The Rolling Stones (2023)

2023年にローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の新譜が聴ける奇跡! とうとうストーンズのニュー・アルバム「Hackney Diamonds」が発売になった。先行してPVも発表されていたロックンロール「Angry」、次に発表されたゴスペル・ライクな「Sweet Sounds Of Heaven」はレディー・ガガ(Lady Gaga)とスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)をフィーチャー。なかなか強力な2曲で期待が高まっていた。

最近のレコード会社はもうフィジカルな売上は諦めてしまったのか、いわゆるシングル・カットという概念は消滅しそうだし、アルバム発売日ともなるとすぐに全曲ネットで視聴解禁してしまう。これって誰が得するんだろう? 今はネット音源を適法にせよ違法にせよダウンロードして聴くことは簡単だから如実にCDやデジタル音源の売上に影響すると思うんだけれどな。

アルバムは前述の「Angry」で始まる。いかにもバンドがアルバム先頭に選びそうなエネルギッシュな曲。ミック(Mick Jagger)のヴォーカルは相変わらず凄まじい。どうしても彼らの年齢を鑑みてしまうが、もう齢80。恐ろしや、この爺さん達のバイタリティー。加えて何とポール・マッカ(Paul McCartney)をよりによってパンキッシュな曲「Bite My Head Off」に参加させたり、故チャーリー(Charlie Watts)やビル・ワイマン(Bill Wyman)参加曲があったりと話題性も充分。

アルバム全体を俯瞰するとちょっと張り切り過ぎていて聴き疲れする部分もあるけれど、オリジナル・アルバムまでには長いブランクがあったので出来のいい曲を集めたらこういう内容になったんだろう。もちろん文句なんて無い。尺を昔のアルバムぐらいにしたのも小気味良い。「Messs It Up」のようなディスコっぽい曲なんてちょっと面白いし、お得意のカントリー・タッチの曲「Dreamy Skies」などバラエティに富んだ内容。それは「Tubling Dice」だろっていうリフで始まる「Driving Me Too Hard」はご愛敬(笑)。これでもうアルバム製作は終わりかという憶測を呼んでしまった最終曲、バンド名の由来ともなったマディ・ウォータース(Muddy Waters)のカヴァー「Rolling Stone Blues」なんてちょっとやり過ぎだぞっ(←ミックはその説を否定)。

70年代初めに「一番早く死にそうなアーティスト」でぶっちぎりのナンバー・ワンだったキース(Keith Richards)がここまで長生きしてギターを弾いているなんて誰が想像したろう。先頃シークレット・ギグも行われ、ツアーの話、そして次のアルバムの話も沸き上がっているというから嬉しい。

amazonにて購入(¥2,162)

  • Label ‏ : ‎ Geffen Records
  • ASIN ‏ : ‎ B0CH3PH7DB
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Summoner's Travels Collector's Edition / Sting

2023年10月04日 | クラシック・ロック

Summoner's Travels Collector's Edition / Sting (1994)

3月にスティング(Sting)のコンサートに行った際、セット・リストで一番多く選ばれていたのが1993年の5枚目のソロ・アルバム「Ten Summoner's Tales」の曲だった。当時自分はオルタナやグランジをはじめ、もっとハードな音楽ばかりであまりポップな音楽を聴いていなかったのでアルバムは持っていなかった。という訳で今更ながら購入。もうすでに叩き売りみたいな値段で出回っているので(→よく売れた証拠でもあるが)、翌年に日本で発売されたライヴEPとセットになった限定盤を購入してみた。

アルバムの方は、さすが今のスティングが選曲するのもよく分かる完成度がある。彼が固執していたジャズとポップの狭間で振り幅が大きかった部分もあるソロ初期と比べて落ち着いた雰囲気。アルバム全体のバランスも良く、彼のヴォーカルの魅力がたっぷりと味わえる好盤だ。なるほど、それぞれの曲の出来もいい。これ、当時ちゃんと聴いていればファンとしてのブランクは無かったかも。

セットになったライヴEPは「Five Live!」と名付けられているが、調べたところ「The Soul Cages Concert」というライヴ・ヴィデオと同一音源でレアな音源でも何でもないのだとか。なぁんだ。収録曲は以下の通り。

01 All This Time  
02 Roxanne 
03 The Soul Cages 
04 Walking On The Moon 
05 Fortress Around Your Heart 

可も不可もない無難な内容。いやもちろんスティングのヴォーカルはいつ聴いたってかっこいいなと思うんだけれど。

ネット・ショップにて購入(¥380)

  • Label ‏ : ‎ ポリドール
  • ASIN ‏ : ‎ B000UVA39C
  • Disc ‏ : ‎ 2
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