K / Kula Shaker (1996)
デビューしてすぐに大ヒットしたクーラ・シェイカー(Kula Shaker)。当時日本では音楽雑誌にも大フィーチャーされ、自分が愛読していた「クロスビート」や「ストレンジ・デイズ」にもよく載っていた。クロスビートはまだしも何故ストレンジ・デイズで表紙にまでなったのかは分からないが、とにかくデビュー即ヒットというイメージがある。東洋的な旋律をミックスした独特な音楽がどういう影響で形を成したのか不明だが、聴いてみた感じビートルズ(The Beatles)なんかのインド趣味から影響を受けているような気がするんだけれどどうだろう。少なくともインド伝統の音楽とか、東洋音楽からの直接的な影響ではないように思う。
シングルになったような有名曲以外でも、もう少しメリハリのある楽曲を期待していたので、このデビュー盤を聴く限りではピンと来なかった。とてもよく出来たアルバムではあるが、ミックスの加減かそれぞれの楽器のたち方が弱くインパクトに欠ける感じ。売りのギターの音ももう少しザクザクとした音だったら好みだった。でもダンゴになった音っていうのはひょっとして60年代モノラルレコーディングでの迫力とかを追求した結果なのかな。ま、今頃17年も前のアルバムをああだこうだ言っても仕方がないんだが。
2枚目以降のアルバムは今作より売り上げは落ちたらしいが、ここ日本ではかなりのヒットだったとか。バンドはその後解散したが、現在は復活して活動しているそう。
中古店にて購入(¥294)
CD (1996/9/11)