名古屋駅から東側に行くと生鮮市場のある「柳橋」という場所がある。もちろん東京の築地市場とは比べるべくもない狭い範囲だし、ビルに入った問屋が多いが、駅から歩いてすぐなので、午前の早い時間に通ったりすると活気があって面白い(魚臭いけどね)。以前この付近は昔からある年季の入った店ばかりで、あまり若者が立ち寄ったりする洒落た店はなかったと記憶しているが、近年は再開発や空きスペース利用で、バルやトラットリアなどお洒落でカジュアルな店がたくさん出来ている。
栄の「ケグナゴヤ」で教えてもらった「ワイ・マーケット・ブルーイング・キッチン」。まだこの柳橋に出来たばかり(3月オープン)の地ビール醸造所「ワイ・マーケット・ブルーイング」の2階に出来たレストラン。ケグナゴヤで飲んだ地ビールにここの名前が付いていたので早速訪問してみた。こんな街中に醸造所があるなんて面白い。夜この辺りを歩くといつも迷うが、意外にすんなり到着。店の外からも真新しい醸造タンクが見える。ビルの中に足を踏み入れるとすぐ左に醸造所が。本当に小さいスペースだ。レストラン部分は2階にあるので階段を上がっていく。
思ったより広く、モダンでオシャレな店内はカウンター、丸テーブルの他に普通のテーブル席もあって、かなりの人数を収容出来そう。自分はカウンターに座って、5種類ほど並ぶ地ビールのメニューから「最初の一杯に」と書かれたプライム・エールを、そしてつまみには1人にはちょっと多いかなと思いつつも、注文せずにはいられなかったロティサリーチキンのハーフ、それにオリーヴのマリネを注文した。つまみのメニューにはメキシカンのタパスが多い。ビールはスッキリとした味わいと爽やかさで軽く飲めるタイプ。際立った特徴は無いが飲みやすい一杯。あっという間に飲みほして、次を注文(Y.M.B.P.というもの)。しばらくしてチキンも、たくさんのフライドポテトと共にカットされた状態で出てきた。肉質は柔らかく骨離れもいいのでとても食べ易い。ペロッと食べ切ってしまった。この日はプレーンで頼んだが、名古屋風味ってどんなんだろう?(濃いめの味付けかな)。
新しいタイプ(何しろ階下で作られたフレッシュなビールだ)のお店だが、名古屋の地で根付くだろうか。栄のケグナゴヤの盛況ぶりを見るといけそうな気がします。1人だとつまみを頼むのも限度があるのでさっそく連れと一緒に再訪してみよう。(勘定は¥2,500程)
愛知県名古屋市中村区名駅4-17-6
(Y.Market Brewing Kitchen Yマーケット Y.マーケット ブリューイング)