Never Stop : The Best of 20 Years / The Brand New Heavies (2011)
一時期クラブ由来の「レア・グル―ヴ」という広範囲で実態の掴みにくいジャンル(と言っていいのかな?)の音楽に興味を持った事があった。自分の中でそれはファンキーなオルガンのサウンドで、Richard HolmesやJimmy Smithだったんだけれど、若いアーティストでそういった音にリスペクトを寄せるJames Taylor Curtetなどのいわゆるアシッド・ジャズのバンドが注目される中にこのBrand New Heavies(ブラン・ニュー・ヘヴィーズ)もいた。もちろん中心バンドだったので名前は聞いた事あったけれど、当時はほとんど聴いた事がなくて、JTQ止まりだった。だから他にどんなバンドが活躍していたのか全然知らないし、バンドの詳しいプロフィールもメンバーさえも知らない。値打ちなのをいいことにベスト盤(2枚組)を購入してみた。
一聴してみて…、うーん、やっちまったかな。音楽としてのクオリティというより、自分には「おしゃれ過ぎ」で数曲程度なら問題ないが2枚聴き通すとなるとちょっと無理。メンバーの変遷なのかヴォーカルを複数が担当していて、どれも「おっしゃれー」なんだが、ガツンとしたインパクトに欠け上滑りな感じ。おしゃれなショップで流れていそう。やっぱりもっと泥臭いのがいいな、個人的には。ただ90年代の香りはプンプンする。こんな浮ついた空気だったよ90年代。
これを聴いていたら家族に「ん?ご乱心?」という顔をされた(笑)。
中古店にて購入(¥294)