ストーンズ(The Rolling Stones)のカタログはほとんど揃えている自分にとって全く必要のない盤「Story Of The Stones」(しかも実はこれ海賊盤です)。元はK-Telというカナダ発の廉価レーベルで1982年に発売された物。このレーベルの作品は大手スーパー・マーケット・チェーンなどでよく売られていて、今ではちょっと再評価もされているようだが、安易な選曲と安っぽいジャケで80年代当時、若者は見向きもしなかったと記憶する。このストーンズの編集盤もそのうちのひとつで、レコードやカセット・テープ(ジャケ写真下)で発売されていたもの。
上のカセット・テープ2本、実はこれ自分が若い頃にちょっとアメリカに居た時に初めてスーパーで買った物。まだ上手に喋れなかったので身振り手振りも交えてケースからこれを出せと催促したと思う(苦笑)。もちろんその時はもうストーンズのファンでオリジナル・アルバム(レコード盤)はほとんど揃えていたので、その時でさえ不要なコンピ。ちょっとコレクター気質があったのかな。それでもそういった若い頃の思い出と、意外にも良質な編集で思い出深いコンピ盤なのだ。それからカセット・テープは押し入れに入ったまま。原盤がそんな出自なのでもちろんCD化されることはなかったが、他に自分のように思い入れがある人が居たのかどうか、ブートレグ(正確に言うとオフィシャル音源を使っているので”パイレート盤”)として発売されていた。
それでも改めて買う気は無くて見送っていたが、時々見かけるとどうしても気になる。ネット・オークションを見回っていたら安く出ていたのでポチッとしておいたら落札出来た。内容はデッカ・ロンドン時代の曲のコンピで、年代順でなくランダム。それでもなかなかの選曲と新鮮な曲順で、カセット・ウォークマン(死語)に入れてよく聴いた。このCDで特に発見がある訳ではないが、懐かしい。ジャケットに引っ張られている訳ではないが、この60年代頃のストーンズは影があって、ドラッグ問題、裁判、ブライアンの死、などがあり、ある世代にとっては社会の敵だった存在。ブルーズやR&Bのカヴァーから出発して、曲も時代と共に一般的なポップスとは違う暗い部分に焦点が当たり、ルーツ音楽と融合してさらに新しいストーンズしか出来ない音が産まれている。さすが。
A1 (I Can't Get No) Satisfaction
A2 It's All Over Now
A3 Time Is On My Side
A4 Play With Fire
A5 Off The Hook
A6 Little Red Rooster
A7 Let It Bleed
A8 Have You Seen You Mother Baby, Standing In The Shadow
B1 Paint It Black
B2 The Last Time
B3 We Love You
B4 You Better Move On
B5 Under My Thumb
B6 Come On
B7 I Just Want To Make Love To You
B8 Honky Tonk Women
C1 Jumpin' Jack Flash
C2 (Get Your Kicks On) Route 66
C3 I Wanna Be Your Man
C4 Mother's Little Helper
C5 You Can't Always Get What You Want
C6 Carol
C7 Let's Spend The Night Together
D1 Get Off My Cloud
D2 19th Nervous Breakdown
D3 Not Fade Away
D4 Walking The Dog
D5 Heart Of Stone
D6 Ruby Tuesday
D7 Street Fighting Man
ネット・オークションにて購入(¥580)