ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大甚本店 (3) @名古屋市中区・伏見

2014年05月03日 | 名古屋(中区 老舗)

Photo

 ↑ 赤い文字の「賀茂鶴」の看板がある建物が大甚本店

ライヴの為に午後から休みをもらい、伏見に着いたのが4時前。ちょっと時間があるので、ライヴ前に一杯やるとして何処へ行くか…。やっぱりここかな。老舗の名居酒屋「大甚本店」。相変わらず店の前には開店を待っていると思しき人達が立っている。それがだんだん列となり、この日は金曜だからか開店時間前には20人程にもなった。この日は4時になっても店主は現れず、やっと店が空いたのは何分か過ぎた頃。中に入っても店主の姿が見当たらない。珍しくお休みのようだ。女将さん曰く、疲れて休んでいるとの事。店のシステム上、仕込みがすべてという感じの店なので相当大変なのだろう(早朝から仕込み始めるそうだ)。

いつもの席と言えるほど通っている訳ではないが、この日もたまたま店で「つきあたり」と呼ばれている席へ座り、お酒を注文。他の種類もあるようだが、いつもの賀茂鶴の特注樽酒。次々と店に客が入ってくるが、なぜか厨房前のテーブルだけ空けてある。何でも予約(!)が入っていて6時までなら大丈夫とか…。こんな店で予約をする変わった客がいるとは…。2階ならまだ分かるのだけれど。客も客だが、店側も予約なんて受け付けなきゃいいのに、と内心思う。何でもかんでも予約して席を押さえるという今の風潮って、どの店にも当てはまる訳じゃないと思うんだけどなぁ(←数日あとで、席数が20以下の立ち飲みに毛が生えたようなバルでも「予約が入ってまして…」と断られる事があり痛感した)。

酒が置かれてすぐに立ち、惣菜の並んだカウンターへ。この日はまず酢サバ、ポテサラを取ってきた。まだ窓の外が明るいうちから始める酒は格別。あわただしい店内を見回しながら杯を重ねる。すぐにいっぱいになった店内の自分の席の前(もちろん相席)にはパナマ・ハットを被ったお洒落な爺さんが着席。相当お歳を召していらっしゃるが、ジーンズに細いタイ、ジャケット、腕や指にはアクセサリーと決まっている。でもせっかく出で立ちがかっこいいこの爺さんがちょっと挙動不審で、まず惣菜を取りに行っている途中の自分の席に座るわ(笑)、一度取ってきた総菜の皿を戻そうとするわ、席でも火を点けた煙草を灰皿の上に置きっぱなしにするわ、とやや迷惑。店の人がどうしろって説明しているのだが全然聞いちゃいない。しかもお酒を1本召し上がったところで「落ちて」しまい、すぐに気付いた女将さん(さすが!)に「はい、あんたもう終わりね。帰りなさい!」と肩を叩かれ、追い立てられてしまった。まぁ、無粋な振る舞いは歳には関係ないということですね。自分も注意しなくては…。

いつもは皿に用意された総菜ばっかり取って来るのだが、この日は時間も充分ある事だし、厨房の前にまだ串が残っていたので焼いてもらう(肝、砂肝)。旨い。日本酒の肴として大好物の蛍烏賊と濃い味付けの鰯の煮漬けとお酒をもう一本を追加して了。ずいぶん長居した気分だったが時計を見るとまだ40分程しか経過していなかった。(勘定は¥3,200程)

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大甚本店

愛知県名古屋市中区栄1-5-6

 

(大甚 だいじん だいじんほんてん 居酒屋 酒場 老舗 )

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