御器所の住宅街の中にある名古屋では名の知れた鮨店。この辺りは普段あまり用事がないので来た事がない。以前から評判を聞いていたが、なかなか予定を入れる事が出来ず、この日は平日だが昼なら予定があいていたので予約を入れて訪問した。
店構えからして無駄なものが無くいい感じ。店内も同様ですっきりしたカウンターがあり、余計なものが目に入らず、鮨を食べる為だけの空間がある。向かって左側が主人、右側が息子さんの定位置のようで、自分は主人の前に。息子さんはペアの常連客相手に和やかにツマミの刺身を切っている。両人とも物腰柔らかく、凛とした店内でも息苦しさは全くない。
昼のおきまりだが、握り以外の小鉢などは何もなく、お茶をお願いしてすぐに握りが始まった。ご飯はその都度裏方さんに頼んで持ってきてもらっている。白身、鮪、貝、軍艦、煮烏賊、穴子、玉子、巻物とひと通り、特に何を話すでもなく淡々と握られていく。どれもやや細長い形をした小さめの握りで、タネはどれも塩梅の良いものばかり。口に入れた時のバランスが良く旨い。おのずと笑みがこぼれる。主人もそれをにこやかに見守っているといった感じ。お椀が出て、追加でかんぴょうを巻いてもらった。一息ついて、ようやく少しだけ話をして勘定。
時間にして約30分と短かかったが満足。自分は食べるのも早いし、お酒の入らないランチではどこでも長居はしないので、こんな風に付かず離れず位の間合いが一番心地いい。場所的にも予算的にも頻繁に来るのは難しいが、一度くらいぜひ夜に来てみたい。(勘定は¥4,800)
名古屋市昭和区南分町1-28
( 御器所 ごきそ はまげん 寿司 鮓 鮨 )